2010年03月16日

This is Pop 訳

 パートリッジの「This is Pop」、『時計仕掛けのオレンジ』世界なのですが、その小説の暴力性はないのではないかと思います。ただ、大きな音が欲しいと言う、当時の、パートリッジの率直な思いなのでしょう。
 その大きな音も、響くというものではなくて、吹き出すという感じなのでしょう。歌詞の語は、-st と言う音を多用しています。lost、frost、fast、blast。それに、direction、selection の -ct と言う音。Pop と言う語にも、飛び出す、突然現れるのような感じがあるのだと思います。

 「 a milk bar 」、元の小説の「 Korova Milk Bar 」を使いました。
 「 a walkway 」は、工場内の通路のようなものの方が、SF的な雰囲気が出るのではないでしょうか。それも、動く歩道のような。
 「 transistor blast 」は、後に、BBC セッションからの選集のタイトルに使われました。
 「 direction 」にも、SF的な感じがあるのですが、アルバム『White Music』のアートワークの写真で、パートリッジは、矢印の入ったズボンを履いています。それを連想させられました。


 拙訳です。



ミルクバー「корова」で、僕は夢中になってる、
凍りつくほど冷えたソーダを飲みながらね、
そしたら、誰かが僕の矢印方向へ曲がって来てさ、
何度も訊くんだ、僕が選んだジューク・ボックスのこと、
「アンタが鳴らしているこの轟音、
これ、何ていうの?何ていうの?」

「これ? 飛び出す音だよ、これがひょっくりさ、
そーさ、そーさ、
ひょっくり、びっくり!」

構内連絡路で、それも速く動いている、
僕の持ってるものと言えば、最大音量のトランジスタ・ラジオ、
そしたら、誰かが僕の矢印方向へ曲がって来てさ、
何度も訊くんだ、僕が選んだ局のこと、
「アンタが鳴らしているこの轟音、
これ、何ていうの?何ていうの?」

「これ? 飛び出す音だよ、これがひょっくりさ、
そーさ、そーさ、
ひょっくり、びっくり!」

僕らは通路を間違ったかも、
僕らはずっと待ち望んでた、
僕らは、大きすぎる音で歌を掛けるんだ。

これがポップ。
posted by ノエルかえる at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | White Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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