2019年03月31日

The Beatles 「 Dig a Pony 」訳

 ビートルズの「 Dig a Pony 」の訳。 

The Beatles 「 Dig A Pony 」のこと: ノエルかえる不恵留





無意味な歌詞であっても、「意図」はある筈だから。

六つのカプレットと一つのジングル、と言う構成。 
カプレット二つ毎に、ジングルが挿入されている。 
最初の四つのカプレットは、ジングルを挟んで対称的な音韻構成。 
1: -y
2: -g
と 
3: -g
4: -y
五つ目、六つ目のカプレットは音韻の関係はないのかも。 

4つ目までのカプレットは、使われる名詞が a の不定冠詞で、
ポニー pony、豚 hog、犬 dogと動物が並んで、stoney。
五つ目は、 the の定冠詞、六つ目は歌詞が確かめられないのだけど、
( ホームページでは、cold and lonely と形容詞で冠詞はない。インターネット上では、load a lorry と書かれているものもある。 )

カプレットでは、celebrate、penetrate、radiate、imitate、indicate、syndicate と、-ate の付く語を並べている。けれど、音韻の変化に何かの法則があるかどうかは、私には分からない。意味上の推移もあるのかどうか? 



元にしたのは、ビートルズのホームページの「 songs 」なのだけれど、
六番目のカプレット、
ビートルズのホームページでは、
「 Oh, now. I a hi,hi, a, hi,hi, cold and lonely 」となっているのだけれど、
「 coal a lorry 」 の様に私には聞こえるので。  

Dig A Pony | The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=LpdJE7HG8Ls





オレ、はあ、わあ、わあ、ポニーなんか好き( 坑道小馬 )。 
やあ、オマエはいつも寿ぐ、オマエに欠けてるものを。 
なあ、オマエはいつも寿ぐ、オマエに欠けてるものを。  

オレ、はあ、わあ、わあ、なんか傍若無人( 海道豚 )。 
やあ、オマエはたいてい通じる、オマエが行くところで。
なあ、オマエはたいてい通じる、オマエが行くところで。 

オレはオマエにこう言った。 
「こうあって欲しいとオレは思ってる、なんでもかんでも、オマエを映している様にと。 
だからだ。何もかもが、オマエが好む様になってないといけないんだ。」

オレ、はあ、わあ、わあ、脇月なんかに付き侍る( ミシシッピ川沿いのアメリカヤマボウシ ) 。 
やあ、オマエはきまって放射する、オマエの存在そのものを。 
なあ、オマエはきまって放射する、オマエの存在そのものを。

オレ、はあ、いま、わあ、石果なんか転がす( 路傍の石 )。 
やあ、オマエはふだんそのままなぞる、オマエが知っていることを。 
なあ、オマエはふだんそのままなぞる、オマエが知っていることを。 

オレはオマエにこう言った。 
「こうあって欲しいとオレは思ってる、なんでもかんでも、オマエを映している様にと。 
だからだ。何もかもが、オマエが好む様になってないといけないんだ。」 

そして今、い、ま、オレは、風が吹いてるのを感じる。 
そう、オマエが見たものは皆、瞳に表れている。 
本当に、オマエが見たものは皆、瞳に表れている。  

そして今、オレ、はあ、わあ、荷船に石炭を積んだ。 
それで、オマエは声を揃えて船を漕ぎ出せと言えるんだ。 
そうだ、オマエは声を揃えて船を漕ぎ出せと言えるんだ。  







追記: 
この歌詞は、破格を意図しているのだと思う。 
ヴァース/ヴァース/ブリッジ/ヴァース/ヴァースという構成と見えるけれど。
実際は、ヴァースにもなってないのだろう。
ヴァースならば、一つのカプレットを挟んで前後に一行づつあるか、ヴァースの前か後かどちらかに二行あるだろうから。 
カプレットだけで放棄している感じ。 
それで、同じ型のカプレットを二つ続けて、ヴァースの代わりにしている様に思える。
ヴァース( カプレット/カプレット )/ブリッジ/ヴァース( カプレット/カプレット )/ブリッジ/ヴァース( カプレット/カプレット )。
これで、破片を集めた感じを出しているのかも。  

posted by ノエルかえる at 14:52| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

成瀬英樹のPOP A to Z

 神戸のラジオ局、RadiCro の『 成瀬英樹のPOP A to Z 』と言う番組で、3月23日に、XTC の特集が放送されたそう。 
プレイリストは、 
01 This Is Pop
02 Ten Feet Tall
03 Mayor Of Simpleton
04 The Disappointed (Home Demo)
05 I'm The Man Who Murderd Love
06 We're All Light
07 The Wheel And The Maypole



 成瀬英樹さんは、『 Wasp Star 』がお好きだそう。


http://radicro.com/program/popatoz.html


posted by ノエルかえる at 09:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Johann Sebastian Bach

 ヨハン・セバスティアン・バッハの誕生日、1685年3月31日。ユリウス暦だと、21日。334歳。 

 なので、XTC「 The Mayor of Simpleton 」。
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2019年03月30日

a bumble bee the size of a shoe

 パートリッジの3月27日付のtweet: 
9:50 - 2019年3月27日  https://twitter.com/xtcfans/status/1110947161632591874

「 On the way in from the shed for a coffee break, was buzzed by a bumble bee the size of a shoe. Bless 'em though.
We wouldn't have any left if it were left to Monsanto and their ilk. 」 
一休みしてコーヒーでもと思って道を歩いていると、石突きの大きさのマルハナバチにブンブン言われた。でも、マルハナバチを言祝ごう。モンサント社とか類似薬品の会社に好きにさせてたら、ハナバチは居なくなってしまうんだから。 

マルハナバチ - Wikipedia


posted by ノエルかえる at 14:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月29日

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」7

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」6: ノエルかえる不恵留





バーンハート「ヴォーカルについても少し話してください。」
パートリッジ「今日、自分のノートブックを見て思い出したのですが、古いノートです、そこには最初のアイデアが書き込んであるのです。括弧で囲んだ中に、私はこう書いていました。「ローリング・ストーンズの「 Sing This All Together 」。」 自分がメロディーを忘れない様にこの様に書いていたのです。そのメモを見るとメロディーを思い出すのです。[ 歌詞の「 Towers of London 」の所は、「 Sing This All Together 」のメロディに似ている。 ] 最初の、似ているのは二音か、三音だけですけれど、それでも、それだけで、私はメロディーを思い出せるのです。それでですね、後になって、リハーサルの時ですけれど、誰かが、「このメロディーは、トム・ジョーンズ Tom Jones の「 That’s Daughter of Darkness 」だ。」と指摘したのでした。[ Daughter of Darkness (song) - Wikipedia ]」 
バーンハート「今日、聴いて驚いたことの一つは、コーラス部分の行の終わりが、フェイド・アウトとフェイド・インになっていることです。[ コーラス部分の「 … who fell 」でフェイド・アウト。 ]」
パートリッジ「ええ、バック・ハーモニーがフェイド・アップして来るのです。私たちは、歌いながら退いたり現れたりしたのです。そうやって、音量の調節をコントロール・デスクに送ったのです。」
バーンハート「それでは、あれは、スタジオでしたことなのですね。録音した後に決めたことではなくて。マイクから離れたり近づいたりしたのですか?」
パートリッジ「その様に歌う様にしていました、スタジオでは、それを強調したのです。本当に背後に現れた様でしょう。私は、あの夢に見たものの様な、と言うか、幽霊の様な音像が気に入っているのです。まるで、バックマスキングの様に聴こえるでしょう。 
 それから、『 Coat of Many Cupboards 』に収められたものでは、アコースティック・ギターが主体になっています。『 Black Sea 』では、決して使わなかった様な音像です。『 Coat 』の版の第二ヴァースで聴こえる音ですけれど[ Bridges of muscles… 、の各行の終わり、… high 等のところで「ギュワァーン」と言う音が鳴る。 ]、あれは、私が、アコースティック・ギターとは対照的な組成の音が入ることを望んだのです。すると、スティーブ・リリーホワイトが、「良いものを持ってる、小さなアンプリファイヤーなんだ、ラジオシャック Radio Shack [ ラジオシャック - Wikipedia ] で買ったんだ。アーチャー Archer と言うものだよ。小さなマッチ箱くらいで、その中にスピーカーが入っているんだ。で、小さなソケット・ジャックも付いていて、それに繋げられるよ。」と言ったのです。性能のいいマイクを繋げたら、それは、金属的でものすごくビリビリする音を出すのです。 
 『 Coat 』版の、現れ出てくる様な、それでいて工業的で、なのに夢の中の様な音は、説明するのが難しいです。まあ、怒り狂った熊蜂の様な音でしょうか( 笑う )。『 Black Sea 』版では、私たちは、それをヴォーカルに替えたのだったと、覚えています。」   




二つ目の質問と答え、訳は間違っているかもしれません。 
原文は: 
TB: One of the things that struck me, as I was listening today, is the fade-out and fade-in at the end of each line of the chorus.

AP: Yeah, the harmonies fade-up -- we fade ourselves in with our singing, and the faders are coming up on the desk.

TB: So, that was a studio thing, rather than you guys deciding to pull away from, then move back toward, the mic?


posted by ノエルかえる at 10:00| Comment(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月27日

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」6

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」5: ノエルかえる不恵留





バーンハート「その通りですね。では、グレゴリーさんのギターについて話してください。特に、ブリッジ部分でのギターと、ソロについて話してください。」
パートリッジ「そうですねえ、デイブは、本当にしたい様にしているのですよ。ブリティッシュ・ブルース流派の一つですね、多分。「 dig in [ フレージの開始で、開始の音とは別の弦をピックで弾くのだけれど、その音はミュートする奏法。フレーズの開始に「ガリッ」と言う音が入る。 ] 」や「泣」のギターですね。ギブソンを使ったのです、ボリュームを上げて、「泣く」のですね。」 
バーンハート「そうですか、私は、この曲では彼がどのギターを使ったかを伺いたかったのです。」
パートリッジ「ギブソンだったと思います。ギブソンだとはっきり覚えています。」 
バーンハート「どの機種ですか?」
パートリッジ「デイブに聞かないとね。彼だったら、どのギターだったか、どのアンプを使ったか教えてくれますよ。デイブは、そうしたことを全部メモにとっていましたからね。録音した全部の歌についてですよ、どのエフェクトを使ったか、設備はどうだったか、いろいろなこと全部ですよ。どう言う仕様だったか、彼は教えてくれます。ですから、貴方は、そのまま再現できますよ。」 [ グレゴリー回想「 Towers Of London 」: ノエルかえる不恵留 ]
バーンハート「ブリッジ部分[ And I’ve seen it in a painting… のところ ]でグレゴリーさんが出している音色が、私はとても好きなのです。ヴォーカルがコール・アンド・レスポンスをしている様で、キリッとした感じを出しています。」
パートリッジ「ええ、あれがデイブの好みなのです。あれは、アンプリファイヤーを酷使していますよ。ギブソン・ギターも目一杯です、それに、彼のディグ奏法、ブリテンを悼んでの「泣き」のギター、わかりますよね。( 笑う ) デイブは、自分の右腕をダニー・カーワン Danny Kerwan[ Danny Kirwan - Wikipedia ] のにしてしまっていたと私は、思うのです。それで、あの「泣き」のギターなのですよ。金髪のモップトップ・スタイルの髪型をしていた、オリジナルのフリードウッド・マックのギタリストですよ。デイブはカーワンにとても入れ込んでいたのだと思います。ギターのテクニックも、演奏スタイルも、それに見た目も。実際、デイブに似ているのです。まあ、反対ですかね、デイブがカーワンに似ているのですね。デイブが、多感な頃、14歳か15歳でしょうね、ダニー・カーワンとフリードウッド・マックを見たのでしょう、カーワンは14歳くらいに見えましたからね、それで、デイブは、「ええ、あれは僕だってこともあり得るじゃない!」と思ったのですよ。[ カーワンは、1950年生まれだから、グレゴリーよりも2歳だけ年上。 ]
 デイブは、フリードウッド・マックの様な音楽が大好きなのです。エリック・クラプトンとかジェフ・ベックとかですね。ブリティッシュ・ブルース楽派のギタリストが好きなのです。」 
バーンハート「ブリッジ部分は、貴方たちがバンドで歌を作っていて、自然にそうなったのですか? それとも、貴方が、「ねえ、君がここで歌うとすれば、どう言う風に応えるかと言う感じで弾いてくれ」と言って、あの様に出来上がったのですか?」
パートリッジ「そうですね、確か、彼はギターを入れる余地に気が付いて、全力を尽くしたのだったと、覚えています。あのギターの逞しい筋肉は主題に合っている様に思えました。「へえ、良いよ。それは曲を活かすね。」と言ったのだったと思います。彼の「 Real by Reel 」での演奏にも、同じ様な逞しい筋肉を見ることが出来ますよ。ディグ奏法と「泣き」のギターです。それらはどれも、しっかり考えられているのです。腰だめで適当にやったのではありません。デイブは、何を弾くか、隅々まで考えてから弾くのです。」 
バーンハート「では、ソロも同様ですか? 貴方が「ここにソロを入れて」と言って、グレゴリーさんが考え出したのですか?」
パートリッジ「ええ、デイブが考え出しました。彼は、スタジオを出て行って、それから、譜面に記譜して仕上げるのです。それが、デイブの遣り方です。」 
バーンハート「それでは、貴方は、ソロについてどうお考えですか?」
パートリッジ「そうですねえ、あのソロの中に、何か新発見を私がすると言うことはないですね。とても良く出来た仕事、と言うだけに思えます。あのソロは、そうですね、言えば、本物のビーフ・サンドイッチの様なものです。「僕はお腹が空いている。ビーフ・サンドイッチか何かないかなあ。」「いいよ、ほら、ビーフ・サンドイッチ、出来上がり。」と言う感じですね。デイブは、この歌の中で、腹を空かせた人夫にビーフ・サンドイッチを出しているのです。」  


posted by ノエルかえる at 09:00| Comment(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月26日

Grand Tour

 Big Big Train の新しいアルバム『 Grand Tour 』。
デイブ・グレゴリーさんのギターは? 

https://www.bigbigtrain.com


posted by ノエルかえる at 21:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月24日

BREXIT

 パートリッジのEU離脱についてのtweet: 
5:27 - 2019年3月23日のものとと5:36 - 2019年3月23日のものをつなげて: 
https://twitter.com/xtcfans/status/1109431485059223552
https://twitter.com/xtcfans/status/1109433655171207169
「 I'm with the march today in London in spirit. Yes, I signed the petition.
We were sold BREXIT on lies, and now we know much much more of what BREXIT really involves, we must vote again.
BREXIT is the stupidest act of self harm this country has ever done .You believed the media.
I'm sorry for any of you who voted to leave EU, wishing to gain back some control, but problem is Tory government, not Europe. BREXIT is about hiding wealth
I'd much rather be connected with EU than I would get closer to insane Uncle Sam with his chlorinated chicken and war lust. 」  

僕は心の中でロンドンの行進に出ている。僕は歎願書に署名したんだ。僕らは、嘘をつかれて「ブレグジット」を買わされた。もう僕らは「ブレグジット」がどんなことを引き起こすかずっとずっとよく分かってる、もう一度投票をしなくては。「ブレグジット」は、これまで行われた全てのことの中で、一番愚かしいことだ、自分の国を損なうことなんだ。みんな、メディアを信じてたんだ。 
僕は、EUを出て行くことに投票した人たちを気の毒だと思っている、彼らは統治を取り戻そうとしたんだけど。でも、問題はヨーロッパではなくて、トーリー党の政府にあるんだ。「ブレグジット」は富を隠すことだったんだ。 
僕は、殺菌消毒されたチキンを抱えた戦争狂の頓狂・星小父[ アンクル・サム ]とくっ付いているよりは、EUと繋がっていた方がずっといい。
posted by ノエルかえる at 11:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月23日

A hearty thank

 パートリッジの3月20日付のtweet、これまでと趣きがまるで違っている。どうしたのだろう? 

12:43 - 2019年3月20日  https://twitter.com/xtcfans/status/1108454146129170433

「 A hearty thank you to anyone who has ever bought any recording i've been involved with. Thank you so, you pay for the groceries and delight my soul. 」 
僕が関わったことのあるどのレコードでも、買われたことのある人みんなに、心から感謝します。ありがとうございます、皆さんが僕に日用品を買ってくれたわけです、皆さんが僕の魂を喜ばせてくれたのです。 

 どうしたのだろう、死期でも宣告されたのだろうか????   


追記: それともいつもの様に、レコード会社やマネージメントへの皮肉なのだろうか? レコードを作って売って、日用品しか買えない、と言う。
posted by ノエルかえる at 13:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月22日

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」5

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」4: ノエルかえる不恵留





バーンハート「ベースの話しに戻りましょう。貴方は、ベース・パートを単純な…」
パートリッジ「ええ、ダウン・ビートのバス・ドラムに合わせて鳴っているだけです。想像して創った様なものではないのです。メロディックなものは全く演奏されないのです。それは、ただただ、大きな木製の機械か巨大な蒸気式ハンマーが落ちてくる様子を私に思い描かせると言うものなのですから。それは、音楽的な感じ方ではないのです。そうですね、スティーム・パンク[ Steampunk - Wikipedia ]に近いものです。( 笑う ) 私の言いたいことは…、鋲で留められて動かないと言う、ベース・ラインなのです。」 
バーンハート「ですが、同時にですね、いろんな部分で、もっと動きが出るところもありますよ。例えば、( コーラス部分での上昇したり下降したりするベース・ラインを歌う。 )」
パートリッジ「ああ、そう! それは、とても良いベース・ラインだと思います。でも、ベースのエッセンスは、一拍と三拍の間の、蒸気式ハンマーの様な音なのです。」
バーンハート「それは、貴方が、モールディングさんに、この様にしてほしいと、正確に指示したものなのですか?」
パートリッジ「覚えていません。当時は、私たちは、一つの歌について、皆んなであれこれ話し合って検討していたのです、いつもそうでした。私が、マルチ・トラックのレコーダーを手に入れて、デモを作り出す前の話しですから。その頃はですね、リハーサル用スタジオで、私は、首にギターを掛けて、「いい、こうするんだ」と言って弾いて見せて、それから、自分の頭の中で鳴っている音を、できるだけ忠実に皆んなに説明する様に努めていたのです。自分の頭の中の音楽を描き出すことが出来る、4トラックのマルチ・トラックのレコーダーを使っての自宅でのデモは、’83年になって初めて作る様になったのです。それ以前は、しどろもどろになりながら、何とか他のメンバーに説明しようとしていたのです。」
バーンハート「そうですか、では多分、モールディングさんとチェンバースさんが密接に協力して考えたのですね。」
パートリッジ「ええ。ところで、私は、この曲のドラムがとても好きなのです。テリーがミドルセクションで叩いている所がです。トムトムを使った演奏は本当に素晴らしい。今日まで、忘れてました。」
バーンハート「ええ、ブリッジ部分で、彼のトムトムとハイハットの使い方は、凄いです。それに、曲を一貫して通して、ベースに密着しているのです。私は、彼の演奏に倣ってこの曲のドラムを叩くのが、いつでもとても楽しいのです。と言うのはです、この曲の彼の演奏は、彼がどれ程に怜悧でコクのあるドラマーであるかを示しているこれ以上はない例なのです。貴方は幸運ですよ。歌に不可欠なものを自ら進んで成してくれる特別な人がいたのですから。」
パートリッジ「テリーは、私が如何してもして欲しいことをしました。でも同時に、危険すれすれの原始主義も歌に持ち込んだのです。」
バーンハート「その通りですね。この歌の彼の演奏には、原始的なエネルギーが満ちています。しかも、岩の様に固いのです。多くのドラマーが「ああ、私が差し挟む余地はないよ。」と言っていたものでした。所がです、彼の演奏には、自我が完璧に欠如しているのです。時には彼の方からそうしたのでしょうけれど、彼の自我が欠如した演奏は、貴方に歌を築き上げる為の素晴らしく堅固な基盤を提供している様に思えます。」
パートリッジ「そう、貴方はよく真実を突き止めましたね。真面目な話、そうです。」
バーンハート「チェンバースさんの演奏が大好きなものですから、私は、如何しても大仰に喋ってしまいます…」
パートリッジ「そんなことはないですよ。テリーを得たことは、私たちはこの上なく幸運だったのだと考えています。『 Drums and Wires 』の時に、私たちは、この新しくて大きなドラムの音を手に入れたのです。テリーは、突然に覚醒したかの様でした。それに、それまで以上に、ドラムに面白さを感じる様になった様に見えました。如何言う分けでしょうね、様々な理由があったのでしょう。自分の特徴的な音を見つけたのだと思います。変速レバーを二メモリほど上げて見ると、「ワーオー」と言うことになった、と言うのに似ているのでしょうか。」
posted by ノエルかえる at 10:00| Comment(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月21日

The Beatles 「 Dig A Pony 」のこと

 ジョン・ビートルの歌「 Dig A Pony 」、歌詞は意味はなく音を合わせただけということなのですが。 

 ヴァースとブリッジの構成。ブリッジ? コーラス? ジョン・レノンのいくつかの歌と同じ様に、ヴァースとブリッジ( コーラス ) は無関係に思える。
ブリッジには、「 All I want is you 」、「 because 」と言った、次のアルバム『 Abbey Road 』の歌につながっている様。 

 それで、六つもあるヴァースは、基本的にカプレット。でも、対句にはなっていない様。 
例えば第一ヴァース、 
「I a, hi, hi, a, hi, hi, dig a pony.」/「Well you can celebrate anything you want.」。
 対句どころか、二つの行の関係さえない様に思える。 

 それで、ヴァースの終わりの二つ、「I a, hi, hi, a, hi, hi, feel the wind, blow.」「I a, hi, hi, a, hi, hi, cold and lonely.」は、それでも文章には思える。
けれども、それより前の四つのヴァースの第一行は、文にさえなっていない様。
「I a, hi, hi, a, hi, hi, dig a pony.」 
「I a, hi, hi, a, hi, hi, do a roadhog」 
「I hi, hi, a, hi, hi, pick a moondog.」 
「I a, hi, hi, a, hi, hi, roll a stoney.」 
 これらの行、そもそも、「dig」「do」「pick」「roll」が動詞かどうかも不明。それは、英語という言語の曖昧さのためなのだけれど、その後の語の格が分からないからなのだけれど。例えば「a pony」が対格であることが明確に分かれば、「dig」は動詞なのだろうけれど。 
 と言うのであれば、「I dig a pony.」は〜すると言う文ではなく、〜であると言う文かもしれないと、考えることもできると言うこと。「I am a dig pony.」と言うこと。後の四つも同様。 
 その上に、これらのヴァースは、「言葉遊び」であるのだと言うことならば、並んでいる語がそのまま意図された語ということではないかもしれない。音の似ている語、並び替えた語ということも考えられる。 
 それで、ちょっと考えて見る。 

a dig pony という語はないけれど、似たもので、a pit pony はある。昔、坑道の工事用に使われた背の低いポニー。 
a do roadhog。 hog は豚だけど。 その hog は付かないのだけど、do と road を変えれば、「 dorado 」という語ができる。魚の「シイラ」。でも、「シイラ」は、dolphin でも指すことが出来て、その dolphin は、漢字表記で「海豚」で hog に戻る。( ヨーコからの助言があればだけれど。 )
a pick moondog は、少し、と言うか、随分飛ぶかもしれないけれど、a pink dog wood に変えられるのではないだろうか? 「 Cornus Florida 」のこと。アメリカハナミズキ。ミシシッピ川が原産だそう。 
a roll money は、 rolling stone だろうけど。  

 こうした方が、イメージが形成されやすい様にも思う。もちろん、ポニー、豚、犬、石、のイメージも捨てるわけにはいかないのだけど。それに、暴走族、幻月も。 
 これらのイメージを二重化させて訳すことが出来たら面白いのかもしれない。 


posted by ノエルかえる at 10:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月20日

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」4

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」3: ノエルかえる不恵留





バーンハート「貴方個人がそう言ったことに関係していたのですか?」
パートリッジ「図書館で二冊ばかりの本を借り出したのだったと覚えています。私がまだ本を購入することが出来なかった頃のことですが、いつも図書館に行っていたのです。ヴィクトリア朝時代のロンドンをまとめたものを読んでいました。ヴィクトリア朝時代の街並みを造り上げている間に死んだ平民の数の多さは、私に「この事を歌にしなければいけない。」と私に思わせたのです。」 
バーンハート「私は常々、この歌は、貴方の政治的な面の歌の中でも、最も巧妙でしかも成功した歌だと考えています。貴方は、これを政治的な歌だと考えていらっしゃいますか?」
パートリッジ「政治的かどうかは、私には分かりませんね。私にとってはですね、この歌は温かい歌です。ヴィクトリア朝のロンドンを建設する間に亡くなった平民たちへの献歌という意味で、温かい歌なのです。こういう風に言っているのです。「あなたたちは偉い、あなたたちの献身がこの素晴らしい都市の出現の礎なのです。」 私は、ギュスターブ・ドレ[ ギュスターヴ・ドレ - Wikipedia  The British Library. のコレクションから:London illustrations by Gustave Doré ]のロンドンの版画の本を持っています。それで、この歌を書くのに大きな閃きになった絵を探し出そうと、今日、その本を通して見たのですが、見つけられませんでした。ですから、その絵は、ドレのものではなかったのだと思います。とは言っても、ドレの版画に描かれたヴィクトリア朝中期のロンドンは、私には驚愕を覚えるものだったのです。身の毛も弥立つ様な光景です。20世紀社会に到達しようと奮闘している第三世界の様な社会を描いているのですから。」 
バーンハート「当時の進歩的社会運動は、実際の労働者の状況を描く芸術家たちによって、推し進められていました。ディケンズが思い浮かびます。[ チャールズ・ディケンズ - Wikipedia ]」
パートリッジ「その通りです、その通りです。ディケンズは人々に社会的良心という事を考えさせるのに大きな役割を果たしました。」 
バーンハート「その様に言われることが、私が、この歌を貴方は政治的な歌だと看做しておられるかもしれない、と考えた理由なのです。」
パートリッジ「それは違いますね。この歌で私が語った人々は、私が歌を書く百年も前に亡くなっているのですから。ですので、私としては、感謝を込めた歴史ファンタジーか何か、その様なものではないかと思っています。 
 それからですね、私がその時までに覚えて自分の頭の中に入れていた曲の中で、そこから何かを引き出したいと思っていた曲が何曲かあったのです。その曲を絞り上げて美味しい果汁を出したいと思っていたのです。その一つは、スティーヴ・ハーレイ&コックニー・レベル Steve Harley & Cockney Rebel の「悲しみのセバスチャン Sebastian 」[ Sebastian (song) - Wikipedia ]です。どうしてそうなのか自分でも分からないのですが、この歌は、私には、ディケンズに聴こえるのです。ドレの版画のロンドンに聴こえるのです。如何してかは、説明が出来ません。私は、その歌を台に乗せて、ヴィクトリア朝時代のロンドンのエッセンスを「絞り出し」たいと思っていたのです。そのエッセンスを自分の歌に注ぎ込みたいと思っていたのです。ですけれど、私たちは、大音量の削岩機の様なベースの音、それに、バックビートのところで、鋼鉄の梁が振動して鳴り響くビーンと言う様な音に合わせる必要があったのです。そうやって、私たちは、工業化するヴィクトリア朝時代の光景を作り出そうとしていたのです。」 
posted by ノエルかえる at 10:00| Comment(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月19日

ちょっとメモ:ソ連歌謡 : 共産主義体制下の大衆音楽

 『ソ連歌謡 : 共産主義体制下の大衆音楽』( 書籍 )
著者 蒲生昌明 
刊行 パブリブ 2019年1月 ( 2018年12月? )

ソ連歌謡 : 共産主義体制下の大衆音楽 - Webcat Plus

ソ連歌謡 | 書籍 | パブリブ Publib LLC

 アンディー・パートリッジは好きかもしれない。誰か知らせてくれればいいのに。日本語だけれど。 



posted by ノエルかえる at 21:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月18日

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」3

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」2: ノエルかえる不恵留





バーンハート「( 笑いながら ) 若者の元気ですね、間違いなくそうですね?」
パートリッジ「そう! それに恐らくはです、私たちが一番ハンサムであった時なのです。それで、同性愛者たちに周りをしっかり囲まれていたのです( 笑う )。写真撮影もしましたけれど、当時が一番ハンサムな時だったと思いますよ。」 
バーンハート「そう言われると笑ってしまいます。今、私は手にCDを持っているのですけど、それを開くと、貴方たち四人の写真があって、言えば、全員が健康そのものですね。それに、それに誰もがまだ痩せていて…」
パートリッジ「ウグェ! 髪の毛もありました。」 
バーンハート「ぼうぼうですね。」
パートリッジ「ぼうぼう、そうですね。素晴らしいことだ。」 
バーンハート「コリン・モールディングさんは、カメラの前でむすっとした顔で…、」
パートリッジ「ええ。コリンは、ルドルフ・ヌレエフ[ ソ連出身のバレエダンサー Fondation Rudolf Noureev – Site Officiel de la Fondation Noureev 1993年にエイズで死亡。ミック・ジャガーやフレディー・マーキュリーとも交際。]に似てますね。今は、ルドルフよりも、赤鼻のトナカイに似てますけどね。( 笑う ) まあ、どうでしょうねえ。」 
バーンハート「ギターのインタープレイのことは置いておいて、他のパートについて話してください。この歌でのベースラインについて私は伺いたいのです。このベースパートは、曲に於いてとても重要なパートになっているからです。」
パートリッジ「そうです。私は、このベースの知恵の無さが好きです。ただ、バスドラムのところで鳴っているだけなのですから。ハンマーか何かそう言った金属が立てる大きな音に合わせて一緒に鳴っている機械の音なのです。そう言う音の風景が、ヴィクトリア時代のロンドンを建てる時、地下鉄を造る時、下水溝を造る時、ゴシック調大建築物を建てる時、大きな国会議事堂を建てる時、鉄道網を造る時にあったのです。この音の風景がロンドンを一つに纏めていたのです。」 
バーンハート「その通りですね。ですけれど、この歌を貴方が書いている最中では、ロンドンのシティー街はまだ全盛期には至っていなかったのですね、ロンドン塔を取り巻く、巨大なガラスとスティールのビル群は伸びている最中だったのですから。貴方は、そのことも書いているのですか?」
パートリッジ「そうですね。実はです、正直に言えば、この歌は元々、「 Tower of London 」と言うタイトルで書かれたのです。[ Tower が複数ではない。 ] 歌詞は全部、私は残しています。こうなのです、「 The Tower of London / Spreading high and wide / People speak a hundred tongues / But never get inside 」 そこが歌の中心だったと思います。それを私は線を引いて消しました。バベルの塔のことを言おうとしていたのだと思いますよ。コスモポリタンな面が増大しつつあった当時のロンドンについてです。驚くほど、もうインターナショナルになっていましたから。 
 当時、私は、自分がロンドンのことを書きたがっているのだと意識していました。キンクスの「 Waterloo Sunset 」を羨ましく思っていたのです。「これと同じくらいいい歌を書きたいな。それはきっとロンドンのことを歌ったものになるだろう。僕たちの首都なんだから、間違ってないよね。」と思っていたのです。そうして取り掛かったのです。でも、脱線したのです。「違う。これでは僕には何の意味もない。」と考えたのでした。 
 そう言う時に、ロンドンの地下で何かを造っている労働者の版画を見たのです。確かなことは覚えてないのですけれど、そこは大きな地下の通路です、通路の天井には穴があって、日が差して来ています、それで、坑内用のポニーが居るのです、そうして六人ばかりの人夫が居るのです。そこでこう考えたのです。「僕はロンドンのことを歌に書こうとしている。けれども、こうして実際に作り上げた平民の視点から歌を書くのが良いのじゃないか。」 「測量士」とか運河工事の従事者。運河を掘った、地下を掘った平民たちです。ヴィクトリア時代の平均的な労働者ですよ。彼らは、「人夫 / navvy」と呼ばれていました。人夫の多くは、アイルランド人でした。あるいは、西部地方の人たちです。北イングランドの人たちもいましたけれど。彼らは、頭の悪い田舎者と見做されていました。一般的にですね。それで、都市の住民からは見下されていたのです。お分かりですよね、「使い捨てしていい」人たちだったのです。 
 この着想を広げようと色々と考えていると、私は、これは自家薬籠中の歌だと感じてしまいました。そこで、タイトルは、「 Tower of London 」でない方がいいのではないかと思ったのです。それでは、「ロンドン塔」を意味するだけなのです。歌はロンドン塔についてではないのにです。それで、「 Towers of London 」に変えることを思い付きました。当時、ロンドン全体が膨張していたのですが、私は、「このロンドンを造った平民たちのこと、その平民たちがどのようにして都市を造ったかを、考えた人がいるのだろうか?」と思ったのが、その理由なのです。 
 ですから、これは、人夫たち、労働者たちへの賛歌なのです。ロンドンを造った、今も造り続けている労働者たちを讃えているのです。これが良いと私には感じられました。ロンドンを歌うのにちょうど良い素材だと思ったのです。」 
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2019年03月17日

The Beatles 「 Honey Pie 」訳

 ビートルズの「 Honey Pie 」の訳。元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Honey Pie | The Beatles





かの女人はもとははるか英格蘭北部地方の女工だった。 
「人気沸騰」、いまやかの女人は合衆国の成功者。 
一度でもかの女人が話す機会をこの男に与えて遣るならば: 

「あまぽっぺ、なれはわれをあくがれさせる、 
恋しているが怖づている、さあらば、必ずやなれは戻ってくれなむ。 
あは、あまほっぺ、われの見立ては悲劇なり、 
戻り来や、奇跡劇をわれに見せ給え、 
聖林の歌で成る奇跡劇を。 

なれはなりぬ、銀幕の英名のひとり。 
なれに会えると思うことは、われの膝を萎えさせる。 

おほ、あまほっぺ、なれの居場所となる気配のアトラスの海を、 
なれは船渡りしわれにほろをみださせる。 
あまほっぺ、われのもとに帰りなむ。 

なれの乗った船を海の向こうに吹きやった風は、 
必ずやわれに贈ってくれなむ、なれの乗る帰りの船便を。タタラッタラ。 

は は は おお、おお、 
あまぽっぺ、あまほっぺ。」  

posted by ノエルかえる at 14:56| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月15日

Proportional representation

 今日は、パートリッジが11のtweetをしているので、その中の一つ。 
( 続いているものなので、一つだけ取り出すと、文脈を壊しているかもしれないけれど。 )

12:02 - 2019年3月14日  https://twitter.com/xtcfans/status/1106269395335168000
「 Then i'd abolish borders and passports etc.
All building has to be people sized, no monstrous architecture. The golden mean must be observed.
Everyone does MP duty for a year.
Proportional representation.
Royalty not needed thanks. 」

我輩は、国境も旅券も廃止する。 
建物は全て人の丈に合わせる。怪物的な建造物はなし。 
黄金律は守らねばならない。 
誰もが一年間は国会議員にならなければならない。 
それが、最も適当な比例代表制である。 
報酬はない。
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2019年03月14日

「 Wait Till Your Boat Goes Down 」記念日

 1980年3月14日、XTC は、シングル「 Wait Till Your Boat Goes Down 」をリリース。今日は、その記念日。年前。 

Chalkhills: Reel by Real: XTC: "Wait Till Your Boat Goes Down" 

 その四日後の1980年3月18日、ポーランド出身の画家、タマラ・ド・レンピッカ Tamara de Lempicka が亡くなる。81歳。 
マドンナは、レンピッカの作品のコレクターとして有名。

Tamara de Lempicka - Wikipedia

Tamara de Lempicka. 1927 - 1929.


同じ日に、The Jam は、「 Going Underground 」をリリース。3月22日には、全英1位のヒットに。
この曲も、アルバムには未収録でシングルのみのリリース。
Going Underground - Wikipedia
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2019年03月13日

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」2

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」1: ノエルかえる不恵留





バーンハート「そうですね。更にです、『 English Settlement 』では、二本のギターの違いがもっと顕著になり始めています。貴方は、アコースティックが多くなり、グレゴリーさんは、12弦とか…」
パートリッジ「あるいは、キーボードを多く使ったりですね。」 
バーンハート「ええ、確かにそうですね。ですが、この『 Black Sea 』では、貴方たち二人はぴったりとくっついているのです。」
パートリッジ「ええ。」 
バーンハート「二人がぴったりだと言うことは、貴方たち二人のギター・パートに於いて、意図的にされた選択なのですか? つまりです、貴方はバンドの中でグレゴリーさんと一緒ならば何が出来るのかをよく分かっているのですから、彼と一緒だと言うことを利用してしようとしている手段だったということなのでしょうか?」
パートリッジ「私は、聴衆を欺いているのかもしれないと、感じていました。私たちのステージでのライブを貴方がご覧になっていれば分かるでしょうけれど、レコードとは違っているのです、あべこべなのです。可笑しな思い込みですよね。でも、私も聴衆がそう思っていることは承知しているのですが、実は、ステージの演奏は、レコードのものとほとんど同じなのです。お分かりでしょう、同じアレンジメントなのです。と言うのは、バンドの誰もが、各「パート」を覚えていますから。それで、外れることはなかったのです。私たちが、「即興」に入る余地があったのは、ほんの二曲だけです。「即興」は鉤括弧付きですよ。本当の即興演奏ではありませんでしたから。二、三の楽句に長いゴム紐が付いて周りを回ってる感じでしょうか。例えば、「 Battery Brides 」がそうですね。」 
バーンハート「それから、「 Scissor Man 」ですね。」
パートリッジ「そうです。終わりの部分は、すっかりダブ風になっています。ですけれど、毎夜のステージでの「 Scissor Man 」の演奏の録音を聴けば、貴方もお分かりになるでしょうけれど、あるモチーフを何度も繰り返しているだけなのです。長いゴム紐で、上へ行ったり下に行ったり跳ねているだけで、構造的には、ブリッジ部分とほぼ同じなのです。正確には同一ではありません。ほとんど同じなのです。 
 『 Drums and Wires 』の頃、それから『 Black Sea 』の時期に入った頃、私たちがステージのライブですることは何もかも全てがレコードと同じに聴こえなければならない、と考えていました。そうしないと、如何にもこうにも、レコードを買った聴衆を騙している様に感じていたのです。 
 ですが、私はそういうことに不満を感じていたのです。それで、『 Black Sea 』ツアーの終わり、と言うよりも、幾つもあったツアーの終わりには、「ああ、そうだ。僕はもう成長したんだ。それで、これまでとは違う音楽の織り込み方法を使っているんだ。でも、一体どうやってそれをライブで出来るんだ?」と言う思いを抱く様になっていたのです。お分かりですか? 私はもっとキーボードを使いたかったのです。それに、ストリングスも、本当にどうにか出来れば、ホーンもその他の楽器群も使いたかったのです。 
 ですが、この『 Black Sea 』と言うアルバムは、ツアー・マシーンの最高潮の時期に録音されたものなのです。ですから、筋肉質であった時の XTC なのです、今の私はそう思います。」 
バーンハート「そうですか、それでは、二本のギターインタープレイは、貴方のレコードのままにステージで実演すると言う考えと、どの様に繋がるのですか? この時期では、貴方たちお二人のパートは、密接に絡み合っていますけれど。」
パートリッジ「ええ、上手く出来ました。貴方にはお分かりでしょうね、それぞれのパートは、一つのコードを分解して、振り分けられているのです。それだけでなくて、アレンジもされています。当時の私たちが何をしていたのか分かっていたかどうかは、今はちょっと分かりません。少なくても私については、意識的に自分がしていることを理解していたとは思いません。それでも、それは、曲をアレンジすると言う素人的な方法なのは確かでしょう。そうですね、コードはバラしてですね、ある部分はデイブになるのです、それである部分は私です、それから、二本のギターが互いに擦れ合う様なシンコペーションのリズムにも気が付きました。それから、その他の色んなこともですね。 
 実際に、このアルバムではその様なことがたくさんあります。例えば、「 Living Through Another Cuba 」と「 Love at First Sight 」です。そこでは、私は、デイブの1オクターブ上を弾いています。それから、デイブは大きな音でオープンDを弾いているのですけれど、その音に引っ掛かって障る様な小さな音を弾いているのです。 
 それでです、私たちが意識的だったのは、すべての歌を、大きな音で筋肉質で時計仕掛けの機械の様にすることだったのです。( 女性的な声で ) 「わたしたちはね、ちょうどあの頃、筋肉にハマっていたのよ」( 笑う )。それに、肌は茶色でした! びっくりするくらい茶色になって、しっかり油を塗られて滑らかに動いていたのです、効率の良い機械でした。」 


posted by ノエルかえる at 09:00| Comment(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月12日

Jason Mitchell at Loud Mastering

 パートリッジのほぼ40日ぶりのTwitterへの投稿: 
10:41 - 2019年3月11日  https://twitter.com/xtcfans/status/1105161910889136129
「 Jason Mitchell at Loud Mastering is cutting some tracks for me today. Will tell all soon. Think you'll like 'em, I do. 」 

 新しい作品、ソロ・アルバムだろうか?
posted by ノエルかえる at 09:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月10日

どうなるのか?

 きょうは、TC&I『 Great Aspirations 』とビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デイビー』を聴いた。と言うか、今日も。 

 ところで、イギリスがEUから離脱すると、例えば、バーニング・シェッドで何か買うと、関税分が高くなったり、配送が長くなったりするのだろうか? ポンドが下落して、値段が安くなったりは? 
 バーニング・シェッドの経営は、主に国内なのだろうか? 対アメリカだと影響はないのかも? でも、大丈夫かなあ? 


追記: 今、ポンドは上がってる様だけど、、
posted by ノエルかえる at 22:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月09日

William Carlos Williams「Queen-Ann's-Lace 」訳

 ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの「 Queen-Ann's-Lace 」。
まるで分からないのだけれど。 
 元にしたのは、ウィキソースの: 
Queen-Ann's-Lace - Wikisource, the free online library




その花叢は、アネモネの花弁ほどには 
白くないし、なめらかでもない、 それに、 
点在してなどいない。一面が 
ノラニンジン、圧倒してあたりを 
占めているノラニンジンの花叢。草は、 
その上に覗き出ることなど出来ない。 
純白になると言う可能性はない、 
ただ白いと言うだけだ、それぞれの花の中央に 
紫のポッチがあるから。 
それぞれの花は、純白さを 
測る目盛りになっている。その目盛りが 
当てられるところにはどこにも、 
小さな紫の点が点けられる。花は、 
花叢の一部分、目盛りを当てられて、 
一差し一差し 
網目の中に編み込まれて、一つの花の端は、 
また次の花に編み込まれて、最後には、 
辺り一面が白さを望む、ふわりとした、一枚の編み物に、
花が集まって、宙に浮かぶ編み物になる。
純白への敬虔な憧れなのだ。それが覆っていく、 
あるいは、何もない空っぽ。 


Her body is not so white as
anemony petals nor so smooth−nor
so remote a thing. It is a field
of the wild carrot taking
the field by force; the grass
does not raise above it.
Here is no question of whiteness,
white as can be, with a purple mole
at the center of each flower.
Each flower is a hand's span
of her whiteness. Wherever
his hand has lain there is
a tiny purple blemish. Each part
is a blossom under his touch
to which the fibres of her being
stem one by one, each to its end,
until the whole field is a
white desire, empty, a single stem,
a cluster, flower by flower,
a pious wish to whiteness gone over−
or nothing.
posted by ノエルかえる at 15:27| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月08日

ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」1

 アンディ・パートリッジとトッド・ベルナール Todd Bernhardt さんの対談、「 Towers of London 」について。
 2007年12月16日にMySpace に公開のもの。MySpace にはもうありません。今は、チョークヒルのアーカイブにあります。 
Chalkhills: XTCFans: Andy's Take: "Towers of London"





バーンハート「私が貴方たちの歌の中でも一番好きな歌の一つ、「 Towers of London 」について話してください。」
パートリッジ「おや、この可愛い怪物のどこから始めますか?」 
バーンハート「『 Black Sea 』の第二面、それはファンタスティックなのですけれど、その第二面はこの歌で始まります。「カン」と鳴る音があって、それから、コントロール室で話しているのは誰ですか?」
パートリッジ「実はです。そのことについては覚え書きを書いていたのです。何が起こっていたか、本当のことを誰も説明する人はいませんでしたから。テリーがストーン・ルームに居たのだったと思います。彼が何かを叩く音が聞こえますよね、あれは二つの物なのです。テリーは、消火器のようなものを鳴らして、それから、ディナー皿もあったかもしれません。そういう風に覚えているのですけれど。注意深く聞けば、二種類の「カーン」という音が分かりますよ。それを一緒に混ぜているのです。 
 それで、彼がいうのです。「 OKay? 」、あれは、テリーが言ったままです。「 I’m ready when you are 」。それから、トークバック・マイクロフォンで、スティーブ・リリーホワイトがふざけていう言葉が入ってくるのです。「 Take a hundred and three 」。」 
バーンハート「本当ですか? これまで私はずっと、「 Take number three 」だと思っていました。それから、誰かが冗談風に答えて、「 Take a hundred and three. 」と言っているのだと思っていました。」
パートリッジ「そうですか。『 Coat of Many Cupboards 』のは、ポリグラム・ストジオでのオリジナルではありません。実際は、コリンが笑っているだけのものでした。けれども、アルバム『 Black Sea 』のものは、その時私たちがしていたことを全部、スティーブ・リリーホワイトが録音したのです。私たちは絶え間のないギャグを喋って録音してました。これが、第103番目のギャグなのでした。それで、スティーブがそれを言って、テリーが、マネージャーのイアン・リードの細い鼻にかかった上流階級の声を真似て繰り返すのです。それから、私のヴォーカル用のマイクで、もっと鼻声にしたイアン・リードの声で、「 a hundred and three 」と言ったのです。それを、スティーブたちがテープの最初に入れたのです。私の声には少しエコーもかかっています。そういう次第で、冒頭に、登場人物の配役が出ているのです。 
 ですが、消火器が最初の「カーン」の音を出しているかどうか、私は確かには分かりません。確かなのは、この歌は、マナー・スタジオで私たちが行った、偽物の「再録音」の一つだと言うことです。ご存知ですよね、BBCの「 XTC at the Manor 」です。タウンハウス・スタジオで私たちが録音した実際の『 Black Sea 』では、おそらくディナー皿か何かその様なものであったのでしょうけれど、私は何かそうでなかった様な感じがしていたのです。私は、それがディナー皿でも重たいマイク・スタンドの底の様なものでもパイプとか建材の部分でも驚きはしないのですが。マナーの中にあったものでは、消火器がどうにかそれらしく聞こえる音を出す唯一のものだったと思うのです。」 
バーンハート「ああ、『 Coat of Many Cupboards 』と言えばですね、あの中に収められていたエッセイで、ハリソン・シャーウッド Harrison Sherwood さんは、この時代の貴方たちを何と呼んでいたでしょう? 「逞しい肩のXTC 」でしたでしょうか? 貴方たちが、二本のギター・一本のベース・ドラムズの編成に落ち着いた時のことですけれど。それで、この歌は、古典的な表現の音楽である様な印象を私に与えているのです。」
パートリッジ「この歌はそういう類の歌です! とても筋肉質なのです。アルバム『 Black Sea 』全体が、ちょうど最高潮のツアー・マシーンの時のアルバムなのです。「何にも構うな、これが求めていたものだ。」という時期です。「僕らはギターを取った、その音をどんどんでかくする、メタルを食ってやるんだ。」( 笑う )」 
バーンハート「( 笑う ) 貴方は前に、貴方とデイブ・グレゴリーさんが一緒になって、一人の卓抜したギタリストになっていると、私に話されました。この歌は、その好例ですね。貴方がメインを取りグレゴリーさんが自分のパートに引き下がっている、ブリッジ部分[ And I've seen it in a painting の部分 ]を除いて、ヴァース部分では、貴方たち二人のパートはお互いに噛み合っていますから。」
パートリッジ「ええ。私は、この歌についてたくさんの覚え書きを書いています。でも、そのことについて、私が答えられるかどうか。( しばらく黙って ) 思うのですが、私は「 Rain 」を焼き直したかったのではないでしょうか、潜在意識下でですけれど。音楽に於いてですよ。ガンガン鳴る複数のギターがぶつかり合って、そして、ある種のドローンが生まれると言うのをしてみたかったのです。それが、彼ら[ ビートルズ ] がしていたことだからです。彼らは、「 Rain 」でドローンの一種を試してみているのですから。私の一部分が、同じ場所に行ってみたいと思っていたのだと、今の私には思えます。 
 ですけれど、貴方が仰りたいことは分かります。このアルバム全体に於いて、二つのギターが一つになっているのだと、私も思います。二連散弾銃の二本の銃身なのですね。( 笑う )」  




ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」2: ノエルかえる不恵留
ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」3: ノエルかえる不恵留
ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」4: ノエルかえる不恵留
ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」5: ノエルかえる不恵留
ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」6: ノエルかえる不恵留
ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」7: ノエルかえる不恵留
ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」8: ノエルかえる不恵留
ベルナール、パートリッジ対談「 Towers of London 」9: ノエルかえる不恵留
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2019年03月06日

バンドのドキュメント

 ずうとるびの映画『ずうとるび 前進!前進!大前進!』を観てみたい。 
ずうとるび 前進!前進!大前進!|一般社団法人日本映画製作者連盟
 映画館でも観たことはないし、テレビでもないし、ビデオやDVDにもなっていない様だし。 

 映画館での上映の時は、『新幹線大爆破』と同時上映だったそう。よく分からない。東映まんがまつりでやってくれた方が良かったのに。
posted by ノエルかえる at 22:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月04日

さてと

 2017版『 Black Sea 』のノート、テリー・チェンバースのまで済んで、後は、パートリッジのが残っているのだけれど。それは置いておいて、ベルナールさんのインタビュー、「 Towers Of London 」についてのパートリッジのものを読もうかと。その後に、パートリッジのノートに戻るか、チェンバースのインタビューに戻るか、どうしようかと思ってる。
posted by ノエルかえる at 21:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月03日

今日はそんな日だったんだ:Thick as a Brick

 1972年3月3日、ジェスロ・タルがアルバム『 Thick as a Brick / ジェラルドの汚れなき世界』をリリースしたそう。
posted by ノエルかえる at 20:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月02日

2017年版『 Black Sea 』ノート:テリー・チェンバース

 2017年版『 Black Sea 』に付けられたノート。テリー・チェンバースのもの:  





 さて、私はこのノートを書き始めなければならない。思うに、『 Black Sea 』製作の概略になるであろう。それはである、私はあの製作の時のことをほとんど覚えていないということを、認める他ないからである。 
 ではあるのだが、覚えていないということは、悪いことではないのだ。偽りなく言って、私はどうしてもどんな出来事も思い出せないのだ。私にとって、あのアルバムの製作は事件のないものだったのだ、それはつまり、良い経験だったということと等しいのだ。私は、普段、悪いことを覚えているという傾向がある。そうであるのだから、あの製作は順調に行ったに違いないのだ。実際、あの製作中の期間で、嫌な日は一日も思い出さないのだ。 
 デイブは、『 Drums And Wires 』の直前に加入していたのだが、諸問題は片付いていて、彼はずっと快適に感じるようになっていた。さらに、バンドは本調子になっていた。歌はどれも良くて、聴衆は次第に大きくなっていっていた、それに連れて、我々は次第に認知度が上がっている様だった。我々のライブ時代、正にそうだった。 
 回顧してみると、我々が成し遂げたことの凄さを思い知るのだった。あの様な僅の間に、可能であることは全て遣り尽くしたのだった。していることに対しての尺度を私は知らなかったのだ。私は、何もかもを当然のことと看做していた。「ああ、それはもう片付いた」等と思っていたのだ。ところが、それは、驚愕すべきことだったのだ。アンディとコリンが供給した「原料」を、我々が物の見事に「歌」に仕上げる、その方法というのは大したものだったのだ。 
 ライブのステージの仕事だけではなかった。作歌の切迫した締め切り、リハーサル、歌の録音…、インタビュー…、そして始終巡業で移動、我々は永久運動状態にあったのだ。それは我々をバンドとしては強くしたのであるが、時折には、仕事のすべてから離れて寛ぐことが出来る環境が必要なのだ。どんなスポーツでも、オフシーズンがあるのはそれが理由なのである。 
 ところが、音楽家になると、決して休みが取れないのだ。365日の仕事なのである。週末の休みを取って家族と共に過ごす等ということは出来ない。問題にもならないのだ。サーカスは常にどこかの街で公演しているのである。 
 しかし、当時の我々には分からなかったのだ。我々が分かっていたのは、それまでの作品とステージ全部の結果として、バンドがより良くより強くなっていた、ということだけだった。我々の時代では、レコーディング作品に優れているバンドというものは、正真正銘に演奏しているバンドであったのだ。つまり、ライブ・バンドであったのである。我々もその範に倣ったのだ。ほとんどの歌は、録音する以前に観衆の前で演奏していた。その結果として、おそらく、『 Black Sea 』は、XTC と言うライブ・マシーンの最良の見本になっているのである。 
 我々は非常に幸運なことに、『 Drums And Wires 』で働いたことのあるのと同じ、スティーブ・リリーホワイトとヒュー・パジャムの製作チームと働くことが出来た。そのアルバムでは、我々はまずまずの成功を収めていた。また、『 Drums And Wires 』の製作時には、働くのに良い雰囲気があったのだ。我々は、お互いの仲間を高く評価していたのだ。 
 加えてである、『 Drums And Wires 』と同様に、『 Black Sea 』を我々はタウン・ハウスで録音したのだ。そこの素晴らしいストーン・ルームに、私のタマ・ドラムズを置いたのだ。24インチのキック・ドラムは、それでなくても大きく響くのだが、ストーン・ルームはさらに大きく響かせるのだった。私は、これに、ロト・トムと効果音としてスナイパー・ドラム・シンセサイザーを加えた。ヒューの瞠目させられるエンジニアリングの助けを借りてそれらを組み合わせた。この2017版を聴く諸君は、「ワイド・スクリーン・プロダクション」を使うスティーヴの補助を受けることで、海底の岩盤をきっと見ることであろう。 
 我々が録音する際には、ドラムズのトラックを最初に録音する様にしていたのだ。他のメンバーはそれに合わせて演奏すると言う次第だった。エンジニア・スタッフたちが、我々が最初に合わせて演奏したものを録音出来た場合であれば、それは、目付け物と言う事だった。もしそうでなければ、私の朋輩たちは自分のパートを後から打ち込まなければならなかったのだ。そうなると、常々、「どうやったて、あれよりは良くならないぞ」私は彼らに言っていたものだ。その場合はどうするか、それを肯うか、翌日また来るかである。ドラムズを為終えれば、一安心であった。重圧から解き放たれると言う事だ。 
 結果はといえば、遣り甲斐のある仕事であった。『 Black Sea 』には私の気に入っているところが多数ある。バンドの歌の中で、私が他よりも好んでいるものが何曲も入っているのだ。「 Rocket From A Bottle 」「 No Language In Our Lungs 」「 Burning With Optimism’s Flames 」は、私が好きな最高位の三つだ。「 Living Through Another Cuba 」は、もう一つの優れた曲だ。また、これは、ライブの方がより良い歌の一つでもある。「 Generals And Majors 」「 Sgt. Rock 」「 Towers Of London 」のアルバムからのシングルには、言及出来ずに終わってしまったのであるが。 
 『 Black Sea 』は、私がバンドにいる間のXTC の最高のアルバムだと人は言うのであるが、恐らくはそうであろう。私に分かっていることは、大混乱の時であったと言うことだ。我々の仕事は増しに増して過酷になり、何もかもが更に増して常軌を逸していった。そうして、我々は多くの思い出を作った。大童は無駄ではなかったのだ。  





誤訳、疑問点を指摘して下さると助かります。 

posted by ノエルかえる at 00:00| Comment(0) | Black Sea | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

『 Take Away / The Lure of Salvage 』記念日

 1980年2月29日、アンディ・パートリッジは、アルバム『 Take Away / The Lure of Salvage 』をリリース、今日は記念日。29日がないから、3月1日で。39年前。

Chalkhills: Mr. Partridge: Take Away / The Lure of Salvage
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