これは、goigoi さんのブログ『やさしいThe Beatles入門』に投稿したものなのだけれど。
やさしいThe Beatles入門 : 続々々々・「Help!」 ジョン・ビートルの「 Help! 」。
歌詞で、私が気になるところは、二ヶ所。
ひとつは、「 Now I find I've changed my mind, I've opened up the doors. 」の行。
Now I find I've changed my mind, とI've opened up the doors. の二つの節は、コンマを挟んでの順接や並置ではないと思う。このコンマはセミコロンの様に引用符の役割をしていて、後ろの I've opened up the doors. は、前の節の語 my mind を説明しているのだと思う。
もうひとつは、「 And I do appreciate you being 'round, 」の行。
appreciate の、この行での意味は、「 full understand 」と言うだけの意味だと思う。一般には、「あなたのご好意は身にしみて分かります。( それなので、感謝するという意味になるのだろうけど )」と言う場合に使うのだろうけれど。ここでは、単に、「よく分かっている。」と言う意味で使っているのだと。
歌詞は、助けを求めると言う内容で、それも任意の人物、通り掛った人なら誰でもではなく、特定の人物に対して( 誰かさん someone と伏せてあるけど、 ) 助けを求めている、と言うもの。基本的には、恋歌で、恋人に対して助けを求めているのだろうけど、それをもっとレノンの内面の問題に捉えたり、ポールかジョージ・マーティンに音楽上の助けを求めていると、読み取るのは、それぞれの受け手の問題なのかと。
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Help! | The Beatles Alan W. Pollack's Notes on "Help!" おたすけ! 誰か来てよ。
おたすけ! 誰でもいいわけじゃない。
おたすけ! 一廉の人物じゃないと、って分かってるでしょ。
おたすけ!
今よりも、ぼくは、ずっと溌剌、ずっと血気盛んだった、
それで、ひとの助けなんか金輪際要らなかったんだ。
ところが、そんな時代は過ぎて、何だか自信がないんだよ。
僕には前途が開けてるって、考えは変えたんだよ、自覚してるんだ。
君に僕が助けられるかい? 僕はもうぐったりなんだけど。
君がすぐ周りにいるってことは、ちゃんと分かってるんだ。
僕をちゃんと立たせてくれるかい?
お願いだから、助けてよ。
僕の生活は、もう、何もかもが変わってしまった。
僕自身は、もうろうと霞の中に見えなくなってしまったみたいだ。
反対に、時々は、周りのすべてが不安定に思える時もある。
こんなこと思ったこともないけど、君に助けてもらわなくては。
posted by ノエルかえる at 08:53|
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