2018年06月15日

English Settlement 2016 アンディ・ソング・ノート 6

「 Melt the Guns 」 
アンディ: 
 この歌の私が好きな部分は開始後0分10秒から0分16秒あたりで現れる挿入である。調子が不揃いのチンパンジーの声の様な非楽音である。[ 「ホッ、ホッ、ホ」と言う様な声 ] イントロに於いて、ダブルトラックを使って即興をしようと考えたのである。尻を叩いて( 痛! )、「ホーホー」と言う声を出したのだった。それがミックスされて完成された後、私は、もっとこれをするべきだったと思ったのだ。それがこの曲の目玉になっているのである。 

 この銃を所有するものに対しての長広舌、「 yes you in particular 」は、元々、スティーブ・ディッコ Steve Ditko の漫画に発想を得たのである。その漫画とは、未来の警官が「疫病」で「病気」になっている者を追って行くと言うものであった。警官はその者を袋小路に追い詰める。取り押えて、病気を取り除くのである。その病気とは銃なのである。[ ディッコには、1952年に『 The Polka Dot Man 』と言う作品があるが、それとは違う様に思う。 ] 私は、この期に及んで、木製の林檎箱の演台に登ろうとは思っていない。ただ、思っていることを口にするだけで満足しているのだ。銃は邪である。禁止されるべきであった。若し、ハリウッド映画が銃使いの無頼漢の広告を受けていなかったならば、私たちは真っ当な道への旅程に出発し進んでいたことだろう。兎も角も、私は主題を得たのだ。後は、それに付ける曲が必要だったのだ。 

 前作の『 Black Sea 』に私が持ち込んだ歌が一曲あったのだ。それは、バンドの全員、其の他の者たちから「不可」とされたものだが、「 Holding the Baby 」と言う題であった。[ 2017年のBlu-ray・ボックス『 Black Sea 』に収録されている。 ]誰もこの歌について多くを論じはしなかった、話題にすることもなかった。然らば左様、コベントリーに帰りの切符を持たせずに送ってしまわれたのだろうと諸氏は考えるだろう。[ send one to Coventry は仲間はずれにすると言う慣用句。 ] 兎にも角にも、その歌の最善の部分は毟り取られたのである、そうして、速さを半分にして、「 Melt 」のヴァース部分と成った。それに、新しいコーラス部分が嵌め合わされたのである。付言すればである、ヴァース部分の「 Programmes of violence 」の所、あれは、一つの和音を奏でながら、基音を動かしてそれがメロディに成っていると言う点で、「 Yacht Dance 」と同じなのである。明らかに、当時の私に起こった事柄である。クリック・トラックなる物を使って録音したのは、私たちバンド及びテリーにとって、これが二曲目であったのだ。一曲目は、「 Smokeless Zone 」であった。その曲では、ティンバレスのループがタイム・キーパーと成っていた、また、それが編曲の一部でもあった。「 Melt 」の場合、クリック・トラックは文字通りのクリックであった。テープ・ループは、チェンバーズ氏がドラムの枠を叩く音であった。彼は、それに沿って、半分の速さでカウントするパターンを演奏したのである。 

 この曲の殆どの部分は練習されていたのだが、中間部はそうではなかったのだ。そこを如何すれば良いのか誰の思案も及ばなかったのだ。デイブが転調を提案したのだが、直ぐにもそれは名案だと思われたのだ。中間部は、「 played dub 」のスタイルである。「Scissor Man 」と無関係ではない。前もって決められた合図で歌に戻るまでブラブラ逍遙する自由な領域をバンドが持てると言う曲なのであった。確かに、ここで、私は反チャールトン・ヘストンの説法をしているのである。私たちには、私の大演説をする為に軍艦の拡声器を使用する権限はなかった。それ故、ヒューは、私の声をアンプに通し、しかも、ある文句にはイーブンタイド Eventide 社のハーモナイザーを掛けて、少しの間隔を付けてふくらませフィードバックさせたのである。然に在らん、当時に於いて、私たちは私たち自身のエンターテイメントを作り出す必要があったのだ。 

 コリンは、又もやフレットレスを使っているのだが、この曲に於いては、メロディックではあるけれど緊迫したリフをバックコーラスの如くに弾いて非常に重々しい効果を出しているし、他面、始終囀り続けているのであるが、それは私のアコースティック・ギターとデイブの曲中に偏在する12弦ギターに素晴らしく共鳴しているのである。この曲には長いアウトロがある。( 私たちはこれをどう終わらせれば良いか分からなかったのであるから ) 長いのである。そのアウトロで、私は、ダモ・スズキの霊に憑依されている様に思えるのだ。それ故、私は意味のない音声を出してキーキー言っているのだ。ヒューは極めて正しかった。テープを二フィート程切ってしまおうと提案し、恭しく小刀を取り上げて…、「大丈夫、君たちの最中にはさせないから。」   


デイブ: 
 この曲はテープ・ループを作ったのだったと思います。間違いなくテリーが演奏した「カチッ、パチッ」と言うビートを、鉛筆を回転軸に使って4分の1インチのオープン・リールのテープに複製していって、繋ぎ合わせて長いループにしたのだったと思います。この時のセッションいついて、私は、あまり覚えてはいないのです。日記では、この曲の録音は、「 Senses Working Overtime 」「 English Roundabout 」と同じ日にされています。10月13日火曜日です、この日はとても生産的な日だったのです。アンディは、21日水曜日に再びこの曲に取り掛かりました、丸一日を掛けて、ヴォーカル部分を録音しました。ほんの僅かでしたが、ヨーロッパ・ツアーでは、この曲を本当に楽しく演奏したのでした、それは、1982年3月のツアーです。 
posted by ノエルかえる at 00:00| Comment(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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