2009年11月15日

Summer's Cauldron 訳

 「Summer's Cauldron」は、その最初の行がすべてを決定しているように思えます。
 Drowning here in summer's cauldron.
ドゥ、サッという吐き出す音の後に、「オウ、イア」「マァ、オウ」という波打つ音が来ていて、最後に「オン」と閉じる音。この行だけで、波打つ様子が作り出されています。その波が最後まで波及しているようです。

 drown は、「溺れる」ではありません。溺れるという意味で使うと、「溺死する」の意味になります。この歌では、「浸っている」の意味と、skylarking の大騒ぎで耳が聾されて、他の音が聞こえない、という意味を両方持っているのだと思います。
 undertow は、気象用語でしょうか?
 miss moon は、ギリシャ神話のアルテミス、sir sun は、同じくギリシャ神話のアポロンにしました。

 拙訳を備忘します。

夏の大鍋


今、私は浸っている、夏という大鍋の中の空気に、
夏という大鍋は花々が溶けて出来た敷物を敷いている、
私を鍋から取り出さないで欲しい、こここそずっと行きたいと願っていたところ、
煮え滾るバターの中で一息つく、
掻く汗は黄金に輝いて、果実のように私の身体に吊り下がる、
私の上げる声に耳を峙てないで欲しい、
私は空の底の流れに身体を委ねているだけだから。

アルテミスが身を臥せて、
アポロンが立ち上がる時、
私は、自分が浮かんでいてぐるぐる回っていることに気が付く、
その様子は、
青銅の大きな器の中のブランデーに浮かぶ丸虫の様、
夏という大鍋の中の雰囲気に浸り切っている、私は。

樹々は神酒( ネクター )に酔い枝々を揺振っている、
草々は水中で揺れている、
私を鍋から取り出さないで欲しい、どんなにか望んでいたところだ、
八月、それは赤銅色のオルガンだ、それが奏でる和音に乗って、
細腰虫は、爆撃機のように急降下して来て、
僧侶がするようにハミングする、
私の声に構わないで欲しい、空の底の流れのままになっているだけだから。

アルテミスが丘の上の臥所に身を横たえて、
アポロンが王冠を擡げるころ、
私は、自分が浮かんでいてぐるぐる回っていることに気が付く、
その様子は、
青銅の大きな器の中のブランデーに浮かぶ丸虫の様、
夏という大鍋の中で、その騒音で、
私は他に何も聞こえない。
posted by ノエルかえる at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月01日

Knuckle down 歌詞 訳

 前から気になっていた「Knuckle down」 の歌詞を読んでみました。

 原歌詞にしたのは、Idea のLyric 。

knuckle down, love his skin,
it doesn't matter what colour skin he's locked in
knuckle down, knuckle down and love that skin.
knuckle down, love his race,
it doesn't matter if you win or lose a little face
knuckle down and love that race.
one bright morning the world might end
with a big bang
and you'll never get yourself another chance.
put aside the hoodoo and some of the voodoo
'bout people being different
take them by the arm and run to the street,
take a little drum to supply the beat,
soon the whole world will be up on
it's feet and dancing.
for my sake won't you
put your knuckles down, boys?
for my sake won't you
put you knuckles down?


knuckle down,love her skin,
it doesn't matter what colour skin she's locked in
knuckle down, knuckle down and love that skin.
knuckle down, love her race,
it doesn't matter if you win or lose a little face
knuckle down and love that race.
one bright morning you just might wake
when the coin drops,
even though you think that love is such a corny thing.
you can burst the bubble full up
with trouble says that
people always got to be fighting (not right!)
and take them by the arm and run to the fields,
blow on your horn until Jericho yields,
soon the whole world will lay down swords
and shield for singing.
for my sake won't you put
your knuckles down, boys?
for my sake won't you put your knuckles down?



 争いを止そうと言う歌なのですが。それで、その争いも、人種のことではあるのですが。
 「skin」は、アメリカの俗語でドラムを示すこともあります。それで、そのように読んでみました。「race / 人種」も、そのドラムの進行という風に読んでみました。

 この歌は二連です。最初の連は男性について、次の連は女性について。この構成は、後の、「ラスト・バルーン」と似ているなと思いました。この歌には子供についての連がないのですが。





拳を降ろそうよ、あの男の太鼓を楽しまないかい、
あの男が使うのに決められている太鼓の色が何色か、なんて、問題ではないだろう?
拳を降ろそうよ、あの男の太鼓を楽しもう、
拳を降ろそうよ、あの男の太鼓の進み方を楽しもうよ、
君が面目を保てるかどうか、なんて、問題ではないだろう?
大爆発で、
明るい朝が来てそれで世界が終わってしまったら、
他の機会を得ることもないのだからね、
人間がどういう風に違っているか、フードゥーとヴゥードゥーの違い、なんて、放っておこうよ、
手に手を取って通りに出よう、
小さな太鼓を手に取って、リズムを鳴らそう、
そうすればすぐに、世界中が争いを小休止にして、
踊りだすのではないかい、
そう思わないかい、
拳を降ろそうよ、みんな。

拳を降ろそうよ、あの女の太鼓を楽しまないかい、
あの女が使うのに決められている太鼓の色が何色か、なんて、問題ではないだろう?
拳を降ろそうよ、あの女の太鼓を楽しもう、
拳を降ろそうよ、あの女の太鼓の進み方を楽しもうよ、
君が面目を保てるかどうか、なんて、問題ではないだろう?
お金が入って、
まぶしい朝に目覚めたら、
君は、愛なんて取るに足りないものと考えるかもしれない、
人間は争うものだ、という考えに苦しめられてはち切れそうかもしれない、
でも、そうではないんだよ、
手に手を取って通りに出よう、
エリコの地まで届くような喇叭を吹き鳴らそう、
そうすればすぐに、世界中が刀を置いて、楯を置いて、
歌いだすのではないかい、
そうは思わないかい、
拳を降ろそうよ、みんな。
posted by ノエルかえる at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

Greenman 歌詞 訳

 先日、リフェラ元に「グリーンマン 訳」と言う検索がありました。『Apple Venus』の中心となる歌でもあります。私の読みを書いておきます。

 歌詞は、Idea のLyric にあるものを原歌詞としました。

 この歌は、五月朔日のMay day の頃に行われる、英国古来からの風習、グリーンマンの祭りを歌ったものですが、この歌詞が、その時に歌われるものを踏まえているのかどうかは、私には分かりません。

 この歌は、森・豊穣の神格であるグリーンマンと、土地との関係を歌っていると思いましたので、歌詞で使われている二人称を、「村」としました。当然、スウィンドンのことと考えました。
 Heed the Greenman /Heed the Greenman のところ、「 heed 」は、「to pay close attention to」ではなくて、「follow」の意味だと思います。
 lay your head on the Greenman / lay your head with mine のところ、「head」は分かりません。祭儀の時に「head」と呼ばれる供え物があるのか、花嫁のことを言っているのか、丘の意味なのか、あるいは、グリーンマンの面は教会の軒などの高いところにあるので、その頭をグリーンマンの身体へ下ろすことなのかもしれません。「mine」は代名詞ではなくて、鉱山から派生した意味の語だと思います。

 私の拙訳。


森男

唯一なる者、グリーンマンと呼ばれる者、その御方に傅くことを祝えよ、
あの御方はこの地をを花嫁にとお望みなのだよ、
唯一者、グリーンマンと呼ばれる者、その御方に傅くことを祝えよ、
永久にあの御方に結ばれるのだよ、私たちの村は。

明らかなことだよ、あの御方は百万年もこの土地を慈しんでおられる方なのは、
唯一者は、百万年以上もずっとおありなのだよ、
明らかなことだよ、グリーンマンは百万年もこの土地に添われている方なのは、
柔らかな地表から、硬い地殻まで、あの御方はこの土地を愛しておられる、
グリーンマンに随いて行くのだよ、
唯一者に従うのだよ。

唯一なる者、グリーンマンと呼ばれる者、その御方の周りを踊り回ることを祝えよ、
あの御方はこの地をを御子にとお望みなのだよ、
唯一者、グリーンマンと呼ばれる者、その御方の周りを踊り回ることを祝えよ、
あの御方は野の果実を纏っておられる。

明らかなことだよ、あの御方は百万年もこの土地の慈父であられたのは、
唯一者は、百万年以上もずっとご存命なのだよ、
明らかなことだよ、あの御方は百万年もこの土地の慈父であられたのは、
戸口であの御方に腕を開こうよ。

この村の一等をグリーンマンに供えようよ、
この村を宝物と共に供えよう、
この村の一等を唯一なる者に供えよう、
樫と松で寝所を造ろうよ。

ご覧よ、グリーンマンはキリスト教会の壁の上から接吻を投げておられる、
キリスト教会は、唯一者の呼び声を、知らずに広めているのだよ。

唯一なる者、グリーンマンと呼ばれる者、その御方に傅くことを祝えよ、
あの御方はこの地をを花嫁にとお望みなのだよ、
唯一者、グリーンマンと呼ばれる者、その御方に傅くことを祝えよ、
永久にあの御方に結ばれるのだよ、私たちの村は。

明らかなことだよ、あの御方は百万年もこの土地を慈しんでおられる方なのは、
唯一者は、百万年以上もずっとおありなのだよ、
明らかなことだよ、グリーンマンは百万年もこの土地に添われている方なのは、
柔らかな地表から、硬い地殻まで、あの御方はこの土地を愛しておられる、
グリーンマンに随いて行くのだよ、
唯一者に従うのだよ。
posted by ノエルかえる at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | Apple Venus | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月27日

Dave's Tin Spirits - Dear God

posted by ノエルかえる at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Swindon Viewpoint

 BBS には、以前にメモしておいたのですが、こちらにはしていなくて、自分でも、忘れてしまいそうなので。

 Swindon Viewpoint。XTC の貴重なフィルムが保存されています。

 Viemo のなかに。
Viemo : http://www.vimeo.com/

 Swindon Viewpoint :
http://www.vimeo.com/swindonviewpoint


 例えば、デビュー前のXTC。アンドリュースが入る前、パーキンスのキーボード
http://www.vimeo.com/6655862

posted by ノエルかえる at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

Coat of Many Cupboards hidden trakcs

 google.jp で。「xtc cupboard hidden track」の検索があったので。

To hear the hidden tracks, you need to use the rewind button («) before track 1; the hidden tracks appear in the negative time before the first track on Discs Two and Three.

 再生機によって、出来るものと出来ないものがあるようです。私の再生機では出来ないので、聴いたことがありません。

 disc 2 に「Wanking Man」。Drums and Wires セッション。
 disc 3 に「Shaving Brush Boogie」。English Settlement. セッション。
posted by ノエルかえる at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | Other Recordings | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

the sally army

 「(The Everyday Story of) Smalltown」の歌詞に出る the sally army 、スウィンドンの救世軍 ブラスバンドは見つけられませんでしたけれど、YouTube にいくつかのビデオがありました。

オックスフォード:


ロンドンのthe City Temple :



それから、
録音盤のプロモーションビデオ:



Together

Together








 ポピュラー歌謡で、歌詞に The Salvation Army が使われている、有名なものには、Simon & Garfunkel の「A Hazy Shade of Winter (冬の散歩道)」 があるのだそうです。

posted by ノエルかえる at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | The Big Express | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月30日

Leisure

 「Leisure」、パートリッジ作の歌。この歌詞は、1933年に書かれた、ティン・パン・アレー・ソングのスタンダード「Lazybones」を、パートリッジが読み替えて作ったものだと言うこと。このスタンダード・ソングは、Johnny Mercer (1909-1976)作詞、Hoagy Carmichael (1899 1981) 作曲のもの。

 「Lazybones」の歌詞には、

Lazybones, Sleepin' in the sun,
How you 'spec' to get your day's work
done?

と。

(Chalkhills には、Lazybones, looking through The Sun / how d'you ever expect to get your day's work... と。古い歌なので、正確な歌詞が分かりません。)

 この the sun を、英国のタブロイド新聞、The Sun と読み替えることで、歌詞を作ったと言うこと。タブロイド紙・サンは、失業した労働者階級の人が、職を探して読んでいると言うイメージがあると言うことで。
 「Lazybones」は、怠け者を歌う暢気な歌のようですが、1933年だと、大恐慌の最中ではないかと思いますし、パートリッジの読み方は、当を得ているのかもしれません。

 また、『English Settlement』の同じC面にある歌「Knuckle Down」も、一心不乱に働くと言う意味ですから、何か、連想がありそうに思います。私は、単に、「Lazybones」の歌詞にある your rice と、「Knuckle Down」の歌詞の love his race の音の連想を思っただけなのですが。
posted by ノエルかえる at 23:19| Comment(2) | TrackBack(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

Ladybird 訳

「Ladybird」、マザーグースの「Ladybird! Ladybird!」を踏まえて入るのでしょうけれど。

 かなり宗教的に読んでみました。


聖母様、天道虫


天道虫、聖母様、
私めに、貴女様の庭を逍遙させたいと御考えだと伺っています、
もしや、私が思案しながら歩き回り、お目を覚まさせてしまったのではありませんか、
そうならば、どうか、お赦しのことを。

天道虫、聖母様、
私めに、貴女様の草原を逍遙させようと言うお積もりだと伺っています、
私が、お側に控えて居ります間は、翼を広げて飛び立つお積もりはないのですね、
聖母様。

樹木が虫に食われ割れ落ちてしまう、
そのような冬の間はずっと、
時間と言うものは、貨車よりも長いものに思えて居りました、
ですけれど、春が、またやって来ました、聖母様、
私は、貴女の御名前を唱えます、聖母マリア様、天道虫。

天道虫、聖母様、
私の枕を横切っておしまいになりたいと御考えなのだと伺っています、
さめざめと泣く素振りに似た嫋やかな楊、その美しさ、
けれども、それも貴女様の深く悲しげな美しさには敵いません、
聖母様、天道虫。

貴女様がお歩きになっている間、
私は、叢の中に伏せて、思案を巡らせて居ります、
貴女様へ近づく方はないかと、
けれども、少しずつ、貴女様は、遠のいて行くのです、
彼岸へと。

愛は店晒しにされて、反逆が卓上の遊戯になってしまっている、
そのような鉄の時代でした、
けれども、太陽は力を取り戻したのです、
今こそ、私は貴女の御名前を唱えます、
聖母様、天道虫。

聖母様、
貴女様は、御子のもとへ急がねばなりません、
貴女様の清廉なお望み、それは、どのような洪水も大火も傷を付けることは出来ないのです、
聖母様、天道虫。




「Ladybird! Ladybird!」:
Ladybird! Ladybird!
Ladybird! Ladybird!
Fly away home.Your house is on fire
And your children all gone.
All except one,And that's little Ann,
For she has crept underThe frying pan.


天道虫、天道虫、
おうちへとんでいけ、
おまえのおうちはもえてるぞ、
こどもはみんな逃げ出した、
いっぴきだけは別、ちっちゃなアンは、
フライパンの下に這い込んだ。
posted by ノエルかえる at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Mummer | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月03日

The Jesters

 「1000 Umbrellas」の歌詞にある「The Jesters」、BBS には書いたのですが、こちらには備忘していませんでしたから。
 歌詞の中では普通名詞だと思います。ですけれど、1930年代のアメリカに、The Jesters (あるいは、The King's Jesters) というコミック・コーラスがあったようです。
posted by ノエルかえる at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月02日

1000 umbrellas の歌詞を読んで

 Idea のwebページのLyric では、六つのスタンザに分けられている「1000 Umbrellas」。大きくは二つの連になっています。
 8行ー7行ー9行の三つのスタンザが、大きな一つの連で、それが繰り返されているのですけれど、第一の大連の一つ目のスタンザは、「Misery oh oh misery」が繰り返されて、9行になっています。それと対峙するかのように、第二の大連の三つ目のスタンザは、「One thousand umbrellas opened / Two thousand umbrellas opened」の変化が加えられる繰り返しの二行が加えられて、11行になっています。
 9行ー7行ー9行 /
 8行ー7行ー11行
と言う構成です。
 簡単な楽句の繰り返しのようで、少しばかりの加減を加えることで、表面的には静的でありながら、動的なものを含んでいる、という複雑さを持っている歌です。その動きと言うのは、何か崩落するような揺らぎなのですけれど。

 歌詞は、
「One thousand umbrellasUpturned couldn't catch all the rainThat drained out of my headWhen you said we wereOver and over I cried'Til I floated downstreamTo a town they callMisery oh oh miseryMisery oh oh miseryAnd one million teacupsI bet couldn't hold all the wetThat fell out of my eyesWhen you fell out with meNow I'm crawling the wallpaperThat's looking more like a roadmapTo misery oh oh misery 」
の二つのスタンザが、バース。
 三つ目のスタンザは、
「How can you smile and forecastWeather's getting betterAnd you'll soon forget herIf you let the sunshine come throughHow can you smile and forecastWeather's getting betterIf you never let a girl rain all over you」
のブリッジの部分と、
「And just when I thought that my vista was golden in hueOne thousand umbrellas opened to spoil the view」
のコーラスの部分がくっついたものになっています。

 この歌の歌詞での、核になっているのは、大連の最後の語「view」と韻を踏むその前の行の語にあるのではないかと思います。
 第一大連では、「hue」が選ばれています。第二大連では、「blue」。その嗚咽に近い語感が、この歌の核ではないでしょうか。「vista-hue-view」「skies-blue-view」、どれも視覚に関する語なのですが、線分ー構成の語に挟まれて、色彩の語があるのは、発色がある限定の中に閉じ込められているようで、物悲しさを感じさせるようでもあります。

 他に耳に残る語感に、「over and over」もあるのですが、これは、ムールディングが、「Grass」の中でも、印象的に使っていますけれど。パートリッジのこの歌では、意味が重層化されて面白いです。


 歌詞の描き出している情景は、朝食の食卓。たぶん卓上は乱雑に散らかっているのではないでしょうか。放り出されて中のシリアルがこぼれ出ている紙箱。点けっぱなしで天気予報を映している小さなテレビ。何かが飛び散ったのだろう、染みの出来た壁紙。
 「壁紙の上を這う」と言う表現は、パートリッジは、『English Settlement』の「No Thugs in our House」でも使っていました。「Sunny Jim」 は、シリアル食品の宣伝用のキャラクターで、日本でも有名なポパイと同様なものです。「High o'er the fence leaps Sunny Jim Force is the food that raises him」と言う宣伝文句が有名とのことです。「パッケージ裏の文句」と言うのは、『The Big Express』の「I bought myself a LiarBird」でも使っていましたけれど。


 拙訳です。

1000 の傘


一千本の傘を私は
ひっくり返したのだけれど、それでは、私の
頭から降り注ぐ雨を受けられはしなかったのです、
「水位が上がってます、私たちは破滅です」なんて、天気予報のお姉さんが言うものだから、
私は、何度も繰り返して、叫んでいたのです、
下る流れに浮かんで、ずっと叫んでいたのです、
そして、ミズリーと呼ばれる町へ着きました。

一百万の湯呑みを私が
持っていたとしても、それでは、私の
まなこから降り落ちる雨を受けるのは、きっと無理だったと思うのです、
天気予報のお姉さんは、私の視界から抜け落ちてしまいました、それなものだから、
私は、壁紙の上を睨め回しているのです、
壁紙は、まるで、道路地図のようですよ、
ミズリーと呼ばれる町へ至る道路の。

天気予報のお姉さん、どういうわけだか、にっこり笑って、
「お天気は回復傾向です」なんて言う、
「雨のことはすぐに忘れてしまうでしょう、
日の光が降り注げばですね」なんて、
天気予報のお姉さん、どういうわけだか、にっこり笑って、
「お天気は回復傾向です」なんて言う、
「あなたの軒にフレフレお嬢を吊り下げなければですね」なんて、
私の道行きが黄金色に彩られたと思った、その時、
一千の傘が開いて、景色を台無しにしてしまったのです。

一百万の塩湖、
小学校のアトラス地図を、私は思い出しますけれど、
その塩湖が雨水でいっぱいになってしまうかもしれません、
そうしたら、サニー・ジムだって、飛び越えられないですよ、
嬉しいなんて、そんな、
鍵を回してしまったのですよ、
ミズリーと呼ばれる町へと開く扉の。

モップとバケツ、それでもって、
雨を忘れてしまおう、
私は拭き続けました、
さっきまで泣いていたところをです、すると、
道化の一団が背後に忍び寄るでしょうね、
新しく王冠を戴いた君主を叩き落とそうと、
ミズリーの領主を。

天気予報のお姉さん、どういうわけだか、にっこり笑って、
「お天気は回復傾向です」なんて言う、
「雨のことはすぐに忘れてしまうでしょう、
日の光が降り注げばですね」なんて、
天気予報のお姉さん、どういうわけだか、にっこり笑って、
「お天気は回復傾向です」なんて言う、
「あなたの軒にフレフレお嬢を吊り下げなければですね」なんて、
私の仰ぐ空は、六月七月の快晴の青と思った、その時、
一千の傘が
二千の傘が、
一万の傘が開いて、景色を台無しにしてしまったのです。





 元は失恋の歌だと思います。使われている代名詞の you を、天気予報士の女性にして、やや幻想的に読み替えました。
「If you never let a girl rain all over you」の行は、あなたに少女が雨を振りかけることを決してさせなければ、とは読まずに、可笑しげな情景に読みました。雨と少女が、伝説や言い伝えで関連があるのかどうかは知りません。「フレフレお嬢」は、「てるてる坊主」の連想で、パートリッジの原詩から読み取ったわけではありません。それから、アンリ・カルティエ=ブレッソン (Henri Cartier-Bresson)の写真を思い浮かべはしました。


Fondation Henri Cartier-Bresson
posted by ノエルかえる at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月01日

the wet and Sunny Jim

 「1000 Umbrellas」の歌詞を眺めていて、ふと思ったこと。
もちろん歌詞の世界とは、関係ないことなのですが。

 二連に、「the wet」と言う語が出ます。これは普通名詞で雨のことなのですけれど。調べると、1932年のアメリカ映画に『The Wet Parade』と言う題名の映画がありました。監督は、『オズの魔法使い』『風と共に去りぬ』のVictor Fleming。禁酒法を扱った映画と言うことです。この映画に、主演ではないのですが、重要な役で、パートリッジが好きな俳優のJimmy Durante が出演しています。
 と、デュランテも、ジムさんではありませんか?

IMDb のリストから:
The Wet Parade (1932)
http://www.imdb.com/title/tt0023685/


 ウィキペディアにあるポスターは、デュランテの顔のイラストです。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Wet_Parade

http://en.wikipedia.org/wiki/File:The_Wet_Parade.jpg

The_Wet_Parade.jpg
posted by ノエルかえる at 22:50| Comment(2) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロモーションフィルム

 シャドー・キャビネットのスティーブ氏の制作だと思われる、『Apple Box』のプロモーションフィルム。これが実際に使用されたのかどうかは、私は知りません。





 それから、プロモーションフィルムにも使用されている、アビーロード・スタジオでの録音の時の、アンディの様子を撮影したもの、こちらはスティーブ氏の制作とクレジットがあります。


posted by ノエルかえる at 09:52| Comment(1) | TrackBack(0) | Apple Venus | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月13日

vanishing girl

 弦を叩くツィター属の楽器を模したような硬質なギターの音で始まる「Vanishing Girl」、石畳の欧州の小路を想起させます。それも遠近法の中に置かれた小路は、その向かう先が消失点へ呑み込まれてしまい、どこだか分からなくなります。あるいは異界なのかもしれません。
 でも、バンジョーのように聴けば、また違う連想が働きますが、、、

 歌は一連が12行、それが二連に、連の最後の二行と同じ音の列が二行加わります。26行。
 歌の言葉の音は、

〔 Someone's /knocking /in the Distance
But I'm deaf /and blind
She's not /expected home/ this evening
So I leave /the world behind 〕
〔 for the /Vanishing Girl
The Vanishing Girl/ year
She'd give/ you a twirl
But she vanishes/ from /my /world 〕
〔So burn /my letters and/ you'd better/ leave Just one/ pint a day
The whole street's/ talking about /my White shirts/ looking /so grey〕

 のように、一行目三音、二行目二音が二度繰り返される部分、「vanishing girl」と言うテーマが現れる部分、五音の二行の部分に別れています。バースーブリッジーコーラスではなく、バースーコーラスーブリッジ、と言う感じです。
 最初は、広い音域で始まって、繰り返されることで、音域が狭められていって、「vanishing girl」と言うテーマの部分では、一旦、硬く収束されます。それが、「from /my /world」で、再び、拡散へ向かい、五音の二行では、流れていきます。
 それは、遠近法の平行線が、収束へ向かい閉じて行き、行き着いた点で、却って無限へ拡散してしまう様子にも思えます。

 ところで、歌詞の内容ですけれど、失恋の歌のようにも聞こえるのですけれど、サイケデリックのアルバムの冒頭を飾る歌なのですから、違ったように読んでみるのも面白いかもしれません。
 私には、気になる言葉もあります。「the man from number four」。アガサ・クリスティの初期の作品で、彼女の意欲的な面が伺えると言われているらしい『The Big Four』。これを連想してしまいました。とは言っても私はその小説を読んではいないのですが。1927 年発表のポアロ・シリーズだけれど、世界征服を企む組織との対決と言う異色作品。その組織は四人の人物が作っていると言うことです。世界戦争の予感というのもあったのかも。ムールディングの「the Affiliated」には、終戦を知らせるBBC の速報も使われているので、連想としては、興が湧くのではと思います。ちなみに、number four は、terminator ということです。
 「runaround」は、アイザック・アシモフの短編小説の題名と同じ。「言い逃れ」の意味もあるのですが。辞書の説明だけでは、実物が分からないのですが、文字よりも細い円柱状のタイプ・プリントのセット。

 代名詞のI と you と he の関係もよく分からないので、読み難いのですが。
読んでみます。


戸を叩く音、でも随分遠くだ。( もしかして、私が叩いているのか? )
私には、もう何も聞こえない、何も見えない。
彼女は家にはいないだろう、今夜は、
私は、「世界」を残していこう、
消え行く少女に、
消え行く少女に「世界」を残していこう。
彼女は、君に、何か飾り文字の書のようなものを渡すだろう。
しかし、彼女は私の関係からは消えている。
君、私の書面は燃やしてくれ、ふむ、君は一日に一パイントは残しておくべきだったね、
そう思うよ。
通りの連中は、私は潔白ではなくて、
灰色だと言っている。
戸口で噂をしているのは知っている、
連中は真相を知っているんだと思うよ。
彼女は、番号四の男には、
暗号文作成機を送っている。
上塗りは剥げてしまった。
私の庭は、草が伸びるままだ。
私は、もう、電話に出るのも億劫だ。

少女がここにいれば、彼女がいなかった時間は忘れられる、
けれど、行ってしまうと、私は、止まったままだ。

と、スパイ小説のように読んでみました。

原詩は、
Someone's knocking in the Distance
But I'm deaf and blind
She's not expected home this evening
So I leave the world behind
for the Vanishing Girl
The Vanishing Girl year
She'd give you a twirl
But she vanishes from my world
So burn my letters and you'd better leave
Just one pint a day
The whole street's talking about my
White shirts looking so grey
People gossip on the doorstep
Think they know the score
She's giving him the runaround
The man from number four
Has a Vanishing Girl
A Vanishing Girl year
She'd give you a twirl
But she vanishes from my world
Yes the paint is peeling
And my garden is overgrown
I got no enthusiasm to even answer the phone
When she's here it makes up for the
Time she's not and it's all forgotten
But when she goes I'm putting on the pose for
the Vanishing Girl
posted by ノエルかえる at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Psonic Psunspot | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月12日

EP

 『25 O'Clock』は、EP盤 だったのですね。私は、もうレコードプレイヤーを使わないので、忘れていましたけれど、30 センチなのに、45回転で、戸惑ったことを思い出しました。
 パートリッジは、インタビューで、60年代中期の、サイケデリックのシングルレコードが好きだった、と言っています。アルバムではなしに。特定のバンドというのでもなく、数あるシングルレコードが、パートリッジの魅力の的だったようです。
 玩具好きのパートリッジ、サイケデリックのシングルレコードも、同じような魅力を感じていたのか知ら。




 それから、記録を見ると、『25 O'Clock』『Psonic Psunspot』は、日本での発売はなかったのですけれど、韓国では発売されたようです。韓国では、XTC の発売はないのですけれど。Yeh Eum と言う出版社のようです。(この出版社、姜泰煥のレコードも出版していますけれど。『Korean Free Music』:この録音、日本のサントリーホールなどでも行われていて、チェ・ソン・べ、キム・デー・ファンとのトリオはいつものですが、高田みどりとのデュオや、エヴァン・パーカーとのデュオも。)
posted by ノエルかえる at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 25 O'Clock | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月10日

Through the Hill

 このところは、『Skylarking』を聴くことが多いのですけれど、それに『English Settlement』を聴いたり、でも、今日は、『Psonic Psunspot』を聴いて、『Through the Hill』を聴きました。

 パートリッジとHarold Budd の共作。でも、Harold Buddの作品にしては、とても物質的と言うのか、視覚性が強くて、手触り感がある塊を感じます。バッドの作品は、雲のように、ある面、非在の音楽と言うのか、時間そのもの、取り囲む輪郭がないので初めも終わりも分からない、流れ、それも、方向すら分からない、何か変化があるように感じるだけ、というものだと、私は思うのですけれど、この作品は、鋭い細い線の輪郭があります。それは、パートリッジの仕事なのでしょうか。

 ムソルグスキーの『展覧会の絵』に、倣ったように構成されて、「地理 ( 地勢の図像 )」、「構造 ( 建築物 )」、「人工物 ( 小間物 )」の三部に分けられていて、それだから、視覚的でもあるのですが、『博物館の品』のようです。

 パートリッジは、マッチの小箱の図柄を好きなように、小さな枠に収められた確固としたイメージが好きなのか知ら。



『Through the Hill』 on iTunes store
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2009年08月07日

画家 Ken White

 スウィンドン出身で在住の画家、壁画家 Ken White 氏。スウィンドンのオールドタウンの住宅の壁面に作品。『The Golden Lion Bridge』が有名。
 78年の作品は、スウィンドン出身の著名人を描いています。詩人のAlfred Williamsなど。
その中に、XTC のメンバーも加えられています。
 今はありません。swindonlink.com の記事に写真がありました。


Imagine_peoples_mural.jpg


 Ken White 氏のホームページ (http://www.kenwhitemurals.co.uk/) のMurals のページにも、写真があります。
上から四段目の一番左。
http://www.kenwhitemurals.co.uk/murals.html
posted by ノエルかえる at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

Nailsea Court

 新しく再版された『25 O'Clock』。嬉しいのは、ビデオが付いていたことです。
そのビデオ、「The Mole from the Ministry」の撮影が行われた、Nailsea Courtを探してみました。Somerset 州にあります。

 800年の歴史があります。今は、五つに分割されて個人の所有になっているようです。

ホームページ:
Nailsea Court - Home Page

google map:


大きな地図で見る

ウィキペディア:
Nailsea Court - Wikipedia, the free encyclopedia
posted by ノエルかえる at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 25 O'Clock | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

Crosswires はビーンビーン

 アルバム『White Music』の頃は、歌詞の意味など考えなかった、と、ムールディングは回想しています。ただ、電気的な音に合う言葉を付けていただけ、と。
 曲想も、爆発して散り散りになったようなパートリッジの作風を追っていたのだ、と。音楽の核心がチャーリー・パーカーなどのビ・バップ・ジャズにあるパートリッジには、こうしたエネルギーの爆発形態のような音楽は自然なものでしたでしょうが、ブラック・サバスなどの“ロック”が音楽の始点であったムールディングには、追い付き難いものだったかもしれません。
 それは、歌詞にも同様で、ビ・バップと同調するモダンな感覚、人工的で幾何的、無機的な美、エッフェル塔やコマ割りされた ( 画面的にも語りに於いても寸断されている ) コミックに代表される、そんな感覚の言葉から創り出されるパートリッジのイメージを、ムールディングは追っていたのでしょう。

 そんなムールディングの書いたものからアルバムに選ばれた「Cross Wires」、歌が作られた正確な順序は分からないのですが、使われている言葉からは、パートリッジの「Radio in Motion」から生まれたものでは、と思われます。Radio (wave) や China など。
 テーマも、子供であった彼らが、チューニングの合わないラジオから聞こえて来る “おかしな音” に夢中になっていた様子で、両方の歌に共通です。

 歌詞は、本人が何を言っているのか分からない、と言うものです。意味を取り難いのですが、おおよその見当をつけてみました。

歌詞は、Idea のサイトから、

It's the airwaves of the world
Not the hairwaves on your head
Oh But anything can be
On land and in the sea
When you've got
Crosswires
When you've got Crosswires
Everything is Buzz Buzz
Everything is Beep Beep
Strange things happen everyday
It's confusious the Chinese say
Brings a nation to its feet
It's them people that you meet

拙い訳です:
これは「エアーウエイブ」、世界を回る電波だ、
エアーウエイブ! 君の頭にあるのは髪の毛の波、ヘアーウエイブだよ、違うさ、
でもね、でもね、なんでもできるんだよ、
陸でも海でもね、
アンテナを持っていればさ!
針金を交差して作ったアンテナさ!
聞こえるだろう?
ブズー、ブズーて言っている、
ビーン、ビーン、って、何もかもこの音さ、
毎日、可笑しなことが起こるんだよ、
混信だこれ、って、中国人は言うけどね、違うさ、
ええと、抑揚は、脚韻にあるのさ、
君が会ったろ? あれが連中さ。



「Crosswires」、
「Cross wire」と言う名詞はあります、「十字線」です。光学機器の中で、対象に焦点を合わせるために垂直に交差した線のことです。
この語と、「cross hair」とは同じものを指しています。
歌詞では、これを洒落に使っているのだと思います。
それで、「Crosswires」は? 分かりません。ラジオと言うことで、アンテナだと読みました。

「Brings a nation to its feet」、
私には意味不明です。ですので、nation は、intonationに読み替えました。


 ともかく、ブズブズビープビープと音が鳴って面白い、と言う歌です。



posted by ノエルかえる at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | White Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

Only to freeze in a total eclipse

 このところ、聴いているのは、『Skylarking』ばかり。今日から八月ですし、Summer's Cauldron の頃なのですけれど、まだ梅雨のままで、とても、Copper な八月ではありませんけれど、先日には、日蝕もあったので、「Another Satellite」の「Only to freeze in a total eclipse」の行が耳に留まります、でも、音として、耳に響くのは、orbit で、反返った浮遊感か、あるいは、彎曲した天体の環から振り飛ばされる感じがあります。
posted by ノエルかえる at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

Baroque pop

 Wikipedia を見ると、『Skylarking』は、Baroque pop と、カテゴライズされています。なんだか、バッハやラモーの隣に置かれたみたいで、私には面白いですが。
 室内楽的と言う面からは、Baroque pop という名称は相応しいようにも思います。
 Wikipedia の説明では、バート・バカラックが「Walk on By」に、フリューゲルホルンを使ったのが嚆矢なのだそう。楽器としては、ハープシコードや、オーボエ等を使うのが特徴と。なので、室内楽的に。最も成功したのが、ビーチボーイズの『Pet Sounds』と。

 『Nonsuch』も、Baroque pop 。こちらの方がよりバロック的ですね。ディドロの『百科全書』のようでもありますし。

 『Apple Venus』は、chamber pop と。でも、これも、Baroque pop と同義のようですけれど。
posted by ノエルかえる at 21:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

イアソンとアルゴ号

 シーサーのブログは、無料のアクセス解析でも、リフェラもとと言って、アクセス経路を示すサービスがあります。それを見ていると、対訳、とあるときが、たまにあります。
 『イングリッシュ・セトルメント』の「イアソンとアルゴ号」でもありました。

 訳を公開するのは、著作権の問題もあるのですが、気になる点もあるので、そこも、指摘しておきたいので、備忘します。

 私の、拙い訳です。

黄金の羊毛はないのかもしれません、
でも、人間の多様性はあるのですよ、私はそれを解き放しましょう!
ああ、目が回っています、この世のようにです。
見て来た生き物で、頭がいっぱいなのですよ、
鞄を置いてもいいですか?

皆さんに初めから何もかもを話しましょう。
青い顔だと見た少年を啄む緋色の女、
妻の心臓を切り裂くのを楽しんでいる二つの顔を持つ男、
もっといろいろ見たのですよ、
泡立つ海から砂利道の大地まで旅をしたのですから。
解いた網に中に、異国の魚がいるように、
多様な人間を、網から出してお見せしましょう。
ああ、でも、黄金の羊毛は入っていないでしょうね。

男たちが女たちに、顔の造作を隠すよう強要すると言う国に私はいたのです。
ああ、でも、
西洋でも同じですね。
化粧と呼ばれる覆いを使うだけですね。
恐ろしい犯罪のすべての行動様式が人間型の生物から発生していることを知りましたよ、
それに、
至る所から吹いて、航路を逸らせる嘘にも遭遇したのですよ。

アルゴ号のイアソンのように、
世界中を旅して回ったのです、でも、黄金の羊毛は手に入りませんでしたが、
ほら、多様な人間は取り出してみせますよ。
獣人を見ましたよ。靴を買ってましたよ。
お菓子を買ってましたね、包丁も買ってましたね。
人獣も見ました、驚きましたよ。
時間を買ってましたからね。他人の生命に侵入する端末を買ってましたからね。





 まず、これは、船乗りと思われる一人の男( 男性だとして問題ないと思います )が、長い冒険旅行から戻って、港の、パブのようなところで、集まった聴衆に語っていると言う設定の歌です。
 ですから、歌詞に使われている語も、航海に関連した、あるいは、それを連想させる語が選ばれています。
 「I'll release」 の release は、後に来る、鞄や網、特に網、に関わるように選ばれています。
 それから、元々はギリシャ神話を下敷きにしているので、それを連想させる語もあります。
 「foam to gravel」、泡、砂利も、それぞれ、ギリシャ神話の神を連想させます。
「the scarlet woman」「the green boys」も、淫猥な女性と初心な若者という意味にも読めはするのですが、ここでは、神話的な異形の人間をイメージとして造形した方がよいと思います。
 また、green は、船酔いして青ざめた顔と言う意味もあります。航海と関連するので、色のイメージは残したまま、訳すのが妥当だと思います。
 心臓を切り裂く、と言うのは、ギリシャ神話、悲劇にはよくありますし、イアソンの神話でも、妻メディアによる残忍な殺人がありました。
 「I've had the breath of liars blowing me of course in my sails.」のところ、liars は嘘つきです。けれども、この語も、ギリシャ神話の連想が働いています。ギリシャ神話では、主な八つの風の神がいます。西南の風の神は、Lips と言って、舵を取るために、船首を抱えています。船の行き先を左右する神の名前と lair が掛けられているのだと思います。

 最後の「buying time, buying ends to other peoples lives.」は、SF的ですが。
posted by ノエルかえる at 22:20| Comment(2) | TrackBack(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月17日

希薄なイナイ・ジェル

 昨晩は、『Drums and Wires』を聞きました。この頃は、音量を小さくして、半分眠りながら聞くのですが。

 さて、「Making Plans for Nigel」、ドラムズのパターンで始まって、積み木のように楽句を繋げていく、曲の構造も特徴的だと思うのですが、それも、同じ楽句が間を置いて現れるたびに、少しだけ変化して、ギターの音色も変えて、というのも、積まれていく積み木が、高さに応じて当たる光が変化する様で、不思議なのですが、
 歌詞も、際立って、特徴的な気がします。各行が、きれいに音数を升目に入れたように合わせられているのも、きれいに思えますが、それは歌謡なら、そう言うものかもしれません。

 歌の設定は、もっと不思議です。
 この歌の主人公は、Nigel です。それは自明なことなのです。
 それから、この歌の設定は、全編を一人称で歌うようになっています。複数( we )ですが。
 ところが、we は、Nijei ではありません。we は Nijel の両親と言う設定です。
 それでは、両親が、Nijel について、語っているのを歌にしているのか、と言うと、そうでもありません。
 両親が、Nijel について、心配している、思案している、そのことで、いつも頭が一杯だ、と訴えているだけです。
 両親の語りには、Nijel がどういう少年なのか、分かるような描写はありません。
 ただ、Nijel は、両親に向かって言い負かすようなことはしない、と言うことは分かります。それから、両親は、Nijel が両親を拒否したり疎んだりはしていないと、考えているだろうことも分かります。Nijel は、両親の話をおとなしく聞いていると言うことが、分かるからです。けれども、Nijel がどう思っているのかは分かりません。
 主人公が、全く表に出ないと言う、不思議な歌だと思います。

 この歌を視覚的にするとすれば、カメラに向かって両親が語る、という映像でしょう。両親は、いわゆる talking heads 、上半身だけです。私の感じでは、それも、母親が、画面のほとんどで、父親は、母親の肩の後ろに少しだけ覗いているという風です。
 母親の長々とした話を聞いていると、Nijel という少年は実在なのだろうか、と勘ぐる程に、彼は希薄です。

 このような設定の歌は、英国の歌謡では、よくあるのかどうかは、私は知りません。あったとしても、この歌は、とても成功した歌詞なのだと思います。
 同様な構成で、パートリッジは、後に、「No Thugs in Our House」を書いています。
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2009年07月14日

Aunt Sally

 「The Wheel and the Maypole」の歌詞にある、Aunt Sally、英国の伝統的な遊びです。

 YouTube に投稿されたビデオがありましたので、






 英国の伝統的な遊びを紹介しているwebページ:
The Online Guide to Traditional Games:
http://www.tradgames.org.uk/index.html


Aunt Sally - The Online Guide


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2009年07月13日

The Tin Spirits

 グレゴリー氏のwebページを見ると、もうずいぶん閲覧していなかったのですが、グレゴリー氏は、Tin Spirits と言うバンドに、パーマネントなメンバーとして加わったようです。
 ギター・カルテットです。キーボードは使わないとのこと。

 このバンドは、グレゴリー氏が加わる以前は、The Hi-Fidels と言う名前でした。 (と、思います、多分、同じメンバーだと。)


 Tin Spirits のwebページ:

http://www.tinspirits.co.uk/Homepage2.htm


 6月に、スウィンドンの Victoria でのライブ、「Dear God」

posted by ノエルかえる at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

8月17日

 『Drums and Wires』が発表されたのは、1979年8月17日。
 レコーディングは、6月、7月に行われたと言うことです。
 日本での発売は、ビクターから、9月25日ということです。
(私はこの時、歌詞カードと7インチシングルのおまけ付きのUK盤を買って、日本盤は買わずじまいです。)

 79年発表ですから、今年は30周年になります。

 ところで、8月17日は、ムールディングの誕生日でもあります。発表時は、24歳。

 アルバムの印象も、ムールディング中心の感じがします。でも、発表が、誕生日と重なっていたことは、知りませんでした。
 当時のバンドは、巡業で忙しかったのではないかと思います。記録を見ると、79年の8月17日は、オーストラリア、シドニーのSTAGE DOOR というTheatre Restaurant で演奏をしていたようです。
http://www.stagedoortheatre.com.au/
(同じものかどうかは?)
 ムールディング自身は、意識していたのか知ら。

 その後、20日から23日は、日本公演でした。

 という次第で、8月17日は、ナイジェル記念日かもしれません。

on iTunes store
posted by ノエルかえる at 12:51| Comment(2) | TrackBack(0) | Drums and Wires | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

生命と時間と死と周期

 今日の朝は、曇ってはいても明るかった。だから降るまいと思っていたら、時に思わず雨が落ちた。
 無精でどこにも出ない。
 二枚のデュークオブストラスフィアと、『スカイラーキング』、それから、オリヴィエ・メシアンの『トゥーランガリラ交響曲』(これもサイクルか?)を聞く。
 
posted by ノエルかえる at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おさるのラジオ

右サイドバーに APE radio を付けました。
posted by ノエルかえる at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Dear Madam Barnum

 「Dear Madam Barnum」歌の題名と歌詞にもある人名、Barnum。

 マダムではないけれど、Barnumという姓の興行師は実在の人。
Phineas Taylor Barnum 生年は、1810年から1891年。
コネティカット州のベンセルという村の出身。
興行では、General Tom Thumb (親指将軍トム:矮人)の見せ物で成功し、ヨーロッパ巡業も行った、と。
その後、専用の列車を買い、アメリカ各地を巡業するサーカスを設立して成功。
「P. T. Barnum's Grand Traveling Museum, Menagerie, Caravan & Hippodrome」というサーカス、これを彼は、「The Greatest Show on Earth」と呼んだのだそうです。

 そのサーカスは、その後合併されて、今は、Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus になっているとのこと。


 Phineas Taylor Barnum についての、Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus のホームページの説明:
Welcome to Ringling Bros. Circus! から



 「The Greatest Show on Earth」という謳い文句は、サーカスを舞台にしたアメリカ映画の題名にもされた。セシル・B・デミル Cecil Blount DeMille 監督の作品。1952年。
『The Greatest Show on Earth』 IMDb


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2009年07月03日

the crepuscular light

 ブログの『Hidden Swindon』を見てみました。7月2日の「Twilight by the old canal」。
 写真がきれいです。明るい夜です。今は旧暦では十日当たり、半月も過ぎて満月に近づいています。それに、今の時分では、この写真くらいの高さの月の時刻だと、まだ日が落ちていないのかもしれません。
 暑い夏の日の、日暮れの薫りの川沿いの散歩をスケッチした文章です。その道行きで、二匹の犬を連れたホームレスの男性にあって話しをするなんて、詩のようです。話しは自然について。西脇順三郎だったら、長々とした韻を編むかしら。
 「the crepuscular light」という言葉、Pink Floyd の『The Piper at the Gates of Dawn』に引っかかります。
 でも、私の頭は、『Skylarking』を呼んでしまうし、二匹の犬を連れたホームレスは、「dying」を連想させます。

http://swindonia.blogspot.com/2009/07/twilight-by-old-canal.html
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2009年07月01日

Towers of London

 6月30日は、ロンドンのタワー・ブリッジが開通した記念の日なのだそうです。と、ウィキペディアに載っていました。それで、私の頭は、やはり、XTC に連想が動いて、YouTubeで「Towers of London」を見てしまいました。
 この歌は、初めて聞いたときから好きだったように思います。御伽草子のような雰囲気。半鐘のような金属の音が続いて。
 それで、この歌は、まずコーラスから始まって、
「Towers of London
when they had built you
did you watch over the men who fell
Towers of London
when they had built you
Victoria's gem found in somebody's hell」

それから、バースが来ます。
「Pavements of gold leading to the underground
Grenadier Guardsmen walking pretty ladies around
fog is the sweat of the never never navvies who pound
spikes in the rails to their very own heaven」
バースは二つで、もうひとつは、
「Bridges of muscles spanning so long and high
merchants from Stepney walking pretty ladies by
rain is the tears of the never never navvies who cry
for the bridge that doesn't go
in the direction of Dublin」。

その後に、ブリッジがあって、
「And I've seen it in a painting
and I've seen it in engraving
and I've seen it in their faces
clear as children's chalk lines on the paving」

最後に繰り返して終わらないコーラス。
「Towers of London
la la Londinium.」

なのですけれど、
 私は、バースの2ライン目の2音目の音、低くなるところですが、
ひとつ目のバースでは、「Guardsmen」、
この、パートリッジの歌い方が、とても好きです。
つぶれたヒキガエルみたい。ギュゥエと言う感じ。
二つ目のバースでの「tears」も、スプーンで掬うような音ですけど、
でも、ひとつ目のヒキガエルが好きです。


歌詞は、Idea のデータから。
http://www.xtcidearecords.co.uk/lyrics/lyrics_1.htm
posted by ノエルかえる at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

I Can't Own Her

The Neta Dance company による『Apple Venus』のバレー。
「I Can't Own Her」。




posted by ノエルかえる at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Apple Venus | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Knight In Shinning Karma

 The Neta Dance company による『Apple Venus』のバレー。

「Knight In Shinning Karma」
By Neta Pulvermacher
Music: XTC
Set: Neta Pulvermacher
Dancers: The Neta Dance Company (Tami Stronach and Jeremmy Laverdure)


http://www.youtube.com/watch?v=WP4ic8dhhXI
posted by ノエルかえる at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Apple Venus | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

Skylarking の風景

 昨日は夏至だったけれど、曇天で時折細かな雨。
それでも、陽の差すときもあり、通りかかった鉄工所の跡地、
更地になってもうずいぶんになると思うけれど、
そこに生えている叢の中から、頻りな雲雀の鳴き声が聞こえもした。
だからと言うわけでもないけれど、帰宅してから『Skylarking』を聞いた。
 寝そべり、ぼんやりと。

 ヴィブラフォンか、それを模した電子音が多く使われていて、そのごく細かな震えは、薄い紗のようで、それが、旋律の間に差し込まれているように思われる。幾重にか別の層が織り込まれるよう。
 ラングレンの編曲は、そんなところが特徴なのか知ら。
 一般に、XTC の歌は、ムールディングが高いキーの歌で、パートリッジが低いキーの歌なのだけれど、この『Skylarking』では、反対のよう。「The Meeting Place」は、そうではないけれど。また、「Sacrificial Bonfire」も。
 これもラングレンの編曲なのか知ら。
 そうだとして、その効果をぼんやりと思ってみた。
 パートリッジの、強い声を高音にしたことで、skyline 稜線が明確になって、空の青さが増したのかもしれない。そして、ムールディングの柔らかい声を低音にしたことで、水面に映える影の滲み出すような柔らかさが強調されて、風景の地面に深さを感じさせるようになったのかもしれない。
 それらなら、ラングレンの妙技だと思う。
posted by ノエルかえる at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

No tongue: all eyes: be silent

 最近、ロレンス・ダレルの『予兆の島』を手に取りました。私は、読むのが遅い上に、連日読書することもないので、図書館で借りると読み終えないままに返却することになります。この本もそう。ほんの少しだけを読みました。それでも、魅力的な文でした。
 Lawrence Durrell "Prospero's Cell"
もちろん日本語訳のもので、渡辺洋美氏の訳。工作舎。1981年出版。

  "Prospero's Cell" は、ショークスピアの『テンペスト The Tempest』から。
巻頭に、一行が引かれていました。

「No tongue: all eyes: be silent」

 この言葉で、私の頭には、もう、XTC の音楽が沸き上ってしまいます。

 また、少し読み進んだ所に、(この本は、ダレルのコルフ島での生活(1935-1939)をスケッチした紀行文です。) ザリアン夫人の手紙が引かれています。(ザリアンは、ダレルがコルフ島で暮らしていた時に、やはりコルフ島で生活していたアルメニアの詩人らしい。)

 「果物と花のバレーといったものを行うべきです。青い荒海、野生梨の泡に順ぐりに洗われる主要なオリーブ色調、桃の霧、るつぼらんの雲に洗われるスパルティラ山麓の地を合唱するべきです。ありあまるほどです。すもも、梨、アーモンドの霧。」
 これもまた、私の頭から、XTC の音楽を突つき出します。


Prospero's Cell: A Guide to the Landscape and Manners of the Island of Corfu

Prospero's Cell: A Guide to the Landscape and Manners of the Island of Corfu

  • 作者: Lawrence Durrell
  • 出版社/メーカー: Axios Pr
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: ペーパーバック




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2009年05月27日

一なるもの

 今日は『Oranges & Lemons』を聞いた。といっても、ただ、プレイヤーが再生するのにまかせていただけ。聞くともなく聞こえていただけ。
 「Merely a Man」が好き。メロディが線でなく、面のよう。外洋の大海原の海面のよう。大きな帆船の風を孕み切った帆のよう。その大きな面の上に身を投じたら、底知れない深さの水の厚みの張力で、どんなに遠くから吹く風か分からないけれど、その揚力で、優しく包まれながら撥ね上げてくれるのではないと思う。フワリと浮き上がるような。
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2009年05月24日

雲雀が鳴く、不如帰も鳴く birds warble.

 今日は旧暦だと、五月の朔日。盛夏の始まり。なので、『Skylarking』を聞く。
「1000 Umbrellas」の終末部のコントラバスが好き。
 それから、歌が終わって、次の「Season Cycle」までの無音の間。息を呑むよう。
そして、突然、目に入る風景が突然変わるよう。そこも好き。

 今年は閏で、五月がもう一回あるけれど、
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2009年05月17日

I'm the Man

 今日も『Wasp Star』を聞いた。気持ちいい。

「I'm the Man Who Murdered Love」に聞かれる、パパゲーノの吹くパンフルートの音形のようなオルガンの音が、空に突き抜けて行くよう。
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2009年05月15日

The Mummers

アクセス解析を見ると、
なぜか「WAKE ME UP THE MUMMERS iTunes store」と言う検索がありましたので。

 XTC-BBS にも、このブライトンのバンドのことは書いたのですけれど。

MySpace:
http://www.myspace.com/themummers

webページ:
http://www.themummers.co.uk/


『Tale to Tell』 iTunes store.uk



「March Of The Dawn」、テレビショーでの

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2009年03月18日

The SunddayDogs "Hicks"EP

 ムールディングの子息、リー氏のバンド、The SundayDogs の3曲入りEP『Hicks』がiTunes store で販売。


on iTunes store


sundaydogs.jpg

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2009年02月21日

MAXIMALISM

 LIGHTERTHIEF のAPE からの、最初のリリースは、MAXIMALISM と題名が付けられたEP。3曲入り。「Lover」「All Done Things」「Falling into the Future」。
 「All Done Things」は、パートリッジが、ハーモニカとギターを担当したもの。
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2009年02月10日

Major-General's Song

 W. S. Gilbert とSir Arthur Seymour Sullivan のサヴォイ・オペラの作品『The Pirates of Penzance (ペンザンスの海賊)』の中に、「Major-General's Song」と言う歌がある。
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2009年02月05日

The Shadow kabinet の『Smiling Worlds Apart』が来たので聴いています。

 The Shadow kabinet の『Smiling Worlds Apart』が来たので聴いています。このようなのが好きなのだ、と改めて思います。サイケデリックな感覚のものが。『Hark!』も、一緒に聴きたいのですけれど、なぜか、再生不可になっているので、聴けません。
 サイケデリックな感覚、私にとっては、嬉しいのか、悲しいのか、どちらともよく分からないような、心がちりちりとしている感覚です。私はあまり多くの映画作品を見てはいないのですが、黒澤明監督の『乱』は好きな作品です。その中の、姫が、夕日の中の荒城の石垣に佇んでいて、袂から菩薩の掛軸が落ちて開いてしまうと言う場面が好きです。あの光が失われていく中での色感が好きです。神々しいようなあまりに悲惨なような感覚です。それから、稲穂が香り出した時期の田の夕刻の感覚。気持ちが遠くへ向かっていって、なぜだか、『日出づる処の天子』が読みたくなります。一度も読んだことはないのですけれど。遠い昔の世界で、理想郷のような気もしますし、そうではなくて、想像を絶する苛酷な世界にも思えます。『乱』にしても、秋の夕刻の田にしても、赤と黄の色なのですけれど。

 聴きながら、作品を作るというのはこういうものなのか知ら、と思いました。『Hark!』と『Smiling Worlds Apart』は、デューク オブ ストラトスフ イア の『25 0'clock』と『Psonic Psunspot』にそれぞれ当たっているように思われましたから。
 『25 0'clock』は、簡潔にまとまっていて、それでいて、勢いがあって、爆発しているようです。『Psonic Psunspot』は、雄大で穏やかで、それでいて、どこか悲しげです。『Hark!』と『Smiling Worlds Apart』も、それぞれ、そのような感じがしたものですから。

 それから、XTC の音楽の経歴の中で見ると、『Black Sea』と『Oranges & Lemons』は、彼らの音楽の発展の道筋からは外れているように思われます。XTC の名前を使うよりは、The Duke of Stratosphear の方が相応しいようです。サイケデリック音楽、ビート・ソングを真剣に研究して、その音楽性を取り出して、自分たちの音楽創造の方法にしたのが『Black Sea』と『Oranges & Lemons』なのですが、そのままを面白がって遊んでみただけというのが、『25 0'clock』と『Psonic Psunspot』でしょう。すると、これも、最初は、簡潔にまとまって勢いがあって爆発的だけれど、二度目は雄大で優しげだけれど、どこか悲しげ、なのですね。
posted by ノエルかえる at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月19日

Tajuton humppa

 フィンランドのバンド、Eläkeläiset (Elakelaiset) の
2008年のアルバムに収録の「Tajuton humppa」。
「making plans for Nigel」のカバー。


on iTunes store


posted by ノエルかえる at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Making Plans for Nigel のこと

 これは何かの拍子に、不意と思ったというだけのことです。

 「Making Plans for Nigel」のメロディの構造は、音符(一音)が、小さな点で存在して、しかも、四方に散在していると言うのが、はじめの状態で、それが次第に収束して、線状になり、その線が移調する、と言うものなのですが、(なので、広大な、それで、空虚な空間性を感じるのですが) 、これは、レノン=マッカートニーの、「A Day in the Life」に似ているかもしれない。

 思いついただけです。
posted by ノエルかえる at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Drums and Wires | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

今年のXTC

備忘:

 今年、2009年には、XTC のアルバムのいくつかが、再版される予定。
リマスタリングの作業は終わった模様。
 再版されるのは、
『English Settlement』
『Skylarking』
『Oranges & Lemons』
オリジナルアルバムと、
『Explode Together
『Beeswax』
『Rag & Bone Buffet』
の編集版。
それから、
『25 O'Clock 』
『Psonic Psunspot』
のThe Dukes of Stratosphear のもの。

「Stratosphear」は、stratosphere のスペルが変えられていることに、
初めて気がつきました。

 予定は4月頃ですが、昨今の金融危機からの経済事情もあるので、実際は分かりません。

 ムールディングは、この二年間は、日記を書いていたと言っています。公刊されるようなものなのかどうかは分かりません。また、自身の系譜を調べてもいたそうです。webで moulding,family-tree で検索すると、家系に関するサイトもあります。そのような事柄に関心を持つ人も多いのですね。

 二年間は、音信不通だったパートリッジとムールディングですが、再版に関係して、再び、連絡を取り出したそうです。
 

posted by ノエルかえる at 15:20| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月28日

Garden of Earthly Delights 歌詞

 これは、以前に、XTC-BBS にも書いたものですけれど。

 XTC のレコードの日本版には、出版社のサービスで、歌詞の対訳が付けられていますけれども、これは、『Wasp Star』に至るまで、すべて、録音された歌から聞き取りで歌詞を記して訳されています。そのため、大きな間違いも多々あります。聞き取りに使われる録音は、ディスクなど状態のよいものではなく、カセットテープのような劣悪のものと思われます。おそらく、訳者ご本人が、歌詞カードを見て、一番驚かれているのではないでしょうか。

 「Garden of Earthly Delights」もそうなのですが、これは紙ジャケットの装丁でリシューされたものに付けられていた訳を見てなのですけれど、歌詞の構造そのものを読み間違っている様に思われました。

歌詞は、
「Kid, stay and snip your cord off, talk and let your mind loose
(歌詞は、Idea のサイトの、lyrics から)
と始まります。
 これを、対訳では、平叙文に読んでいました。
 けれども、そうではなく、「Kid」は呼格で、以下は命令文です。
 また、kid は、必ずしも子供をさすものではありません。格式張らない場合の、呼びかけの語です。「Ladies and Gentlemen」の反対。
 この歌は、歌詞を語るものが想定されています。また、語りかけられる「ぼうや」も想定されています。大人であるものが、幼いものへ語りかけている構造です。
 
「Kid」、「さあ、ぼうや」
「stay」、「ここにいなさい」あるいは、「じっとして」
「snip your cord off」、「コードを切り落としなさい」
「talk 」、「話してごらん」
「let your mind loose」、「緊張しないでいいんだよ」

と言う具合です。

 けれども、この設定の語るものと語りかけられるものは、二通りの設定が可能な様に、私は思います。
 ひとつは、アンディ自身と取ってもいいのですけれど、新生児を前にした大人。
その場合は、新しく誕生した人に、祝いを述べているように思われます。
 もうひとつは、新人バンドを前にした、悪徳マネジャーです。ピンク・フロイドの「Have a Cigar」に似た状況です。

 歌詞の意味を、どのように取るかは、それぞれの聞き手が選べるのではないでしょうか。

posted by ノエルかえる at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Oranges & Lemons | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月25日

The Lilac Time - The Laundry

 2001年に、パートリッジのプロデュースした歌を含んだアルバムを発表した、The Lilac Time
 universal music groupYouTube のチャンネルに、パートリッジがプロデュースした「The Laundry」がありました。
埋め込みは、universal の意向で出来ませんけれど:

http://www.youtube.com/watch?v=B0AXNmCKc50


アルバム『lilac6』は、アートワークが、「grass」のシングルのようですけれど。






 The Lilac Time のホームページ
http://www.thelilactime.com/


posted by ノエルかえる at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | Other Recordings | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

tin toy clockwork train

 2008年夏の、ユーロスターのキャンペーンの為に、パートリッジが書いた歌。
「tin toy clockwork train」

WONBAT TV のビデオが、Daily Motion に。




取り上げているブログ:
euro starのページから
http://www.eurostar.com/FR/fr/leisure/latest_deals/promo66.jsp

その他、
http://leraturbain.blogspot.com/2008/06/eurostar-londres-vintage.html

http://www.tourmagazine.fr/Eurostar-Paris-Londres-a-66-euros-aller-retour-par-personne-_a6782.html

ポスター:
935244-1159458.jpg

240x200_66euros_v2.gif


レコードは無料で配布したようです。


以前、XTC-BBS にはYouTube に投稿されているものをリンクしていたのですが、
それをこちらにも、


posted by ノエルかえる at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | Other Recordings | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月30日

コピー・バンド

 XTC のコピー・バンド。
ホームページがあるものを備忘します。

X-sTatiC:
http://www.x-static.org/


Vade-Mecum (でバンド名なのか知ら?):
http://www.xtcvademecum.org/index.html


The Dukes of Simpleton:
http://www.dukesofsimpleton.com/


The Late B.P. Helium:
The Mummer の名前での活動も、
http://www.thelatebphelium.com/
YouTube のチャンネル;
http://www.youtube.com/megerfen


それから、これは、一人で自宅録音して、YouTube に投稿している方、
イギリスの方、XTC も熱心にされている。
backinnyc Channel :
http://www.youtube.com/user/backinnyc
posted by ノエルかえる at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする