2018年10月31日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」11

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」10: ノエルかえる不恵留





バーンハート「それは、興味を惹かれたでしょうね。」
モールディング「彼はその時外国に居たのだったと思います、何かの仕事でしょうね。時間が空いているかどうかは、重要な問題です。三ヶ月から五ヶ月もかけて何かをしようとする時、直ぐにその人を同じ場所に連れてくるというのは難しいのです。[ ジョージ・マーティンは、1985年リリースのケニー・ロジャーズのアルバムをプロデュースしている。The Heart of the Matter (Kenny Rogers album) - Wikipedia ]
 ですけれど、トッド・ラングレンは、私たちの音に、それまでになかった要素を持ち込んできたのだと、私は思います。ある驚きが私たちを捉えたのです。それが、彼がレコードに持ち込んだものなのです。」 
バーンハート「ラングレンさんがレコードに持ち込んだものを、三つ挙げるとすればなんでしょう? 貴方はどうお考えですか?」
モールディング「それまでの私たちにはなかった音ですね。他の私たちのレコードであれに似た音を持っているものは一つもないと思います。ラジオに最適の音です。パンチがあって、中音域の音なのです。 
 他には何でしたっけ。そう、ストリングスのアレンジメントですね。彼のところへ出向いて、お茶を一杯飲んで、レコードのことをちょっと話すとですね、彼はちょこちょこっとストリングスのアレンジメントをするのです。そうして、驚愕するのです。彼は、本当に才能のある人ですよ。」 
バーンハート「例えば、「 Sacrifficial Bonfire 」ですが、ラングレンさんがアレンジにする前に、似たような感じで思い描いていましたか?」
モールディング「あの様には思っていませんでした、全くです。彼は、この歌をアルバート・ホールに持って行ったのですよ、でも、楽屋裏ですね( 笑う )。全部が彼です。後半は別のレベルを採らなければならなかったのですが、当時、私はどうしたら良いのか分からなかったのです。」
[ レベル:Level (music) - Wikipedia 旋法? ] 
バーンハート「その他には、何を持って来たと思いますか?」
モールディング「( 笑う ) 新しいもう一曲のヒット!」 
バーンハート「( 笑う ) それはそうです。彼は、貴方達を「生贄の焚火」から引っ張り出したのですね。ヴァージン社にすれば、そう考えていたのでしょう。」
モールディング「ええ、私たちは難破状態でしたね。」 
バーンハート「『 Big Express 』は芳しくなかったのですか?」
モールディング「ええ、駄目でした。ヴァージン社は、今にも私たちを放り出そうとしていたと思います。今思うのですが、スカイラーキングが追い詰められた最後の試みだったのでしょう。アメリカのプロデューサーを使うなんて、誰が提案したのか、私は知りません。はっきりと分かるのは、ある地域で好まれないのなら、他の地域へ行く、と言うことですよ。( 笑う ) 今の私にはよく分かります。でも当時では、分からなかったのです。 
 そうは言ってもですね、「 Dear God 」はイギリスでは当たりませんでした。」 
バーンハート「アメリカで一位になった後でもですか?」
モールディング「ええ、ヒットしませんでした。私は、アンディが書いたものの中でも一番いいものだと思いますけれどね。実際、故郷には当たって砕けたのです。」 
バーンハート「イギリスでヒットしなかったのは、アメリカで起こった様な騒動がなかったからなのではないかと、私は思っているのですが。」
モールディング「ええ、貴方の言う通りだと思います。アメリカでは論争があの歌をヒット曲にさせたと言うのは事実でしょう。それに加えてです、大学生はそう言うものなのです、何かが論争になっていたら、それは彼らにとってはうってつけなのです。 
 けれども、私はそうした観点からは見ていないのです。ただ単に、良い歌ということなのだと思います。言いたいことをしっかりと入れ込んである歌なのです。こちらでヒットしなかったのが何故なのか、私には分かりません。この国は、この様な歌に、いつもは、もっと同調します。こちらでも、ヒットになる筈の歌だったのです。どうしてそうでなかったのか、理由が見当たりません。 
 でも、こうしたことが、ポップ・ミュージックの美点なのでしょう、そうですよね。自分がこれは大ヒットだと思ったものは、全く売れないのです。大ヒットするのは、いつも、凡庸だと思っていたものなのです。( 笑う )」   





おわり、 
誤訳、疑問点を指摘してくださると、幸せます。
posted by ノエルかえる at 09:00| Comment(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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