2015年08月21日

パット・マステロットのオレンジズアンドレモンズ回想 7

ベルナール「貴方が実際に楽器類や物を鳴らしたものとサンプル音とをどのように混合したのですか? 当時は、サンプル音は、まだ使われ始めた頃ですよね、サンプル音の装置は、今はずっと発達しているのですけれど。それで、当時、貴方が使ったサンプリングやそれに類したものは、キーを押せば鳴るようなものだったのですか、それとも、プログラミングをするようなものだったのですか?」
マステロット「両方ですよ。スネアに隠しマイクを付けていました、サンプル音が必要な時は、それがキーになっていたのです。私は、小さな台にドラムズをセットしていました。そうですね、1フィートの高さの台だったと思います、本来のドラムのための土間ではなくてですね。その時には、グレー色のヤマハのドラム・キットを持っていました。8インチ、10インチ、12インチ、14インチ、16インチのトム・ドラム。22インチのフット・ドラムだったと思います。私は、しょっちゅう、スネアを交換していました。その時、ヤマハから手に入れたばかりのものもありました、正確には、リック・マロッタ Rick Marotta [ アメリカのドラマー、 ]から交換してもらったのですが。ヤマハの最初のピッコロ・スネアでした。それは、「 Pink Thing 」で使ってます。四曲で使ったと思うのですが。金属製で、3インチのピッコロ・スネアです。 
  それから、背後に電子音の機器を置いたのです。カシオのFZ1 でした[ Casio FZ-1 - Wikipedia, the free encyclopedia ]。棚に冷却装置と並べて置いていました。シーケンサーは、ヤマハ QX-1 [ Yamaha QX-1 sequencer - Specifications, pictures, prices, links, reviews and ratings ] を使っていました。それで、フロッピー・ディスクにサンプリング音を入れていたのです。どの曲も、このシーケンサーで順序を決めていました。ただ、「 Garden of Earthly Delights 」では、目眩のするような音、例えば、タブラダッカ[ Goblet drum - Wikipedia, the free encyclopedia ] やトーキング・ドラムの様な音は、カシオ FZ-1 で作りました。アンディがデモで作っていた音に似せたのです。それで、シーケンサーはスイッチを切って演奏しました。そうした後で、ドラム・キット全部を使って重ね録りを一度だけしました。 
 そのサンプリングの音、それぞれに固有の名前を付けていたのだったと思います。例えば、「 Fred 」とか「 Irma 」とかです。アンディは、どれがどれだか正確に分かっていました。私はと言えば、「僕には違いが分からないよ、どれも良い音に思えるんだけど。」と言う始末だったのです。でも、直ぐに、レコーディングに参加した私たちの内の半分の人間は、聴き分けられないことが分かりました。アンディだけだったのです。アンディだけが、そのニュアンスの違いを聴き分けていたのです。彼は、自分が望む音を正確に把握していたのです。 」
ベルナール「それは興味深いですね、パートリッジさんは、自分の欲しい音を細部まで決めていたわけですね。」
マステロット「ええ。細かな所まで、聴き分けるのです。どうやるのか分からないですけれど。 
 「 Chalkhills and Children 」では、あのディン・ディン・ディンのシンバルのパターンを作るのに、ヤマハの RX ドラム・マシーンを使いました。重ね録りしました。後から、ジングルベルもオーバーダビングしました。 
 「 Chalkhills and Children 」は、元々、私が演奏する予定ではありませんでした。最初に、ポールが私に電話を掛けて来た時には、こう言っていましたから。「アルバムのほとんどの曲は、君が演るんだけど、何曲かは、他の人が演奏することになっているんだ。彼らは、トニー・ウィリアムスに演って貰いたがっているんだ。特に「 Chalkhills 」ではどうしても彼にして欲しいんだそうだ。それに、ヴィニー・カリウタ Vinnie Colaiuta も使いたいんだそうなんだ。」 」
posted by ノエルかえる at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Oranges & Lemons | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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