2012年05月05日

パートリッジ、ベルナール対談「 Beatown」5

ベルナール「ベース・ラインについても、少しで良いですから話して下さい。」
パートリッジ「あれはとても良いですね! ちょっとしたミニマルです。でも、曲に本当に有効な作用をしています。」
ベルナール「終結部は、ミニマルですね。ですけれど、ムールディングさんは、コーラス部分では、とても込み入った動きをしています。」
パートリッジ「ええ、とても音楽的ですね。あれを何と呼ぶのか、私は知りません。あれは、タクシーのクラクションとか、その類いのもの、それら忙しない都市の音を含んだ都市景観を想起させようとしているように、貴方には聞こえるのではないでしょうか。コリンは、たぶん、和声の規律からは逃れているのでしょう。でも、「忙しい都市景観、会社に急ぐ会社員をベース・ラインで。」と、コリンに言った覚えはないのですけれど ( くすくす笑い )。彼は自分でそれをしたのですよね、そうですよね?」
ベルナール「分かりました。それで、この曲は、バンドでのリハーサルを通して、作り出したものなのですか?」
パートリッジ「そうですね、あの頃はこんな感じでした。「ええと、僕は、だいたいこんな具合でやりたいんだ、…、やろう!」、それでバンドが始めるのです。そうですね、ベース・ラインはメロディックですね。私もイントロのベース・ラインが好きです。コリンは、二音目にアクセントを置いていますよね。あれは、和音か何かだと思います。」
ベルナール「ムールディングさんは、終結部では、相当な体力も見せていますよね。あの、二つの音を何度も何度も繰り返す事を続けるのは、容易ではありません。」
パートリッジ「そうでもないのですよ。あの頃は、コリンとテリーは、それぞれがすることに、お互いが縛りを掛けようととしていたのです。一種の決闘でしたね。貴方が、リハーサルやサウンド・チェックの時の二人を見ることが出来たら良かったのにねえ。テリーの奴は、誰でもを苗字で呼ぶのです。軍隊調ですね。奴は、絶対に、「アンディ」とは言いませんでした。「パートリッジ」と吠えるのです。「アンドリューズ!」「ムウルディング!」ですよ。
 テリーの奴が「ムウルディング!」と喚いて、コリンが振り向くのですね。テリーがリズムを取ろうとして、コリンが、それに10億分の1秒も遅れたり早かったりはしてはいけないのです。二人は、いつも、お互いをしっかり捉まえようとしていましたね。100回のうち99回は、二人は、10億分の1秒の正確さで一緒になっていました。相手に抗議を表明するために、鞄を取り上げようとしない限りは、そうだったのです。二人には、荒くれ者の仲間意識の様なものがあったのです。兄弟愛ですかね、まったく。」
ベルナール「私は、貴方が、随分前の事ですが、働いたそれそれのドラマーについてどう思うかを話して下さった事を覚えています。チェンバースさんは、他の誰よりも、ムールディングさんと音楽的な対話が出来たと言われていました。」
パートリッジ「その通りです。あの二人は、ずっと一緒で、二人で一単位の様になっていました。二人は、「僕はこのベース・プレイヤーを知ってる。」「僕はこのドラマーを知ってる。」と言う間柄でした。前から一緒に演奏していたのですね。そんなに長い期間ではないですけれど、でも、二人で一緒に経験を作り上げたのです。二人は、ギター・プレイヤー、シンガーを捜していました。で、私が、そのギター・プレイヤーで、渋々認めたシンガーだったのです。」
posted by ノエルかえる at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | Go 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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