2010年01月03日

Ballet for a Rainy Day 訳

 この歌は、一連が六行のものに二行が一連のものが付いて、一つの段に成っています。それが繰り返されますが、繰り返しでは、一度目の繰り返しは、二行の連が四行になり、三度目の繰り返しは、六行の連が三行に、二行の連が八行に成っています。
 二度目と三度目の繰り返しの間に、五行のまったく別の形の連が挿入されています。
 脚韻は、六行連はabcabc 二行連は aa が基本のようです。
 歌としては、二部形式で、段の最初と二度目がバース。挿入されるお行連がブリッジ。三度目の繰り返しがコーラスです。

 各行は、語の頭韻を基本にしているようです。
また、冒頭の二行、
Orange and lemon
Raincoats roll and tumble
に見られるように、O、R、L、の音を巧みに組み合わせているようにも思えます。
 三連目の
Apples and Cherries
- - -
- - - bright dismay
dismay は、appall と同じ意味(程度が違う)なので、そのappall とapple の連想もあるのかもしれません。

 一つの段を形成している六行連と二行連は、異なった書かれ方をしています。六行連は、この歌を歌っている主人公の主観的な目で見た叙述で、二行連の方は、歌詞の作者による、やや客観的で俯瞰的な叙述です。

 雨の日に、想像力が膨らむことを歌っている歌です。



拙訳です。


温かい蜜柑色の、爽やかな檸檬色の
レインコートの色が、左右上下に幡めいて
一つになる、盆からころがり落ちた果物のそれのようだ、
濡れたいくつもの頭、パイナップルのようだ、
見てご覧よ、雨滴をまぶしたヘヤースタイル、クランブルのようだ、
陽光降り注ぐ光景は何処かへ行ってしまったけれどね。

雨の日のバレエ、それは
神秘劇を撮した色の抜けた無声映画のようだ。

樹に吊り下がった林檎の実や桜桃の実はどれも
水沫の中で見えなくなる、
雨除けはあったのに、雨がまるっきり打ち払ってしまって、ちょっと残念、
私は中空に絵筆を振るう、
そして、奇術のように見たことのない光景を雨筋から取り出す、
でも、私の絵は、じわじわと雨に洗い流されて行くのだけれどね。

雨の日のバレエ、それは
神秘劇を撮した色の抜けた無声映画のようだ、
バレエは私の窓から抜け出て行く、
そして、空にかかったまま動こうとしない雨雲の向こうで踊る。

雨が降れば、
あらゆる色彩が私の絵具箱に降り注ぐ、
雨が降れば、
屋上劇場の最前列の席のチケットが
どっさり舞い込む、全部独り占めだ。

幡めいているレインコートの蜜柑色、檸檬色、林檎、桜桃、
その色が一滴の雨粒の中で一つになる、
その様子は、光を乱反射するダイヤモンドのようだ。

雨の日のバレエ、それは
神秘劇を撮した色の抜けた無声映画のようだ、
バレエは私の窓から抜け出て行く、
そして、降りしきる雨の銀の帳の向こうで踊る。
posted by ノエルかえる at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Ballet "Orpheus"

 ドイツのハンブルグ・バレー団の監督で、米国出身の John Neumeier (ジョン・ノイマイヤー)氏が、『Orpheus』をバレー化。パートリッジとブレッグバッドの『Orpheus The Lowdown』も使われています。
 プレミア公演は、2009年の12月6日にハンブルグで行われたとのこと。

 (ジョン・ノイマイヤーとハンブルグ・バレー団は昨2009年に来日し『椿姫』の公演を行ったそうです。)




posted by ノエルかえる at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | Other Recordings | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする