2019年06月03日

バーンハートさんのテリー・チェンバースへのインタビュー パート3 の3

バーンハートさんのテリー・チェンバースへのインタビュー パート3 の2: ノエルかえる不恵留





バーンハート「その通りですね。そうすると、私には二つの設問が投げ掛けられるように思われます。一つは、ダブル・キックが XTC の音楽に於いて上手く機能するのかどうか、と言う設問です。おそらくは、「不可」でしょう。もう一つの設問は、一方で貴方自身はダブル・キックを使うことに興味を持っていたのではないか、と言う設問です。おそらくは、「是認」でしょう、違うでしょうか?」 
チェンバース「ええ、そうでしょうね。アンディーは顔を顰めたでしょうね、そう思います。アンディーはドラム・キットが大きくなるのを良しとしなかったからです。ご存知でしたか? ( 笑う ) パーカッションには、こまごましたガラクタがたくさんあると、アンディーはいたく喜んでいました。それとか、微妙な感じの出せるもの、小さなシンバルとか、二個一組のロト・トムとかが好きでしたね。一方で、バス・ドラムが大きくなっていくことは望んではいませんでした。ドラム・キットと台座がどうしようもなく嵩張るのが嫌だったのですね。まあ、アンディーはドラム・キットがステージで占める空間を抑えたかったのだと思いますよ。( 笑う ) 「後生だからさ、もう持っているものだけで間に合わせろよ。」と言ってましたね。」 
バーンハート「( しばらく笑う ) 全くそうですね。彼のドラムズに関する全般の考え方について、私に話してくれたのですが、その中で彼がよく言っていたことの一つに、彼は努めて間隙を見つける様にしている、と言うことでした。その間隙を活かすのだと言うのです。その事は、 XTC の曲を聴けば明らかです。それで詰まり、貴方は、ドラミングに…、」 
チェンバース「ええ。」 
バーンハート「間隙を残すのですね、そこに、パートリッジさんのギターかヴォーカルが入るのです。貴方がフォービートを叩いているのに対して、彼は、細かい三連符を入れるのですよね、それがヴォーカルだったりギターだったり、他の楽器だったりはしますけれど。そう言うのは、ダブル・キックのバス・ドラムに合わせて入れようとすると、相当の困難さがあっただろうと思います。」 
チェンバース「ええ、全般的に、貴方の言われること、そのどれもに同意します。つまりですねえ、私と言うのは、アンディーを良く見せるのに専心して叩いていたのです。( 笑う )、それは違いますけれどね。でも、貴方の言われることは、全くその通りです。例えば、そう、先程では、ドラマーのサイモン・カーク Simon Kirke [ Simon Kirke - Wikipedia ]について言及するのを忘れていたのですが、ご存知ですよね、フリーやバッド・カンパニーで活躍した人ですが。」 
バーンハート「勿論、知っています。」 
チェンバース「[ 音楽の構造での ]空間ということでは、彼は後進のドラマーに大きな影響を与えていた、と私は思いますよ。私のドラミングではそうした空間性は聴き取れないかと思いますが。でも、意識下では彼のドラムがあったのです。貴方が、間隙や切れ間を置いておくと言い出された時、私の頭に最初に浮かんだのは、彼なのです、本当に。」 
バーンハート「私は、貴方のドラミングにしっかりとそれを聴き取れます。」 
チェンバース「そうですか?」 
バーンハート「ええ。素晴らしいことが一つあるのですが、それは、そうですねえ、私はずっと貴方のドラムを手本に演奏して来ているのです、XTC のアルバムをカバーしているのです、おそらく、他のどのドラマーよりも XTC の曲を多く演奏していると思います、それですから、素晴らしいことというのは、また、ちょっと可笑しなことでもあるのですが、お分りいただけるでしょうか、今私がここに座って貴方とドラムングについて語り合うということなのです。」 
チェンバース「( 笑う ) ええ。」 
バーンハート「貴方の影響はとても大きなものなので、貴方のドラミングの幾つかはもう私にとっては内面化している様に思えるのです。」 
チェンバース「トッド君、君に必要なのは、私という中継者を飛ばして、先に私が話したドラマー達を注意深く聴くことですよ。( 笑う )」 
バーンハート「それは、もうしました。」 
チェンバース「何か繋がりを見つけましたか? と言うのはですね、私がしたこと、私が必死に得ようとしたことと言うのは、その繋がりを見つけると言うことだったからです。貴方が結局見つけたものと言うのは、私が先に話したドラマー達すべての混淆なのですよ。「繋がり」は私をどこへ連れて行ったか、それは神のみぞ知ると言うことでしょうか、ああ、一つ言えますね、大地の底へ連れて行ったのです。( 笑う )、文字通りですね。私は、私のドラム奏法を辺境の植民地の貴方の頭に叩き込んだと言うわけですね。嘗ては、我が国がそこに人々を送り込んだのですが、私もまだ同じことをしたと言うことですね。[ 貴方:バーンハートさんはアメリカ人。 ]」  


posted by ノエルかえる at 09:00| Comment(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする