2019年09月02日

バーンハート、モールディング対談「 Frivolous Tonight 」について 4

バーンハート、モールディング対談「 Frivolous Tonight 」について 3: ノエルかえる不恵留





バーンハート「以前に貴方はベース・パートについて少しだけ話して下さいました。そこで、今回は、そのベース・パートについて伺いたいのです。デモ版とアルバム『 Apple Venus 』の中の完成版とでの、もう一つの違いは、ベース・パートでの短い引用にあるのです。それは、ビートルズの「 With a Little Help from my Friends 」からの引用なのですが。あれは意図的なのですか? 私は、そこにマッカートニーを垣間見るのですが。」
モールディング「( クスクス笑う ) ええ、多分そうでしょうね。」 
バーンハート「貴方は、私が話した[ ベースの ]フレーズを分かっていましたか?」
モールディング「ええと、スキップする様なところですか? そうですよね。もう本当に可笑しいことですけれど、ヘイドンは、この歌に、他のビートルズの曲の借用を指摘していました。コード進行なのですけれどね、彼は、「 She’s Leaving Home 」をなぞっていると言うのです。どこかと言いますと、( 歌う )[ 歌詞の ]「 She’s leaving home, bye-bye 」のところです。同じ様な降下があるのです。( 歌ってみせる )、[ 歌詞の ]「 We’re all so frivolous tonight 」のところ。訴訟を起こされないといいですけれど。( 笑う )」 
バーンハート「( 笑いながら ) そんなことはないですよ。模倣は最も誠実なお世辞ですからね。」
モールディング「ええ、この歌はヒットはしてないですからね。彼らが訴訟を起こして私から何を取れるかは知らないですけれどね。( クスクス笑う )」 
バーンハート「[ 「 With a Little Help from my Friends 」からの引用を ] 私は音楽的な駄洒落だと思っていました。と言うのはですね、歌詞では、友人たちとダラダラと時を過ごすことを歌っているのですから、それで、「 With a Little Help from my Friends 」から引用したのだろうと思っていたのです。」
モールディング「はあ、成る程! 私も、ファンとして他のソングライターの曲をその様に捉えていました。ところが、ほとんどの場合、その曲が出来上がった過程とは何の関係もないのですよね( 笑う )。この歌の場合もその例の一つですね。貴方が言われる様に、友人たちと過ごすことを歌っているので「 With a Little Help from my Friends 」を引用しようと言う様なことは、まるで考えていませんでした。でも、そうした、ビートルズ印を探せる様なところはたくさんありますね。「 Good Day Sunshine 」もやっぱりあるでしょうね、そうでしょう? ( 笑う )」 
バーンハート「どのベースを使ったかは、覚えていますか?」
モールディング「ええ。ヴォックスです。旧式の、ボックス・アポロです。[ Vox Bass Guitar - Wikipedia ]」 
バーンハート「それは、T・ボーン・バーネットさんから貰ったものですね?」
モールディング「確かにそうです。とても気に入っています。あのベースには、昔風の本当のベースらしさがあります。」 
バーンハート「ヴォックスは、この曲の全部を通じて、本当に上手く「パンチ」しています。」
モールディング「私が思うのに、「パンチ」が適当な語かどうか判断がつきません。でも、ヴォックスは、ベースの「中心核」なのです。轟音はありませんよ。能動回路[ アクティブ・サーキット ]のある今のベースが出す様なものはですね。」 
バーンハート「私が「パンチ」という意味は、そのことだと思います。音が丸くて、でも、力があるのです。」
モールディング「そうですね。私は、「 Rain 」でのマッカートニーのベースの音に心酔しています。あるいは他には、「 Paperback Writer 」で出す様になったあの音です。あれは、現在まで、最高のベースの音だと私は考えています。まだ、誰も、あれ以上のものは出せていません。」 
バーンハート「そうだとするとですね、リッケンバッカーを手に入れようと考えたことはありますか? 持っていたことはあるのですか?」
モールディング「誰かが私に贈ってくれるのを希っています! ( 笑う ) 私の息子は、グラウンドホッグス The Groundhogs [ The Groundhogs - Wikipedia ] のファンなのですけれど、そのバンドのドラマーと少し話す機会があったそうなのですが、と言うのも、私がそのバンドのリッケンバッカーを使っているベース・プレイヤーの音をいつも良いと言っていたものですから。ピート・クリュックシャンクと言う人です。そうだったと思いますが。それで、息子のリーに、「ドラマーに、ピートはまだリッケンバッカーを持っているのか、持っていたら売る気はないのか、を聞いてくれ。」と言っていたのです。( 笑う )、それですからね、私は、まだ、欲しいのですよ。 
 もちろん、リッケンバッカーには他のベースもあります。ポール・マッカートニーは、初期型の4001を持っていましたよね。後から作られたものに、微妙な音の違いがあるのは当然ですね。そんなに単純なものではないのです。」 
バーンハート「クリス・スクワイアさんも、リッケンバッカーを使うことで有名ですね。」
モールディング「そうでした! あの人こそ、他のどのベース・プレイヤーよりもリッケンバッカーを売った人ですよね。’70年代のことですけれど、「 Roundabout 」を聴いて誰もがリッケンバッカーを欲しくなったのですから。」 
バーンハート「あの独特の音色といったら!」
モールディング「本当に。彼は、自分のリッケンバッカーでもっと色々な吠え声を出していましたね。他には、デイブ・ペイトン Dave Paton というベーシストもいました。パイロット Pilot のベースです[ David Paton - Wikipedia ]。パイロットを聴かれたことがありますか?」 
バーンハート「いえ、聴いたことがありません。」
モールディング「イギリスのグループです。’70年代に、素晴らしいポップ・ソングのシングルを何枚も出しています。「 Magic [ Magic (Pilot song) - Wikipedia ] 」を聴いたことがないですか? ( 歌う )」 
バーンハート「ああ、それですか! もちろん、聴いたことがあります。」
モールディング「これがパイロットです。「 January 」がその次のヒット・シングルです。そうだったと思うのですが。ギター・プレイヤーも、ベースと同様に優れたプレイヤーでした。私は、ずっと、デイブ・ペイトンが出す音が好きでした。彼も、また、リッケンバッカーを持っていたのです。それに、モーリス・ギブ Maurice Gibb [ モーリス・ギブ - Wikipedia ]も、ディスコのヒット・ソングでリッケンバッカーを使っていましたね。あれも素晴らしい音でした。」   



posted by ノエルかえる at 09:07| Comment(0) | Apple Venus | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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