2009年07月27日

Baroque pop

 Wikipedia を見ると、『Skylarking』は、Baroque pop と、カテゴライズされています。なんだか、バッハやラモーの隣に置かれたみたいで、私には面白いですが。
 室内楽的と言う面からは、Baroque pop という名称は相応しいようにも思います。
 Wikipedia の説明では、バート・バカラックが「Walk on By」に、フリューゲルホルンを使ったのが嚆矢なのだそう。楽器としては、ハープシコードや、オーボエ等を使うのが特徴と。なので、室内楽的に。最も成功したのが、ビーチボーイズの『Pet Sounds』と。

 『Nonsuch』も、Baroque pop 。こちらの方がよりバロック的ですね。ディドロの『百科全書』のようでもありますし。

 『Apple Venus』は、chamber pop と。でも、これも、Baroque pop と同義のようですけれど。
posted by ノエルかえる at 21:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

イアソンとアルゴ号

 シーサーのブログは、無料のアクセス解析でも、リフェラもとと言って、アクセス経路を示すサービスがあります。それを見ていると、対訳、とあるときが、たまにあります。
 『イングリッシュ・セトルメント』の「イアソンとアルゴ号」でもありました。

 訳を公開するのは、著作権の問題もあるのですが、気になる点もあるので、そこも、指摘しておきたいので、備忘します。

 私の、拙い訳です。

黄金の羊毛はないのかもしれません、
でも、人間の多様性はあるのですよ、私はそれを解き放しましょう!
ああ、目が回っています、この世のようにです。
見て来た生き物で、頭がいっぱいなのですよ、
鞄を置いてもいいですか?

皆さんに初めから何もかもを話しましょう。
青い顔だと見た少年を啄む緋色の女、
妻の心臓を切り裂くのを楽しんでいる二つの顔を持つ男、
もっといろいろ見たのですよ、
泡立つ海から砂利道の大地まで旅をしたのですから。
解いた網に中に、異国の魚がいるように、
多様な人間を、網から出してお見せしましょう。
ああ、でも、黄金の羊毛は入っていないでしょうね。

男たちが女たちに、顔の造作を隠すよう強要すると言う国に私はいたのです。
ああ、でも、
西洋でも同じですね。
化粧と呼ばれる覆いを使うだけですね。
恐ろしい犯罪のすべての行動様式が人間型の生物から発生していることを知りましたよ、
それに、
至る所から吹いて、航路を逸らせる嘘にも遭遇したのですよ。

アルゴ号のイアソンのように、
世界中を旅して回ったのです、でも、黄金の羊毛は手に入りませんでしたが、
ほら、多様な人間は取り出してみせますよ。
獣人を見ましたよ。靴を買ってましたよ。
お菓子を買ってましたね、包丁も買ってましたね。
人獣も見ました、驚きましたよ。
時間を買ってましたからね。他人の生命に侵入する端末を買ってましたからね。





 まず、これは、船乗りと思われる一人の男( 男性だとして問題ないと思います )が、長い冒険旅行から戻って、港の、パブのようなところで、集まった聴衆に語っていると言う設定の歌です。
 ですから、歌詞に使われている語も、航海に関連した、あるいは、それを連想させる語が選ばれています。
 「I'll release」 の release は、後に来る、鞄や網、特に網、に関わるように選ばれています。
 それから、元々はギリシャ神話を下敷きにしているので、それを連想させる語もあります。
 「foam to gravel」、泡、砂利も、それぞれ、ギリシャ神話の神を連想させます。
「the scarlet woman」「the green boys」も、淫猥な女性と初心な若者という意味にも読めはするのですが、ここでは、神話的な異形の人間をイメージとして造形した方がよいと思います。
 また、green は、船酔いして青ざめた顔と言う意味もあります。航海と関連するので、色のイメージは残したまま、訳すのが妥当だと思います。
 心臓を切り裂く、と言うのは、ギリシャ神話、悲劇にはよくありますし、イアソンの神話でも、妻メディアによる残忍な殺人がありました。
 「I've had the breath 
of liars blowing me of course in my sails.」のところ、liars は嘘つきです。けれども、この語も、ギリシャ神話の連想が働いています。ギリシャ神話では、主な八つの風の神がいます。西南の風の神は、Lips と言って、舵を取るために、船首を抱えています。船の行き先を左右する神の名前と lair が掛けられているのだと思います。

 最後の「buying time, buying ends to other peoples lives.」は、SF的ですが。
posted by ノエルかえる at 22:20| Comment(2) | TrackBack(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月17日

希薄なイナイ・ジェル

 昨晩は、『Drums and Wires』を聞きました。この頃は、音量を小さくして、半分眠りながら聞くのですが。

 さて、「Making Plans for Nigel」、ドラムズのパターンで始まって、積み木のように楽句を繋げていく、曲の構造も特徴的だと思うのですが、それも、同じ楽句が間を置いて現れるたびに、少しだけ変化して、ギターの音色も変えて、というのも、積まれていく積み木が、高さに応じて当たる光が変化する様で、不思議なのですが、
 歌詞も、際立って、特徴的な気がします。各行が、きれいに音数を升目に入れたように合わせられているのも、きれいに思えますが、それは歌謡なら、そう言うものかもしれません。

 歌の設定は、もっと不思議です。
 この歌の主人公は、Nigel です。それは自明なことなのです。
 それから、この歌の設定は、全編を一人称で歌うようになっています。複数( we )ですが。
 ところが、we は、Nijei ではありません。we は Nijel の両親と言う設定です。
 それでは、両親が、Nijel について、語っているのを歌にしているのか、と言うと、そうでもありません。
 両親が、Nijel について、心配している、思案している、そのことで、いつも頭が一杯だ、と訴えているだけです。
 両親の語りには、Nijel がどういう少年なのか、分かるような描写はありません。
 ただ、Nijel は、両親に向かって言い負かすようなことはしない、と言うことは分かります。それから、両親は、Nijel が両親を拒否したり疎んだりはしていないと、考えているだろうことも分かります。Nijel は、両親の話をおとなしく聞いていると言うことが、分かるからです。けれども、Nijel がどう思っているのかは分かりません。
 主人公が、全く表に出ないと言う、不思議な歌だと思います。

 この歌を視覚的にするとすれば、カメラに向かって両親が語る、という映像でしょう。両親は、いわゆる talking heads 、上半身だけです。私の感じでは、それも、母親が、画面のほとんどで、父親は、母親の肩の後ろに少しだけ覗いているという風です。
 母親の長々とした話を聞いていると、Nijel という少年は実在なのだろうか、と勘ぐる程に、彼は希薄です。

 このような設定の歌は、英国の歌謡では、よくあるのかどうかは、私は知りません。あったとしても、この歌は、とても成功した歌詞なのだと思います。
 同様な構成で、パートリッジは、後に、「No Thugs in Our House」を書いています。
posted by ノエルかえる at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | Drums and Wires | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月14日

Aunt Sally

 「The Wheel and the Maypole」の歌詞にある、Aunt Sally、英国の伝統的な遊びです。

 YouTube に投稿されたビデオがありましたので、






 英国の伝統的な遊びを紹介しているwebページ:
The Online Guide to Traditional Games:
http://www.tradgames.org.uk/index.html


Aunt Sally - The Online Guide


posted by ノエルかえる at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

The Tin Spirits

 グレゴリー氏のwebページを見ると、もうずいぶん閲覧していなかったのですが、グレゴリー氏は、Tin Spirits と言うバンドに、パーマネントなメンバーとして加わったようです。
 ギター・カルテットです。キーボードは使わないとのこと。

 このバンドは、グレゴリー氏が加わる以前は、The Hi-Fidels と言う名前でした。 (と、思います、多分、同じメンバーだと。)


 Tin Spirits のwebページ:

http://www.tinspirits.co.uk/Homepage2.htm


 6月に、スウィンドンの Victoria でのライブ、「Dear God」

posted by ノエルかえる at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

8月17日

 『Drums and Wires』が発表されたのは、1979年8月17日。
 レコーディングは、6月、7月に行われたと言うことです。
 日本での発売は、ビクターから、9月25日ということです。
(私はこの時、歌詞カードと7インチシングルのおまけ付きのUK盤を買って、日本盤は買わずじまいです。)

 79年発表ですから、今年は30周年になります。

 ところで、8月17日は、ムールディングの誕生日でもあります。発表時は、24歳。

 アルバムの印象も、ムールディング中心の感じがします。でも、発表が、誕生日と重なっていたことは、知りませんでした。
 当時のバンドは、巡業で忙しかったのではないかと思います。記録を見ると、79年の8月17日は、オーストラリア、シドニーのSTAGE DOOR というTheatre Restaurant で演奏をしていたようです。
http://www.stagedoortheatre.com.au/
(同じものかどうかは?)
 ムールディング自身は、意識していたのか知ら。

 その後、20日から23日は、日本公演でした。

 という次第で、8月17日は、ナイジェル記念日かもしれません。

on iTunes store
posted by ノエルかえる at 12:51| Comment(2) | TrackBack(0) | Drums and Wires | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

生命と時間と死と周期

 今日の朝は、曇ってはいても明るかった。だから降るまいと思っていたら、時に思わず雨が落ちた。
 無精でどこにも出ない。
 二枚のデュークオブストラスフィアと、『スカイラーキング』、それから、オリヴィエ・メシアンの『トゥーランガリラ交響曲』(これもサイクルか?)を聞く。
 
posted by ノエルかえる at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おさるのラジオ

右サイドバーに APE radio を付けました。
posted by ノエルかえる at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Dear Madam Barnum

 「Dear Madam Barnum」歌の題名と歌詞にもある人名、Barnum。

 マダムではないけれど、Barnumという姓の興行師は実在の人。
Phineas Taylor Barnum 生年は、1810年から1891年。
コネティカット州のベンセルという村の出身。
興行では、General Tom Thumb (親指将軍トム:矮人)の見せ物で成功し、ヨーロッパ巡業も行った、と。
その後、専用の列車を買い、アメリカ各地を巡業するサーカスを設立して成功。
「P. T. Barnum's Grand Traveling Museum, Menagerie, Caravan & Hippodrome」というサーカス、これを彼は、「The Greatest Show on Earth」と呼んだのだそうです。

 そのサーカスは、その後合併されて、今は、Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus になっているとのこと。


 Phineas Taylor Barnum についての、Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus のホームページの説明:
Welcome to Ringling Bros. Circus! から



 「The Greatest Show on Earth」という謳い文句は、サーカスを舞台にしたアメリカ映画の題名にもされた。セシル・B・デミル Cecil Blount DeMille 監督の作品。1952年。
『The Greatest Show on Earth』 IMDb


posted by ノエルかえる at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Nonsuch | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月03日

the crepuscular light

 ブログの『Hidden Swindon』を見てみました。7月2日の「Twilight by the old canal」。
 写真がきれいです。明るい夜です。今は旧暦では十日当たり、半月も過ぎて満月に近づいています。それに、今の時分では、この写真くらいの高さの月の時刻だと、まだ日が落ちていないのかもしれません。
 暑い夏の日の、日暮れの薫りの川沿いの散歩をスケッチした文章です。その道行きで、二匹の犬を連れたホームレスの男性にあって話しをするなんて、詩のようです。話しは自然について。西脇順三郎だったら、長々とした韻を編むかしら。
 「the crepuscular light」という言葉、Pink Floyd の『The Piper at the Gates of Dawn』に引っかかります。
 でも、私の頭は、『Skylarking』を呼んでしまうし、二匹の犬を連れたホームレスは、「dying」を連想させます。

http://swindonia.blogspot.com/2009/07/twilight-by-old-canal.html
posted by ノエルかえる at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月01日

Towers of London

 6月30日は、ロンドンのタワー・ブリッジが開通した記念の日なのだそうです。と、ウィキペディアに載っていました。それで、私の頭は、やはり、XTC に連想が動いて、YouTubeで「Towers of London」を見てしまいました。
 この歌は、初めて聞いたときから好きだったように思います。御伽草子のような雰囲気。半鐘のような金属の音が続いて。
 それで、この歌は、まずコーラスから始まって、
「Towers of London
when they had built you
did you watch over the men who fell
Towers of London
when they had built you
Victoria's gem found in somebody's hell」

それから、バースが来ます。
「Pavements of gold leading to the underground
Grenadier Guardsmen walking pretty ladies around
fog is the sweat of the never never navvies who pound
spikes in the rails to their very own heaven」
バースは二つで、もうひとつは、
「Bridges of muscles spanning so long and high
merchants from Stepney walking pretty ladies by
rain is the tears of the never never navvies who cry
for the bridge that doesn't go
in the direction of Dublin」。

その後に、ブリッジがあって、
「And I've seen it in a painting
and I've seen it in engraving
and I've seen it in their faces
clear as children's chalk lines on the paving」

最後に繰り返して終わらないコーラス。
「Towers of London
la la Londinium.」

なのですけれど、
 私は、バースの2ライン目の2音目の音、低くなるところですが、
ひとつ目のバースでは、「Guardsmen」、
この、パートリッジの歌い方が、とても好きです。
つぶれたヒキガエルみたい。ギュゥエと言う感じ。
二つ目のバースでの「tears」も、スプーンで掬うような音ですけど、
でも、ひとつ目のヒキガエルが好きです。


歌詞は、Idea のデータから。
http://www.xtcidearecords.co.uk/lyrics/lyrics_1.htm
posted by ノエルかえる at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする