2020年02月16日

The Beatles 「 P.S. I Love You 」訳

 ポール・ビートルの「 P.S. I Love You 」。 
 歌詞は手紙の体裁。マッカートニー自身によれば、手紙体裁の歌詞は得意だということ。 
 ただ、この歌の歌詞には、手紙の本文がない様に思われます。次のアルバム『 With The Beatles 』の中の「 All My Loving 」がその本文なのか知ら?  
 マッカートニーは、歌詞が手紙体裁の歌はよくある形式というのだけれど、どれくらい多いのだろう。それから、愛する二人が離れて暮らし手紙をやり取りするという状態は流行歌になる程よくあることだったのか知ら。日本の歌謡曲でなら、地方の少年が職を得るために都会へ出るということなのだろうけど。 
 ところで、「 P.S. I Love You 」という題名の歌は、先行するものがある。1934年の歌で、Gordon Jenkins 作曲、作詞は、ジョニー・マーサー Johnny Mercer 。この歌詞では、男性(と思われる)主人公が離れて暮らす妻にその日の些細な出来事を書いている。それで、拝啓から始まって、追伸で終わる。分かれて暮らす理由を推察させる語は歌詞の中には出てこないのだけれど( それに、ミュージカルなどの歌でもないので背景のストーリーも分からないのだけれど )、時代から推察すれば、サナトリウムで療養している妻に努めて明るい瑣事を夫が書いている、という感じではないか知ら。 
 マッカートニーが、この歌を踏まえていたか、頭にあったのかは分からないけれど。 
 加えると、マーサー作詞の「 P.S. I Love You 」は、最初に録音されたのは、1934年のルディ・ヴァリー Rudy Vallée のものだけれど、1957年にフランク・シナトラも取り上げて、アルバム『 Close to You 』に収めている。注意しなければいけないのは、『 Close to You 』は弦楽四重奏をバックにしていると言うこと。( 弦楽四重奏だけではないけれど、この曲では、フルートとハープも使われている。 ) マッカートニーがシナトラのヴァージョンを知っていたならば、後の「 Yesterday 」にも影響しているのかも。( 尤も、弦楽カルテットの使用はジョージ・マーティンの考えだったと思うけど。 )


ジョニー・マーサーの「 P.S. I Love You 」を手紙の本文、マッカートニーのはその追伸文だけという設定が妥当なのでしょうが、 
今は、妻からの返歌として訳してみます。  
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
P.S. I Love You | The Beatles  



おてがみ書くたびに 
あなたにわたしの思いを送っています、 
わたしはあなたにずっと恋したままだって、 
おわすれないで下さいね。 

ふたりがいっしょになれるまで 
この三つの言葉、大切にとっておいて下さいね、 
わたしの思いをずっとのこしておいて下さいね。 

わたしはすぐにもおうちに帰るつもりよ、あなた 
それまでは、おてがみ書くわ、 

尚尚 
わたしはあいしていますあなたを、あなたを。 


posted by ノエルかえる at 17:20| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の13の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の12の訳: ノエルかえる不恵留   





青の中へ割り込んで来る褪せが  
今しているのは、蒼白さを、あ、減、じ、、、 まだ芽の青を  

花を包む膠を不味くしていると言うこと。  
伸び拡がる筈の芽、散り広がる筈の花は、  

滲のないお頭の弱い夢想であることに、 
青の世界を報じる新聞の頭紋章であること   

に事足りている。百人の恋愛小説家の顎でテカテカに  
光沢を出された青という形容詞であることに自足している。 





The pale intrusions into blue
Are corrupting pallors…ay di mi,

Blue buds or pitchy blooms. Be content –––
Expansions, diffusions–––content to be

The unspotted imbecile revery,
The heraldic centre of the world

Of blue, blue sleek with a hundred chins,
The amorist Adjective aflame…    


posted by ノエルかえる at 15:14| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする