2018年10月19日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」9

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」8: ノエルかえる不恵留





バーンハート「『 Skylarking 』とユートピア・スタジオに話を戻しましょう。パートリッジさんは、ほとんどは平屋で、一部に中二階があって、…」
モールディング「ええ。地上階はレコーディングのエリアで、木製の階段を上がるとコントロール・ルームがあって、そこから主要階が見渡せるのです。全部は見えませんでしたけれど、機能的には十分でした。外側には、湿気が壁を上がってくるようでした。霧のせいだと思います、ウッドストックの湿っぽい日に出るのです、専門家の見方ではないですよ( 笑う )。」 
バーンハート「そこでレコーディングするのはいいと思いましたか? レコーディング・スタジオとしてのご感想は?」
モールディング「当時、私が着想を録音しておいたのは、全部がポータスタジオでしたから、つまり、私はサウンドについては十分な知識がなかったのです。ですから、サウンドは私には十分でしたよ。誰かが、「このサウンドは駄目だ。」と言ったとしたら、私はその人に賛同するでしょうね( 笑う )。本当にはどういう理由でそうなのかはわからないのですけれどね。スタジオは目的に適うようになっているのだろうと思っていました。でも、そこがキーボートか何かを録音するのにいいスタジオなのかどうかということになれば、私には全く分かりませんでした。 
 とにかく、私たちはドラムズをするためにサンフランシスコに行くことになっていました。ですから、「ウッドストックのアンビエント・ルームはほとんど要らないな。[ ambient room がどういうものを指しているのか、私には分かりません。]」と考えていたのです。」 
バーンハート「そこでベース・パートを録音したのですよね、コントロール・ルームに座って、プラグを直接にデスクに繋いだのですよね?」
モールディング「ええ、そういう習慣だったのです。ラインをアンプに繋いでもいましたよ、でも、アンプには私は有益性を全然感じなかったのです。何に繋いでもいいですよ。」 
バーンハート「本当ですか? 特にお好きな装置はなかったのですか?」
モールディング「いいえ。何年もの間、そんなものはなかったです。ツアーをしている間というのは、機器はほとんど借り物でした。まあ、不適当なものでしたよ、まったく。注文して誂えたオーダーメイドのものは、その多くが大き過ぎたのです。それで、「これじゃあ、ベッドの下に入らない」と思ったものです。それで、何もかもを自宅の部屋に置いて行ったのです。そうして、少しづつ売ってしまいました。置いておくには手頃ではなかったのです。ううん、大き過ぎたのですね。 
 ステージで演奏する時にも、ギアにはほとんど興味を持っていませんでした、本当にそうです。私は、今では、ホームレコーディングにかなり興味を持つ様になっているのですけれど、器材にはそんなに興味を持っていないのです。私が関心を持っているのは楽想です、それに歌。そう思います。」 
バーンハート「『 Skylarking 』では、どのベースを使ったのですか? あるいは、複数のベースかも知れませんが。ニューポートはお持ちでしたか?」
モールディング「ええ。「 The Meeting Place 」ではニューポートを使いました。ウォルベースも持っていました。」 
バーンハート「ああ、幾つかのことで、ウォルは『 Oranges and Lemons 』制作中に手に入れられたのだと思っていました。」
モールディング「いいえ。’83年の終わりに手に入れたのです。でもですね、ウォルを買うお金を作るのに、フェンダー・プレシジョンベースを売ってしまったのです。デイブ・グレゴリーにすればとんでもないことですね。私は、プレシジョンの音がずっと好きでなかったのです、本当です。効果を上手く引き出せなかったのです。多くの人は、プレシジョンは素晴らしいと言います、それで、「じゃあ、君が使えばいい。」と言うことです( 笑う )。ずっと低い低音が出るのですけれどね、上手く引き出せることが一度も出来なかったのです。 
 それで、ウォルベースを手にしたのです。もっとパンチがありました。当時は指で弾いていました。今はピックを使っています。」 
バーンハート「そうなのですか? ピックだけなのですか?」
モールディング「ええ、ピックで弾きます。」 
バーンハート「その変更は、どうしてそうしようと思われたのですか?」
モールディング「「 The Mayor of Simpleton 」の速度の所為でそうしなくてはならなかったのです。あのとんでもないラインを弾くには、私の指ではどうしようもなかったのです。あの時、アンディのデモが来て、「さて、バッキング・トラックを聴いてみるか」、テープを止める、「どうするんだ、これ!」と言う感じでしたね。( 笑う )
 けれど、実際には、あれを指の爪で弾いたのです。当時、私は、ピックを上手に摘んでいられなかったのです。しょっちゅう、落としていたのです。それから、段々と、ピックを使えるようになりました。義歯みたいにです。( 笑う ) 慣れましたよ。 
 エピフォンはとても素晴らしいベースです。楽器の基本のきですね。」 
バーンハート「それに、信じられないくらい高音質で鳴り響きます。とても多様性があります。」
モールディング「私は、他のどれよりも、『 Black Sea 』でのエピフォンの音が好きです。ギブソンのようなガルルという響きが出ているのです、その音を、( エンジニアの ) ヒュー・パジャムが感じのいい丸みのある音にしているのです。」 

posted by ノエルかえる at 10:00| Comment(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする