2019年11月17日

The Beatles 「 I Want You (She's So Heavy) 」訳

 ジョン・ビートルの「 I Want You (She's So Heavy) 」。 

 ジョン・レノンがいくつかした、全く別のものをつなぎ合わせて一つにした歌の一つなのだと思う。それも、ヴァースもない、別々の二つのリフレインを繫ぎ合わせただけ。 
 「 I want you 」のリフレインは、長調で8分の6拍子、ブルースの音階。「 She's so heavy 」の方は短調と言うか不協和音で4分の4拍子、アルペジオを使って教会風? それで、この二つは、対蹠的と言うか対立的。
 歌詞は、単語は12個だけ。 
「 I want you 」の方のリフレインは、3語/5語/3語/5語/8語( 4語、4語 ) の五行。 
「 She's so heavy 」の方のリフレインは、それだけ、heavyがもう一語加えられているけど。 
 それで、「 I want you 」の方のリフレインは、一人称の人物の語りで二人称の人物へ向けられている。 
「 She's so heavy 」の方のリフレインは、語り手はやはり一人称の人物だろうけれど、三人称の人物について述べているその言葉を誰に向けているのかは不明。 
 それで、「 I want you 」のリフレインの中の you と「 She's so heavy 」のリフレインの中の she が同じ人物を指しているのかどうかは確かにはわからない。I と she が同じ人物かもしれない。 

 それで、レノンはボブ・ディランの1966年の歌「 I Want You 」を踏まえているのは、確かだろうと私は思う。 
ディランの「 I Want You 」のヴァースを全部取り除いてコーラス( リフレイン )だけにしたのではないだろうか??? 
ディランの「 I Want You 」のコーラスは: 
I want you
I want you
I want you, so bad
Honey, I want you
 それで、ディランの歌は、ある種のレクイエムの様な感じなのだと思う。 

 そうすると、レノンの「 I Want You (She's So Heavy) 」も、何かの喪失感を歌っているのかも知れない、、、 
 レノンがヨーコへの情動、快楽を歌った様には言われているし、インタビューで本人もヨーコへの歌と言ってはいるけれど。 
でも、「 She's so heavy 」の方、快楽の暴力的な面と言われればそうかもしれないけれど、4分の4拍子のゆっくりした調子で、性的とは反対の聖的な印象を私は受けるのだけれど。それで、ディランの歌詞から honey が抜かれている様に思う。 

 でもタイトル、I Want You としておいて、パーレンに She's So Heavy を入れた理由は何だろう?? レノンは、「 Norwegian Wood 」でも、パーレンを使っているけど。スラッシュでのいい様に思うのだけど、、、 


 それで、次の様に、ちょっと神聖な感じで訳してみました: 



( 男、仰向いて独り言つ )
ここに居ない御前が 
わたくしは恋しい、 
わたくしは恋しい 
焦がれている、 
それがわたくしを苛む、物狂おしくさせる。 

( 男、膝を折って嘆ずる )
かの貴婦人はすべてを湛え、それは厳か。  






18日追記: 
歌の構造そのものからすれば、最初の「 I want you 」のリフレインは、ある女性が発してる言葉で、その様子をナレーターが外から眺めて描写しているのが「 She's so heavy 」のリフレインと取った方が自然なのだと思う。そう取ると、タイトルのShe's So Heavy がパーレンに入っている理由もわかる様な気がする。( She's So Heavy )は、「 I want you 」と発語している人物を説明していると言う意味になるので。 

そうすると、 


( 貴婦人、仰向いて独り言つ )
「ここに居ない御前が 
わたくしは恋しい、 
わたくしは恋しい 
焦がれている、 
それがわたくしを苛む、物狂おしくさせる。」 


この貴婦人はすべてを湛え、それは厳か。  

と言う風に訳すことになる。 
posted by ノエルかえる at 20:58| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Namaste

 デュークスのセットを開いた。 
 ブックレットのジョン・レッキーのノートのタイトル、「 Namaste and Greetings / To all funs and aficionados 」を読むだけで時間がかかって疲れた。
おわり。 

と、E.I.E.I.Owen のノートのタイトルは、「 And on that farm he had some drums 」。
posted by ノエルかえる at 11:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする