2015年08月10日

パット・マステロットのオレンジズアンドレモンズ回想 4

ベルナール「ビーチ・ボーイズがレコーディングにそこを使っていましたよね?」
マステロット「ええ。大量の有名曲がそこで録音されたのです。私たちが、そこで最初にレコーディングしたのは、「 Merely a Man 」だったと思います。あれは、アンディがレコードに入れようとは思ってもいない曲だったと覚えています。でも、ポールと私は、断然好きだったのです。 
 コリンのことでは、興味深いことがありました。コリンの一番のお気に入りの曲は、「 Cynical Days 」だったのです。それで、ポールは、「 King for a Day 」を録音するにあたって、コリンに無理強いをしなければならなかったのだと思いますよ。彼は、「このアルバムの曲からラジオ向きの曲を作るとしたら、まさに、これがそうなんだ」と言っていました。ですから、一種の取り引きがあったのです。コリンは、「わかった、「 King for a Day 」を君のためにやろう。でもそれは、君が僕のために「 Cynicl Days 」をやったらだよ。」と言いました。そんなわけで、私たちは、「 Cynical Days 」のリハーサルに相当の時間を費やしたのです。 
 同様のことは、アンディにもありました。アンディにとっては、「 Scarecrow People 」が要だったのです。それが、彼にとっては本当に重要な曲だったことを、私はよく覚えています。」
ベルナール「興味深いです。その歌についても、パートリッジさんと話しをしたのですけれど、それで、彼が「 Scarecrow People 」を好きなことは分かっているのですが、でも、私は、彼にとって要の歌は、「 Mayor 」だと思って来ました。」
マステロット「「 Mayor 」は、確かに、重要な曲でした。アンディが「 Scarecrow 」の為に奮闘しなければならなかったのは、ポールが作ったリストでは、アルバムから外されかねなかったからだと思いますよ。だから、アンディは頑張ったのです。その反対は、「 Merely a Man 」ですね。アンディが気に入ってなかった曲の一つでした。それで、最初に「 Merely a Man 」をやったのです。 
 ライブで録音しました。丸一日掛けて録音したのです。オーシャン・ウェイ・スタジオには、二週間半居ましたけ。それから、スマ・スタジオに移りました。そこで、オーヴァー・ダビングをしたのです。私が、スマ・スタジオに行ったのは、彼らが重ね録りを済ませた後、二週間経った後だったのですが、「 Merely a Man 」は変わっていました。その曲は、捨てられはしなかったのです。彼らは、私のドラムで二三のループを作っていました。私が生で演奏したものではありません。いろんな部分を切り合わせて一つにしたものでした。それから、私は、それに、オーヴァー・ダビングをしたのです。いくつかの、ハイ・ハットとカウベルとその他ものです。ステレオの反対側に、また別のハイ・ハットを入れたことを覚えています。音をもっといっぱいに満たすためにそうしたのです。 
 早くに録音したのは、他に、「 The Loving 」があります。ドラム・マシーンのキック・ドラムに合わせて、録音したのです。私は、ドラム・キットの上のドラムを叩いたのです。感じは少し速いですよね。マドンナの感じですね。所謂ロック・ビートで、とても規則的です。思い出話しですけれど、一週間ほど経ってからだったと思いますけれど、ある夜、スタジオで私たちは夕食を摂っていたのですけれど、一群の人々が訪れて来ました。クリス・スクワイア、トニー・ケイ、それに、ロシア女性とチリのギターリストのデュオです。そのチリのギタリストは、数年前、クリス・コーネル Chris Cornell と一緒に仕事をしていました。デュオは、イレブン Eleven 」と言ったと思います。スタジオにたくさんの人がいたのです。 
 その夜だったと思うのです。アンディが、「 the Loving 」をもう一度やろう、と言ったのです。それで、私たちは、もう何テイクか録音したのです。最初のものとは反対に、全くのライブ録音でした。私は、自分の演奏に恥じ入っていました。あまり良くないと思っていたのです。でも、アンディは、「これがいい、僕はこれがとても気に入った。」と言うのです。彼は、私に「君は、ミック・エイヴォリー Mick Avory の様だよ。」と言いました。キンクスのドラマーのアンヴォリーですよね。それで、「わかった、貴方がこれを気に入ったのなら、私たちは良かったのですね。貴方の望むように、私はしますから。」と言うことですね。私は、もう一度録り直したかったのです。でも、アンディは、「いや、これが本当に良い。」と言ったのです。 
 マイク・チャップマン Mike Chapman [ イギリスで活動する音楽プロデューサー ] と仕事をしたことがあるのですが、彼は、録ったテイクが勢いだけでいい加減なものになると、それに、拍手を加えて、ステージ・ライブのようにしたものです。それで、私はポールに、「これに、群衆の騒音を入れたら如何だろう、パーティーか何かのような。」と言ったのです。それから、出来上がったレコードを聴いてみると、湧き上がる喚声になっていたのです。私が思っていたことは、ポールにまるで理解されてなかったのですね。( 笑う ) でも、拍手を入れるように、ポールに促したのは、私なのです。 
 「 King for a Day 」も最初に録音したものの一つです。機会で作ったループの上に重ねて録音しました。リンドラムを使えるならば、全部あれにありますよ。対のハイハットに、スネアは山盛り。Mr. Misters でも使いました。スネアとティンバレスを使ったのだったと思います。あれを使うと、ドラム・キットが大規模になったようになるのです。赤ちゃんを60センチの身長に出来てしまうのです。それに、演奏している空間も、自分が望むままの空間を創り出してくれるのです。最上の音が出来るのです。様々な方向からマイクで録った音を混ぜたように出来るのです。それで、私たちは、トム・トムをオーバー・ダビングしました。」
posted by ノエルかえる at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Oranges & Lemons | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック