2011年08月14日

タタタターン

 ムールディングの歌「 Ball and Chain 」で、強く印象に残るのは、ホルンに似せたキーボードの緩やかな挿入メロディと、ドラムズの打ちつけるような「タタタターン」と言うパターンです。
 キーボードのメロディは、晴れ渡る空のようで、解放感と爽快感があります。これは、たぶん、古いテラスハウスが立っている懐かしい風景を思い起こさせるものなのでしょう。
 それに挑むような、ドラムズ ( タム? ) の、運命交響曲のテーマのような「タタタターン」。土地を破壊する建設機械なのでしょう。邪悪な感じが出ているでしょうか。

 そもそも、アメリカで始まったポピュラー歌謡 ( ジャズやロックン・ロール・ソング ) 、工業化とそれ以前の規格化された農業形態を表象して、リズムをシステム化してしまいましたから。( ロックン・ロール・ソングに相応しいのは自動車のラジオなのだから ) テリー・チェンバースが体現しているのは、そのような工業化世界なのでしょう。それを、イングランドの大地の緩やかなうねりを体現するムールディングのメロディが駆逐することが出来たかどうかは、分かりません。
 チェンバースは、このアルバムの後、バンドを辞めますけれど。
posted by ノエルかえる at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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