2009年12月28日

That's really super,Supergirl 訳

 「That's really super,Supergirl」、このメロディ線は、ディジー・ガレスピーがトランペットで吹けば爽快でしょうし、サッチモが歌えば、戯けてユーモラスでしょうし、フランク・シナトラが歌えば、艶っぽいでしょう。ジャズのメロディ線です。パートリッジの歌には多く見られるものです、「Funk Pop a Roll」も、ジャズのメロディ線でした。(管楽器隊も使ってましたが)

 歌詞も洒落た地口のようです。20年代、30年代のジャズ・ソングスにはよくあったのではないでしょうか。それに加えて、パートリッジのDCコミック好きも前面に出ています。
 歌詞は、相手にされないお高い女性を揶揄するものなのでしょう。ですが、スーパーマンの世界を仮借しているので、スーパーガールに捕われた悪漢の歌のように読みました。


追記:
 この歌詞のユーモアの要は、「you could be on a mission saving some other man」にあると思います。
 saveは助けると言う意味と、蓄えると言う意味がありますが、パートリッジは、その両方の意味を使っているのだと思います。スーパーガールは、男を救っているように見えて、彼女の要塞に貯めているだけだった、と言う感じでしょうか。

 拙訳です。

オマエが飛び立とうとしようものなら
オレには押さえ付けるのは無理だ、
オマエにはオレの中身がまるっきり壊れちまってるのは分かってんだろう、
オマエの二個のX線のまなこを使えば済むことだ。

クリプトナイトか何か
オレの両膝に押し付けて傷めやがった、
今になって、オマエがどんな本性で
オマエが何をしてるのかが分かったんだ。

ホントに飛んでもないスーパーガールだったんだ、
オマエは二秒きっかりで身を躱しやがった、
オマエの礼賛者たちは快哉を叫ぼうとしやがる、
「ホントにホントにすごいよ! スーパーガール!!
世界中の天気を変えるなんてすごいよ!!」
だが、オマエはオレらを元には戻せなかったぜ、
今は、オマエの“孤独の要塞”の奥深くに繋がれてる気分だぜ、
酷いとこだとは思わないが、
オレには乗り越えられそうにはないな、
スーパーガールさんよ。

八方塞がりでも、
オマエを呼んだりはしたくないな、
今じゃ、オレには分かってるんだからな、
他の男を取り置こうと言う計画に出たがってやがるんだ、オマエさんはな。

ホントに大した奴だよ、スーパーガールさんよ、
二秒きっかりでオレの攻撃を躱しやがった、
オマエの礼賛者たちは快哉を叫ぼうとしやがる、
「ホントにすごいよ、スーパーガール!
宇宙が滅亡しそうなのを止めるなんて、すごいよ!!」
だが、お前はオレが泣くのを止めようとは金輪際しなかった、
オマエは、オレがオマエのコートの裾の塵みたく、
邪険に払い落とそうとしてるように思えるぜ、
オレは類人だろうがな、
だが、前はな、自分では大した者だと思ってたんだぜ、
スーパーガールさんよ。




posted by ノエルかえる at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Noel 映画

 「ノエル 映画」と言う検索があったので。

IMDb find: Noel
posted by ノエルかえる at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

APE から XTC

 APE から、『White Music』『Go 2』『Drums and Wires』が到着。けれども、これは、2001年のイギリス・ヴァージンの盤。
 XTC ブランドも、Idea から APE に完全に移行ということか知ら?

 新リマスター盤は、来年のようです。
posted by ノエルかえる at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

The Meeting Place 訳

 「グラス」に続くこのムールディングの歌も、破調したソネット形式のように見えます。
 二連、19行から成っています。構成は以下のようです。

[Meet you/ in the/ secret place
Scuffling in/ the dirt/ I wait&
Whistle will/ blow/, whistle will/ blow]
[Share a joke/ the laugh's/ on me
But when/ I get you/ on your own/ we'll see
Someone might/ hear/, someone might/ hear]
[You're a/ working girl/ now
You've got/ money of/ your own
Hmmm/ The meeting/ place]



[Strolling/ under grimey/ skies
Machines that/ make you/ kiss in time
Smoke on/ your breath/, smoke on/ your breath]
[Chimney never/ looked so/ good
Never looked/ the way/ it should
From lying/ in the/ bracken wood
Coat on/ the ground/, coat on/ the ground]
[Take a/ walk down/ the lane
We'll be/ late back/ again&
Hmmm/ The meeting/ place]


(歌詞は、Idea のサイトから)

 三行が一段に成っていて、それが三段で一連を構成しています。格段の脚韻は、aab の形です。
 歌としては、二段までが、バース、三段目の二行がブリッジ、最後の一行がコーラスになっています。

 ハープ、あるいはハープシコードに似せたように思えるギーターの四音だけで循環する音形に乗せてこの歌は歌われます。それは作動している機械の音のような印象で、同じ動作が延々と続いているように思わせます。歌詞も、それに合わせて、きわめて簡素な音韻の繰り返しに、一見見えますが、やはり、定式化したソネットを破調させる力があって、それが、詩を推進させているようです。
 その破調を、構成から見ると、まず、一連と二連の行の数が違うことに気が付きます。一連は9行で、二連は10行になっています。二連で加えられた一行は、リードではなくて、インタージェクドなのですが。
 連、段の構成をもう少し見ると、歩格は、3、3、4が基調なのですが、二段目に破調があります。第一連では、二段目の歩格が4に増えています。第二連では、同じく二段目に、間の手の挿入があります。歩格は、3で基調と同じです。これは、音韻の中心を僅かに後ろにずらせることで、循環から推進へ変化させる作用があるのだと思います。
 第二連の二段目は、脚韻も、aaaa になっています。
 また、第一連の一段目の真ん中二行目の冒頭にあった、s の音、二段目では、一行と三行に散らされています、それは、また、二連目の一段に繰り返されます。そのような音韻の拡散も、歌の推進力になっているのではないか知ら。

 歌は、若い恋人と同時にスウィンドンの情景を歌っているようです。第二連の二段目は、ターン(転回)になっていますが、ここで、それまで背景だったスウィンドンの情景が前景になっているようです。

 「grimey skies」の部分、grimey と言う形容詞は、ムールディングの独自の使い方か知ら。grim (厳めしい) と言う語、grimy (汚れた) と言う語はあるのですが。その両方を一つに使っているというふうに読みました。

 the lane を検索すると、『Crying Down the Lane』 という、1962年のイギリスのテレビドラマシリーズがありました。ただ、ドラマの詳細は分かりませんでした。

 ムールディングの歌詞は、言葉数が少なく断片的です。その断片が自在に作用し合って、輻輳したイメージを作り上げるようで、イメージは読む人にそれぞれなものがもたらされるのではないでしょうか。



 拙訳です。
 



町を外れた人気のないところで君に会おうと思う、そうしようよ、
舗装もしていない道で靴を埃まみれにしている僕は、急ぎもしないけれど、
お午が鳴ってしまうよ、工場のお午の時報が鳴ってしまうよ、
僕の滑稽さを二人で笑おうよ、そうしようよ、
でも、僕が君に躙り寄って君にぴたりと寄り添ったら、注意しなくてはいけないね、
誰かが聞いているかもしれないよ、聞き耳を立てているかもしれないよ、
君は、もう、立派な仕事を持っているんだ、
君は、もう、自分のお金を持っているんだ、
こんなところで、落ち合っている。

見渡すどこも煤けて恐ろしげな風な空、そんな暗い中を逍遙していても、
君の造る機械はちゃんと時間を教えるから、君は左様ならのキスをする、
君の息は煙草の味がするよ、煙草の味のキスだよ、
煙突が全部見えたことはないね、
ある筈のところに見えないんだ、
灌木の茂みに寝ているのだから、
地面は羊歯が覆っている、そこに外套を敷いて寝ているのだから、
細道を歩いて町に戻ろうよ、
また、午後の仕事に遅れるね、
こんなところで落ち合ってるのだから。
posted by ノエルかえる at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月24日

Noël Yule

 明日はクリスマス、フランス語で Noël。( ノエル )
Noël Coward の誕生日は、12月16日だそうだけれど、Noël の名前の人って、クリスマス頃に生まれた人か知ら。
 XTC (Three Wise Men) では、Yule て言う言葉を使ってましたけど。

 Noël は誕生日の意味のラテン語からフランス語に取り入れられたものだそうだけれど。
 Yule は、古英語のgeõl からだそう。


 などと書いたのは、「ノエル 意味」と言うヤフー検索(日本語)があったから。でも、トップ検索にヤフー辞書もあるのに、何のノエルを探しているのか知ら。
 検索では、「スーパー、スーパーガール、訳」「ボールアンドチェイン 訳」もあったのですが、、
posted by ノエルかえる at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日

Grass 訳

 このムールディングの歌詞は、基本的には、14行のソネット形式になっています。けれども、古典的なソネットの4行3連2行1連ではなくて、7行2連になっています。歌には、その7行2連の後に、2行の反復がついています。
 形式は堅固で、構成感を強く感じます。
 古典的なソネットとは、連の構成も違いますが、歩格、脚韻も違います。5、5、3、3、3、4、5の歩格で、aabbccd の脚韻です。
 歌詞の6行で成っている一連は、バース - ブリッジ - コーラス の歌謡の構成です。特徴的なのは、バースとコーラスが同じメロディ線であることです。回帰しているようでもありますが、flatten しているようでもあり、微かなだけれども重要な変化をしています。歌詞においても、「Laying on the grass my heart it flares like fire」と「Shocked me too the things we used to do on grass」では、 grass の位置が、行の頭から末尾に移されていて、なだらかに下降している雰囲気があります。
 歌詞の全体にも構成感が強いのですが、各行にも、同様に、構成感を強く感じます。例えば、「Laying on the grass my heart it flares like fire」の行、
同じ音を繰り返して使うのですが、それも、交差して使っています。
heart のar と、flares のar 。flares のfl と、fire 。
「If you fancy we can buy an ice-cream cone」も同様に、
can to an、buy とice、cream とcone 、で交差しながら音が反復しています。
 一行目「Laying on the grass my heart it flares like fire」のflares 、grass ですから、flower の連想も働いているのだろうと思います。
 それから、これまでのムールディングの歌は、「Making Plans for Nigel」に見られるように、音が極端に高低に振れるのが特徴でした。この歌はそうではなくて、極めて緩慢に音が上がって行きます。それは、行こうの彼の歌の特徴の一つになっているようです。歌詞に使われる言葉も、摺り足のステップのような語、爪先を少しだけ挙げて段を踏むような音が選ばれているようです。

 非常に精妙に作られた歌詞だと思います。

 蛇足:the boats には、古代ペルシャで行われていた刑罰の方法の一つを指す意味もあります。


 拙訳です。


草原に横になると、陽炎のように戦ぐ草が僕の気持を突いて、燃え上がってしまう、
それに、君が僕の頬を叩くものだから、口中は欲望で満ちてしまう、
君はお硬い風を装う、
君は優等生だから、
そうしていたけれど、乗って来た小舟が流れて行ってしまった、
僕たちは岸に身体を倒して何とか舟を捉まえようとしたのだけれど、
草原で遊ぶのには慣れていたのに、こんなこと、呆れてしまった。

君がアイスクリームを食べたくなったのなら、買ってもいいんだけれど、
君の友だちは行ってしまったよ、一人になりたくなかったんだって、
僕たち二人とカッコーだけになってしまったら、
僕は君に飛びかかろうか知ら、
その時、君に助けはないよ、
どこまでもどこまでも、白詰草を押し潰してしまおう、
草原でいつもしていた遊び、呆れてしまう。


posted by ノエルかえる at 11:37| Comment(1) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月12日

Thanks for Christmas

 「Thanks for Christmas」、訳してみました。Idea のサイトに歌詞はないので、チョークヒルズに掲載の歌詞を元にしました。

 「In the winter's frosty air, sing with us and we can share our」の our 、our Father のことかと思いました。





クリスマスおめでとう、
愛をありがとう、それに、一面に雪が降るなんて幸運、君の御蔭だよ、
クリスマスおめでとう、
世界中に雪を降らすなんていう冬の優しさ、君の御蔭だよ。

もうすぐだね、ツリーを飾り出したら、
子供たちの目は明るく輝いているよ、七つの海を越えたどこでも、
もうすぐだね、冬の凍えた空気の中で、
誕生祭の篝火が明るく燃えているよ、いっしょに歌おう、我らの(神)を分ち合えるから。


クリスマスおめでとう、
愛をありがとう、それに、一面に雪が降るなんて幸運、君の御蔭だよ、
クリスマスおめでとう、
世界中に雪を降らすなんていう冬の優しさ、君の御蔭だよ。

もう夜明けだよ、サンタのトナカイは欠伸をしてる、
トナカイたちの愉快な仕事は終わったんだ、家々は喜びで満ちてるよ、
もう夜明けだよ、もう、クリスマスの朝だよ、
一年でいちばんの日、よく聞いてね、我らの(神)が聞こえるだろう。

クリスマスおめでとう

こんな日が一年に一日だけで、
後の三百六十四日は、疑いと恐れの日だなんて、残念だね、
君は愛をずっとためていたんだね、それをだしてしまおう、クリスマスが来たのだから。

クリスマスおめでとう、
愛をありがとう、それに、一面に雪が降るなんて幸運、君の御蔭だよ、
クリスマスおめでとう、
世界中に雪を降らすなんていう冬の優しさ、君の御蔭だよ。

クリスマスおめでとう
posted by ノエルかえる at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | Other Recordings | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

The Mayor of Simpleton 訳 2

 「The Mayor of Simpleton」、

I can't have been there when brains were handed round ,
or get past the cover of your books profound
の部分と、
I'm not proud of the fact that I never learned much,
just feel I should say, what you get is all real,
I can't put on an act, it takes brains to do that anyway.
の部分が、どうも違うようなので、読み直しました。今度は、ラブソングとして読みました。
 Simpleton は、一つ覚え、「愛していると言うだけ」と読みました。




まるっきり大学にはいったことないし、証明書も学位もないもの、
だから君のお友達は僕のこと、馬鹿だと思ってるんだろうけどね、
僕はちっとも気にしてないよ。

太陽の重さがどうしてわかるのかは知らないし、数学ってしたいとも思わないもの、
だから僕は、ヒトツオボエ市の市長のようなものだろうね、
知ってることは、君を愛してるってことだけだからね。

考えがつきて、論理というのがつまらなくなったら、
君は、ヒトツオボエ市市長、僕の腕の中があたたかく思えるよ。

知識が配布された時も、君のカイジュウな表紙の本が回覧された時も、
僕はいなかったもの、
( ヒトツオボエ市市長です、ご起立願います )
だから君が僕にいつも話していたって、君のお友達は信用しないだろうね。

大流行の歌をどうしたら書けるかは知らないし、クロスワードパズルはやだもの、
だから僕は、ヒトツオボエ市の市長のようなものだろうね、
知ってることは、君を愛してるってことだけだからね。

ちっとも勉強してこなかったこと、やっぱりはずかしいもの、
君が身につけたものって本物だよ、たぶん、
僕には出来ない、だって、どうしても頭使わなくっちゃいけないから。

謎掛けも洒落もわからないし、コンピューターの使い方も知らないもの、
だから僕は、ヒトツオボエ市の市長のようなものだろうね、
知ってることは、君を愛してるってことだけだからね。

思いの深さがお金だったらさ、
( ヒトツオボエ市市長です、ご起立願います )
僕こそ金のなる樹を育ててる男だもの、
( 市庁舎は自由です、でも、ひとりじめは出来ません )
そしたら、君のお友達は頭脳ばっかりだから、きっと、貧乏で、貧乏なままだろうね。

何パウンドがトンになるのかは知らないし、どのノーベル賞だって、取れるはずないもの、
だから僕は、ヒトツオボエ市の市長のようなものだろうね、
知ってることは、君を愛してるってことだけだからね。

( ヒトツオボエ市市長です、ご起立願います )




追記、訂正:

思いの深さがお金だったらさ、
( ヒトツオボエ市市長です、ご起立願います )
僕こそ金のなる樹を育ててる男だもの、
( 市長徽章は着けて居りません、一つもないんです )
そしたら、君のお友達は頭脳ばっかりだから、きっと、貧乏で、貧乏なままだろうね。
posted by ノエルかえる at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | Oranges & Lemons | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする