2015年08月17日

パット・マステロットのオレンジズアンドレモンズ回想 5

ベルナール「録音方法について、話してくれますか。少し前、私は、幾つかの曲については、それぞれのドラムのパートを別々に録音した、と読んだのです。そのようにしたのは、音の分離をより良くするためなのですね。それに、貴方が、楽に演奏出来るからだったのですね。」
マステロット「ええ。その通りです。『 Oranges and Lemons 』では、違った遣り方が、たぶん、三種か四種あったとおもいます。四曲については、ドラム・マシーンで作りました。それに、多分四曲ですけれど、スタジオでのライブ録音です。「 The Lovong 」については、メトロノームさえ使ってないと思いますよ、そのまま演奏したのです。「 One of the Millions 」も、そのままライブで録ったものです。タンバリンは、照明用のテープで、ハイハットにくっ付けていたのです。ですから、スタジオのライブで録った元々のテイクに入っている筈です。」
ベルナール「本当ですか! とても素晴らしいパターンです、それに、難しいでしょう。」
マステロット「そうですねえ、即興に近い感じでしたよ。私たちの最後のセッションの内の一つだったと思います。一回か二回しかテイクを録らなかったと思います。「 Cynical Days 」はスタジオ・ライブで録音しました。でも、時間がかかったと思います。それに、クリック・トラック [ メトロノーム ] なしのライブ録音だったですよ。タンバリンには、かなり掛けました。あれは、私とデイブとパルテノン・ハックスレイ Parthenon Huxley [ 1956年生まれ、アメリカのミュージシャン。 ] です。ユニゾンで演奏したのですよ。そうすれば、より広がりのある音、跳ね散る水のような音にしたかったのです。 
 マイク・チャップマンと仕事をした時には、彼は、何でも、ダブル・トラックかトリプル・トラック、マルチ・トラックにしたがっていました。ドラムズ・キットは、一体として録音するのです。ですから、スネアがどれもフラム奏法になっているのです。それとは対照的に、ポール・デヴィリアズ Paul DeVilliers [ 音響エンジニア ]は、『 Welcome to the Real World 』[ Mr. Mister の1986年のアルバム ]の時に、ドラムズを、各パートに分けて録音したのです。デヴィリアズは、その時までに、イエスの「 Owner of a Lonely Heart 」の仕事をしていました。それで、ミスター・ミスターの仕事を始める時に、こういう遣り取りがあったのです。デヴィリアズ「何を叩いてもいいけど、スネアは叩かないで欲しいんだ。」、私「どういうこと、」、デヴィリアズ「スネアを中スタジオに持って行って、そこで、君がスネアだけを叩けば、もっと言い音が録れるんだ。」、それで、どうするかと言えば、「さあ、今は、シンバルを録る予定なんだ。圧縮を最大限にするからね。」、それで、ハイハットは使わずにですね…、」
ベルナール「ブリードも使わず、」
マステロット「その通り。スネアをドラムズ・キットの他のドラムから離すのです。反響してしまうトムとかシンバルとかですね。それで、マイクが直接に反応するようにするのです。そうでなくて、時には、ヴォーカル・ブースの中で、ハイハットを叩いたりもしました。すると、これでもかと言うくらい、スーパー・ドライな音になるのです。一方で、スネアは、「余裕」のある音になるのです。それで、私は、あらゆる方法に精通していたのです。それに、ポールは、私をとても信頼していました。「どうすれば、最善のものが出来るか言ってくれ。君ならこれをどうする、あれはどうする?」と言っていましたよ。」
ベルナール「面白いですね。映画製作と舞台演出の違いのようですね。映画は、小さな部分部分で撮影されて、それも、順番通りではないのですからね。最後に、組み立てるのですよね。」
マステロット「ええ、そうです。「 KIng for a Day 」の場合は、部分部分にして…、」
posted by ノエルかえる at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Oranges & Lemons | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック