2011年10月15日

The Carnival of Binche

 テレビで放送された、ベルギーの Binche バンシュと言う町のカーニバルのドキュメンタリー見ました。とても面白かったです。ベルギーの西側フランスとの国境に近い町のようです。
 バンシュの町に住んでいた民俗学の研究家の調査では、1394年の記録が最古のものだと言うことでした。それはつまり、ヨーロッパでも最も古くから行われているカーニバルの一つだと言うことなのだそう。そして、このバンシュのカーニバルは、他の地域のどの町の祭りとも違っていて、独自のものであると、その研究家は結論を得たのだそうです。そして、その研究によって、研究家は町の英雄の扱いになって、今では、カーニバルの最中に研究家を讃える歌も歌われるようになったと言うことです。
 バンシュのカーニバルの際立った特徴は、gille ギルと呼ばれる一団です。その特徴は、このカーニバルの起こりと関係があるそうです。バンシュのカーニバルが始まったと思われる1390年代頃には、ヨーロッパではペストが流行していました。ペストは、衣服の蚤などの害虫が原因の一つと考えられていたそうです。ところで、バンシュと言う町は、レース編みのような繊維業で栄えてたのだそうです。その産業が、ペストの流行のあおりで衰退する一方で、ペストを恐れた社会の上層の人々、貴族や大司教のような高僧は町を見捨てて出ていったそうです。そのために、残された織物職人たち庶民は、自分たちの手だけで、カーニバルを執り行うようになったのだそうです。その由来がギルの出立ちに反映されているのだそう。
 ギルの衣裳は、高い帽子と緞子のような服と全員同じ仮面と木靴というものです。帽子は百本くらいの駝鳥の羽を立てたものです。また、正面には金で作った麦の穂の飾りが付いています。服は様々な飾りが刺繍されているようです、赤色が主な色です。そして、着る時には、服と身体の間に藁を詰めて太っているように見せるのだそうです。木靴は石畳をならす楽器でもあります。そして、バンシュのカーニバルの最大の特徴が同一の仮面を被ると言うことなのですが、その仮面は眼鏡をかけて整えられた髭を着けている男性の顔です。当時はとても高価で希少であった眼鏡は、大司祭のような高僧、知識人の象徴で、整えられた髭は、貴族や豪商のような富豪の象徴なのだそうです。
 一般の庶民が、この衣裳を着けて、カーニバルの間は自分たちが王侯となるのだそう。裕福に肥えて眼鏡を掛けて髭をたくわえている王侯貴族です。
 カーニバルは、日曜月曜火曜の三日間行われます。ギルの行進は最終日の火曜日に行われます。行進は、朝の5時から始まって、夜の9時に終わるのだそうです。行進の間は、ギルの一団は仮面を着けて足を踏み鳴らしながら歩くのだそうです。最後に町の広場に集まって、仮面を外し、高い帽子を被るのだそうです。そして、カーニバルの最後には、ギルの一団は手にオレンジの入ったかごを持って、そのオレンジを辺り一面に投げつけて回るのだそうです。

 このようなカーニバルの様子を見ながら、私は、『オレンジズアンドレモンズ』を連想しました。新しく APE からリリースされるかもしれないビニール盤では、アートワークも変更されるかもしれないのですが、『オレンジズアンドレモンズ』には、このバンシュのカーニバルを描いたものが合うのではないか知ら、と思いました。

UNESCO Culture Sector - Intangible Heritage - 2003 Convention :


posted by ノエルかえる at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする