2020年05月31日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の22の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の21の訳   





詩が写そうとしているのは、詩情なのだ、 
詩は詩情から発出して、詩情へ 

回帰する。二つのことの間、 
発出と回帰の間には、実際、 

詩情がない状態がある、その時に、 
そのままのメロディーがある。あるいは、私たちが言ったままの言葉。 

けれど、詩と詩情は別のものなのだろうか? 
「太陽の緑」「雲の赤」 

「感じている大地」「考える空」と言う 
現実の現象に迫った詩には、詩情はないのだろうか? 

そこから詩は得ている。たぶん、 
すべてのものが行き交う中で、詩は詩情を与えているのだ。   






Poetry is the subject of the poem,
From this the poem issues and

To this returns. Between the two,
Between issue and return, there is

An absence in reality,
Things as they are. Or so we say.

But are these separate? Is it
An absence for the poem, which acquires

Its true appearances there, sun’s green,
Cloud’s red, earth feeling, sky that thinks?

From these it takes. Perhaps it gives,
In the universal intercourse.    





この第22編は、私には分からない、、、訳せてはないと思う、、、
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2020年05月17日

The Beatles 「 Tell Me What You See 」訳

 ビートルズの「 Tell Me What You See 」の訳。1965年のアルバム『 Help! 』の中の歌。 



元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Tell Me What You See | The Beatles




君の心臓に僕の手を当てさせてくれる、そうしたら、本当だと判らせてあげる。 
僕たちは別れることがないって、僕は君の心の奥底にいるって。 
両目を開けてごらんよ、さあ、何が見えるか言ってみて。 
驚かなくていいよ、君が見ているのは僕だよ。 

「暗雲垂れ籠めしも、時を置かず、過ぎ去るべし」 
君が僕を信用してくれるなら、君の一番の頃を輝かせるよ。 
自分の両方の瞳の中を覗き込んでごらんよ、さあ、そこに映っているのは。 
そこに映っているのが僕だって、君は、今、分かってない様だね。 
さあ、何が見えるか言ってみて。 

僕がどうやって君に連絡つけのか、もう一度、聞いてほしいんだ。 
連絡つけようとどれだけ苦労したか、君は、分かってない様だ。 
両目を開けてごらんよ、さあ、何が見えるか言ってみて。 
驚かなくていいよ、君がみているのは僕だよ。 
さあ、何が見えるか言ってみて。 





第二ヴァースの「Big and black the clouds may be, time will pass away, 」は、
ジョン・レノンの暮らしていた家にあった、宗教の格言の碑文だそうだから。 
However black the clouds may be
In time they’ll pass away
Have faith and trust and you will see
God’s light make bright your day  




2020年5月19日夜9時追記: 

このところ、ブライアン・ファーニホウの『Liber Scintillarum』を聞いてる、ぼんやりだけど、
『Liber Scintillarum』は、7世紀から8世ごろに書かれたキリスト教の箴言集で、古英語の註解が書き込まれているそうで、大英図書館が保存してると言うことなのだけど、 
それと、ファーニホウの音楽の意味がどう関係しているのかは知らない、、 

それで、ふと思ったのは、「 Tell Me What You See 」の中にキリスト教の訓戒が引用されているのが、頭に引っかかっていたのだけど、ポール・マッカートニーが聖書からの引用を使っている歌がもう一つあったのを思い出して、「 Let It Be 」だけど、
で、「 Tell Me What You See 」をもう一度見ると、これ、もしかして、「 Let It Be 」の原型なの?と思って。
すると、語りかけているのは、ポールの母のメアリーと言うことなのだろうけど。  


追追記: 
語っているのがポールの母のメアリーとして訳してみると、   



お前の心臓にママの手を当てさせて頂戴、そうしたら、本当だと分かりますよ。 
私たちは別れることがないって、私はお前の心の奥底にいるって。 
両目を開けてごらんなさい、さあ、何が見えるか言ってみて。 
驚かなくていいのよ、お前が見ているのはママなのよ。 

「暗雲垂れ籠めしも、時を置かず、過ぎ去るべし」 
お前が私を信用してくれるなら、お前の青春を輝かせてあげましょう。 
自分の両方の瞳の中を覗き込んでごらん、さあ、そこに映っているのは。 
そこに映っているのがママだって、お前は、今、分かってない様ですね。 
さあ、何が見えるか言ってみて。 

ママがどうやってお前に連絡つけのか、もう一度、聞いてほしいのよ。 
連絡つけようとどれだけ苦労したか、お前は、分かってない様ね。 
両目を開けてごらん、さあ、何が見えるか言ってみて。 
驚かなくていいのよ、お前がみているのはママなのよ。 
さあ、何が見えるか言ってみて。 



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Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の21の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の20の訳   





それはすべての神々のたった一つの代用者なのだ。それは神々の 
本質の代用なのだ、高い空の金に輝く神々そのものではなく、 

ただ一つ、地球を見下ろし、 
君臨する、今や至高のと呼ばれる 

どこまでも広がっていく、ただ一つの影なのだ、 
それは、更に広大な天空の中、その高いところで 

たった一つある、チョコルナ山の影なのだ。 
それは、この土地の君主であり、 

この土地に住む人間たちの君主、天空の君主なのだ。 
チョコルナ山そのものと、続く山々そのものには、 

肉、骨、塵、石と言った 
意味深長なものも、影もないのだ。   





A substitute for all the gods :
This self, not that gold self aloft,

Alone, one’s shadow magnified,
Lord of the body, looking down,

As now and called most high,
The shadow of Chocorua

In an immenser heaven, aloft,
Alone, lord of the land and lord

Of the men that live in the land, high lord.
One’s self and the mountains of one’s land,

Without shadows, without magnificence,
The flesh, the bone, the dirt, thae stone.



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2020年05月12日

Why Don't We Do It In The Road? ってなんだろう?

 今日、不意に思ったのですが、「Why Don't We Do It In The Road?」って、どう言うことなのでしょう、、、 

 つまり、どうして前置詞が、on でも、at でもなくて、in なのか??? 
縦横高さのある三次元の空間として提示していると言うこと??? つまり、road と言う場所のある地点ではなくて、それ相応の長さで伸びている面があって、その面だけではなくて、その上の空間も含めてと言うこと?? 

 と、その前に、 road と言うのは、どう言う属柄なの? 
大雑把なイメージだと、avenue は都市の中の目標となる場所、聖堂とか広場とかへ向かう街路樹も備えた様な広い道で、 
street は街区を構成する道で、 
road は、都市と都市を、ああ、あるいは村と町を結ぶ道、街道の様な、で並木がある。 
なのだけど、 

 それで、Why Don't We Do It In The Road? って、どう言うイメージが頭に浮かぶの?  


 と考えて、全然わからなくて、辞書を見たりして、、、 でも、わからなくて、、、 


 でも、ロック・バンドが road と言うのだから、、、 on the road ではないけれど、、、 
もう、ロードの意味でいいのかなあ、と思ったり、で、inは、ある程度の期間と言う感じで、、、 

歌詞、二行しかないし、 
Why don't we do it in the road?
No one will be watching us. 


巡業に出てバンド演奏しない、ってどうなの? 
これじゃあ、一人も僕たちを見られないだろ。 

で、いいのかなあ、と思ったり、、、 



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2020年05月10日

The Beatles 「 Another Girl 」訳

 ビートルズの「 Another Girl 」、『 Help! 』の中の歌。ポール・マッカートニーがチュニジアのハンマメットにある英国政府所有の別荘のイスラム・タイル張りのお風呂で書いたそう。 


 前のアルバム『 Beatles for Sale 』の「 What You're Doing 」を母と娘の設定で訳したので、これは、母と息子の設定で訳してみました。 

元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Another Girl | The Beatles   




だって、もう、そうなんだもん、 
まるでちがってる、 
まるで新世界の女の子なんだもん、 

かあさんはぼくに、かあさんしかいないっていっつも言わせるんだけど、 
でも、もう今日からは言わない、だって、まるで新しい人と会ったんだ。 
ぼく、おバカじゃぜんぜんないからね、いらないのにとったりしないよ。 

だって、もう、そうなんだもん、 
まるでちがってる、 
まるで新世界の女の子なんだもん、 

ぼくずいぶんいっぱいの女の子を見たよ、彼女はその中でも一番可愛い、
このひろい世界の中のだれも、彼女がする様なことはできもしないんだ。 
だから、ぼくはかあさんに言いますよ、今度はじゃましないで下さいね。 

だって、もう、そうなんだもん、 
まるでちがってる、 
まるで新世界の女の子なんだもん、 
彼女、しぬまでぼくを愛してくれるよ、 
髪の毛ふさふさの今も、うすくなっても、ずっと、ぼくの恋人だよ。 

かあさんといっしょでしあわせじゃなかった、なんて言いたくはないの、 
でも、もう今日からは違うんだ、だって、まるで新しい人と会ったんだ。 
ぼく、おバカじゃぜんぜんないからね、いらないのにとったりしないよ。   




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Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の20の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の19の訳   






「人生に於いて良いささえ、それは空気」と言うのが 
あの人の考えだ、けれど、人生には他に何かないのだろうか? 

「良い空気、それが私の唯一のささえ」と言う考え、 
私はそれを信じているのだろうか? 信じているのは 

信じているのは、「私」の唯一のささえ、良い空気よりも 
もっと肌に沿う様に思えるもの、ささえにきっとなって 

いただろうと思えるもの、愛に満ちた私と相似 
のものがあった筈と言うこと。それはぼんやりと青いギター、…      





What is there in life except one’s ideas,
Good air, good friend, what is there in life?

Is it ideas that I believe?
Good air, my only friend, believe,

Believe would be a brother full
Of love, believe would be a friend,

Friender than my only friend,
Good air. Poor pale, poor pale guitar…








それから、3を訂正しました。  


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2020年05月05日

The Beatles「 Eight days a week 」訳

 ビートルズの「 Eight days a week 」、1964年のアルバム『 Beatles for Sale 』に入れられてる歌、 

元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」: 
Eight Days A Week | The Beatles   





きみが愛してくれなきゃ、ぼく、生きてらんない、それって、 
きみは本気にしてくれるって、ぼくは思ってるんだけど、 
ぼくが愛してないと、きみも、生きてらんないならいいけど、 
ぼくがきみにいてもらわないと駄目なのとおんなじでね。 

だきしめてよ、 
好きになってよ、 
一週間に八日働いて、何ももらえない、 
ただ、恋だけ。 

毎日恋こがれてる、きみ、あたまの中はきみだけ。 
おなじ言葉だけ、つい、口に出ちゃう、きみに恋してるって。 

一週間に八日、ぼくはきみを恋こがれてる、 
一週間に八日だけじゃあ、 
どんだけ願ってるかわかってもらえないよ。  




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2020年05月03日

Georg Trakt 「 Gesang einer gefangenen Amsel 」

 ウェーベルンの作品14『 Sechs Lieder 』、以前に「太陽」を訳していたので、 
Georg Trakt 「 Die Sonne 」: ノエルかえる不恵留 
 こんどは、「囚われのつぐみの歌」を訳してみました、 
 ウェーベルンが使ったトラークルの詩は、『夢の中のセバスチャン』の中の「訣別した者の歌」の章の中に入っています。 
これ、インターネットアーカイブで見ることができます:https://archive.org/details/bub_gb_q_A_AAAAYAAJ/mode/2up  



自分で訳していました、 


緑の樹冠の中に息が微かに聞き取れる。 
青の小花がたくさん、オリーブの樹の下で 
最後の金の足跡をしるした、さびしい顔の 
側を飛んで回っている。 
酔った翼で羽搏いて、夜を打ちつけたのだ。 
そうしたら、慎ましさが静かに血を流し、 
花盛りの茨から、動きの遅い滴が垂れた。 
輝く二本の腕が、慈しむ様に、 
破れた心臓を抱いている。   



Gesang einer gefangenen Amsel

Dunkler Odem im grünen Gezweig.
Blaue Blümchen umschweben das Antlitz
Des Einsamen, den goldenen Schritt
Ersterbend unter dem Ölbaum.
Aufflattert mit trunknem Flügel die Nacht.
So leise blutet Demut,
Tau, der langsam tropft vom blühenden Dorn.
Strahlender Arme Erbarmen
Umfängt ein brechendes Herz.   




邦訳は中村朝子さんが訳された『トラークル全集』があります。    


追記: 
umschweben は、「低く飛んで回る」と言う意味の自動詞だと思うのですけれど?? 
その後に、対格だと思う語が二つ、同格の様に並んでる、das Antlitz des Einsamen と den goldenen Schritt 、
これが同じものを指しているのか、別の二つのものかがよくわかりません、、、 
で、「低く飛んで回る」と言う意味の自動詞が対格とか取るかなあ、と思うのですが、、、
その上に、Schritt が「歩み」の意味なのか「樹の又」の意味なのか?? トラークルは、他の詩でも「歩み」の意味を使っているので、
こちらなのかなあ、とは思うのですが、

もうひとつ、 
die Nacht は、主格でなくて、対格だと思います、 
主格は書かれてないけれど、タイトルの Gesang einer gefangenen 「囚われのつぐみ」なのだと思います。

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Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の19の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の18の訳   





その’光’の様なある’かたち’は、あの’宏大’なものを私が 
私自身の大きさまでに縮めたものなのだ、たぶん、’宏大’なものの 

表面に居る私自身なのだ。もはや、’宏大’なものから 
浮き出しているのだ、無限のリュート群が一体となった 

’宏大’な中の無数の奏者から、もはや、一歩はみ出して 
いるのだ、けれど、孤絶しているものではない、’宏大’なものを縮めた 

時、そこには、縮めるものと縮めまれるものがあって、それが一つ 
になっているからだ。’宏大’なものの動きと私の動きが一つになっている。 

けれども、’宏大’なものの知性としての私自身ならば、 
そんなものは、まったく無い方がいい、 

石に封じ込められたライオンを前にした、 
リュートの中のライオンである様な知性なんて。      





That I may reduce the monster to
Myself, and then may be myself

In face of the monster, be more than part
Of it, more than the monstrous player of

One of its monstrous lutes, not be
Alone, but reduce the monster and be,

Two things, the two together as one,
And play of the monster and of myself,

Or better not of myself at all,
But of that as its intelligence,

Being the lion in the lute
Before the lion locked in stone.    





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2020年04月26日

In this short Life by Emily Dickinson

 エミリー・ディキンソンの「In this short Life」 

今、生きている時間が 
一時間しか続かないとしたら、 
私たちの力の及ぶ範囲は、 
どれほどまでに、、、どれだけ少ないのか 



In this short Life
That only lasts an hour
How much − how little − is
Within our power  


In this short Life - Wikisource, the free online library  

Lori Laitman の作曲:
https://www.youtube.com/watch?v=OHr_JMYe5K4
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2020年04月25日

The Beatles 「 She's A Woman 」訳

 ポール・ビートルの「 She's A Woman 」。 ( 1964 )
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」: 
She's A Woman | The Beatles  





ぼくの恋人はものをくれたりしないもの、
しってるもの、あの娘はコサクを抱えてるお嬢様じゃないもの、 
あの娘の出来ることって、ずっとずっとぼくを好きでいてくれることだけだもの、 
ぼくの恋人はものをくれたりしないもの。 

ぼくが寂しくなってしまったら、ポッとあかるくしてくれる、 
あれはふざけているだけだと、みんなは言うけど、 
しってるもの、そうじゃないって。 

男たちには目もやらない、 
ぼくが泣いてるのを見ちゃうと、ぼくの恋人は、嫌がるんだ、 
ぼくはぜったい離れていかないと言うと、
ぼくの恋人は、ただただ喜ぶんだ、 
ぼくの恋人は男たちには目もやらない。 

ぼくの恋人はやきもきさせないもの、 
もてる時間ぜんぶ、ぼくを愛してくれるんだもの、 
なんでだか、ぼくは知らないさ。 

ぼくの恋人は、ただ一介の女だよ、でも、わかってるんだ、 
ぼくの恋人は、ただ一介の女だよ、でも、ただ一人の男を愛するんだ。






第1ヴァース、
My love don't give me presents,
I know that she's no peasant.
Only ever has to give me love forever and forever;
My love don't give me presents.  

で、
一行目の presents と 二行目の peasant は韻なのだけど、で、行末の韻なのだけど、 
二行目と三行目は、 has で韻、それも行の真ん中で、 
she's no と ever has to で。

同様に第2ヴァースも、 
一行目と二行目は脚韻で、eye と cry。
二行目と三行目は、hates とhappy。 




4月28日訂正 
ぼくの恋人は、おとなの女だもの、わかってるんだ、 
ぼくの恋人は、おとなの女だもの、夫を愛するんだ。 

ぼくの恋人は、ただ一介の女だよ、でも、わかってるんだ、 
ぼくの恋人は、ただ一介の女だよ、でも、ただ一人の男を愛するんだ。


4月30日追記: 
この歌は、歌詞の面では、「 Can't Buy Me Love 」の延長なのだろう。  

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2020年04月19日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の18の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の17の訳   





‘もの’の表面に夢が宿る、 
私はその夢を信じてしまい勝ちだ、(それを夢と呼ぶのだから) 

しかい、幾晩も長々と掻き鳴らされてしまった 
青いギターがあの触感、手ではなく、 

風の閃きの触感を齎らした以上、 
もはや夢ではない、そのままのメロディーで出来た 

ある‘かたち’なのだ。言い方を換えれば、 
陽光が差して来る時の、あの 

元そこにあった筈の海から上がって来る 
崖に映える’光’の様なある‘かたち’なのだ。 





A dream ( to call it a dream ) in which
I can belive, in face of the object,

A dream no longer a dream, a thing,
Of things as they are, as the blue guitar

After long strumming on certain nights
Gives the touch of the senses, not of the hand,

But the very senses as they touch
The wind-gloss. Or as daylight comes,

Like light in a mirroring of cliffs,
Rising upward from a sea of ex.    


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2020年04月12日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の17の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の16の訳   





「すがた」には「かたち」がある、でも、生まれて死ぬ 
様な生き物の「かたち」を言っていない。魂とか、 

心とか、精霊を思わせるものを言っている。これは、 
生き物の様なのだ。青いギターは、 

そのかぎ爪が弾き出した「聴き手のない日々」 
をその歯牙がはっきりと音にするのだから。 

青いギターは「かたち」なのだろうか? 「かたわく」なのだろうか? 
さて、兎も角、北風が金管を 

吹く、つまり、一本の細い管の中で作曲をする 
一匹のいも虫が、勝利したと言うことなのだ。    





The person has a mould. But not
Its animal. The angelic ones

Speak of the soul, the mind. It is
An animal. The blue guitar –––

On that its claws propound, its fangs
Articulate its desert days.

The blue guitar a mould? That shell?
Well, after all, the north wind blows

A horn, on which its victory
Is a worm composing in a straw.    



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2020年03月29日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の16の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の15の訳: ノエルかえる不恵留   





この世は空からへこんだ穴の様でなくて、何か固まった、 
でも、落ちる人を抱き留める程広くはなく、 

何か核の様な、でも、一個の種とは似てない、違う。産み 
出すことはないのだから、圧政者に似ている、 

圧政者。人々に死を出し惜しんで、なのに、 
人々が生きる活力を出し惜しんで、人々を憂鬱にさせる、 

させ様としない、戦場で生きることを、戦時下で生きることを、 
させ様としない、鈍重なプサルタリーの弦を切ることを、 

させ様としない、イェルサレムの下水管を改良させることを、 
させ様としない、雨雲に帯電させることを、−−− 

聖体拝領台に蜜を供えて、死ぬのがいい、 
本当に辛く思っている恋人たち。     





The earth is not earth but a stone,
Not the mother that held men as they fell

But stone, but like a stone, no: not
The mother, but an oppressor, but like

An oppressor that grudges them their death,
As it grudges the living that they live.

To live in war, to live at war,
To chop the sullen psaltery,

To improve the sewers in Jerusalem,
To electrify the nimbuses −

Place honey on the altars and die,
You lovers that are bitter at heart.   



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2020年03月28日

The Beatles「 What You’re Doing 」訳

ポール・ビートルの書いた歌。 

ヴァース/ヴァース/ブリッジ/ヴァース/ブリッジ/バースの構成。
コーラスがない。 

第一ヴァースと第三ヴァースの第一行の末尾に一音節が加えられている。
and lonely、girl。 
これは、ブリッジと対称になるように意図されているのだと思う。
ブリッジも三行で、第三行の末尾に一音節が加えられている、it’s me。
ヴァースは、5/4/3の音節か? 
ブリッジは、3/3/5。 


 さて、この歌詞は、若い男性が不実な恋人を嘆く恋の歌、と一般には思われています。それでいいなだとは思うのですが。 
 girl という呼格が少し気になります。男性が恋人の女性に対して使うことはあるのだけれど。もしかして、母親が娘を嗜めている、と言う場面にでも、この歌詞は合うのではないかと思えます。 
 ポール・マッカートニーは、自分の世代ではなくて、自分の親の世代に視点を置いた歌詞を書くことがあるので。それは、XTC のコリン・モールディングとも共通するのだけれど。  

 なので、母親が語り手という設定で、訳してみます。   
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」: 
What You're Doing | The Beatles   

Alan W. Pollack's Notes on "What You're Doing"




一度自分のしていることを考えてご覧なさい。私はね、憂鬱ですよ、それに 
何の頼りもない様に思えるわ。 
あなたにあれこれ質さなければ良かったのかしら、 
わたしにどんな思いをさせようというのかしらね、あなたは。 

あなたのお陰で母さんは走り回っているのよ、腹立たしいわ。 
あなたにもっとくわしく質しておいた方が良かったのかしら、 
わたしにどんな思いをさせたいのか、聞いておけば良かったかしらね。 

母さんはね、おうちであなたを待ってるわ、 
今頃、あなたは何をしてるのか心配しながらね。 
あなたは本当に心配してくれる人が欲しいのでしょうね、でも、
それは母さんなのよ。 

嘘を言うのはお止しなさい。泣けてしまうわ、母さんは。 
あなたにもっとくわしく質しておいた方が良かったのかしら、 
わたしにどんな思いをさせたいのか、聞いておけば良かったかしらね。  





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2020年03月15日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の15の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の14の訳: ノエルかえる不恵留   





このピカソの絵、背後にいくつもの破壊を 
秘蔵している「図像」、これは私たちの肖像?  

つまり、私たちの社会の印象なのだろうか? 
私はモデルをするのか? 形を崩しながら夏至の満月へ 

手を伸ばす剥き出しの卵のモデルに? 
夏至の後の実りも、満月も見ないのに? 

いくつもの破壊を経て、存在はあるのだ。 
私もなのか? 私は、冷めた食事の載る 

テーブルで死んでいる男なのか? 
そう思うことはもう追悼なのだろうか? 私は生きていない?  

そこにある床の染み、ワインかもしれないし血かもしれない、 
たぶん、両方なのだろう、でも、それは私のものなのか?    





Is this picture of Picasso's, this 'hoard
Of destructions', a picture of ourselves,

Now, an image of our society?
Do I sit, deformed, a naked egg,

Catching at Good-bye, harvest moon,
Without seeing the harvest or the moon?

Things as they are have been destroyed.
Have I? Am I a man that is dead

At a table on which the food is cold?
Is my thought a memory, not alive?

Is the spot on the floor, there, wine or blood
And whichever it may be, is it mine?    


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2020年03月01日

The Beatles「 Little Child 」訳

 ビートルズの「 Little Child 」、レノンとマッカートニーがリンゴ・スターのために書いた歌、結局はリンゴは歌わなかったけれど。 

元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Little Child | The Beatles   





おチビちゃん、ねえ、おチビちゃん、 
お兄さんとダンスを踊ってくれるかな? 
お兄さん、一人あぶれてつまんないんだ、 
ねえ、一回ダンスの相手をしてくれないかな。 

あやしてくれる人要るかな、
お兄さんと一緒に遊べば楽しいよ、 
さあ、さあ、ダンスの相手をしてくれないかな。 

お兄さんの側にいるのは、おチビちゃんだけだね、 
ああ、隠れん坊はしないよ、さあ、ダンス、 
さあ、さあ、ダンスの相手をしてくれないかな。 

おチビちゃん、ねえ、おチビちゃん、 
お兄さんとダンスを踊ってくれるかな? 
お兄さん、一人あぶれてつまんないんだ、 
ねえ、一回ダンスの相手をしてくれないかな。  




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Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の14の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の13の訳: ノエルかえる不恵留   





最初に一筋の光線、それからもう一筋、それから 
一千の光線の放射が空に起こる。 

そのどれもが星であり天体である、だから、昼と言うのは 
その天体の表面から来た光線が豊富にあると言うことなのだ。 

海がその光線の端にちりぢりになった色を加えている。 
光線が届く際では、音を消す霧が層になって並んだ支柱の様だ。 

誰かが言う、これでは、凝り過ぎたドイツのシャンデリアだ ーー 
世界を照らすには、一本の蝋燭で足りると言うのに。 

そう言われればはっきりする。真昼であっても、一本の蝋燭は暗闇の 
中で輝いている。何かに遮られて生じたのではない、自らが原因でそう 
                   なっている暗闇で。  

夜には、一本の蝋燭は、果物とワインを、 
本とパンを照らして見せる、それらがそれである様に見せる。 

単彩の明暗だけの中に、 
その人は座って、青いギターを弾く。    





First one beam, then another, then
A thousand are radiant in the sky.

Each is both star and orb; and day
Is the riches of their atmosphere.

The sea appends its tattery hues.
The shores are banks of muffling mist.

One says a German chandelier –––
A candle is enough to light the world.

It makes it clear. Even at noon
It glistens in essential dark.

At night, it lights the fruit and wine,
The book and bread, things as they are,

In a chiaroscuro where
One sits and plays the blue guitar.    





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2020年02月16日

The Beatles 「 P.S. I Love You 」訳

 ポール・ビートルの「 P.S. I Love You 」。 
 歌詞は手紙の体裁。マッカートニー自身によれば、手紙体裁の歌詞は得意だということ。 
 ただ、この歌の歌詞には、手紙の本文がない様に思われます。次のアルバム『 With The Beatles 』の中の「 All My Loving 」がその本文なのか知ら?  
 マッカートニーは、歌詞が手紙体裁の歌はよくある形式というのだけれど、どれくらい多いのだろう。それから、愛する二人が離れて暮らし手紙をやり取りするという状態は流行歌になる程よくあることだったのか知ら。日本の歌謡曲でなら、地方の少年が職を得るために都会へ出るということなのだろうけど。 
 ところで、「 P.S. I Love You 」という題名の歌は、先行するものがある。1934年の歌で、Gordon Jenkins 作曲、作詞は、ジョニー・マーサー Johnny Mercer 。この歌詞では、男性(と思われる)主人公が離れて暮らす妻にその日の些細な出来事を書いている。それで、拝啓から始まって、追伸で終わる。分かれて暮らす理由を推察させる語は歌詞の中には出てこないのだけれど( それに、ミュージカルなどの歌でもないので背景のストーリーも分からないのだけれど )、時代から推察すれば、サナトリウムで療養している妻に努めて明るい瑣事を夫が書いている、という感じではないか知ら。 
 マッカートニーが、この歌を踏まえていたか、頭にあったのかは分からないけれど。 
 加えると、マーサー作詞の「 P.S. I Love You 」は、最初に録音されたのは、1934年のルディ・ヴァリー Rudy Vallée のものだけれど、1957年にフランク・シナトラも取り上げて、アルバム『 Close to You 』に収めている。注意しなければいけないのは、『 Close to You 』は弦楽四重奏をバックにしていると言うこと。( 弦楽四重奏だけではないけれど、この曲では、フルートとハープも使われている。 ) マッカートニーがシナトラのヴァージョンを知っていたならば、後の「 Yesterday 」にも影響しているのかも。( 尤も、弦楽カルテットの使用はジョージ・マーティンの考えだったと思うけど。 )


ジョニー・マーサーの「 P.S. I Love You 」を手紙の本文、マッカートニーのはその追伸文だけという設定が妥当なのでしょうが、 
今は、妻からの返歌として訳してみます。  
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
P.S. I Love You | The Beatles  



おてがみ書くたびに 
あなたにわたしの思いを送っています、 
わたしはあなたにずっと恋したままだって、 
おわすれないで下さいね。 

ふたりがいっしょになれるまで 
この三つの言葉、大切にとっておいて下さいね、 
わたしの思いをずっとのこしておいて下さいね。 

わたしはすぐにもおうちに帰るつもりよ、あなた 
それまでは、おてがみ書くわ、 

尚尚 
わたしはあいしていますあなたを、あなたを。 


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Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の13の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の12の訳: ノエルかえる不恵留   





青の中へ割り込んで来る褪せが  
今しているのは、蒼白さを、あ、減、じ、、、 まだ芽の青を  

花を包む膠を不味くしていると言うこと。  
伸び拡がる筈の芽、散り広がる筈の花は、  

滲のないお頭の弱い夢想であることに、 
青の世界を報じる新聞の頭紋章であること   

に事足りている。百人の恋愛小説家の顎でテカテカに  
光沢を出された青という形容詞であることに自足している。 





The pale intrusions into blue
Are corrupting pallors…ay di mi,

Blue buds or pitchy blooms. Be content –––
Expansions, diffusions–––content to be

The unspotted imbecile revery,
The heraldic centre of the world

Of blue, blue sleek with a hundred chins,
The amorist Adjective aflame…    


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2020年02月11日

The Beatles 「 Don't Let Me Down 」訳

 この歌、コーラス/ヴァース1/コーラス/異型のヴァース/コーラス/ヴァース2、と言う構成なのだろうけど。 
 でも、「I Want You ( She’s So Heavy)」と同じ頃に書かれた歌で、同様に、ふたつのジングルが衝突して一つになっていると思った方がいいのかも。それで、こちらの歌の方が複雑というか、まだ混沌としている様に思われる。「I Want You ( She’s So Heavy)」の方が洗練されている様に。 
 この歌の、ヴァース1/異型のヴァース/ヴァース2なのだれど、これ、異型のヴァースになったスタンザは、実は、コーラスを意図して、でも、コーラスに出来なかったと言う感じがする。それで、「 Don’t let me down 」と言うジングルをまったく別の地平から挿入したのではないか知ら? 
 ハンター・デイヴィスの『 The Beatles Lyrics 名作誕生』に依れば、「 Don’t let me down 」は、レノンが日常的に頻繁に使っていた句だそう。その句を、歌に差し込んだのではないだろうか。 
 それで、「 Don’t let me down 」と言う句、「失望させる/期待を裏切る」と言うのが普通の意味だと思うけれど、それとは違う意味でレノンは使っている様に思われる。look down 、とか、put down に近いのではないだろうか? 
 それで、「 Don’t let me down 」は、「I Want You ( She’s So Heavy)」の時と同じ様に、歌詞中の she のセリフと捉えることも出来るだろうし、ヴァースを読む人への作者からの要望と捉えることも出来ると思う。後者の場合は、まさに、ヴァースへ無理やりに差し込まれた、まるで違う視点の言葉ということになる。 
 それで、後者の設定で訳してみようと思う。 
 注意点は、これもデイヴィスの著作に依るのだけれど、ヴァース2で、レノンは故意に文法を間違えて done としていること、そのイメージを把握が出来るだろうか? (同じ音形の他の語を連想させようとしているのか? 例えば、donee とか。)   

元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Don't Let Me Down | The Beatles



添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」 

彼女が今している様に、今まで誰も 
僕を愛してくれなかった。彼女は愛してくれている、そうなんだ。 
彼女が今している様に、誰か僕を 
愛していたとすれば、そうなんだ、それは彼女なんだ。 

添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」 

僕は、初めて、愛に包まれているんだ。 
そこの君は分からないだろう、ずっと続くんだ、 
いつまでも続く愛なんだ、 
愛はずっとそうだった、過ぎ去ると言うことがないんだ。 

添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」 

初めて会った時、本当なんだ、彼女はもうずっと前から 
僕を愛してくれてた、すべてを贈ってくれた。 
僕を愛してくれた人なんて誰もいないと思う、 
彼女は愛してくれていた、僕を、受け入れてくれていた。 

添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」   

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2020年02月09日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の12の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の11の訳: ノエルかえる不恵留  





トムトム、セモア[ 朕ハとむとむ成リ ]。同様に、青いギターとは 
私だ、同じ物なのだ。オーケストラは、 

落ち着きなくもぞもぞする人たちでホールをその高さいっぱいに 
満たす。大勢の聴衆が、 

言いたいことを言い終えて、さんざめきが次第に小さく 
なっていき、彼の息だけになる、夜の間目覚めたままの彼の息だ。 

彼は言う、このギターは内気な生き物だ、私は、 
分かっているのだろうか? メロディーを弾くのに 

どこで初めてどこで終えるのかを、けれども、私は 
ギターを取り上げる、それも、もう、重要な表明なのだけれど、 

けれども、まだ、ギターは私ではない、 
そうなる筈のものだけれど、まだ、何者でもないのだ。 



Tom-tom, c’est moi. The blue guitar
And I are one. The orchestra

Fills the high hall with shuffling men
High as the hall. The whirling noise

Of a multitude dwindles, all said,
To his breath that lies awake at night.

I know that timid breathing. Where
Do I begin and end? And where,

As I strum the thing, do I pick up
That which momentously declares

Itself not to be I and yet.
Must be. It could be nothing.



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2020年01月25日

The Beatles 「 Things We Said Today 」訳

 ポール・ビートルの歌「 Things We Said Today 」、
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Things We Said Today | The Beatles  
https://www.youtube.com/watch?v=NItAlTsPuQg

 



ほら、今きみは言ったね、ぼくが死んでしまっても、きっと愛してるって。 
ねえ、今きみは言ったよ、ぼくのことずっと思ってるって。 
       それを、天国のぼくもわかる筈だって。 
ああ、反対に、ぼくがひとりのこされたら、 
きみには側にいるって感じさせて欲しいな、 
そうして、今、ぼくたちふたりが言ったことを思い出すんだ。 

ほら、今きみは言ったね、この世の終わりまでぼくの妻だって。 
今現代、そんなことを言う女性って、見つけられないだろうね。 
ああ、先のことだけど、ぼくたちも惚けてしまうよね、 
     話すことも少なくなるだろうね、でも、深く愛し合ってるよ、 
そうして、今、僕たちが言ったことを思い出すんだ。 

ぼくのことだけれど、ほんとについてるんだね。 
きみがいつも「愛は愛」というのを聞けてうれしいんだ。 
ぼくらはまだ気がついてないのだろうけど、 
もう、愛はここにあるんだよ、もう十分なんだ、 
ねえ、ぼくの妻にすると言うのはね、ただ一人の妻なんだよ。 
ぼくのこと、ずっと愛してよね。 
ぼくたちは、ずっとずっとだよ。 



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2020年01月11日

The Beatles 「 Good Night 」訳

 ジョン・レノンが書いてリンゴ・スターが歌った「 Good Night 」。 
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Good Night | The Beatles


おしえてあげよう、もう帳がおりる時間だよ、 
ぐっすりねむって、やさしい夜をすごしなさい、 
もうお日様はあかりを消したよ、 
ぐっすりねむって、やさしい夜をすごしなさい。 

パパのことを夢にみなさい、たのしい夢だよ、 
パパはね坊やの夢を見るよ、たのしい夢だよ。 

こっちのおめめもこっちのおめめも閉じなさい、
                パパもそうするから、 
ぐっすりねむって、やさしい夜をすごしなさい、 
もうお月様が輝きだしたよ、 
ぐっすりねむって、やさしい夜をすごしなさい。 

( 囁き声 ) 
柔らかな夜を、芳しい夜を、 
皆様、 
各地、各地の皆々様、 
御休みなさいませ  

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2020年01月06日

John Lennon 「 Grow Old with Me 」訳

 ジョン・レノンの「 Grow Old with Me 」の訳、

引用されているロバート・ブラウニングの「 Rabbi ben Ezra 」の最初の三つのスタンザも共に、 

レノンの「 Grow Old with Me 」は、元にしたのは、John Lennon のホームページの「 Music 」:
http://www.johnlennon.com/music/albums/milk-and-honey/




Rabbi Ben Ezra  

  この年寄りについて来なさい、齢を重ねるのです、 
  若者よ、君はまだ最良の時を迎えてないのです。 
生涯の最後期、その為にこそ、若い時期はあるのです。 
  「全体をこそ私は企てた、若い時とはその半分だ。」 
   と語るあの方、あの方の掌に私たちの人生はあるのです、 
あの方、神を信じなさい、全体を見なくてはなりません、怯んではなりません。 

  花を集めた若者は、どの薔薇が先に咲くだろうか、 
  と言って溜息を吐く、それは違うのです、 
どうして残って後に咲く野の百合が最も美しかったと思い返さないのでしょう? 
  星々に見惚れている若者たちは、木星は消えた、火星も消えた、 
  と惜しんでいる、それは違うのです、 
私が言う星とは、木星も火星も、他のすべての星々を一緒にしたものを 
               遥かに凌駕する輝きから成っているのです。 

  そうした、早く成るものへの憧れ、消えていくことへの恐れ、 
                       それは違うのです。 
  その様なものに短い若い時期を無駄にしてしまうことには、 
私は反対するのです、愚かにも的を外しているのですから!  
  違うのです、私が苦難の末手に入れたもの、 
  それは地上に存在するものなのです、それは確かなのです、 
一瞬の閃光には煩わされることのない、 
           見事なけれども命に限りのある土塊なのです。  




Grow Old with Me

「この年寄りについて来なさい、齢を重ねるのです、 
若者よ、君はまだ最良の時を迎えてないのです。」 
ぼくたちの時が到来した時には、 
ぼくたちは一つになってるよ、 
神様はぼくたちの愛を祝福してくれる、 
神様はぼくたちの愛を祝福してくれる、 
ぼくと一緒に歳をとってほしんだ、
一本の樹の二本の枝なんだ、 
一日が終わった時には、 
沈む太陽に顔を向けよう、 
神様はぼくたちの愛を祝福してくれる、 
神様はぼくたちの愛を祝福してくれる、 

日々を一緒に送っていこう、 
一人の夫と一人の妻として一緒に、 
世界には果てがないよ、 
世界には果てがないよ、 

ぼくと一緒に歳をとってほしんだ、 
運命がどんなことを決めても、 
ぼくらはその運命のおわりまで見届けられるだろうね、 
だって、ぼくらの愛は本物だから、 
神様はぼくたちの愛を祝福してくれる、 
神様はぼくたちの愛を祝福してくれる、  






Rabbi Ben Ezra の原詩: 
Rabbi ben Ezra - Wikipedia 


  Grow old along with me!
  The best is yet to be,
The last of life, for which the first was made :
  Our time are in His hand
  Who saith ‘A whole I planned,
Youth shows but half ; trust God : see all nor be afraid!


  Not that, amassing flowers,
  Youth sighed ’Which rose make ours,
Which lilly leave and then as best recall?
  Not that, admiring stars,
  It yearned ‘Nor Jove, nor Mars ;
Mine be some figured flame which blends, transcend them all!


  Not for such hopes and fears.
  Annulling youth’s brief years,
Do I remonstrate : folly wide the mark!
  Rather I prize the doubt
  Low kinds exist without,
Finished and finite clods, untroubled by a spark.


この詩で、第三スタンザのRather I prize the doubt / Low kinds exist without, / Finished and finite clods, untroubled by a spark.
のところは文脈を取るのが難しいのだけれど、
the doubt と without はつながっている語句だと思う、普通は「 without doubt 」。それを行に分けて行末において視覚的な効果も狙っているのではないかな、と思う。そう取らないと、文脈が出来上がらないので。 
prize の目的語は low kinds なのだと思う。finished and finite clods, untroubled by a spark はそれを説明する修飾句。 
このスタンザでは、享楽的な若者が星を讃嘆していて、ビン・エズラ師はそれとは反対のことを言うのだから、地上のものと言うことになるのだと思う。 




リンゴ・スターの「 Grow Old With Me 」、YouTubeで: 
https://www.youtube.com/watch?v=5wzIz0beyro  

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2019年12月31日

「 Visions 」訳  Marion Brown の

 Marion Brown の1975年のアルバム『 Vista 』に収められている、スティービー・ワンダーの1973年発表の「 Visions 」  





手に手を携えた人々がいるこの、 
私が長年暮らしている、地は「乳と蜜の流るゝ地」だったのかと気が付く、 
ここでは、蔑みは目覚めれば消える夢の様であり、 
     慈しみは覚めていようが眠っていようがそこにそのままあるのだ、 
いや、それとも、それは私の思いの中の幻視なのだろうか? 

聖パウロが書簡にしたためた「キリストの法」は未だに広まっていない、 
そして、私たちは聖書の世界から場所と言うことでも時間と言うことでも 
    あまりに遠くに来てしまっている、
けれども、すべての人が、最期には、間違いない自由に気づくものだ、 
いや、それとも、それは私の思いの中の幻視なのだろうか? 

私は、信仰者を引き連れ様などとはしない、 
ただ、私は、青い葉も 
秋が来れば 
枯れて褐色になる他ないと、分かっているだけだ、 
昨日は今日でない、 
全てのものには終わりが来る、 
と言う意味のことをただ言っただけなのだ。 

私は見極めようと思うのだ、 
この私たちが今生きている世界は「乳と蜜の流るゝ地」に劣ることなく美しいのか、 
そうでないのか、そして、翼を背に持って、私たちの思いの中の幻視へと 
飛び去らなければならないのかを。 






[Verse 1]
People hand in hand
Have I lived to see the milk and honey land?
Where hate's a dream and love forever stands
Or is this a vision in my mind?

[Verse 2]
The law was never passed
But somehow all men feel they're truly free at last
Have we really gone this far through space and time
Or is this a vision in my mind?

[Chorus 1]
I'm not one who make believes
I know that leaves are green
They only turn to brown
When autumn comes around
I know just what I say
Today's not yesterday
And all things have an ending

[Verse 3]
But what I'd like to know
Is could a place like this exist so beautiful
Or do we have to take our wings and fly away
To the vision in our minds?   


https://www.youtube.com/watch?v=r0YY3Y4QPbc  


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2019年11月17日

The Beatles 「 I Want You (She's So Heavy) 」訳

 ジョン・ビートルの「 I Want You (She's So Heavy) 」。 

 ジョン・レノンがいくつかした、全く別のものをつなぎ合わせて一つにした歌の一つなのだと思う。それも、ヴァースもない、別々の二つのリフレインを繫ぎ合わせただけ。 
 「 I want you 」のリフレインは、長調で8分の6拍子、ブルースの音階。「 She's so heavy 」の方は短調と言うか不協和音で4分の4拍子、アルペジオを使って教会風? それで、この二つは、対蹠的と言うか対立的。
 歌詞は、単語は12個だけ。 
「 I want you 」の方のリフレインは、3語/5語/3語/5語/8語( 4語、4語 ) の五行。 
「 She's so heavy 」の方のリフレインは、それだけ、heavyがもう一語加えられているけど。 
 それで、「 I want you 」の方のリフレインは、一人称の人物の語りで二人称の人物へ向けられている。 
「 She's so heavy 」の方のリフレインは、語り手はやはり一人称の人物だろうけれど、三人称の人物について述べているその言葉を誰に向けているのかは不明。 
 それで、「 I want you 」のリフレインの中の you と「 She's so heavy 」のリフレインの中の she が同じ人物を指しているのかどうかは確かにはわからない。I と she が同じ人物かもしれない。 

 それで、レノンはボブ・ディランの1966年の歌「 I Want You 」を踏まえているのは、確かだろうと私は思う。 
ディランの「 I Want You 」のヴァースを全部取り除いてコーラス( リフレイン )だけにしたのではないだろうか??? 
ディランの「 I Want You 」のコーラスは: 
I want you
I want you
I want you, so bad
Honey, I want you
 それで、ディランの歌は、ある種のレクイエムの様な感じなのだと思う。 

 そうすると、レノンの「 I Want You (She's So Heavy) 」も、何かの喪失感を歌っているのかも知れない、、、 
 レノンがヨーコへの情動、快楽を歌った様には言われているし、インタビューで本人もヨーコへの歌と言ってはいるけれど。 
でも、「 She's so heavy 」の方、快楽の暴力的な面と言われればそうかもしれないけれど、4分の4拍子のゆっくりした調子で、性的とは反対の聖的な印象を私は受けるのだけれど。それで、ディランの歌詞から honey が抜かれている様に思う。 

 でもタイトル、I Want You としておいて、パーレンに She's So Heavy を入れた理由は何だろう?? レノンは、「 Norwegian Wood 」でも、パーレンを使っているけど。スラッシュでのいい様に思うのだけど、、、 


 それで、次の様に、ちょっと神聖な感じで訳してみました: 



( 男、仰向いて独り言つ )
ここに居ない御前が 
わたくしは恋しい、 
わたくしは恋しい 
焦がれている、 
それがわたくしを苛む、物狂おしくさせる。 

( 男、膝を折って嘆ずる )
かの貴婦人はすべてを湛え、それは厳か。  






18日追記: 
歌の構造そのものからすれば、最初の「 I want you 」のリフレインは、ある女性が発してる言葉で、その様子をナレーターが外から眺めて描写しているのが「 She's so heavy 」のリフレインと取った方が自然なのだと思う。そう取ると、タイトルのShe's So Heavy がパーレンに入っている理由もわかる様な気がする。( She's So Heavy )は、「 I want you 」と発語している人物を説明していると言う意味になるので。 

そうすると、 


( 貴婦人、仰向いて独り言つ )
「ここに居ない御前が 
わたくしは恋しい、 
わたくしは恋しい 
焦がれている、 
それがわたくしを苛む、物狂おしくさせる。」 


この貴婦人はすべてを湛え、それは厳か。  

と言う風に訳すことになる。 
posted by ノエルかえる at 20:58| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月06日

The Beatles 「 I've Just Seen a Face 」訳

 ポール・ビートルの「 I've Just Seen a Face 」。

元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
I've Just Seen a Face | The Beatles





あ、今見た、あの娘! 
忘れないぞ、僕とあの娘が「会った」場所と時刻、 
あの娘は僕に合う! 
全世界に、僕とあの娘が「会った」証人になってもらうぞ! 
うん、うん、そう、そう、 

他の日だったら、そう、 
僕はちがう道で探してた、 
それで、気がつかないままだったろう、 
でも今日のが現実、僕、今晩あの娘の夢を見るよ、きっと。 
ダダダー、ダダダー 

聞こえる、僕の耳に届いている! 
あの娘が叫び続けてるのが、僕に「帰って来て」って叫んでる。 

こんな風なこと、全然知らなかった、 
僕はずっとひとりだったし、女の子への 
気持ちなんて気付かなかったし、女の子の目に 
触れない様にしてたし、だって、他の娘はあの娘とはまるで違うから。 
ダダダー、ダダダー  

聞こえる、僕の耳に届いている! 
あの娘が叫び続けてるのが、僕に「帰って来て」って叫んでる。 






蛇足: 
fall だけど、リフレインの「Falling, yes I am falling 」のところに使ってある、 
〈訴え・要望などが〉 【耳に】入る, 聞こえる ≪on≫ と辞書にあるから、  
でも、I が主語だから変なのだけど、次の行の「she keeps calling me back again.」とのつながりを考えると、
聞こえるでいいかな、と。
posted by ノエルかえる at 15:36| Comment(4) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月29日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の11の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の10の訳: ノエルかえる不恵留





11.
相当の時間を掛けて、種から生えた蔦 
は種になる。同様に、  

女たちは都市になり、子供たちは野原になる、 
断続して波状に押し寄せる男たちは海になる。 

間違いを直すのが和音。 
海は男たちに戻る、  

子供たちを陥れる穴となった野原は、怯えて 
ただの弱虫の様だ、それで、蝶も全部捕まえられる、 

飛ぶものもなく、枯れてしまった野原は、それでも力強く生きている。 
不協和音だけが音を大きくしていった。 

腑の奥深くにいる真っ暗な 
間、時間は岩から注目を受けている。  






Slowly the ivy on the stones
Becomes the stones. Women become

The cities, children become the fields
And men in waves become the sea.

It is the chord that falsifies.
The sea returns upon the men,

The fields entrap the children, brick
Is a weed and all the flies are caught,

Wingless and withered, but living alive.
The discord merely magnified.

Deeper within the belly's dark
Of time, time grows upon the rock.



posted by ノエルかえる at 15:25| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月22日

The Beatles 「 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 」訳

 ビートルズの「 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 」訳、 
元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band | The Beatles





ちょうどはたとせ前のこの日でごじゃります、 
屁破軍曹がこれなる連に管を手解いたのでごじゃります、
爾来、これなる連は管に夢中、熱心に励んでおるのでごじゃります、 
さはあれ、皆様方に笑みを浮かべて頂けるは請け合いでごじゃります、 
さてさて、御披露目申す! 皆様既にご存知おりの演目にごじゃります! 
屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団!! 

「われらは、屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団、
皆様がわれらの芸をあ楽しみ遊ばされば、と一同思っております。 
われらは、屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団、 
御足を崩してお気楽に宵をお過ごしください、 
屁破軍曹、屁破軍曹、 
屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団でございます、われらは。」 

「こちらに居て、なんと楽しいのでしょう、 
喜びで震えます。 
皆様方は、なんとまあ、素晴らしい聴き手なので御座いましょう。 
一同、皆様を拙宅にお連れもうさればと思います、 
皆様を拙宅にお連れ出来ればなんと光栄でしょう。」 

私奴も、舞台を止めとうはごじゃりませぬ、 
然は然り乍ら、思うのでごじゃります、皆様方、 
彼の歌手が歌うのかどうかご心配ではないか知ら、 
実は、彼の歌手、皆様方がご唱和下さるのを希望してごじゃります、 
さてさて、御披露目申す! 
余人に代えられぬこの人、大剪刀の幣子!  



[ リプレイ ]

「われらは、屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団、
皆様がわれらの芸をあ楽しみ遊ばされば、と一同思っております。 
一同、残念に存じますがお時間で御座います、 
屁破軍曹、屁破軍曹、 
屁破軍曹、屁破軍曹、 
屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団でございます。 
皆様方に、再度御礼申し上げまする、 
われらは、屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団、 
次第次第に終わりに近づいておりまする、 
屁破軍曹、屁破軍曹、 
屁破軍曹直伝花嫁募集連中楽団でございます。」   





Sergeant Pepper は、音をとって、屁破にしました。
lonely heart は恋人/花嫁募集中の意味なのでそうしました。 
Billy Shears は、bill / 紙幣、shear / 大バサミの意味から、漢字で名前を作りました。 







蛇足: 
第一ヴァースの「 They've been going in and out of style 」のところ、
「流行り廃りはありましたが」という風に訳されているのが多いのだけれど、 
ここは、
like it's going out of style と言う表現なのだと思う。 「 enthusiastically 」の意味。 
like it's going out of style - Wiktionary
また、They はバンドのメンバーを指しているのだし、have been と現在完了形でもあるので、
play に脇目も振らず熱中している、と言う意味なのだと思う。 

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2019年09月16日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の10の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の8、9の訳: ノエルかえる不恵留





真っ赤になった円柱がけたたましく鳴る。ベルが 
ゆっくり鳴る、中は空っぽのブリキが音を立てる。 

通りに投げ入れられる新聞、その紋章には 
厳かに、死者の意向が印されている。 

そして、美しいトロンボーン隊がいる。彼らは注視している、 
彼らの誰も信じていない彼の演奏法を、 

誰もが信じていると、皆が信じている彼の、 
念入りにワニスを塗られた異教徒の演奏を。 

ギターに被せて、ドラムのロールが鳴る。 
ドラムは尖塔から身を乗り出している。トロンボーン隊の一人が大声で言い放つ。 

「ここにいる、私と競う人よ、私は、 
君に面と向かっているぞ、ツルツルのトロンボーンを鳴らしているぞ、 

これっぽちの惨めさもない、 
心中には、惨めさの微塵もない。 

さあ、君の最期へのプレリュードだ、 
ほんの一節で、人も岩も倒れてしまうぞ。」  





Raise reddest columns. Toll a bell
And clap the hollows full of tin.

Throw papers in the streets, the wills
Of the dead, majestic in their seals.

And the beautiful trombones-behold
The approach of him whom none believes,

Whom all believe that all believe,
A pagan in a varnished care.

Roll a drum upon the blue guitar.
Lean from the steeple. Cry aloud,

'Here am I, my adversary, that
Confront you, hoo-ing the slick trombones,

Yet with a petty misery
At heart, a petty misery,

Ever the prelude to your end,
The touch that topples men and rock.'




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2019年08月25日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の8、9の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の7の訳: ノエルかえる不恵留





8.
閃き行き交う稲妻で満ち満ちて、
ドクンドクンと、無数の突起が内側から膨れ上がり、複雑怪奇に絡まる空、 

興奮した様に光る、 
それに、熱烈なコーラス部へ向けて 

行き惑い、ハッとさせられる和声にひどく感じ入っている雲の下の  
その朝は、まだ、夜に押し切られている様だ、 

空は、その雲の間で叫んでいる、 
空を飛んで行く金色の敵対者に怒って、 

私には分かっている、私が爪弾く鈍く間延びした  
弦の音は、嵐の中の理性に似ているのだと。 

それでも、私の弦の音は、嵐にこの音を運んで行こうという気にさせる。 
私は爪弾く、ただ、そこに音を放り出すだけだ。    

9.
そう、その色、 
青いギターを作っている、そのどんよりとした空の 

色は、けれども、言い表し難い、 
私はと言えば、弦の上に屈み込んだ、 

影に過ぎないのだ、私ではなく弦なのだ、 
他に成り様のないメロディーを作るのは、弦なのだ。 

その色が思わせるのは、一つの感情から 
生じた一つの考え、ちょうど悲劇俳優の長衣の色、 

半分は彼の身振り、半分は彼の語りで 
出来た長衣、彼の意図でなった衣装、 

メランコリックな台詞と舞台の雰囲気で、 
濡れそぼった絹の長衣の色、その色は彼自身なのだ。 






VIII
The vivid, florid, turgid sky,
The drenching thunder rolling by,

The morning deluged still by night,
The clouds tumultuously bright

And the feeling heavy in cold chords
Struggling toward impassioned choirs,

Crying among the clouds, enraged
By gold antagonists in air-

I know my lazy, leaden twang
Is like the reason in a storm;

And yet it brings the storm to bear.
I twang it out and leave it there.

IX
And the color, the overcast blue
Of the air, in which the blue guitar

Is a form, described but difficult,
And I am merely a shadow hunched

Above the arrowy, still strings,
The maker of a thing yet to be made;

The color like a thought that grows
Out of a mood, the tragic robe

Of the actor, half his gesture, half
His speech, the dress of his meaning, silk

Sodden with his melancholy words,
The weather of his stage, himself.



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2019年08月18日

The Beatles 「 Oh! Darling 」訳

 ポール・ビートルの「 Oh! Darling 」。 

 言葉の音の動きだけでも、メロディーになっているような気も。
Oh darling, please believe me, 母音のお、う、あ、い、えという動きだけでも、うねりがあるような気が。 
ベートーヴェンのような作曲家なら、この歌を核にして、古典的交響曲を書くかもしれない、と思ったり。 

 歌詞も、ニール・セダカの「 Oh! Carol 」を元にしているのかもしれないけれど、それで、常套句ばかりのように見えるかもしれないけれど、実際は、かなり意図的なような気がする。言葉の音の組み合わせは構築的で堅牢なのでは。 
これを核に長いオードを、ゲーテなら書くかも。 


元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Oh! Darling | The Beatles





おお、うう、ああ、お前、真面目に聞いてくれ。 
おれはおまえにあくいはない、ちっともだ。 
お前に頼んでいるのを、真面目に聞いてくれ。 
おれはおまえにあくいはない、ちっともだ。 

おうあ、お前が俺を置いていってしまったら、 
おれはひとりではうまくやれない、なにもだ。 
お前に頼んでいるのを、真面目に聞いてくれ。 
おいていかないでくれ、ひとりになってしまう。 

もうあんたにいてほしくない、 
とお前が言った、あの時、お前は分かっていたろう、 
おれはやっとのことでたおれてなきそうなのをこらえたのを。 

もうあんたにいてほしくない、 
とお前が言った、あの時、お前は分かっていたろう、 
おれはすんでのところでくずおれてしぬところだったのを。 

おお、うう、ああ、お前、真面目に聞いてくれ。 
おれはおまえのささえをむいにはしない、きっとだ。 
お前に乞うているのを、真面目に聞いてくれ。 
おれはおまえにあくいはない、ちっともだ。  




第三ヴァース、ちょっと訂正。 
ああ、→おお、 

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2019年08月11日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の7の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の6の訳: ノエルかえる不恵留





私たちの作品を他の誰かに知らせてしまうのは、太陽。 
月は何も漏らなさい。沈黙の海の様だ。  

太陽がもう私たちの作品を知らせなくなり、 
大地が這いずる人間でいっぱいになり、 

機械の甲虫組がまるで熱くなることがない、 
それで、まるで沈黙の海の様だ、何も漏らさない、 

と、太陽のことを言う様になるのは何時だろう? 
そうしたら、私は、太陽に立っているだろう、今、 

月に立っているのと同じ様に、そうしたら、 
そこは、そのままのメロディー、つまり、私たちとは切り離されていて、 

塵一つなく美しい、神からの賜り物の様に素晴らしい、と言うだろうか? 
太陽の一部ではないのか? 遠く離れて、 

立つことが、神からの賜り物だと言うのか? 
青いギターの弦は、冷たい。   





VII
It is the sun that shares our works.
The moon shares nothing. It is a sea.

When shall I come to say of the sun,
It is a sea; it shares nothing;

The sun no longer shares our works
And the earth is alive with creeping men,

Mechanical beetles never quite warm?
And shall I then stand in the sun, as now

I stand in the moon, and call it good,
The immaculate, the merciful good,

Detached from us, from things as they are?
Not to be part of the sun? To stand

Remote and call it merciful?
The strings are cold on the blue guitar.

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2019年08月04日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の6の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の5の訳: ノエルかえる不恵留





一節のメロディーが向こう側に、私たちはここにいるままなのに、 
それでも、そのメロディーは青いギターで変えられることがない。 

君が、青いギターでそのメロディーを弾くとき、 
そのメロディーは変わらない、ただ、 

メロディーのある場所が変わっている、そして、 
私たちは、ある空間にでもいるかの様に、メロディーの中にいることになる。 

そう、音域を変えられて、向こう側に置かれる、 
大気の究竟の中で聴き取られる。 

最期の時、その前に、 
神について考えることが、雫の様に固まった煙になってしまったら、 

芸について考えることが最終のことの様に思える。 
メロディーは空間だ。青いギターは、 

メロディーがそのままである場所になる、 
ギターとは何なのかと分からせる構造物になるのだ。   





VI
A tune beyond us as we are,
Yet nothing changed by the blue guitar;

Ourselves in the tune as if in space,
Yet nothing changed, except the place

Of things as they are and only the place
As you play them, on the blue guitar,

Placed, so, beyond the compass of change,
Perceived in a final atmosphere;

For a moment final, in the way
The thinking of art seems final when

The thinking of god is smoky dew.
The tune is space. The blue guitar

Becomes the place of things as they are,
A composing of senses of the guitar.

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2019年07月28日

The Beatles 「 Got To Get You Into My Life 」訳

 ポール・ビートルの「 Got To Get You Into My Life 」。1966年のアルバム『 Revolver 』の中の歌。それ以前の歌と以後の歌の結節点の様な感じに思える。この歌は、『 Sgt. Pepper 』の起点の様に思える。 

 三つのヴァースにリフレイン。  

 ポール・マッカートニーは、1997年のバリー・マイルズのインタビュー本の中で、この歌はマリファナを歌っていると述べているのだけれど。それは、David Sheff のインタビュー本『 All We Are Saying 』の中でレノンがそう言っているのを受けてだと思う。 
 この歌が、実際、麻薬と関係あるかないかは分からないけれど、どちらにしても、本質的な問題ではないと思う。 

 歌詞の内容からも、音楽からも、この歌は、ジャズへの接近を歌っているのだと思う。ビートルズがホーン・セクションを導入した初めての歌であるし、しかも、ポール・マッカートニー本人が意欲的にそうしようとしたそうだから。「 Yesterday 」で、ジョージ・マーティンが後から弦楽四重奏を導入したのとは違って、最初からジャズへの接近を試みようとしていたので。 

 それで、歌詞の訳も、「ジャズへの接近」という設定で考えてみた。「 I took a ride 」を、デューク・エリントンの「 Take the "A" Train 」を当てはめてみた。   





元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Got To Get You Into My Life | The Beatles


ぼくは入るバンドを探してた、それで、「Aトレイン」に乗ってみたんだ、
何が見つかるかなんて、まるで予想してなかったよ。 
いつもと違う道をとれば、もしかしたら、 
これまでになかった心持ちになるかも、と思っただけなんだけどね。 

わあ、そしたら、突然に君らを見つけたんだ、 
あれ、毎日君らがいなくっちゃ、 
って、前に言ったことあったっけ? 

君らは逃げたりしなかったし、その場にバタリと倒れたりもしなかった、 
わかっていたんだね、ぼくは君らを捕まえて置きたいだけだって。 
君らはずっと先に行ってしまってたわけだけど、わかっていたんだね、 
また会えるって、ぼくは前にそう言ってたから。 

そう、君らはぼくの側にいることになっていたんだ、 
そう、君らに聞き届けて欲しいんだ、 
ぼくらは毎日一緒にいるって。

君らはぼくの人生に入ってくる他ないんだ! 

君らと一緒になったら、ぼくは何になるだろう? 
何が出来るだろう? でも、ぼくはそちら側にいたいんだ。 
ぼくがバンドに合っていたら、ぼくは辞めたりしない積り、 
ぼくに演れたら、ぼくはそちら側の演り方はわかっているんだけど。 





ユーチューブで見られるエリントンの演奏のビデオ: 
https://www.youtube.com/watch?v=cb2w2m1JmCY

これは、映画『 Reveille with Beverly 』の一シーン: 
https://en.wikipedia.org/wiki/Reveille_with_Beverly



付記すれば、この歌では、人種問題にも触れているということになるのだろう。それも、ポール・マッカートニーらしいと思う。 
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2019年07月15日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の5の訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の4訳: ノエルかえる不恵留




詩の重要性、 
地面の下で結束していく松明、

点光源の上の天空、のことを話すな。 
点光源、私たちの太陽には影がない、 

昼がしゃしゃり出て、夜は引っ込んでいる。 
影はどこにもない。 

大地、私たちが見る大地は、平たくて剥き出しだ。 
影はない。詩 

は、音楽を超えて、きっと、空っぽの天国 
それに天国を称える讃歌に取って代わる、 

君がギターを鳴らしている最中でも、 
詩に関わる私たち自身が、きっと、天国と讃歌に取って代わるんだ。 





Do not speak to us of the greatness of poetry,
Of the torches wisping in the underground,

Of the structure of vaults upon a point of light.
There are no shadows in our sun,

Day is desire and night is sleep.
There are no shadows anywhere.

The earth, for us, is flat and bare.
There are no shadows. Poetry

Exceeding music must take the place
Of empty heaven and its hymns,

Ourselves in poetry must take their place,
Even in the chattering of your guitar.


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2019年06月30日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の4訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の3訳: ノエルかえる不恵留





それでは、そのままのメロディーは生きていると言うことなのか? 
メロディーは、青いギターの上に進む道を採っている。 

一本の弦の上に百万の人がいて、 
このメロディーに、その百万の人の様式がすべてあると、言うのか? 

正しい様式も、間違った様式も、すべてが、 
弱い様式も、強い様式も、すべてがあると? 

感受性が、猛った様に、巧妙に細工された様に、 
秋の風に乗る蝿の様に、鳴く。 

だからやはり、そのままのメロディーは生きているんだ、 
この青いギターから出るブンブン鳴る音は生きているんだ。   





W
So that's life, then: things as they are?
It picks its way on the blue guitar.

A million people on one string?
And all their manner in the thing,

And all their manner, right and wrong,
And all their manner, weak and strong?

The feelings crazily, craftily call,
Like a buzzing of flies in autumn air,

And that's life, then: things as they are,
This buzzing of the blue guitar.




2020年5月17日、訂正: 
だからやはろ、そのままのメロディーは生きているんだ、 
この青いギターから出る部分なる音は生きているんだ。  

だからやはり、そのままのメロディーは生きているんだ、 
この青いギターから出るブンブン鳴る音は生きているんだ。  
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2019年06月23日

The Beatles 「 Here, There And Everywhere 」訳

 ビートルズの「 Here, There And Everywhere 」。 

 構成は、イントロがあって、三つのヴァース、一つのブリッジ、それにアウトロ。ブリッジは、第三ヴァースにくっ付いていて、メロディーは繋がる様に。 

 歌詞の内容は、相当に難解。マッカートニーらしいと言うか。ナレーションは一つだと思うけれど、第一ヴァース、第二ヴァースと、微妙に視点がずらされている。 
 第一ヴァースで here 、第二ヴァースで there と、( たぶん ) 全く次元の違う世界を描いて、第三ヴァースでその両方を止揚する everywhere という、弁証法的(?) な。

 ただ甘い恋の歌にも読める。それで済ませても構わないのだろう。でも、絶望的な希求の歌にも読める。そう読んでも誤読だとは思えない。 
 ハンター・デイヴィスの『ザ・ビートルズ・リリックス 名作誕生』には、バロネス・オルツイの『べにはこべ』の12章「一枚の紙片」の中の詩に言及されていたけれど、関係はないのだろうけれど。でも、どことなく、ロココ風な感じもするから、マリー・ワントワネットを連想してもいいのかも。 

 『べにはこべ』の中のその詩の村岡花子の訳は: 
あちらだ、こちらだ  
 ぼくらはさがす、 
ここにお出でのフランス人は 
 のこるくまなく探してまわる。 
天にいなけりゃ − 地獄にか? 
 姿を消したる、べにはこべ   




元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Here, There And Everywhere | The Beatles

https://www.youtube.com/watch?v=xdcSFVXd3MU





少しでも幸せに暮らしたい、僕は 
だから、恋人に「現存」して欲しいんだ。 

此岸では、過ぎ去る一年のその日その日を、僕は 
彼女の手の合図で変えている。 
誰も打ち消せない、特別なものがあるのだと、彼岸には。 

彼岸では、僕の両手で彼女の髪を搔き上げる、 
僕たち二人とも、そんなことがあれば素敵だと思う。 
そう「大切な人」が言うのに、彼女は「大切な人」がいることも分からない。 

彼女に「遍在」して欲しい、僕は、 
そばに彼女がいれば、煩いはなくなると分かっている。 
でも、彼女を愛するには、彼女が「遍在」しないと。 

愛すると言うのは、共に生きると知ったから、 
二人、それぞれ、恋する相手は死なないと信じて、僕は 
彼女を見つめ続ける、僕がずっと彼岸にいれる様に願って。 

僕は彼岸にいようと決めた、 
「遍在」しようと、
此岸にも、彼岸にも、どこにでもいるんだ。   

posted by ノエルかえる at 18:20| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月01日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の3訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の2訳: ノエルかえる不恵留





ああ、けれど、男が自分に弾く時は違う、 
それは、自分の心臓に短剣を打ち込むことであり、 

脳を台の上に置き、 
きつい色をつまみ出すことであり、 

自分の思想をドアに斜に釘付けることであり、 
すると、その思想の羽はグンと広がって、雨になり雪になるのだけれど、 

自分の脈命を打つことであり、ハイホーと、
ピクッと動かし、ドクッと動かし、本物にすることであり、 

金属の弦をジャンジャン掻いて、
青いギターから残酷な青を喧しく鳴らすことであり…





III
Ah, but to play man number one,
To drive the dagger in his heart,

To lay his brain upon the board
And pick the acrid colors out,

To nail his thought across the door,
Its wings spread wide to rain and snow,

To strike his living hi and ho,
To tick it, tock it, turn it true,

To bang from it a savage blue,
Jangling the metal of the strings….






2020年5月10日、訂正: 
脈つ命 

脈命  

今になると何を考えたのかわからないのだけれど、タイピングする時、語を変更しようとして、つが残っていたのかも? 

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2019年05月19日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の2訳

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の1訳: ノエルかえる不恵留



2.
僕は、世界をすっかり網羅することは無理、 
でも、やれるだけは、当てるんだ。 

僕は英雄の頭に歌い掛ける、大きな片目、それに黄がかった 
茶色の髭が生えた頭、でも、ブロンズで人ではない、 

でも、やれるだけは、当てるんだ、 
そうしたら、ブロンズの英雄を通って、どうにか人に歌が届く。 

もし、そうやって、どうにか人に歌いかけたセレナードが 
ちゃんとしたメロディーから外れているならば、 

それが、青いギターを弾く男の  
セレナードと言うことだ。   




II
I cannot bring a world quite round,
Although I patch it as I can.

I sing a hero's head, large eye
And bearded bronze, but not a man,

Although I patch him as I can
And reach through him almost to man.

If to serenade almost to man
Is to miss, by that, things as they are,

Say it is the serenade
Of a man that plays a blue guitar.



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2019年05月13日

Wallace Stevens 「 The Man With Blue Guitar 」の1訳

 ウォレス・スティーヴンズの「 The Man With Blue Guitar 」のパート1( 33パートある )、 
( ウィキソースなどには、全パートはないけど、)


1.
男がギターに被さっていた。
羊の毛を刈るのに似ている。日は朝まだき。 

皆が言う、「青いギターを持っているんだね、 
君は、でも、メロディーをちゃんと弾かない。」 

男が答える、「メロディーはそのまま、 でも、
この青いギターにかかると変わるんだ。」 

それで、皆が言う、「でも、メロディーは 
僕らが生まれる前からあって、僕らが死んだ後もあるんだ、」 

「だから、青いギターで奏でても、 
メロディーはちゃんと弾かないといけない。」 



The man bent over his guitar,
A shearsman of sorts. The day was green.

They said, 'You have a blue guitar,
You do not play things as they are.'

The man replied, 'Things as they are
Are changed upon the blue guitar.'

And they said then, 'But play, you must,
A tune beyond us, yet ourselves,

A tune upon the blue guitar
Of things exactly as they are.'


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2019年04月29日

The Beatles 「 I'm Only Sleeping / I’m So Tired / I’ve Got A Feeling 」訳

 ビートルズのジョン・レノンの歌、「I'm Only Sleeping 」「 I’m So Tired 」を一つにして、それに「 I’ve Got A Feeling 」のレノンの部分を加えて訳してみました。( 最後に、マッカートニーの「 I’ve Got A Feelin 」と言う行だけは付けてます。 )

元にしたのは、ビートルズのホームページの Songs:
I'm Only Sleeping | The Beatles
I'm So Tired | The Beatles
I've Got A Feeling | The Beatles





誰もに辛い一年があった、
誰もに嬉い一時があった。 
誰もが枕を濡らして寝たことがあった、 
誰もが輝く陽を顔に浴たことがあった。 
 

目を覚ますと、まだ朝早くて、 
ぼくは、頭を上げたけど、口は大きく開いたまま。 
夢の真っ只中、まだ途中で、 
ぼくが、潜り込んだベッドは、夢のせせらぎへ浮かび上がる、 
だから、おこさないで、ぼくを揺さぶらないで、 
そのままにしておいて、ぼくは寝てるだけだから。 

疲れている、私はずっと、瞬きする間も寝てないのだ、
疲れている、私の精神は、明滅状態になっているのだ。
どうだろう、立ち上がって、自分で飲み物を用意した方が良いのだろうか。
出来ない、とても出来ない。
疲れている、自分が何をすれば良いか、私はまるで分からない。
疲れている、私は全神経を君に向けているからだ。
どうだろう、君を呼べば良かったのだろうか、でも、
君がいつも何をするかは分かってるから。 


誰にも良い一年があった、 
誰にも髪が抜ける思いの時があった。 
誰もが緒を締めて勇み出た時があった。 
誰もが地団駄を踏んだ時があった。 


ぼくはなまけもの、とみんなは思っているみたい。 
ぼくはそれでいいんだ、みんなが可笑しい、とぼくは思うから、 
どこでもあんなスピードで走り回ってるなんて、 
いつか、そんな急がなくて良かった、と気づくよ、 
だから、ぼくの大事な一日を駄目にしないで、ぼくは夢の空なんだ、 
そんなこと言わなくても、ただ、ぼくは寝てるだけだから。 

世間が活動しているのを窓から目に留めて、 
よこたわって天井を見つめてね、眠くなるのを 
時間をかけて、ぼくは待つんだ。  

私は君に大袈裟に言っていると、君は言うが、 
私は至って真面目だ、この事態は私を害しているのだ。 
私が眠れないのを、思案を止められないのを、君は知っている、 
三週間になるのも、私が発狂しそうなのも、君は知っている。 
私が落ち着いた僅かの間に手に入れたものは、 
全て君に渡していることも、君は分かっている筈だ。 


誰にも良い一年があった、 
誰もに辛い一時があった。 
誰もが枕を濡らして寝たことがあった、 
誰もが輝く陽を顔に浴たことがあった。 
誰にも良い一年があった、
誰にも髪が抜ける思いの時があった。 
誰もが緒を締めて勇み出た時があった、 
誰もが地団駄を踏んだ時があった。 
  

世間が活動しているのを窓から目に留めて、 
ぼくは時間をかけて…


疲れている、私は急き立てられている様に感じる、 
それでもとても疲れている、タバコをもう一本吸いたい、 
吸ったら、ウォルター・ローリー卿を罵るのだ。 
本当に馬鹿な奴だ。 
 

そんな感じがする、 
そうしようと思う、
そんな感じがする。
  







これに、ジョン・レノンの「 Watching the Wheels 」も加えれば良いのかもしれない。 


追記: 
「 I've Got A Feeling 」の「 Evrybody had a wet dream 」のところ、
a wet dream は淫夢だと思うのだけれど、歌詞は全て対になってて、良いことと悪いことが合わせてあるので、 
「Ev'rybody saw the sun shine,」が陽のイメージならば、「 Evrybody had a wet dream 」は陰のイメージだと思うので、
posted by ノエルかえる at 12:01| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月13日

William Carlos Williams「 The Widow's Lament in Spring 」訳

 ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの「 The Widow's Lament in Spring 」の訳。 
元にしたのは、ウィキソースの: 
The Widow's Lament in Spring - Wikisource, the free online library



悲しみはわたしの持ち物の庭、 
新しく萌えた草が 
燃やされた様に照り映えて、 
映える様子は 
この年ずっとわたしをぴったりと取り囲んでいた 
冷たい炎に似ているけれど、違う。 
三十五年間、 
わたしは夫と一緒に暮らしていた。 
今日、杏子の木は真っ白 
いっぱいに花が咲いている。 
いっぱいの花が桜の枝々を満たしている、 
いっぱいの花が、ある茂みは黄に 
ある茂みは赤の色にしている、 
けれども、わたしの心の中の哀しみは、 
強くなっていく、以前には 
いっぱいの花はわたしの喜びだったのに、 
その度合いよりも増して哀しい、 
今日、わたしは花を目に止めて、 
自分が背を向けて忘れていたのに気が付いた。 
今日、息子が 
遠くの 
草原の 
鬱蒼とした森に接したところに 
白い花を着けた樹を見た、とわたしに教えてくれた。 
もしもできるなら、 
そこに行って、 
その花に身を預けて  
そばの沼に沈んでしまいたいと、わたしは思った。  







Sorrow is my own yard
where the new grass
flames as it has flamed
often before but not
with the cold fire
that closes round me this year.
Thirtyfive years
I lived with my husband.
The plumtree is white today
with masses of flowers.
Masses of flowers
load the cherry branches
and color some bushes
yellow and some red
but the grief in my heart
is stronger than they
for though they were my joy
formerly, today I notice them
and turned away forgetting.
Today my son told me
that in the meadows,
at the edge of the heavy woods
in the distance, he saw
trees of white flowers.
I feel that I would like
to go there
and fall into those flowers
and sink into the marsh near them.








ちょっと、モールディングの「 Scatter me 」を想いました。   


posted by ノエルかえる at 13:43| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月31日

The Beatles 「 Dig a Pony 」訳

 ビートルズの「 Dig a Pony 」の訳。 

The Beatles 「 Dig A Pony 」のこと: ノエルかえる不恵留





無意味な歌詞であっても、「意図」はある筈だから。

六つのカプレットと一つのジングル、と言う構成。 
カプレット二つ毎に、ジングルが挿入されている。 
最初の四つのカプレットは、ジングルを挟んで対称的な音韻構成。 
1: -y
2: -g
と 
3: -g
4: -y
五つ目、六つ目のカプレットは音韻の関係はないのかも。 

4つ目までのカプレットは、使われる名詞が a の不定冠詞で、
ポニー pony、豚 hog、犬 dogと動物が並んで、stoney。
五つ目は、 the の定冠詞、六つ目は歌詞が確かめられないのだけど、
( ホームページでは、cold and lonely と形容詞で冠詞はない。インターネット上では、load a lorry と書かれているものもある。 )

カプレットでは、celebrate、penetrate、radiate、imitate、indicate、syndicate と、-ate の付く語を並べている。けれど、音韻の変化に何かの法則があるかどうかは、私には分からない。意味上の推移もあるのかどうか? 



元にしたのは、ビートルズのホームページの「 songs 」なのだけれど、
六番目のカプレット、
ビートルズのホームページでは、
「 Oh, now. I a hi,hi, a, hi,hi, cold and lonely 」となっているのだけれど、
「 coal a lorry 」 の様に私には聞こえるので。  

Dig A Pony | The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=LpdJE7HG8Ls





オレ、はあ、わあ、わあ、ポニーなんか好き( 坑道小馬 )。 
やあ、オマエはいつも寿ぐ、オマエに欠けてるものを。 
なあ、オマエはいつも寿ぐ、オマエに欠けてるものを。  

オレ、はあ、わあ、わあ、なんか傍若無人( 海道豚 )。 
やあ、オマエはたいてい通じる、オマエが行くところで。
なあ、オマエはたいてい通じる、オマエが行くところで。 

オレはオマエにこう言った。 
「こうあって欲しいとオレは思ってる、なんでもかんでも、オマエを映している様にと。 
だからだ。何もかもが、オマエが好む様になってないといけないんだ。」

オレ、はあ、わあ、わあ、脇月なんかに付き侍る( ミシシッピ川沿いのアメリカヤマボウシ ) 。 
やあ、オマエはきまって放射する、オマエの存在そのものを。 
なあ、オマエはきまって放射する、オマエの存在そのものを。

オレ、はあ、いま、わあ、石果なんか転がす( 路傍の石 )。 
やあ、オマエはふだんそのままなぞる、オマエが知っていることを。 
なあ、オマエはふだんそのままなぞる、オマエが知っていることを。 

オレはオマエにこう言った。 
「こうあって欲しいとオレは思ってる、なんでもかんでも、オマエを映している様にと。 
だからだ。何もかもが、オマエが好む様になってないといけないんだ。」 

そして今、い、ま、オレは、風が吹いてるのを感じる。 
そう、オマエが見たものは皆、瞳に表れている。 
本当に、オマエが見たものは皆、瞳に表れている。  

そして今、オレ、はあ、わあ、荷船に石炭を積んだ。 
それで、オマエは声を揃えて船を漕ぎ出せと言えるんだ。 
そうだ、オマエは声を揃えて船を漕ぎ出せと言えるんだ。  







追記: 
この歌詞は、破格を意図しているのだと思う。 
ヴァース/ヴァース/ブリッジ/ヴァース/ヴァースという構成と見えるけれど。
実際は、ヴァースにもなってないのだろう。
ヴァースならば、一つのカプレットを挟んで前後に一行づつあるか、ヴァースの前か後かどちらかに二行あるだろうから。 
カプレットだけで放棄している感じ。 
それで、同じ型のカプレットを二つ続けて、ヴァースの代わりにしている様に思える。
ヴァース( カプレット/カプレット )/ブリッジ/ヴァース( カプレット/カプレット )/ブリッジ/ヴァース( カプレット/カプレット )。
これで、破片を集めた感じを出しているのかも。  

posted by ノエルかえる at 14:52| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月17日

The Beatles 「 Honey Pie 」訳

 ビートルズの「 Honey Pie 」の訳。元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」:
Honey Pie | The Beatles





かの女人はもとははるか英格蘭北部地方の女工だった。 
「人気沸騰」、いまやかの女人は合衆国の成功者。 
一度でもかの女人が話す機会をこの男に与えて遣るならば: 

「あまぽっぺ、なれはわれをあくがれさせる、 
恋しているが怖づている、さあらば、必ずやなれは戻ってくれなむ。 
あは、あまほっぺ、われの見立ては悲劇なり、 
戻り来や、奇跡劇をわれに見せ給え、 
聖林の歌で成る奇跡劇を。 

なれはなりぬ、銀幕の英名のひとり。 
なれに会えると思うことは、われの膝を萎えさせる。 

おほ、あまほっぺ、なれの居場所となる気配のアトラスの海を、 
なれは船渡りしわれにほろをみださせる。 
あまほっぺ、われのもとに帰りなむ。 

なれの乗った船を海の向こうに吹きやった風は、 
必ずやわれに贈ってくれなむ、なれの乗る帰りの船便を。タタラッタラ。 

は は は おお、おお、 
あまぽっぺ、あまほっぺ。」  

posted by ノエルかえる at 14:56| Comment(2) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月09日

William Carlos Williams「Queen-Ann's-Lace 」訳

 ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの「 Queen-Ann's-Lace 」。
まるで分からないのだけれど。 
 元にしたのは、ウィキソースの: 
Queen-Ann's-Lace - Wikisource, the free online library




その花叢は、アネモネの花弁ほどには 
白くないし、なめらかでもない、 それに、 
点在してなどいない。一面が 
ノラニンジン、圧倒してあたりを 
占めているノラニンジンの花叢。草は、 
その上に覗き出ることなど出来ない。 
純白になると言う可能性はない、 
ただ白いと言うだけだ、それぞれの花の中央に 
紫のポッチがあるから。 
それぞれの花は、純白さを 
測る目盛りになっている。その目盛りが 
当てられるところにはどこにも、 
小さな紫の点が点けられる。花は、 
花叢の一部分、目盛りを当てられて、 
一差し一差し 
網目の中に編み込まれて、一つの花の端は、 
また次の花に編み込まれて、最後には、 
辺り一面が白さを望む、ふわりとした、一枚の編み物に、
花が集まって、宙に浮かぶ編み物になる。
純白への敬虔な憧れなのだ。それが覆っていく、 
あるいは、何もない空っぽ。 


Her body is not so white as
anemony petals nor so smooth−nor
so remote a thing. It is a field
of the wild carrot taking
the field by force; the grass
does not raise above it.
Here is no question of whiteness,
white as can be, with a purple mole
at the center of each flower.
Each flower is a hand's span
of her whiteness. Wherever
his hand has lain there is
a tiny purple blemish. Each part
is a blossom under his touch
to which the fibres of her being
stem one by one, each to its end,
until the whole field is a
white desire, empty, a single stem,
a cluster, flower by flower,
a pious wish to whiteness gone over−
or nothing.
posted by ノエルかえる at 15:27| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月17日

The Beatles 「 I Will 」訳

 ビートルズ、マッカートニーの歌「 I Will 」。 

 元にしたのは、ビートルズのホームページの「 Songs 」だけれど、ここでは、第三ヴァースの Make it easy to be near you が抜けています。理由はわかりません。間違いかもしれないけれど。 
I Will | The Beatles

I Will – The Beatles Bible

Alan W. Pollack's Notes on "I Will"


 構成は、ヴァース/ヴァース/ブリッジ/ヴァース。それで、第三ヴァースでは、第三行目の音形が繰り返されて加えられています。 

 「簡潔さ」を主眼にした歌詞だけれど、単純ではありません。歌詞に音の区切りを入れてみても、文の区切りどころか、語を切断するところさえあります。意味内容は、歌詞の行、スタンザを超えて作られています。 
「 Make it easy to be near you 」も加えて、音の区切りをスラッシュで入れてみて: 
Who knows how long / I’ve loved you,
You know I / love you still.
Will I wait a / lonely lifetime,
If you want / me to I will.

For if I eve / r saw you,
I didn't catch / your name.
But it never / really mattered,
I will always / feel the same.

Love you forever and forever,
Love you with all my heart.
Love you when we're together,
Love you when we're apart.

And when at l / ast I find you,
Your song will / fill the air.
Sing it loud so / I can hear you,
Make it easy to be / near you
For the things you do E / ndear you to me.
You know I will,
I will.


 それから、 I wait a lonely lifetime は、日常的な「 wait a long time 」と言う言い方の洒落なのかも? 前作の『 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 』への連想が働くようにしているのかも?
 第三ヴァースは、ジェイムズ・ジョイスの「室内楽」を思わせます。  


拙訳: 


ぼくがこれまでずっと君を愛して来たのを知ってる 
と言うのは君、その君は今でもぼくが君を愛しているのを 
知っている。 きっとぼくが生涯を通じて恋人を求めてたのをわかってる、 
ぼくは誓うよ、君がぼくに誓えと言うのなら。 

とは言うけれど、ぼくが一度でも君に会ったことがあればよかったのに、 
ぼくは君の名前を聞きそびれた、誓いを立てるのには不都合。 
でも、名前を知らなくても、本当の問題にはならないよ。 
ぼくは、名前があってもなくても同じだと思ってる。 

愛してる、君を、いつでも永遠に 
愛してる、君を、全身全霊で、 
愛してる、君を、一緒にいても、
愛してる、君を、離れていても。 

そして、とうとう、ぼくが君を見つける時と言うのは、 
きっと、君の歌が空に響き渡っている時だよ。 
君の歌う歌は朗々として、ぼくには聴き分けられるんだ。 
と言うのも、君が何をしても、 
それがぼくを君に惹かさせるのだから。 
ぼくがきっと君の歌を好きになるって、君はわかってる、 
ぼくはきっと好きになるよ。  
posted by ノエルかえる at 08:49| Comment(4) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月11日

Wallace Stevens 「Phases」訳

 ウォーレス・スティーヴンズの「 Phases 」を訳してみました。よく分かりませんが。 

元にしたのは、Poety Magazine の: 
Phases by Wallace Stevens | Poetry Magazine

 1914年に書かれたもので、戦争についての詩ということ。 
作中の、Hopkins は Frank Hopkins アメリカの騎手か? 
Winkle は Rip Van Winkle か? 
London は Jack London か?  





I
パリスに小さな升目街区がある、 
僕たちが通り過ぎるまで控えている。 
人々は用もなく座っている、 
人々はちびちびとグラスを啜っている。 

角には一台の辻馬車が止まっている。 
雨が降っている。季節は悼んでいる。 
雨は、一瞬銀色になり、 
葉で緑色になる。 

窓辺には鸚鵡がいる、 
きっと、列に並んだ僕たちを見ているんだ、 
ドラムロールの響きを聴いているんだ、 
それに、セレナードも聴いている。 


II
栄光の塩味だ。 
違っている、 
アガメムノンの話とは違っている。 
泥の中に、眼球が一つ、 
それが、ホプキンスだ、 
ぺしゃんこで、色が褪せて、血が纏わり付いている。 

V
それでも、夜の軍隊ラッパは、 
翼なのだ、 
僕たちを快適なところへ運んでくれる。そこは、 

僕たちの苦しい夢から抜け出した、 
蝋燭の光線が 
アラベスク模様に絡みつく。 

風が吹き付けるそこでは、 
アイリスが項垂れながら伸びていく。 

散発的な至福、それは、 
夜の深淵で歌う鳥たちだ。 

壁に沿って、 
黄色い実をつけた蔓が落ちている。 
地獄との境界になっている 
壁に沿って。 

W
死の崇高さが、また、 
ただの男たちを美化する。 
眠りこけたウィンクルは、
死ぬ時、 
アガメムノンの満足感を味わった。 

この塩辛い、生贄の味を前にして、 
ロンドンの仕事と廃物は
彼に 
何をしてくれたのだろうか? 

ロンドンの悲嘆は、 
この刹那の勝利の一刺しを前にして、 
何をもたらしたのだろうか? 




I.
There’s a little square in Paris,
Waiting until we pass.
They sit idly there,
They sip the glass.

There’s a cab-horse at the corner,
There's rain. The season grieves.
It was silver once,
And green with leaves.

There’s a parrot in a window,
Will see us on parade,
Hear the loud drums roll−
And serenade.


                           II.
This was the salty taste of glory,
That it was not
Like Agamemnon’s story.
Only, an eyeball in the mud,
And Hopkins,
Flat and pale and gory!


                           III.
But the bugles, in the night,
Were wings that bore
To where our comfort was;

Arabesques of candle beams,
Winding
Through our heavy dreams;

Winds that blew
Where the bending iris grew;

Birds of intermitted bliss,
Singing in the night's abyss;

Vines with yellow fruit,
That fell
Along the walls
That bordered Hell.


                           IV.
Death's nobility again
Beautified the simplest men.
Fallen Winkle felt the pride
Of Agamemnon
When he died.

What could London’s
Work and waste
Give him−
To that salty, sacrificial taste?

What could London’s
Sorrow bring−
To that short, triumphant sting?




posted by ノエルかえる at 16:23| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月14日

Wallace Stevens「Cathedrals are not built along the sea 」訳

 ウォーレス・スティーヴンズの大学生時代に書いたソネットの訳。 

このwebページなどを参照した: 
http://www.english.illinois.edu/maps/poets/s_z/stevens/misc.htm

Cathedrals are not built along the sea;

The tender bells would jangle on the hoar

And iron winds; the graceful turrets roar

With bitter storms the long night angrily;

And through the precious organ pipes would be

A low and constant murmur of the shore

That down those golden shafts would rudely pour

A mighty and a lasting melody.

And those who knelt within the gilded stalls

Would have vast outlook for their weary eyes;

There, they would see high shadows on the walls

From passing vessels in their fall and rise.

Through gaudy widows there would come too soon

The low and splendid rising of the moon.





大聖堂はどれも海の側に建てられてないと言うのに。 
鐘は、風を受けて撓みやすい音を、灰白で鉄の様 
な風の上で鳴らしている様だ。優雅な尖塔群は、 
長い夜の間、痛烈な嵐で猛々しく唸っている様。 
そして、高価なオルガンのパイプを通って出てくるのは、 
長く絶えることのない岸辺の呟きの様だ。 
岸辺の砂丘に、その幾つもの金の空気孔が、 
力強いそして永続的なメロディーを、ぞんざいに注いでいる様。 

そして、金鍍金した聖職者席の中に跪いている人々は、 
自分たちの弱った目にも広大な眺望を持っている様。 
その人たちは、浮き沈みしながら通り過ぎて行く 
幾隻かの船からの高い影を壁に見ている様だ。 
ごてごて飾られた窓からは、すぐにも、 
壮麗に登ってくる月の低い光が差して来るだろう。 


posted by ノエルかえる at 15:33| Comment(0) | 薬師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする