2010年04月22日

The Disappointed 訳

 パートリッジの「 The Disappointed 」、アルバム『 Nonsuch 』では、「 Rook 」から前に三曲目の歌。対になる後ろに三曲目の歌は、「 Then she appeared 」。「 The Disappointed 」は、もとは、アルゼンチンかペールーの政変で行方不明になった人たちを探す近親者たちが、写真を掲げてパレードをすることを歌にしようとしたと言うことです。ですから、もとは、disapperared だったわけです。

 「 The Disappointed 」、このテーマの音の組成は、「This is Pop 」と同じです。θ - ις -π。基本的には、両方とも三音ですが、「 The Disappointed 」の方は、頭の一音が細かく三分割されて、全部で五音です。(This)-( is )-(Pop)、[(The) (Dis)(a)]-(ppoin)-(ted)。
 「This is Pop 」では、三音が鋭い角度で跳ね上がっていたのですが、「 The Disappointed 」では、頭の音が谷折りに折れて溝を作っています、その後の二音も緩慢な上昇で、不安定さを感じさせます。そのために、「This is Pop 」では真空の軽快さを感じさせていた同じ音の組成が、重みのあるものになっています。

at the bottom of the pack、
at the bottom of the pile というイディオムを black との韻のために変化させているのかと。

拙訳です。





喪人、
喪人の皆は、摺り足で輪を廻る、
喪人の首から下がった鑑札はどれも同じ様、
喪人となる前の彼らの心を引き裂いた者の
肖像と名前が記されている。

喪人、
喪人の皆が、我が館に集う、
喪人らは、悲辛で声を詰まらせる、
悲辛、傷心で一族の
長になろうと言う悲劇。

嘗ては、私は憐憫など抱かなかった、
このような、破滅し愛に見放された輩には、
ところが今は、私の指にあるお前の指輪、
これが、私が喪人の代表者になったことを証している様子。

喪人、
喪人らが、私を肩に担いで運ぶ、
人知れぬ影の国へと、
そこでは、陰々な行軍吹奏隊が
傷心のための曲を演奏する。

日は暮れて暗くなった、
どこも、どこも暗い。

喪人、
喪人は、何百万と言う数になった、
裂かれた心の切れ端で造られた、
私たちの記念館の前で止まったバスから、
喪人らが、溢れ出す。

喪人、
刻々と増えていく、
喪人は太陽にしみをつけて暗くする、
喪人の一団のその底で、
今や、私は、正真正銘、傷心の王だ。
posted by ノエルかえる at 23:04| Comment(2) | TrackBack(1) | Nonsuch | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

こんにちは
深い考察、恐れ入ります

このアルバムがリリースされた頃は、
春っぽくて気持ちいい曲だな・・・
なんて思っていましたが、
そんなのん気そうな雰囲気じゃなかったんですね

Posted by Bingo at 2011年11月13日 11:55
Bingo さん、こんにちわ、
ありがとうございます。
XTC の歌、マザー・グースや戯画のように、
深く考えようとすると、残忍だったり怖いものだったり
するのですけれど、
やはり、ユーモアが核心なのだと思います。
Posted by ノエルかえる at 2011年11月13日 12:54
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XTC - The Disappointed
Excerpt: XTC - The Disappointed 昨日はアンディ・パートリッジ(Andy Partridge) の 誕生日ということにちなんでXTCを聴きながら 風呂上り金麦タイ..
Weblog: 南京豆売りの声がする
Tracked: 2011-11-13 11:57