2010年01月29日

Mermaid Smiled 訳

 「Mermaid Smiled」、ロンド形式の歌。歌詞は二連に構成されています。1連が12行ずつです。ですけれど、5行が一回りなので、一連では、二度繰り返した後に、2行が加えられています。
 パートリッジはラーガと言っています。D を基底にしたこの音階は、「Red Brick Dream」と同様、シド・バレットーピンク・フロイドを特徴付けている音階のような気もします。夢見心地の音階です。

 「pools」は、rock pool と、パートリッジは言っていますし、歌詞の全体から見ても、岩磯の潮溜まりだと思います。
 「xylophone」についても、パートリッジの対談での言葉に沿いました。

 「Borne on foaming seahorse herd」は、子供の頃に読んで好きだった、絵本『Rupert Bear Annuals』のイメージなのだそうです。

 「lines across their hands」は、手の平の皺、手相を、詩としているようです。

 「As old as all the sands」、似た表現「as old as the hill」は、旧約聖書『ヨブ記』の15−7 由来の表現と言うことですが、all the sands は分かりません。
(ヨブ記 15-7 は、あなたは最初の人間として生まれたのか。山より先に生まれたのか。ですけれど)

 「laughing fish」は、バットマンに出て来る魚、ジョーカーの顔にそっくりの魚なのか知ら、とも思ったのですが、パートリッジは、魚は笑ったように見えるからと対談で言っていました。

 「diving bel」は、昔使われていた、鐘の形をした潜水のための乗り物です。この歌詞では、鐘の意味で使われているようです。

 「Breakers」は、ここでは、「砕波」だと思います。

 歌詞は、イメージで作られているので、語を追うだけでは理解しづらいので、かなり言葉を加えました。
 拙訳です。




岩磯の潮溜まりの水は澄んでいて
シロフォンの響きを思いださせるものだから、
その響きにつられて、私は遠い記憶の洞窟を
思いだす、その海に浸った洞窟に中に
私は、胸奥にうずもれた子供を見出したのだ、
( かつては誰もがそうだったのに )
ひとりではない幾人もの子供たちは、
泡吹くタツノオトシゴの群れに運ばれていた。

さあ、歌を作ろう!
ラッパ貝を使って、
掌に刻まれた詩行( ライン )から旋律を浮かび立たせて、
その歌は、
新月ほどに新しく、真砂ほどに古いのだ。

荒々しく弘大な大西洋は縮まって
この潮溜まりになった、
そこに立っていた私だけれど、
人魚が私に微笑みかけるまでは、
子供を失っていたのだ。

寄せ波は絶え間なく轟いていて
その響きは連打される太鼓のようだから、
笑う魚が強いられて岸に招き寄せられたのだ、
そして、海底へと沈む潜水鐘も
その寄せ波に打たれて鳴り響くものだから、
私の胸奥の幼い少年が目を覚ましてしまったのだ、
そして、枕のように掲げられた白浪は
浜を食している。

人魚は潮流に載ってたゆたっていると言うのに、
私は、大人の世界に鎖付けられたままだ、
さあ、戻ろう!
鏡の世界へ、そこでは、人魚が手に櫛を持ったまま
腕を振りながら滑るように泳いでいるのだ、

私は幸せ者だ、
人魚が私に微笑みかけてからと言うもの
子供へと成長して、
慰撫され続けているのだから。
posted by ノエルかえる at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする