2012年05月06日

パートリッジ、ベルナール対談「 Beatown」6

ベルナール「では、キーボードについても、少し話して下さい。」
パートリッジ「ええ、私はあのオルガンが大好きなのです! あれは、バリー・アンドリューズのオルガンの音色の中でも出色のものです。あの音色・音質を、彼は、クールマーで作り出したのです。」
ベルナール「歌全体を通して、渦を巻いていますね。」
パートリッジ「ええ、とても気に入っています。終結部で、バリーは不協和音かクラスターのような渦を弾いていますけれど、私はあれが大好きなのです。あれは、…、まるで、…、セックスですね。あれを安っぽいオルガンで作ったのです。[ アンドリューズが使ったのは、49鍵盤の機種 ] あれは、バリーのキーボードの音です。そして、アルバム『 Go2 』の音です。バリーは、アルバムのために、わざわざ、壊れた様なシンセサイザーを借りたのです。」
ベルナール「ええ、アンドリューズさんが、そのために、自分のクラビネットを有料で貸し出されたことを、私は知っています。」
パートリッジ「バリーは、この曲でも、中間部で、クラビネットを使っています。彼は、ベース・ラインを忠実になぞっていると思います。」
ベルナール「アンドリューズさんは、この曲で、シンセサイザーを使っていますか?」
パートリッジ「使っていないと思います。すべて、クールマーです、他はないと思います。もし、物陰かなにかに、シンセサイザーが隠れていたとしたら、「何てこと、僕はそうして欲しくないんだ。これはバンドの音じゃないから。バンドの音は、クールマーか、ぼんやりしたローレンス・ピアノだから。」と言ったと思いますから。
[ 原文には、fuzzy Lawrence piano とあるのですが、Lawrence と言うメーカーは調べられませんでした。あるいは、D.H.ローレンスの詩「 Piano 」のことか、Syd Lawrence Orchestra big band のことか。 ] 
 私は、あの時点では、バンドの音楽的個性と言うのがとても重要だったと考えています。早急に進行方向を変えると言うことは、乗り込んで来たお客を失うと言うことになるからです。この考えが、バリーが突然に七曲をアルバムのために持込んだ時に、恐怖を感じた理由でもあるのです。( John Shuttleworth の声を真似て ) 「夕暮れまでに七曲!」( 笑い ) すいません。何て不思議な一致なのでしょう。
[ イギリスのラジオ・テレビのコミック・ショーのキャラクター。ソング・ライターと言う設定。「 Seven Songs By Sunset 」は、1992年にカセットで発売されたもの。 ]」
ベルナール「( John Shuttleworth を真似て) 「それは出来ない、ケン!」」
パートリッジ「( 同じく真似て ) 「ダメだよ、バリー!」 ( バリーの声を真似て ) 「出来るよ、君、僕はするんだ!」
 それで、私はクールマーの音がとても好きなのです。私が聞いたことがある他の安っぽいオルガンのの中でも、あれは、何かいいと思わせるものがあるのです。当時、ハモンド・オルガンの音が好きではありませんでした。今は好きですけれどね。でも、当時は、私の頭の中では、あれを演奏している父の世代の人たちと分ち難く結びついていたのです。ジャズ・コンボで、社交ダンスのような、ジャズっぽい、古めかしい曲を父の世代の人は弾いていましたね。必ず、ハモンドなのですよ。ですから、ハモンドと、安っぽいイージー・リスニングが結びついていたのです。

 私にとって、クールマーの音は、私が本当に好きな、60年代後期のサイケデリック・バンドの淫夢のように思えたのです。それは、私のプシュケーに刻み付けられていたのです。」
ベルナール「刺々しくて、角ばっていますよね。」
パートリッジ「その通りです。それに、バリーが弾くと、特にそうなのです。」

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posted by ノエルかえる at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Go 2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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