2020年02月15日

バーンハート、パートリッジ対談「 All You Pretty Girls 」4

バーンハート、パートリッジ対談「 All You Pretty Girls 」3  






バーンハート「貴方が舟歌の様なものを思いつく様になったと言うことはですね、お父様が何かその種類の音楽を聴いてらしたと言うことですか?」
パートリッジ「いいえ、そう言うことはまったくありません。父はジャズ・ファンでした。民謡は父の好みではまるでありませんでした。家でレコードをかけている時は、そのレコードは、ジョージ、シェアリングか、オスカー・ピーターソンか、チャーリー・パーカーかでした、そうでなければ、ビッグ・バンドのものでしたね。 
 父からと言うことではないのです。弾いていて偶然に見つけたものなのです。リズムを弾いていてですね、コードの一部を弾いていてと言うことです。何かの拍子に指が弦にあたるのです、そうして、僅か二音のメロディーが出来ます、そうして、何かが湧き上がって来るのです。それが、「 bless you, bless you 」でした。ありふれた句ですね。音にそのまま沿った様な言葉です、即物的と言うか、オノマトペ的なのですね。」 
バーンハート「それでは、そこからどの様に曲を作り上げていったのですか?」
パートリッジ「最初の部分ですね。それから次の部分、「 think about pale arms waving 」の所です。」 
[ この歌は、イントロに「 Do something for me, boys 」の部分があって、コーラス「 Bless you, bless you, all of you pretty girls 」、それからヴァースになっているのだけれど、パートリッジがここでいっているのは、まずコーラスを思いついて、それからヴァースだった、と言うことだと思う。 ] 
バーンハート「歌詞を歌うメロディーの下では、そこに、素晴らしいギターが入りますね。あれは、タッピング奏法ですか?」
パートリッジ「プリングオフです、だったと思います。あのギターで私が気に入っているのは、和音の選択です。思うのですけれど、あれは、私が初めて増三和音を使った曲だと思います。増三和音でいいのですか? まったくね、今に至るまで、私は、増三と減三の違いが分からないのですよ。」 
バーンハート「増三は5番目の音を半音上げたもので、減三は半音下げたものです。」
パートリッジ「( 溜息 )、そう教わってもですね、あれが、増三なのか減三なのか、貴方に説明できないのです。( 笑う )、それが何なのかは分からないのですが、兎も角、それを使った最初のものなのです。偶々ね、次のコードへ移るのに、指がそう言う和音を作ってしまったのですよ。私は、それでもこれで正しいと感じたわけです、その時には、そう言う類いの和音については私はまったく知らなかったですからね。でも、ジャズ領域ですね。私はですね、このコードに伴って、ゆっくりと降りてゆく様なバンプ[ オスティナートのこと。繰り返すパターン。ジャズやファンクで用いる用語。 ]が欲しかったのですけれど、正にそれが出来たのです。分かりますか? 何かが水の中を沈んでいく感じです。」    


posted by ノエルかえる at 00:00| Comment(0) | The Big Express | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする