2018年07月06日

English Settlement 2016 アンディ・ソング・ノート 9

「 Knucle Down 」 
アンディ: 
 さて、私たちはツアー中で、オーストラリアの上空に居るところだ、と思いなさい。カンガルー・コブラズ [ 原文: Kangaroo Kobblers。実在の航空会社ではなく、Kobblers の方は、cobra の綴りを変えたものか? ] 航空、或いは、他の最も安い航空会社の飛行機が不安で、間接が白くなる程握りしめた掌には、汗が滲む日だったのだ。私は、テリーの隣りに座っている。そして、私の耳には、彼がウォークマン ( 諸君は記憶しているだろうか? ) に差し込んでいるヘッドホンから漏れて来るカチカチ言う音が聴こえている。テリーは、ツアーのサポート・バンドの一つ、Matt Black [ Matt Black は、パートリッジの原文のまま。おそらくは、Matt Finish だと思われる。Matt Finish - Wikipedia  件の曲がどれなのか分からないけれど、ドラマーであった John Prior さんがYouTubeにチャンネルを設けている。例えば、「 Fade Away 」: https://www.youtube.com/watch?v=QLE7Y2yJ7Vs https://www.discogs.com/Matt-Finish-Fade-Away/release/2922526 ]から彼に手渡されたカセットをさっと聴いているのだ。「前へ、パーチィ、この曲のドラムを聴いてみ、どう思?」 私は、ボタンを押す。そして、警戒にスキップするハイハットを聴くのだ。それは、これまで私が聴いたことがないパターンだった、口にして見るならば、「ジペッティ、ジップ、ジャ、ジップタ、ジップタ」と言う様な。私たち二人共が、これはとても素晴らしいと意見を同じにした。そして、覚えておくことにしたのだ。さて、諸君、時間を早送りし給え。霜の降る十一月である。オックスフォード郊外のスタジオである。このハイ・ハットのパターンは、私の歌に、美々しく設えられたのだ。箝口! 他言無用である。 

 この歌には、風変わりな短いフェイド・インがあるのだ。それも、リバーブがふんだんに掛けられている。常に常に、常識的な手順を撥ね退ける新しい方法を探していたのであるが、これは試して見る価値がある様に思えたのだ。それに、上首尾に仕上がりそうに思えたのだ。製作全般に当たって、記憶に留めるに特筆すべきことがある。この曲で、私は、ヒュー・パジャムと論争に極めて近い状態になったのであった。( 相当に控えめではあったのだが。 ) ミックスに使うある効果について意見が違ったのである。私は、如何にかして、あのビートルズのミックスでの莫大な量の圧縮に私が大変に傾倒していると言うことを説明して理解して貰おうとしたのだ。そして、他でも無いこの曲に、それを使わない理由があるだろうか、と彼を説得しようとしたのだ。ヒューは、この美しく立体感のある音像をレコーディングした後に、今や、世界クラスの技術者と成っているのであるが、この時には、大きな古のコンプレッサーを使い、音を圧し潰し絞り上げることには、不機嫌な子供の様であったのだ。私たちは、暫くの間、行きつ戻りつして、ある妥協に辿り着いたのだ。それは、ヒューは曲を圧縮はする、ではあるが、私が望む程には大量の音をではない、と言うものだった。こうして、二人の英国紳士は友好的な解決を得たのだった。そおおうして、四肢を伸ばし、タンノックを手渡して…。
Tunnock's - Wikipedia 

 私は、この歌をスウィンドンの私たち夫婦のアパートの外のトイレ兼石炭庫で書いたのである。古い便器は既に取り除かれていたのだ、そこに、私は白い乳液を一塗りし、輝く場所に変えたのだった。スタジオに戻る前に、生産的な数週間をそこで過ごしたのであった。今日、ヘッドホンでこれを聴くと、この曲を躍動させる打点のあらゆる位置を思い出させられるのである。一行が歌われた後、毎回、スネアが打たれつっかえる様なエコーが掛かる、そして、エヘン、ギロが2分22秒の所で始まるのである。[ ギロ - Wikipedia ] 言うまでもないことではあるが、実際には、私たちはギロを有してはいない。それ故、スタジオに入り、声真似をすることにしたのである。[ プロフィット出を使用してではなく、自分の声で真似たと言うことだろう。 ] 問題はである、それはむしろヒキガエルの様に聴こえると言うことなのである。何たるかな。 

 この歌は如何ともし難く長いのであった、それ故、私たちは、この拷問を減じる方策を講じたのである。聴衆の諸氏は、これは編集ではないかと私が思っている部分を3分19秒の時点で聴くことが出来よう。恐らくは、あそこで、歌はギター・ソロに入ったのであったと私は覚えている。ところが、私たちはそれを切り取り、どんどん先へ進めたのであった。曲全体が次第次第に嵩じて行く、…、そうして、ズドン! 他の場所へと急に向きを変えるのである。デイブの僅かばかりの慰めと言えば、曲のフェイドアウトの部分に、ジミ・ヘンドリックス調のフィードバックとフレーズが収録されたと言うことである。「いや、悪かった。」 

 このアルバムが合衆国で発売された際には、目を見張る程に大部の「ヘイト」メールをアリゾナ州フェニックスに住む大間抜けから受け取ったのであった。彼の言には、種々あったがその中で、この歌を書いた私は白人への裏切り者だ、と言うものがあった。彼は、「私がクロンボ猿の友人を送り込んで、自分と自分の家族全員を惨殺する恐れがあるので」と書いて、自分の住所を記すつもりはないと述べて、その魅力的な手紙を切り上げていた。「自由」の国、「勇者」の故郷ではないのか? 

デイブ: 
 私たちがこの曲を持ち込んだ時には、曲はまだ「スタジオ用」に出来上がった状態ではなかった様に、私は覚えています。イントロが定まってはなかったのです。結局は、中間部からD調のギター・ソロを取り出して、それを開始部分に移すことにしたのです。それから、C11を通してFメジャーに転調して、オープニングのコーラス部分にしたのです。四小節の転調がこの歌への導入なのです! 私は、この楽想がとても気に入っています。チェンバースの素敵なステッピング・ドラム、素晴らしくかっこ好いですね。アンディは、私に2コードのフックを取らせました。そのフックを、私は、小さなフェンダーのスーパー・アンプに繋げた私のストラトをライブ・ルームの中で演奏したのです。フェイドアウト部分のフィードバックは、「 No Thugs 」の大音量のギターを録り終えた後に、加えられたのでした。でも、その時に、私は何も前もって考えてなかったのです。「ただ、何か突飛なことを弾いてくれ」と言われたことを覚えています。
posted by ノエルかえる at 09:00| Comment(0) | English Settlement | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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