2020年03月21日

デイブ・グレゴリー回想「 Train Running Low on Soul Coal 」

 デイブ・グレゴリーさんへのトッド・バーンハートさんのインタビューから。 
 元は2009年6月29日にMySpace で公開されたもの、今は、チョークヒルのアーカイブに: 
Chalkhills: XTCFans: Dave remembers "Train Running Low..."   



 私のwebサイト、『 Guitargonauts 』を愛読されている方だと、私が「 Pick of the Month 」のコーナーで、愛おしいエピフォーン・リヴィエラを1983年の1月にロンドンで手に入れた経緯を書いたのを覚えていられるかもしれません。XTC は、オックスフォード・サーカスにあるAIR スタジオの一室に腰を据えて、次に発表される筈のアルバム『 Mummer 』をスティーヴ・ナイと編集中でした。私がギター蒐集を終えて直ぐにスタジオに戻ると、ちょうど、アンディーは、小さなヴォーカルのブースに身を縮めて入って自分のギターでファンキーなコードを鳴らしていたのです。すると、彼は、直ぐに、私の新しい買い物を試して見るべきだと言い張りました。それで、件のギターでEのオープンコードを鳴らして見ろと言うのです。「このコードを弾いてみて」と言っていました。私は忠実に従ったのです。そうして、半時間程、私たちは、そのコードのリフで楽しくジャムを続けたのです。そのリフが、その後に書かれる素晴らしい歌「 Train Running Low on Soul Coal 」の基礎に成っていったのです。  

 その時には、彼は歌詞を作っていのか、それとも、タイトルだけはつけていたのか、私は覚えていません。けれども、リフだけで、その後の作品の有力な候補になっていたのです。そのリフは、主題が未来的なスキッフルと言う感じでしたから、当然、アコースティックな曲になると私は思っていたのです。それですから、その年の夏には、テレビ番組『 Play at Home 』用に、スウィンドン公園の野外音楽堂で、私たちは、そのスタイルで演奏したのでした。アルバム『 The Big Express 』のレコーディングが1984年の春の終了した、その当初では、私はあのリン・ドラムの使用が癇に触っていたと言うことを、今、告白します。アンディーは、「 Roads Girdle the Globe 」と同様に、この歌も苛烈な程に金属的であるべきだと心に決めていたのです。そうなると当然、アコースティック楽器が乱雑に組み合わさった、穏やかなファンクは、金属スクラップの工場の音楽的表現の様な音に取り変わったのです。 

 野外音楽堂での演奏の時からレコーディングまでの間に、アンディーは秀逸なミドルエイトの部分を書き上げていました。歌詞も付いていました[ And all my servants are leaving / Imagination gone packing/ Can't find the wound from where I'm bleeding / He's just a nut and he's cracking のところ]、それは三十代に入ったポップ・バンドにそれ以上はない程適った歌詞でした。それは、彼が書いたものの中で、今でも、お気に入りのものの中に残っています。私はと言えば、ヴォーカルのメロディーをより強力にする、重録されて大きな音がガンガン鳴り響く一連の和音にしっくり合う様に、私が所有している12弦リッケンバッカーを、嬉々として使ったのです。それから、コーラス部分に導いて戻すミドルエイトの部分で鳴るバンジョーのリフを、何とかして遣り遂げました。それには、マイクを仕掛けたギブソンの ES-335 セミ・アコースティックをフラットピックで弾いて、それに、(たぶん、私の所有していたローランド JC-120でしょう)のアンプの信号音を混ぜて、バンジョーの様な音にしたのです。本気でそう思うのですが、今では、あの演奏は、私には出来そうもないです。その ES は、同じ方法で、歌を通してメインのリフを弾くのに使っています。 

 この曲での私のもう一つの役割は、アメリカ製の列車の汽笛と言う形で果たされたのです。本物ではありません。貴方[ バーンハートさん ]でしたらお分かりでしょう。1966年製ストラトキャスターの真ん中のピックアップを使って、凶暴な程に大音量のマーシャルのベース用アンプを通して、四音の減三和音を弾いたのです。(たぶん、A7♭5だったと思います。ジャズ好きですね!)ギターのヴォリューム・コントロールを使いながら、「弓で弾く」時の出だしの音を使ったのです。その様な方法だと、ビブラート・ユニットを使って同時に音を歪められて、本物に思える程の擬態を造ることが出来たのです。それをクレセントスタジオの二階の部屋で二、三度試している時に、エンジニアのグレン・トミー Glenn Tommey が飛び込んで来たのを覚えています。彼は、「デヴィッド・ロードさんはちょっとの間止めてくれないか、と言ってるんだけど、彼、今、ケイト・ブッシュと電話で話しているんだ。」と言うのです。 

 以前にも言ったことがあるのですが、『 The Big Express 』は、まるっきりのリミックスでなくても、リマスタリングをすることで、ちゃんとしたものになるはずです。「 Train Running Low 」は、アンディーの期待には叶ったのでしょう。けれども、私にとってこの曲は、聴き難いことこの上もないのです。嫌な雰囲気の音楽で、変わった人たち、臆病な人たちのための音楽ではないのです。公爵たちが、ちょうど好い時に、皆んなを励ましに来てくれてよかったですよ。   




 



誤訳、疑問点を指摘してくださると幸せます、 

「 Pick of the Month 」の記事の訳は、後日、ここに加えたいと思います。  


posted by ノエルかえる at 00:00| Comment(0) | The Big Express | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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