2018年12月15日

アンディのノート、ギター・コード「 Summer's Cauldron 」

アンディー・パートリッジがTwitterに書いたメモから:
10:06 - 2018年12月14日 https://twitter.com/xtcfans/status/1073640395383414784





rest of SUMMERS CAULDRON, 'miss moon' bits'
B
5.4.6.4.4.x round twice
B
Gb min 7
Db min 7 then in quick succession...
x.0.4.5.5.x.
x.0.4.5.4.x.
x.0.4.6.4.x
x.0.4.5.4.x.
hang on 0.7.7.7.0.x.





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2018年12月13日

アンディのノート、ギター・コード「 That's Really Super, Supergirl 」

アンディー・パートリッジがTwitterに書いたメモから:
11:49 - 2018年12月12日 https://twitter.com/xtcfans/status/1072941490853302274





6.8.8.0.6.6.
6.8.7.0.6.6.
Eb
Ab6
F7
then chord 1 again, then...
x.0.1.2.2.1.
Chorus lifts up into C



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アンディのノート、ギター・コード「 Earn Enough for Us 」

アンディー・パートリッジがTwitterに書いたメモから:
11:13 - 2018年12月12日 https://twitter.com/xtcfans/status/1072932420574478336




First 3 chords ,often got wrong,

3.5.5.0.3.3
1.3.3.0.1.1.
3.3.0.0.1.1.
then back to chord 2

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2018年11月26日

Skylarking Blue

 ジョイスの『ユリシーズ』が青いのは、「 Aegean Sea, Greek flag blue 」だからだそう。で、『スカイラーキング』も青いけれど、あれも、ギリシャの青なのか知ら? イラストは、いかにもギリシャ的というか、パルナッシアンだけれど。 

 それで、インターネットを見てたら、丸善雄松堂が復刻版を出した時のものが: ULYSSES(ユリシーズ)
 丸谷才一でも、「わからない所が多くて、手に負へない。」だったんだ、、、 

 この復刻版は、15万円だけれど、『 Skylarking 』も、そんな値段で復刻版が出ることがあるかなあ、、、
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2018年10月31日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」11

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」10: ノエルかえる不恵留





バーンハート「それは、興味を惹かれたでしょうね。」
モールディング「彼はその時外国に居たのだったと思います、何かの仕事でしょうね。時間が空いているかどうかは、重要な問題です。三ヶ月から五ヶ月もかけて何かをしようとする時、直ぐにその人を同じ場所に連れてくるというのは難しいのです。[ ジョージ・マーティンは、1985年リリースのケニー・ロジャーズのアルバムをプロデュースしている。The Heart of the Matter (Kenny Rogers album) - Wikipedia ]
 ですけれど、トッド・ラングレンは、私たちの音に、それまでになかった要素を持ち込んできたのだと、私は思います。ある驚きが私たちを捉えたのです。それが、彼がレコードに持ち込んだものなのです。」 
バーンハート「ラングレンさんがレコードに持ち込んだものを、三つ挙げるとすればなんでしょう? 貴方はどうお考えですか?」
モールディング「それまでの私たちにはなかった音ですね。他の私たちのレコードであれに似た音を持っているものは一つもないと思います。ラジオに最適の音です。パンチがあって、中音域の音なのです。 
 他には何でしたっけ。そう、ストリングスのアレンジメントですね。彼のところへ出向いて、お茶を一杯飲んで、レコードのことをちょっと話すとですね、彼はちょこちょこっとストリングスのアレンジメントをするのです。そうして、驚愕するのです。彼は、本当に才能のある人ですよ。」 
バーンハート「例えば、「 Sacrifficial Bonfire 」ですが、ラングレンさんがアレンジにする前に、似たような感じで思い描いていましたか?」
モールディング「あの様には思っていませんでした、全くです。彼は、この歌をアルバート・ホールに持って行ったのですよ、でも、楽屋裏ですね( 笑う )。全部が彼です。後半は別のレベルを採らなければならなかったのですが、当時、私はどうしたら良いのか分からなかったのです。」
[ レベル:Level (music) - Wikipedia 旋法? ] 
バーンハート「その他には、何を持って来たと思いますか?」
モールディング「( 笑う ) 新しいもう一曲のヒット!」 
バーンハート「( 笑う ) それはそうです。彼は、貴方達を「生贄の焚火」から引っ張り出したのですね。ヴァージン社にすれば、そう考えていたのでしょう。」
モールディング「ええ、私たちは難破状態でしたね。」 
バーンハート「『 Big Express 』は芳しくなかったのですか?」
モールディング「ええ、駄目でした。ヴァージン社は、今にも私たちを放り出そうとしていたと思います。今思うのですが、スカイラーキングが追い詰められた最後の試みだったのでしょう。アメリカのプロデューサーを使うなんて、誰が提案したのか、私は知りません。はっきりと分かるのは、ある地域で好まれないのなら、他の地域へ行く、と言うことですよ。( 笑う ) 今の私にはよく分かります。でも当時では、分からなかったのです。 
 そうは言ってもですね、「 Dear God 」はイギリスでは当たりませんでした。」 
バーンハート「アメリカで一位になった後でもですか?」
モールディング「ええ、ヒットしませんでした。私は、アンディが書いたものの中でも一番いいものだと思いますけれどね。実際、故郷には当たって砕けたのです。」 
バーンハート「イギリスでヒットしなかったのは、アメリカで起こった様な騒動がなかったからなのではないかと、私は思っているのですが。」
モールディング「ええ、貴方の言う通りだと思います。アメリカでは論争があの歌をヒット曲にさせたと言うのは事実でしょう。それに加えてです、大学生はそう言うものなのです、何かが論争になっていたら、それは彼らにとってはうってつけなのです。 
 けれども、私はそうした観点からは見ていないのです。ただ単に、良い歌ということなのだと思います。言いたいことをしっかりと入れ込んである歌なのです。こちらでヒットしなかったのが何故なのか、私には分かりません。この国は、この様な歌に、いつもは、もっと同調します。こちらでも、ヒットになる筈の歌だったのです。どうしてそうでなかったのか、理由が見当たりません。 
 でも、こうしたことが、ポップ・ミュージックの美点なのでしょう、そうですよね。自分がこれは大ヒットだと思ったものは、全く売れないのです。大ヒットするのは、いつも、凡庸だと思っていたものなのです。( 笑う )」   





おわり、 
誤訳、疑問点を指摘してくださると、幸せます。
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2018年10月25日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」10

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」9: ノエルかえる不恵留





バーンハート「貴方が出す音の多様さに、私はいつも感嘆しています。貴方は、『 Black Sea 』での音について話されたのですが、「 In Loving Memory of a Name 」についてもお話頂けませんか、あれはまるで管楽器の様な音に聴こえます。それに、いくつかの曲では、フレットレスであるかの様な音質になっています。」
モールディング「実際には、「 In Loving Memory 」では、フェンダーを使ったのだったと覚えています。ニューポートをちゃんと使い出したのは、「 Ladybird 」でだったと思います。あれで、アップライト・ベースの音を出せる様になったのです。あの時が、発見した時なのです。弱音器をつけたのです。弱音器が弦に当たると、撓んだ様な音になるのです。ダブル・ベースに似た音です。それを見つけた時には、ある種の啓示の様に感じました。」
バーンハート「それは、「 Last Balloon 」でもそうですよね、あの歌でベースを弾いているのは貴方ですよね。」
モールディング「ええ。それに、「 The Wheel and the Maypole 」でもそうです。 
 ジョニー・キャッシュ Johnny Cash を扱った映画を観たことがあるのですが、題名は『 I Walk the Line 』[ Walk the Line - Wikipedia ]だったと思います、バンドのベース・プレイヤーは、広げたコウモリの羽の様なヘッドをつけたニューポートを弾いていました。私のとちょうど同じです。とっても嬉しかったですね。 
 ニューポートを買った時、別のピックアップも手に入れました、ディマジオ Dimazio [ DiMarzio - Wikipedia ] です。それを買った時のことですけれど、店で見て、まず「良さそうだなあ」と思ったのです( 笑う )。試して見たのですが、店の中では良い音に聴こえました。でも、家に持ち帰って、プラグを繋いでみると、「あれ、ぼやーっと聴こえる!」と思ったのです。その時のピックアップが全然合わなかったのです。( くすくす笑う ) それで、店での様に鳴らなかったのです。新しいピックアップを使うと、楽器の持つ潜在力が現れました。ちっとも悪い買い物ではなかったのです。」
バーンハート「これをお読みの皆さん! コリン・モールディング・サウンドに近づく一つの方法が明らかになりましたよ!」
モールディング「( 笑う ) そうですね、追加のピックアップなのです。おまけに、二つのピックアップを混ぜてしまうのです。」
バーンハート「ええと、ちょっとだけ、トッド・ラングレンの話しに戻りましょう。会った時の、第一印象はどうでしたか? 一緒に働いていて印象は変わりましたか?」
モールディング「ちょっとよそよそしい人だと思いました。でも、今思うと、私も同様によそよそしかったのでしょう。何故なのでしょうね。何か彼内部の心理作用と関係しているのでしょうか。それでも、こう言っても良いと私は思います。彼は、グループを引っ張って行き、私たちを前へと進める自信がしっかりあったのです。」
バーンハート「ラングレンのよそよそしさと言うのは、彼はバンドのメンバーではないのですけれど、彼がリーダーであると言うことを明確にしたかったからと言うことに関係しているのでしょうか?」
モールディング「ええ。本質は、ジョン・ヒューストンか誰かなのでしょう。[ John Huston : アメリカの映画監督。『マルタの鷹』等。ジョン・ヒューストン - Wikipedia ] 自分自身を離れた所に置いておくのです。巨船を掌握する唯一の方法なのです。でも、私は、彼はいい人だったと思いますよ。 
 私たちは、プロデューサーを置く様に強いられていたのです。レコード会社は私たちのアルバム製作に別の視点を求めていたのです。レコード製作者の最終候補には、少なくはない人たちが挙げられていました。でも、デイブが計測器に重りを載せて、選考結果に決定的な影響を出したのです。彼は、トッド・ラングレンのファンだったのです。デイブは、トッドの作品の全部を完全に知っていました。こう言ったのです。「トッド? へえ、彼と仕事ができれば素敵だなあ。」 その言葉がアンディを釣ったのだと思います。でも、他の名前も挙げられていたのですよ。」
バーンハート「どの様な?」
モールディング「アンディも覚えている筈だけど。マッド・ラング Mutt Lange はありましたよ。彼は、毎回最終候補の名簿に載ってました( 笑う )。ジェフ・エメリック Geoff Emerick 。それに、ジョージ・マーティン George Martin の名前も。」 
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2018年10月19日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」9

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」8: ノエルかえる不恵留





バーンハート「『 Skylarking 』とユートピア・スタジオに話を戻しましょう。パートリッジさんは、ほとんどは平屋で、一部に中二階があって、…」
モールディング「ええ。地上階はレコーディングのエリアで、木製の階段を上がるとコントロール・ルームがあって、そこから主要階が見渡せるのです。全部は見えませんでしたけれど、機能的には十分でした。外側には、湿気が壁を上がってくるようでした。霧のせいだと思います、ウッドストックの湿っぽい日に出るのです、専門家の見方ではないですよ( 笑う )。」 
バーンハート「そこでレコーディングするのはいいと思いましたか? レコーディング・スタジオとしてのご感想は?」
モールディング「当時、私が着想を録音しておいたのは、全部がポータスタジオでしたから、つまり、私はサウンドについては十分な知識がなかったのです。ですから、サウンドは私には十分でしたよ。誰かが、「このサウンドは駄目だ。」と言ったとしたら、私はその人に賛同するでしょうね( 笑う )。本当にはどういう理由でそうなのかはわからないのですけれどね。スタジオは目的に適うようになっているのだろうと思っていました。でも、そこがキーボートか何かを録音するのにいいスタジオなのかどうかということになれば、私には全く分かりませんでした。 
 とにかく、私たちはドラムズをするためにサンフランシスコに行くことになっていました。ですから、「ウッドストックのアンビエント・ルームはほとんど要らないな。[ ambient room がどういうものを指しているのか、私には分かりません。]」と考えていたのです。」 
バーンハート「そこでベース・パートを録音したのですよね、コントロール・ルームに座って、プラグを直接にデスクに繋いだのですよね?」
モールディング「ええ、そういう習慣だったのです。ラインをアンプに繋いでもいましたよ、でも、アンプには私は有益性を全然感じなかったのです。何に繋いでもいいですよ。」 
バーンハート「本当ですか? 特にお好きな装置はなかったのですか?」
モールディング「いいえ。何年もの間、そんなものはなかったです。ツアーをしている間というのは、機器はほとんど借り物でした。まあ、不適当なものでしたよ、まったく。注文して誂えたオーダーメイドのものは、その多くが大き過ぎたのです。それで、「これじゃあ、ベッドの下に入らない」と思ったものです。それで、何もかもを自宅の部屋に置いて行ったのです。そうして、少しづつ売ってしまいました。置いておくには手頃ではなかったのです。ううん、大き過ぎたのですね。 
 ステージで演奏する時にも、ギアにはほとんど興味を持っていませんでした、本当にそうです。私は、今では、ホームレコーディングにかなり興味を持つ様になっているのですけれど、器材にはそんなに興味を持っていないのです。私が関心を持っているのは楽想です、それに歌。そう思います。」 
バーンハート「『 Skylarking 』では、どのベースを使ったのですか? あるいは、複数のベースかも知れませんが。ニューポートはお持ちでしたか?」
モールディング「ええ。「 The Meeting Place 」ではニューポートを使いました。ウォルベースも持っていました。」 
バーンハート「ああ、幾つかのことで、ウォルは『 Oranges and Lemons 』制作中に手に入れられたのだと思っていました。」
モールディング「いいえ。’83年の終わりに手に入れたのです。でもですね、ウォルを買うお金を作るのに、フェンダー・プレシジョンベースを売ってしまったのです。デイブ・グレゴリーにすればとんでもないことですね。私は、プレシジョンの音がずっと好きでなかったのです、本当です。効果を上手く引き出せなかったのです。多くの人は、プレシジョンは素晴らしいと言います、それで、「じゃあ、君が使えばいい。」と言うことです( 笑う )。ずっと低い低音が出るのですけれどね、上手く引き出せることが一度も出来なかったのです。 
 それで、ウォルベースを手にしたのです。もっとパンチがありました。当時は指で弾いていました。今はピックを使っています。」 
バーンハート「そうなのですか? ピックだけなのですか?」
モールディング「ええ、ピックで弾きます。」 
バーンハート「その変更は、どうしてそうしようと思われたのですか?」
モールディング「「 The Mayor of Simpleton 」の速度の所為でそうしなくてはならなかったのです。あのとんでもないラインを弾くには、私の指ではどうしようもなかったのです。あの時、アンディのデモが来て、「さて、バッキング・トラックを聴いてみるか」、テープを止める、「どうするんだ、これ!」と言う感じでしたね。( 笑う )
 けれど、実際には、あれを指の爪で弾いたのです。当時、私は、ピックを上手に摘んでいられなかったのです。しょっちゅう、落としていたのです。それから、段々と、ピックを使えるようになりました。義歯みたいにです。( 笑う ) 慣れましたよ。 
 エピフォンはとても素晴らしいベースです。楽器の基本のきですね。」 
バーンハート「それに、信じられないくらい高音質で鳴り響きます。とても多様性があります。」
モールディング「私は、他のどれよりも、『 Black Sea 』でのエピフォンの音が好きです。ギブソンのようなガルルという響きが出ているのです、その音を、( エンジニアの ) ヒュー・パジャムが感じのいい丸みのある音にしているのです。」 

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2018年10月12日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」8

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」7: ノエルかえる不恵留





バーンハート「一緒に仕事をする前から、トッド・ラングレンの作品には馴染みがあったのですか?」
モールディング「いいえ。私は、ニューヨーク・ドールズのファースト・アルバムを彼がプロデュースしたと言うことだけで、彼を知っていました。」 
バーンハート「では、彼のアルバムは何も聴いたことがなかったのですか?」
モールディング「ええ、ありませんでした。テレビで、ユートピアと一緒にステージに出てるのを見たことがあっただけです。それで、私は、これはバスタードポップだな、と思ったのです( 笑う )。[ 原文は、the bastard top となっているけれど、pop の間違いでは? あるいは、洒落? バスタードポップは、複数の曲から、一つからはヴォーカルを取り出し、他方からは伴奏を取り出して一つに合わせて別の曲にしてしまうと言う方法。] それから、「あの手の人たちのすることだな、ギター・ソロの世界だ。」とも思いました。それで、プロデューサーが決まった時に、デイブが一曲か二曲をレコードで聴かせてくれらのです。「 I Saw the Light 」[ I Saw the Light (Todd Rundgren song) - Wikipedia ]を聴きました。「なんていい曲なんだ!」と思いました。彼にそう言う面があることを知らなかったのです。 
 他の誰かが、トッドはナッツ Nazz にいたことがあると教えてくれました。それに、たくさんのバンド、ミュージシャンのプロデュースをしていたと言うのです。勿論、私もドールズのことは知っていました。私たちは皆んな、「 Jet Boy [ Jet Boy - Wikipedia ] 」に夢中だったのです。」 
バーンハート「そうですか、では皆さんは、スタック・ヒールを荷物に入れて合衆国に送ったのですか? ( 笑う )」
モールディング「( しばらく笑って ) 以前には、私たちバンドのメンバー全員がスタック・ヒールを持っていたことがあるのです。レコードにそのヒールでパリンパリンという音を録音したらどんなに素晴らしいだろうと考えていたのです。そうしてあの時ですよ、あのドールズのレコードの音の制作責任者と仕事をすることになった分けですよ。 
 でも、元々、私はトッド・ラングレンを評価していませんでした。テレビで見た印象の所為ですね。でも、今は彼には見た目以上のものがたくさんあると私にも分かっています。」 
バーンハート「『 Slykarking 』のレコーディングの後に、ラングレンの作品を聴いていますか?」
モールディング「いいえ、聴いていません。音楽というのは、大抵はです、音楽の方から私のところへ来るのです。私から出向いて探したりはしません。私が音楽を作っているからですね。私は音楽に対して知識欲があって色々探しているのではないのです。」 
バーンハート「貴方の場合、ご自分の着想を「純粋」にして置きたいと言うのは、意図してなのですか? 私は、このことについて何人かのミュージシャンに聞いてみたのですが、どちらの考えも、それぞれその考えを取っている人がいるのです。他の人の音楽を意図して聴かないようにしている人がいます。彼らは、他人の音楽が自分の着想を弱めてしまうと思っているからなのです。反対の人もいます、太陽の下にあるものには何でも耳を傾けようと意識している人たちです。それは、インスピレーションを得る為なのです。」
モールディング「私は前者の方だと思いますよ。私は外に出て広く何かを探し求めて、それをそのまま吸収すると言うのは好きではないのです。」 
バーンハート「ですが、お若い時には、もちろんそうされましたよね、多くの人がそうするようにです。」
モールディング「まったくその通りです。私もそうしました。でも、こう思うのです。ものごとは順序正しい手続きを経て実現して行くものだ、と。人が何か他の人の作品を聴いて、その一週間後に傑作を書けるとは、私は思いません。それは消化されなければならないし、年月の艶を帯びて行かなければならないのです。 
 息子がMP3 を送って来て、「これをどう思う?」と聞いてくることがあります、もちろん私はそれを聴くでしょうね、でも、わざわざ音楽を求めて外へ出ては行かないのです。私の内部には、もう十分に音楽があると思っています。あまりに多くのものを聴きすぎると、際立って他とは違うものにはならないと思います、どこにでもあるようなものになってしまいがちです。オーソン・ウエルズはこのようなことを言っていました。「この業界は、映画製作について過度に知りすぎている者たちで溢れかえっている。私が興味を持つのは、自分がしている分野について何も知らない人なのです。」」 
バーンハート「なるほど、「誤解」をする人ですね。」
モールディング「そう言う人は、何か革新的なことをしてしまうのです。ベッドルームかどこかで、色々試行錯誤している人たちです。私は、いつも、オールラウンドなミュージシャンには慎重に対応するのです。必要な方法の一つではあるのでしょうけれどね。でも、どう演奏していいか分からないでも、素晴らしいアイデアを持っている人はいるのです。たぶん、進める手順は何も知らないのでしょう。でも、その何も知らないと言うことが、アイデアをもっと面白くするのです。手順を知らないからなのです、それで、古い罠に落ちることなく、何もかもをあるがままに始められるからなのです。」 


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2018年10月07日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」7

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」6: ノエルかえる不恵留





バーンハート「歌詞について話してください、私はこの歌詞でとても想像力を掻き立てられるのです。」
モールディング「当時、私の妻はタバコ吸いだったのです。私は吸っていませんでした。それで、タバコの匂いのする人にキスしたら、それも17歳か18歳ですよ、それを覚えているものですよ。( 笑う )」 
バーンハート「私は、シダの繁みに寝そべって、煙突群を見上げながらですね、ああ、敷いたコートの上に寝そべるのですね、そんなイメージがとても好きなのです。歌詞で、「 coat on the ground, coat on the ground 」と繰り返しているのですが、それが、隣り合って二つのコートが並んで敷かれている様に思わせるのですね。」
モールディング「そうなのですか?」 
バーンハート「私には、そう思えるのです。他の方は分かりませんが。」
モールディング「歌から貴方が違うものを感じ取られて嬉しいですね。今は、私もそう考えてしまいそうですね。それ以外のことが思い浮かばないですね。創造と言うのは、どれもですが、こうして起こるのですね。何かを繰り返し繰り返し読むと言うことですね? 
 ビリー・ジョ・スピアーズ Billie Jo Spears のカントリー・ウエスタンの歌「 Blanket on the Ground [ Blanket on the Ground - Wikipedia ]」の場合はどうでしょう? それもちょっと似たところがあるのではないでしょうか? 敢えて言いますが。」 
バーンハート「『 Coat of Many Cupboards 』に書かれたライナーノートには、「 Factory Girl 」に触れられていましたけれど。[ Factory Girl - Wikipedia ]」
モールディング「ストーンズの「 Factory Girl 」ですね。それもちょっとありますね。当時、今の妻の家に通っていた時のことですけれどね、結婚を前提に付き合っていた時のことです、彼女はよくストーンズをかけていたのです。『 Beggar’s Banquet 』や『 Satanic Majesties 』です。ストーンズがたくさんあったようにもいます。婚約中の工場勤めの彼女の部屋にいる間、『 Beggar’s Banquet 』、その中の「 Factory Girl 」を聴いていたのです。」 
バーンハート「多くの人は、このアルバムはトッド・ラングレンがある夏の一日を丸々包み込むソング・サイクルにすると言うコンセプトで創られたと言って来ているのですが。貴方ものそう考えているのですか? 貴方方バンドのメンバーは、『 Skylarking 』のコンセプトについて、細かなところまできちんと詰めて話したのですか?」
モールディング「いいえ。彼が一つに纏めながら興奮していたので、私も興奮したのです。彼は一つに纏める作業の真っ最中だったのです。こう言っていました。「今、わかったぞ、こうなんだ。」 それで私は「成る程、彼は分かったんだ。それなら口を出さないで置こう。彼が見つけた遣り方なんだ。」と考えていました。 
 私は、私の作品を他の誰かがその人の遣り方で一つに纏めようとして、すっかり興奮していると言う時を大切に思います。誰かが、大変なのにわざわざそうしてくれた時には、歌はより引き立って見えるように思えます。私は、ソング・サイクルの一部になって嬉しかったです。」 


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2018年10月03日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」6

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」5: ノエルかえる不恵留





バーンハート「( 暫く笑う ) それは変わった表現ですね。」
モールディング「本当に。」 
バーンハート「ウッドストックで、幾つかのパーカッションを録音したと仰ったのですが。そうだとすると、「 The Meeting Place 」の背景音に聞こえる、工場の音もそこで録音したということなのですか? 冒頭の、カッポ・カッポという音です、それにサイレンの音。同時に、蒸気の弁が開かれて機械が作動し始めるのですが。」
モールディング「スウィンドンは鉄道産業の町なのです。以前[ 歌の舞台の設定の時代 ]も同様にそうでした。トッドは、様々な音が入っているフェアライトを持っていました。その音のライブラリーの全部を私たちは使用することが出来ました。トッドはそれを使う名人だったのです。「 Summer’s Cauldron 」でも、そのフェアライトを使っています。様々なものの音を使って、私たちは歌に趣きを付与しました。そうした音は、また、リズムにもなったのです。サイレンを録音していたのはデイブだと思います。それをレコードに入れたのです。あのサイレンは、町ではもう鳴らないのです。」 
バーンハート「それは、貴方達バンドの皆さんが一緒にデスクに座ってしたことなのですか? それとも、トッド・ラングレンさん一人がプログラミングをしたのですか? ラングレンさんは、大抵の場合、自宅に持ち帰ってアレンジメントやプログラミングをして貴方達に手渡した、と聞いていますが。」
モールディング「そうですね。デモの段階で、その感じは得ていたのです。声で、吐く息でですね、「フーッシュ、チ。フーッシュフーッシュ、チ。」と言うパターンを作っていました。ホワイト・ノイズの様です。蒸気の音なのです。それをレコードの段階に持っていく手立てを私は持っていませんでした。今思うと、バンドの誰もがそれが辿るべき道を分かっていたのでしょう。それで、「ミスター・トッド、フェアライトには何が入っていますか?」と言ったのです。」 
バーンハート「デモでは、簡単なドラムマシーンを使っていましたね?」
モールディング「手でやったのだと思いますよ。バンドでミニコルグは持っていました。それを手で鳴らしたのだったと覚えています。ちゃんとしたドラムは必要なかったのです。だって、ギターがリズムをキープしていると言うものでしたから。回転するリフですから。」 

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2018年09月28日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」5

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」4: ノエルかえる不恵留


バーンハート「ベースパートには「 The Scarecrow 」が影響していると仰ったのですが、この「 The Meeting Place 」に影響を与えた他の歌はあるのですか? 少しばかりサイケデリックの響きがあるのは明らかなのですが。」
モールディング「ええ。当時、私はシド・バレットに大変に魅了されていました。最初のデュークスの録音の時です。ピンク・フロイドの最初のアルバム『 The Piper at the Gates of Down 』を掛けて聴かされたのです。それは全く別の音楽であると思ったことを覚えています。その音楽は大量の可能性を持っているのです。シド・バレットという作者は、歌の拍が、そのまま歌詞の長さになるようにしているのです。正統な拍ではありません。彼が歌うのをやめる時、それはつまり、小節の終わりになっているのです。その遣り方を少しだけ、「 Find the Fox 」に取り入れて見たのです。彼の方法は、私には、とても「自由な形式」に思えたのです。私は、歌の書き方に於いて、それはとても興味深い方法だと考えたのです。このレコードを製作している時には、そのバレットの方法が、私に移っていたのだと、今は思います。 
[ 原文:Syd Barrett has this thing where the meter of the song is just the length of his sentence -- there are no straight meters.
 ここの、meter は詩で使う歩格なのか、音楽用語の拍子なのか、私には確かには分かりません。 ]
 勿論、それまでに、デュークスの最初の仕事はしていました。でも、当時、ニック・ナイスリー Nick Nicely [ Nick Nicely - Wikipedia ] という人の作った曲も登場していたのです。模倣のサイケデリックです。ですから、今思うと、私はアンディに、デュークスのシリーズをもっと続ける様に促したほうが良かったのでしょう。だって、誰かが彼の領域に侵入しようとしていたのですからね( 笑う )。当時の私は、サイケデリックは書法の内のとても面白い様式だと思ったのです。例えば、「ドローン」です。ドローンで曲を初めて、それがどうなるか見てみるのです、キンクスの「 See My Friends 」[ See My Friends - Wikipedia ]のような曲です。あの当時の相当たくさんのバンドがこの音楽スタイルに首を突っ込んだのだと、私は思います。ホリーズ [ The Hollies - Wikipedia ] もちょっとだけしてますね。」 
バーンハート「ホリーズについては、後に、「 Vanising Girl 」で模倣していますよね?」
モールディング「ええ、そう言う所ですね。デュークスの二枚のアルバムまでには、私たちの狙う領域は広がっていましたからね。ポップも同様に領域に入っていたのです。そう思います。サイケデリック風と言うだけでなく、もっと、60年代風と言うようになっていたのだと、私は思います。 
 もうすぐ発売されることになっている、リイシュー版のスリーブ・ノートにも書いたことですが、私は、デューク用だと特に別にして、歌を書いたわけではありません。「僕がテープに残したままのものをサイケデリックに出来るか試してみよう、」と言ってやって見たと言うものなのです。」 
バーンハート「私が、「 The Meeing Place 」で気付いたことなのですが、この歌では、貴方の普段の口調が少しばかり明らかに出ていることです。これは、サイケデリックの影響の一つなのですか? 意図的だったのですか?」
モールディング「思っても見なかったですね、本当に。私の普段の口調が現れると言う時ですけど、その時には、私は何も思い煩うことがないと言う時なのですね。時にそれが現れると言うのがとても好きなのです。歌に趣を加えることになりますからね。」 
バーンハート「それでは、貴方が考えたことが、そのまま歌にちょうど良かったと言うことですか?」
モールディング「私は歌っただけです。思いもしませんでした。実際、この歌に私の口調が現れていると言ったのは、貴方が初めてですよ。私に言えることがあるとすれば、それは良かった、と言うことでしょうか。いつもは、自分のウィルトシャー訛りが出てないか、私は気を揉んでいるのです。ですが( 笑う )、実際、今は気にしていません。心配するには日が経ち過ぎていますものね。」 
バーンハート「( 暫く笑う ) 確かにそうですね。ところで、貴方は決まって最後にベースパートを録音しようとすると言うことを、私も知っています。とすればですけれど、ウッドストックでとサンフランシスコでと、両方でそうしたのですか、そういうことが出来たのですか? ドラマーのプレイリー・プリンスは、貴方たちがサンフランシスコに行くまでは、ドラムを録音出来なかったでしょう、貴方のベースパートを先に録音していたのですか?」
モールディング「していません。私たちは何もしてなかったのです! 実際には、そこに録音する予定の分だけ空けて置いてラベルにそう書いて置いただけなのです。ウッドストックでの約三週間でしたことのすべては、それだけなのです。全部を測っていたのですね、アレンジメントがどれ程になるか、私たちの演奏がどれくらいになるか、と言うことを算出していたのでしょう。主要な事はサンフランシスコに行くまではしなかったのです。」 
バーンハート「それは聞き逃せないですね。私は、貴方達はサンフランシスコに行く前にウッドストックでいくつかのトラックを録音し終えたのだと考えていました。」
モールディング「いくつかのパーカッションを録音していたとは思います、でも、それだけですよ。それで、サンフランシスコで二つか三つのベースのトラックを録音しました。そうして、残りは、ウッドストックに戻ってから録音したのです。」 
バーンハート「貴方がプレイリー・プリンスさんとの演奏を楽しく行われたと言う事は間違いのない事だと思います。『 Apple Venus 』で、彼を再び呼び戻したのですからね。」
モールディング「ええ。彼は、トッドが選んだのです。とてもいい選択でした。素晴らしいドラマーです。頼りになります。問題は何も起こりません。おまけに、気持ちのいい人間です。( 笑う ) この人をブートしましょう! 彼にいい興奮を起こさせましょう。[ 最後の文は、 to boot 「おまけに」の boot を使った洒落。 ]」 
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2018年09月20日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」4

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」3: ノエルかえる不恵留




バーンハート「ベースのパートについて話してください。デモでは、貴方は、違う歌の終わり方をしています。ベースはこの終部にだけ聞かれます。どう完成させようと考えていられたのですか?」
モールディング「何から思い付いたかをお話ししましょう。ピンク・フロイドの「 The Scarecrow 」をご存知ですか? あの歌の終わりでは、ちょっと不協和音っぽいジャカジャカなギターが鳴らされています。そして、ベースはこうです。( ネック部分をスライドする音を口で真似る。 ) 聴かれるべきですよ。それを聴いたとき、私は、「この急降下する音が好きだなあ、どこかで使えないだろうか?」と考えたのです。( 笑う ) それで、デモの終わりにそれを貼り付けたのです。でも、私たちは、それを使いませんでした。「 Scarecrow 」が私にそうしなくてはいられなくさせたもの、それがデモでしたことだったのです。 
 レコードを創る時、何もかもがはっきりと明瞭になるのです。水晶のように透明に録音され、淀み、澱が何もないようになると、何かもっと他のことを入れられると気が付くのです。正直に言って、ベースをどうしようとしていたか、私は覚えていません。でも、今思うと、トッドの豪華なハイファイの装置で聴いた時、それが何かを思い付かせたのではないでしょうか。違った道へと降りて行ったのです、そうすることで、おそらくベースはぴったりと合うだろうと思ったのです。 
 不思議なのですよ。ある歌をバンドが習得していく時、どれほど変わっていくものでしょう。私は、始め、この歌にはベースのパートはそうたくさんに必要ないだろうと思っていたのです。ただ、「金属的に聞こえないようにしておこう」と思っていただけなのです。ですが、ウッドストックでこのギターのリフを聴いた時には、それに呼応するベースラインを考え出さなければならないのは、全く明らかに思えました。それで、このベースラインはとても良く出来た、と私は思っています。」 
バーンハート「ええ、ええ。このベースパートはとても素晴らしいです。とても独特です、それに、この歌には不可欠なパートになっています。それが、私が驚いたことの一つなのです。この不可欠なパートがデモにはないのですから。」
モールディング「私は、自分では歌をどうしたいのかをバンドに示すことは不可欠なことだとは考えていませんでした。バンドの他のメンバーは、このリフとメロディを聴ければいいのです。デモは、細かに推敲されている必要はないのです。」 
バーンハート「そうですか、それでは、貴方がスタジオ版[ 完成版 ]にはベースパートを肉付けしなければならないと気付いた時、そのベースのメロディが貴方の頭の中に聞こえていたのですか? それとも、座り込んで色々と考えた末に、やっと、ギターのリフにぴったりの対位旋律を考えついたのですか?」
モールディング「私がスタジオで録音の仕事をしている時にはいつも、自分のポータスタジオを持ち込んでいましたよ。それで、スタジオのコンソール・デスクに繋いで、その日の演奏を、一番新しい演奏ですね、コピーするのです。そうして、自分の部屋に帰って、それに沿って弾いて見るのです。そうして考え出していました。かなりの年月、そうしていたと覚えています。」 
バーンハート「部屋で貴方が考えていられたと言えばですね、ウッドストックの生活環境については、パートリッジさんから伺っているのですけれど、理想的なものではなかった様ですね。レコーディング作業のない時、他にすることはあまりなかった様ですね、森に居たからですよね?」
モールディング「ええ。そこに着いた時のことを覚えています。トッドは居ませんでした。彼は、バンクーバーでの万博に行っていたのです。[ バンクーバー国際交通博覧会 - Wikipedia ] そう覚えてますけれど。そこに三日か四日居ました。手持ち無沙汰でした。( 笑う ) 丘の中腹で、早春でした。まだ樹々には葉がそれ程には着いていませんでした。トッドのゲストハウスがバンド用に充てがわれてました。そうですねえ、部屋はたくさんありました。時代遅れのものでしたね。ニューイングランド風の木造家屋だったのです。 
 鼠がいたと思いますよ。寝ようとすると、そこらじゅう走り回るのです。( 笑う ) バンドって、誇張するものですよね。」 
バーンハート「( 笑い続けながら ) その通りですね。より面白い話を作るのですね。」
モールディング「まったくね。いいネタを作るのです。でも、あまりにひどかったですよ。」 
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2018年09月10日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」3

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」2: ノエルかえる不恵留





バーンハート「ウッドストックのトッド・ラングレンのスタジオに入る前に、貴方方はリハーサルをされたのですか?」
モールディング「それが、このレコード全体の問題なのです。私たちが飛行機に乗る前に、メンバーの誰もが「リハーサルはするつもりがないよ。彼はどうしても変えてしまうからね。」と言っていたのです。それで、私はこう思っていました。「それでは、私たちはリハーサルはしないでおこう、それがいい。」 そうして、ウッドストックに着いたのです。そこで気が付いたのです。「僕は、各曲について何も知らないよ! 誰もコードを教えてくれてないよ! どうするんだ?」って。( 笑う ) そうしてトッドが、「じゃあ、まず一度通してやってみよう。」と言ったのです。「なんてことだ」と思いましたよ。 
 誰もどうなるのかわかっていませんでした。私が知っていたものといえば、アンディのデモだけだったのです。」 
バーンハート「( 暫く笑う ) それで、デモに沿って演奏して見ていたのですか?」
モールディング「いいえ! 全くです。それがどんな歌だか、聴いて楽しんでいただけです。演奏はしていませんでした。アンディたちはこう言い続けてましたからね。「リハーサルする意味がない。」」 
バーンハート「それではです。ラングレンさんが過去にプロデュースした作品を見れば、いつもそうしていたように、彼が作品の中で貴方達よりも重要な役割をしようとしているつもりだと言うことを、貴方は事前に知っていましたか?」
モールディング「彼が電話して来たときにはこう言っていたのです。「はい、聞いて。君らの曲順は、私が既に決めたからな。」 私は、「おやおや。パートリッジはどうするつもりか? 」と思いました( 笑う )。ちょっと変わってるな、と思ったのです。「こんなことはこれまでなかったぞ。この男は、牛の角を矯めてしまうんだな、本当に。」と考えました。と同時に、「これは良いかもしれない、これが必要なのかもしれない」とも考えました。と言うのも、ヴァージン社では、誰もが、このところ私たちはヒットを出してないと、ちょっと腐り始めてましたから。この男が、私たちが進むべき道を示そうとしているのかもしれない、と思ったのです。それで、彼はとてもいい仕事をした、と私は言う他ないですね。 
 それでもですね、その時点で、多分もっとたくさんの干渉があるだろうな、となんとなく思ったのです。それは、私たちがイギリスにいる間にもありましたからね。彼は、電話をして来て、収録曲と曲順を聞かせたのですから。ですから、私たちはリハーサルをしなかったのです。でも、私はそれについて、今でも考え続けています。私は何が起こるかもう少し知っておくべきだったのではないかと思うのです。少なくとも、コードだけは覚えておくことは出来たでしょうに。でも、アンディとデイブが無意味だと言うので、私はそれに納得していて、( 笑い ) 気に掛けなかったのです。 
 もちろん、変更されたコードはそうはありませんでした。でも、かなり編曲をされて、加えられた部分が多くありました。特に、ストリングスのアレンジです。でも、歌の基本的な枠組みとコードの構造は、ほとんどそのままで同じだったのです。」 
バーンハート「思うのですが、これまで貴方が仰ったことなのですが、自然発生的なことということです。それは、屡々、リハーサルをしない時に起こることですよね。けれども、貴方が調子が狂っていたと感じられていると言うことは、何か別の問題があるのですね。」
モールディング「ええ。私は、もっとリハーサルをするべきだったと、今は思っています。私たちの経験を通じてそう思うのです。私たちは、大抵は、ファースト・テイクにしたことの方に満足したものでした。もっと分析して考えて演奏したものよりもです。 
 アンディの方法とトッドの方法は、全体的に違っているのです。アンディのは、ずっと分析的で論理的なのです。時には、25テイクも録ることさえあります。そうなると、演奏する楽しみも何処かに消えてしまっていて、歌の魂は無くなっているのです。そうすると、テープを反対に回して、初めからしたくなりますよ。一方、トッドは、「やってみよう、通して録れれば、完璧でなくても、魂はそこにあるからね。それを記録しておこう。失敗を気にしない様に、全体に魂があればいいのだから。」と言うのです。」 
バーンハート「それは『 Skylarking 』についての聞き逃せない話です。と言うのも、通しで録音すると言うことについては、パートリッジさんは、『 Skylarking 』の録音時に覚えた苛立ちという観点から話されたのですが、その通しでの録音は、ラングレンさんの仕事は全部が込みの一定額の費用で行うので、彼の都合で手早く済ますと言う事だった、と言われていました。」
モールディング「私はそれだけの理由だったとはとても思えません。それが、トッド・ラングレンの方法なのでしょう。彼はそうするのを好んでいるのです。そう言う考えを持っているからです。それに、私も同様に考えているのですが、ベスト・テイクと言うのは、バンドが通しで演奏している時に、エンジニアがそれを何とか捉える様に努めて、やっと得られるものなのです! それをレコードにすべきなのです。」 
バーンハート「誰もが物珍しく張り切っていますからね。」
モールディング「誰もが想いを新しくしていて、誰もが「赤ランプ恐怖症」には罹ってないのです。赤ランプが灯っていても、ミスをしたかどうかは気に掛けないのです。」 
バーンハート「正にその通りですね。新鮮な気分で、しかも、リラックスしている。」
モールディング「リラックスして、その上に、すべきことをしているのです。意識的にではないのです。それはあるがままなのです。そこで起こっているのは、正に魔法ですね。意識的になると、演奏は駄目になる、と私は考えています。」  


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2018年08月31日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」2

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」1: ノエルかえる不恵留





バーンハート「そうですね、「悪いことが起こるのには、小さなこと一つで十分だ」と考える事を止められはしないですからね。」
モールディング「ええ。でも、私は、飛行のスリルが大好きなのです。高く昇ること、その眺望、それに、離陸することもです、離陸は愉快にもなりますが怖くもあるのです。」 
バーンハート「完成された版だけでなく、デモの版も、私は注意深く聞いています。そこでなのですが、私は、二つの版には、僅かな違いしかないということに気が付いたのです。勿論、アレンジメントがほとんど完成されているということにも驚いたのですが、何よりも、ヴォーカルのアレンジが完成されていることに驚いたのです。私が分かった違いというのは、キーが違っているということです。私が思うのには、スタジオ版は、デモ版よりも、半音、あるいは、全一音低いです。それは、誰が決めたのですか?」
モールディング「私のポータスタジオは、いろいろなスピードになるのですよ、そういうことだと思います。( 笑う )」Portastudio - Wikipedia
バーンハート「それでは、両方とも同じキーで演奏したのですか?」
モールディング「いいえ。こう言うことだったと覚えているのですが。アンディにリフを弾いてもらったのですが、彼は、違うチューニングで弾いたのだったと思います。」 
バーンハート「貴方は、違うチューニングでギターを弾くことがお好きなのですか? そうすることが多いのですか?」
モールディング「ええ。大好きです。そうすると、何か変わったものを作れてしまうのです。十年間は、自宅ですぐに取り上げられるギターは普通のチューニングにはなっていなかった、と思います。当時、特殊なチューニングの教則本を紙に書き写して、一段階、二段階、三段階と進んで行ったのです。それに( 笑う ) 、弦に与えてはいけなかった張度も試してしまいました! それで誰かをとても苦しめたようです。 
 そうすると、面白いコードかリフを簡単に見つけられるのです。最近はしていません。’85年頃から『 Nonsuch 』の後くらいまでですね。それから、そうした特殊チューニングは、コードの面白い転回を気付かさせてくれます。それで、そうして見つけたコードの転回を誰かにキーボードで弾かせると、散散に悪態を吐かれることになるのです。( 笑う ) でも、それはとても面白いのです。とても好いものに聴こえます。皆さんもそれを知っておかないといけないでしょう。」 
バーンハート「そうですか。それで、パートリッジさんにギターのリフを弾かせて…、」
モールディング「アンディがリフを弾いて、デイブがピアノです。」 
バーンハート「彼は他のギターも弾いていますか? アコースティックとエレクトリックが混ざっていることは、私にも聴き取れるのですが。」
モールディング「ええ。」 
バーンハート「貴方もギターを弾いていますか?」
モールディング「あちこちで、二、三のコードを搔き鳴らしたのだっっと思います。」 
バーンハート「私は、アコースティック・ギターは貴方だろうと思っていました。」
モールディング「多分そうです。でもそれは、自分が他人の足を踏んでいるかどうかにかかっているのですよね( 笑う )。もし、曲が十分に満ちているように聴こえる場合、あるいは、自分の頭の中でこうでなければならないと思っていたものにぴったりとそぐっているように聴こえたのならば( くすくす笑う )、他人の持ち場に踏み込む必要はないのです。何かが欠けているときに限って、「ふうん、誰もこれをやってないな、曲の必須の部分を満たす為には、自分でするしかないな。」と考えて、そうするのです。それをわざわざ探し求めては駄目ですよ。」 
バーンハート「キーボードのパートですが、私は、大きなコーラスの効果があるように思えます。それで、貴方には頭の中に特殊な音響の型を持っておられたのだろうか、と私は一つの謎を抱えてしまったのです。貴方にそうさせる、何かの影響があったかもしれないと色々考えて見たのです。もし、そうでなければ、プロデューサーのトッド・ラングレンさんが何かを提案したのかもしれないとも思ったのですが。」
モールディング「私は、トッドがこの曲「 The Meeting Place 」に何かしたかどうか、はっきりと覚えていません。正直に言ってそうなのです。十分に出来上がっていましたからね。何よりも、この曲は、三つの部分から成っているのですが、その部分とはどれも、リフなのです。キーボードに関しては、デモでの間奏で私が弾いていたものをデイブが取り上げたのだったと思います。ある種の走句ですよね。」 
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2018年08月27日

バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」1

 トッド・バーンハートさんのコリン・モールディングへのインタビュー、「 The Meeting Place 」について。 
 元は、MySpace に2009年1月26日に公開されたもの。今は、MySpace にはありません。Chalkhills のアーカイブにあります。 
Chalkhills: XTCFans: Andy's Take: "The Meeting Place"

 それから、Bernhardt 、Moulding のカタカナ表記を改めました。バーンハート、モールディングに。 

1.
バーンハート「「 The Meeting Place 」を貴方に書かせたのは何でしょう?」
モールディング「気持ちの好いリフでしょう、私はそう思います。」
バーンハート「歌を最初から最後まで通している円環的なギターのリフですか?」
モールディング「そうです。とてもナーシー・ライム[ 童謡 ]的に思えます。このリフは、私に展げられた玩具の町を思い出させたのです。子供っぽい、ナーシー・ライムの様な、ベルの様な、朴訥なリフです。貴方がた、聴き手が、この玩具の町を見降ろしたなら、その風景の中に私を見つけ出すでしょうね。工場か何かの脇で、私と妻が会っているのです。私たちが十代の頃ですよ。」
バーンハート「そういう様な状況だったのですか?」
モールディング「ええ。元は私と妻です。私は、普段では、特定の人物や物事を書くことはないのです。私は、歌と言うのは夢の様なものだと考えていますから。不可解なものを手に取るのです。と、「彼は何をしているのだろう?」と他人は思うでしょうね。( 笑う ) 私にとっては、歌とはそうしたもので出来上がっているのです。特定の人物で出来上がっているのではないのです。他人は特定の人物を明らかにしたがりますよね、でも、私の場合は、そうではないのです。例えば、「 Dying 」ですが、何人もの方がやって来て、「あれは、君の父親だろう、そうだよね。」と言うのです。私は常に、「そうねえ、違うよ、特定の誰かではないんだ。彼は歌の中の人物なんだ。でも、僕たちには、隣に住んでいる老人が何人も居るでしょう。たくさんの老人がいるんだよ。」と答えることにしてます。場面を作り上げるのは、様々な人の寄せ集めなのです。大抵は、私が特定の人物を描くことはないのです。 
 この歌については、殆ど、統御しなかったのだったと思います。言葉は勝手にやって来たのです。潜在意識からくるのです。そして、書いた後になって精査するのです。すると、それを書いた理由がわかるのです。そうですね、こう言う場面を考えてみましょう。貴方はある部屋に居るのですが、そこでは、誰かがちょうど歌を発見したところなのです。そして、その人は、ハミングを始めます、それから、色々な言葉を歌います。そこで貴方はこう尋ねるでしょう。「その後は、どうなるの?」 私は、その人が何かの糸口を持っているとは、到底思えません。歌は、ページに落ちてくるのです。そうしてから、人は、自分が望むものは何だったかが分かるのです。」
バーンハート「それでは、歌を作る過程というのは、貴方にとっては、発見の過程なのですね?」
モールディング「そうです。何についての歌になりそうなのか、特定の何かが分からなくてもいいのです。でも、骨を拾い上げたならば、「そうだ、これがどこに行くかは分かるぞ。」と、多分言うでしょうね。そうすると、何故、歌がその辺りに現れたかが腑に落ちると言うものなのです。」
バーンハート「一旦、方向性を見つけたならば、完成への道筋を辿れると言うことですか?」
モールディング「歌を完成させられる場合が多い、と私は思います。貴方が言われたいことは分かるのですが。でも、私は、無理にでもそちらへ引っ張って行くと言うことは好きではないのです。時には、こう言うだけのこともあるのです。「ああ、今は完成でない。たぶん、潜在意識がこれを良くしてくれるだろう、そうしたら、今は見つけられてない言葉が湧き出して、完成出来るだろう。」 そうでないと、既に降りているものに別の香りを帯びさせることになるのです。自分の考えで歌を完成させようとすると、文字通りに終わってしまうのです。私の言おうとしていることがお分かりになりますか? 私は、少々曖昧な、多義的な方が好きなのです。そうした、多義的な言葉は、実際、潜在意識から湧いてくるのです。」
バーンハート「貴方が仰有る曖昧で多義的といういことは、歌詞に深みを齎します、私はきっとそうだと思います。」
モールディング「言葉がよく分かっていることから遣って来ているのでない場合は、ずっと深い考えがある様に思えるのです。今になって、やっと、それを肯定出来る様になりました。以前は、それが肯定出来なかったのです。人は神的な介入を待つことなしに書くことが確かに出来るものだ、と私は考えていたのです。でも、そうやって、神の介入なしに歌を書くと、歌は良いものにならないのです。今は、歌が漂い寄って来るのを待つのが良いと思う様になっています、そうして、鉄が熱い内に叩くのです。」
バーンハート「そうですか。それでです、貴方は循環的なギター・リフを見つけられた、それが、玩具の町を思わせた…、」
モールディング「そう、それで、私はその風景の中にいました。「 Sacrificial Bonfire 」も少しそう言うところがあります。私は風景を描写しているのです。私は妻と共にその風景の中にいるのです。彼女は、当時、印刷工場で働いていました。私はいつも昼食の休み時間に彼女に会っていたのです。パブに行ったり、公園のベンチに座ることもままありましたし、楽しい五分間を過ごしたのです。お分かりでしょう、( 笑う )。」
バーンハート「( 笑う ) それで二人ともが、午後の仕事に遅れたのですね。」
モールディング「そんなところでしょうね、ええ、そうですね。「1時半に遅れる」と言うことに関わる何もかもが、私の心に刻み込まれているのです。そう思います。そうですね、学校に通っていた時分に、1時半には学校に戻っていなければならないと言うことはわかっていましたよね、それで、そう出来なかった場合、「ずるけてしまおう、学校に戻らないでおこう」とは思わなかったですよね。恐怖心で縮こまる感じだったでしょう。( 笑う )」
バーンハート「( 笑う ) その通りですね。恐怖心と自由への渇望との混ぜ合わせですね。それがぞくぞくするのですね。」
モールディング「ええ。恐れとぞくぞく感が一緒に混ざっているのです。飛行機に乗るときの感覚ですよ。私は、今でも、嬉しさにぞくぞくしますけど、同時に怖いのです。」  


バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」2: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」3: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」4: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」5: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」6: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」7: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」8: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」9: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」10: ノエルかえる不恵留
バーンハート、モールディング対談「 The Meeting Place 」11: ノエルかえる不恵留


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2017年12月19日

Les Parapluies

 今日のウィキペディアのトップページの「 Today's featured picture 」は、ルノワールの『 Les Parapluies 』だったので、 
The Umbrellas (Renoir painting) - Wikipedia 

雨傘 ルノワール 

XTC「 1000 Umbrellas 」。
posted by ノエルかえる at 22:40| Comment(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月16日

BRUTO MINORE

 ジャコモ・レオパルディの「小ブルータス」、第二連は、「 Dear God 」を思い出させる。 

Canti (Leopardi - Donati)/VI. Bruto minore - Wikisource 

Stolta virtú, le cave nebbie, i campi
dell’inquiete larve
son le tue scòle, e ti si volge a tergo
il pentimento. A voi, marmorei numi,
(se numi avete in Flegetonte albergo
o su le nubi) a voi ludibrio e scherno
è la prole infelice
a cui templi chiedeste, e frodolenta
legge al mortale insulta.
Dunque tanto i celesti odii commove
la terrena pietá? dunque degli empi
siedi, Giove, a tutela? e quando esulta
per l’aere il nembo, e quando
il tuon rapido spingi,
ne’ giusti e pii la sacra fiamma stringi?
posted by ノエルかえる at 09:04| Comment(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

パートリッジは明かした:First four chords to EARN ENOUGH

 Twitter 上に、パートリッジが書いた「 Earn Enough for Us 」の最初の四つのコード: 
https://twitter.com/xtcfans/status/897770109548343296 

First four chords to EARN ENOUGH are (notes)... GDGGDG - FCFGCF - GCDGCF - FCFGCF. Over to you.
posted by ノエルかえる at 20:39| Comment(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

スカイラーキングのベース・パート

 Florian Decros と言う方が、『スカイラーキング』のベース・パートを譜面にして、チョークヒルに寄贈された。 

Florian Decros: Bass tabs of "Skylarking"
posted by ノエルかえる at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

『 Der Sommer 』Caspar David Friedrich

 「 Grass 」「 The Meeting Place 」を思わせる、あるいは、もっと、『 Skylarking 』を思わせる、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの1807年の作品『夏』。縦71.4センチ、横103.6センチ。Neue Pinakothek ノイエ・ピナコテーク所蔵。 

森の高い樹の下で、若い男女が抱き合っている、樹の枝には一対の白い鳩。 

Caspar David Friedrich - Der Sommer (Landschaft mit Liebespaar) Wikipedia  


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2017年06月17日

Good Christ! He’s a bloody ruffian

 ジョイスの『ユリシーズ』、エピソード12 Cyclops の初め頃に、アンディ・パートリッジ / XTC の「 Dear God 」を思わせる箇所が。 
 それに、respectable も。 

       − Good Christ! says he. I could have sworn it was him.
       And says Bob Doran, with the hat on the back of his poll, lowest blackguard
in Dublin when he’s under the influence :
       − Who said Christ is good?
       − I beg your parsnips, says Alf.
       − Is that a good Christ, says Bob Doran, to take away poor little Willy
Dignam?
       − Ah, well, says Alf, trying to pass it off. He’s over all his troubles.
       But Bob Doran shouts out of him.
       − He’s a bloody ruffian I say, to take away poor little Willy Dignam.
       Terry came down and tipped him the wink to keep quiet, that they didn’t
want that kind of talk in a respectable licensed premises. And Bob Doran starts
doing the weeps about Paddy Dignam, true as you’re there.



 「公正なキリスト様! 誓ってもいいぞ、あいつだった。」彼は言った。 
 すると、酔うとダブリン一の破落戸になる、ボブ・ドーランは、帽子をうなじに落としてこう言った。 
 「だれが、こうせいなキリストさまって、言った?」 
 「にんじん、かんにんな。」とアルフ。 
 ボブ・ドーランたらば「こうせいなキリストさまだぞ、ウィリー・ディグナムちゃんをつれてったのは。」 
 アルフは受け流そうとして、「ああ、まあ、あいつは面倒を片づけたわけだ。」と言う。 
 ボブ・ドーラン喚き出す。 
 「キリストったら、ほんまもんのあくとうだ、って言ってんだ。ウィリー・ディグナムちゃんをつれてったんだ。」 
 テリーが降りて来た。ボブにウィンクを呉れて、黙る様に合図した。許可証のあるちゃんとした店で、そんな話しはして欲しくないの。ボブ・ドーランは、アイルランド男ディグナムを思って泣き出した、本当の話し。
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2017年05月23日

ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」5

ベルナール「では、最後の質問です。ラングレン氏のこの歌に於いての役割は何だったのですか?」
パートリッジ「第一ヴァースを子供に歌わせると言うのは、彼の提案だったと思います。レコーディング以前に、私は、このタイトルは、子供が書いた神様への手紙に発送を得たのだ、と明かしていたのです。そうしたら、彼は、「第一ヴァースを子供に歌わせない理由があるのか?」と言ったのです。それで、それは面白いな、と思ったのです。当初は、子供の声で歌い始めて、それをフェイドアウトさせて、私の声に変えて行く、と言う案で話し合っていたのです。最終的には、第一ヴァース全部を、あの女の子に歌わせることにしたのです。 
 トッドが知っていた唯一の子供が、あの少女、ジャスミン・ヴィレット Jasmine Veillette だったのです。音楽一家の子供で、ウッドストック地区で、何小節かのちょっとした歌を歌ったことがあったのです。トッドは、「たった九つなんだ。」と言っていました、あるいは、年齢は違っていたかもしれません、そして続けてこう言いました。「この子は、私はよく知っている。けれど、自分を見詰めている三人の見も知らないイギリス人がいたら、貝の様に口を噤んでしまうからね。録音をしている午後の間、君らは何所かに居なくなって呉れ。」 それで、私たちはそうしました。」
ベルナール「それはそうですね。そうした方が、その女の子はより良い歌唱をしたでしょうから。」
パートリッジ「こっそり、彼女には私たちが見えない所から、覗いたのだったと、思うのですけれど。でも、私たちは、彼女が帰るのを待ったのです。それから、スタジオに入って、録音を聴いたのです。完成させるのに、何テイクを録ったのかは知りません。でも、彼女は素晴らしい仕事をしました。多くの人は、あの部分は、少年が歌っていると思っているのです。ビデオでは、もじもじした感じの少年が演じていますからね。でも違うのです、幼い少女なのです。」   


おわり  

誤訳、疑問点がありましたら、ご指摘下さい、助かります。  

ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」1: ノエルかえる不恵留 
ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」2: ノエルかえる不恵留 
ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」3: ノエルかえる不恵留 
ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」4: ノエルかえる不恵留
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2017年05月19日

ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」4

ベルナール「アルバムのレコーディングについて話して下さい。モールディングさんは、フレット・レスを弾いているのですか?」
パートリッジ「そうですねえ、ニューポートだと思いますよ。ニューポートに弱音器を着けると、アップライトのアコースティック・ベースとフレット・レスのエレクトリック・ベースの中間の様な音が出るのです。音に、唸りも瘤もたくさんあるでしょう。」
ベルナール「グレゴリーさんはエレクトリック・ギターですよね? 貴方は、ほとんど、アコースティック・ギターを担当しているのだと、私は思うのですが。」
パートリッジ「デイブは、典型的なグレゴリー・アルペジオをしてますね。私は、アコースティック・ギターです。それから、プレイリーは、ドラムズをビシビシ言わせてます。」
ベルナール「ええ。プリンスさんは、最初の部分で、スネアを使って、とても興味深い小技を見せています。ヴァース部分ですが、すべての三拍目に、スティックの反発を使っているのです。[ ロール ] ちょっと、軍隊式の感じが出てます。」
パートリッジ「ええ、続いているロールの感じですね。」
ベルナール「この歌について、プリンスさんに説明した時に、貴方がどういう雰囲気を望んでいるのか、お話しになったのですか? それに、どういう用語で説明されたのでしょう?」
パートリッジ「あれはですね、そうですね、、 活き活きとしたものではないのですね。ドラムズは、ずっと、頭を垂れているんです。ただ、ロールをしてるんです、ロールだけなんです。まったく耳障りにならない、頭に響かない音なんです。普段は、私は、ドラムがリズム・ギターと呼応するのが好きなんです。それに、ドラムとベースが呼応するのも。ヴォーカルだって、ドラムと会話する様なのが好きなのです。でも、この歌は違うのです。ドラムズが、歌には顧慮をしないで、ただずっと、パタパタ鳴っているだけにしたかったのです。プレイリーはとても上手くやっていますよね。私たちの歌のいつもの様なドラムズは要らなかったのです。普段のドラムズではなかったのです。ドラムズは、とてもひっそりした感じに演奏させたのです、「起こさないで下さい」と言う感じのリズムなのです。」
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2017年05月16日

ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」3

ベルナール「それから、もう一つ皮肉なことがあります。この歌が、その時点で、それまで貴方たちが発表して来たどの歌よりも、貴方たちを有名にしたと言うことです。それが事実なのです。そのことは、この歌のパラドックスに何よりも合っていることだと思います。」
パートリッジ「そうですねえ。最初は、シングルのB面だったのですよ。それから、アルバムに加えられて。それはつまり、「 Mermaid Smiled 」を犠牲にしなければならなかった、と言うことなのですけれど。」
ベルナール「あれは酷いです。素晴らしい歌ですから。でもですね、同時に、貴方が、モールディングさんの歌ではなくて、貴方ご自身の歌をアルバムから外した理由については、私も分かる様な気がしますよ。貴方たちは、微妙な状態にあったのですよね。サンフランシスコでのセッションの間に、バンドは、ほとんど崩壊していたのですよね、そうではないのですか?」
パートリッジ「ええ、ええ。剣呑な雰囲気でした。セニョール・ラングレンと仕事をしていると、段々、難しい状態になって行ったのです。スタジオで、私たちが喧嘩したのは、初めてのことでした。何かこれということがあったのでもないのにですよ! アルバムを作り終えて、それでもまだバンドであったのです。普通有り得ないことですよね、そうであるのが信じられない程でした。」
ベルナール「それで結局は、この歌が「救済」になったのですよね。「 Dear God 」は貴方の救済者なのですよね。」
パートリッジ「人々を驚かせましたからね。ラジオ局もひどいですよね。この歌を放送すれば、社会のある人たちを苛立たせると踏んだのですよ、だから、放送で流したのです。ある意味、ラジオ局と抗議して来た人たちは共謀していたのです。最初はB面だったのです。そして離陸して…。そうして、アルバムに加わって。一方で、「 Mermaid Smiled 」が返す刀で切り落とされたのです。( 笑う ) 人魚さんのぴかぴかの貝掘り熊手とバケツに落ちて行ったのですね。」
ベルナール「でも、リイシュー版では、何とか戻せたのですね。」
パートリッジ「全部を入れられたのは、良かったです。でも、ビニール盤の片面を重くしてしまいましたね。」
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2017年05月11日

ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」2

ベルナール「( プロデューサーの ) トッド・ラングレンさんは、この曲を、本来のアルバムの曲順の中に入れていたのですか?」
パートリッジ「ええ、私はそうだったと思いますよ。」
ベルナール「それは、どの箇所なのでしょう? 今置かれている所ですか? [ アメリカ版に入れられた位置。 ]」
パートリッジ「大体、そうだと思いますよ。」
ベルナール「デモ・テイクについて話して下さい。ずっと作り込まれ仕上げられたデモ・テープの一つですよね。私は、あの時期のデモ・テイクを聴いたことがあるのですが。」
パートリッジ「ええ。いくつかの違った形式で色々と試してみたのです。最初のものは、スキッフルの様なものでした。速くて、アコースティックで、ガチャガチャ言って、二倍の速さでしたね、でも上手くいかなかったのです。それで、「 Rocky Raccoon 」のスピードにしてみたのです。( 笑う ) 同じキーだと思いますよ。実際、Aマイナーですから。まあ、ずっと穏やかな速さで試してみたのです。すると、ずっと荘重になりましたよ。バンドの他のメンバーは、それがとても気に入りましたね。それで、トッド・ラングレンに聴かせる為に、まだちゃんとデモにしていなかった曲が何曲かあったので、ある日、デイブの家に集まって、デモ・テイクを作ったのです。「 Summer's Cauldron 」もその中に含まれていたと思います。」
ベルナール「今伺った時に、私が前提にしていたのは、『 Coat of Many Cupboards 』に入っていたものです。なんて完成された音に聴こえるのだろう、と、私は驚いたのです。」
パートリッジ「ああ、あれが、デイブの自宅のリビングに皆んな集まって4トラックのテープレコーダーに録音したものですよ。その時、私がこう言ったのを覚えていますよ。「いいね。ここにストリングスを入れたらどうだろう。ガーシュイン風のブルースっぽい、「 Summertime 」の感じにしたら良いんじゃないかなあ。」 私はいつも思うのですよ。ストリングスと言うのは、ブルーノートスケールの全音を使って、スライド奏法を使うと、曲にちょっと魔的な色調を与えますよね。私は、この歌のミドル部分には、少し暗い印象を出したかったのです。それで、ストリングスは絶好のアレンジだと考えたのです。それに、アコースティック・ギターと、とても上手く調和するとも考えたのです。」
ベルナール「成る程。こうした音楽の形式の混淆は、もちろん、歌がその内面に抱えているパラドックスの感じを増加させますね。歌詞そのものに内包されている逆説ですけれど。」
パートリッジ「そうですね。逆説ですね。まだこう言っている聴き手もいるのです。「神の存在を信じてないならば、どうして、彼は、神宛ての手紙を出すんだ?」 ( 早口で ) それが逆説なのですよね。まったく、付いて来て欲しいですよね。目覚めよ! 構想はですね、こうなのです。自分がそこには居ないと信じていない者たちに話し掛ける。そして、そこに居るのならば、すべての厄介ごとの原因になっているのはその者たちなのだから、何故そうなのかと問う。だが同時に、その者たちはそこには居ないと言うことを知っている。これが、構想のすべてなのですよ。 
 ( 話しを止める。溜息を吐く。 ) それで、もう、全文憎しみに満ちた手紙を受け取りました。それに、たくさんの冊子も。それらは、全部が、アメリカから送られて来たものです。まあ、そのどれも、敵意のある手紙でした。イギリスからはまったく来ません。誰かが、一冊の本を送っていました。そのタイトルは素晴らしいものでした。ですから、まだ、その本を持っていますよ。『 You Can Live Foever in Paradise on Earth 』[ You can live forever in paradise on earth. (書籍, 1982) [WorldCat.org] エホバの証人の出版社 ]という本です。私は、「へえ」と思いましたね。 
 まあ、そういった嫌がらせの手紙、フロリダのラジオ局への爆弾を仕掛けると言う脅迫、それで起こる騒動、そういった事の何もかもが、実は中世世界なのだ、と気付かせました。( 言い淀む ) 本当に残念ですよ。自分たちの信心と反対になる意見を表明する者がいたら、あるいは、自分たちの信心に違う考えを取り入れようとする者がいたら、ひどく錯乱する人がいるのですねえ。それは、そもそも、そういった人たちをそんなに暴力的にさせるものなのでしょうか?」
ベルナール「国に住むあらゆる人は、言論の自由が…、」
パートリッジ「いいえ。言論の自由等ありませんよ。宣伝文句に過ぎません。そうですね、「わたし、それ、大好き!」とかですね。他の広告ソングだと、( 甘ったるいメロディで歌う )「アメリカに住みにお出でよ、げんろんのじゆうがあるよ。」 まあね。細かい所は置いておいても、事実は事実です。白いアメリカと言うのは、イングランドに住むことが出来なくなった、頭のおかしい根本主義者が始めたのですよ。それでどうなったと思います? 彼等はアメリカに着くと、原住民たちを苦しめ始めたのです。」
ベルナール「それはちょっと違います。…、合衆国では、常に、合理性と宗教との間でせめぎ合いがあるのです。私たちは、建国の父達には、啓蒙性を認めています。建国の父達は、全体的には尊敬されているのです。ところがですね、建国の父達を尊敬していると言っている、その当の本人たちの中には、建国の父達の成した事全部を無視する様な行動をする者たちがいるのです。」
パートリッジ「その人たちは、建国の父を自分たちの肉林に交換したのに違いないですよ。自分たちの臓腑を七面鳥の肉汁池に換えたのですよ。[ 原文では、gravy と言う語を使っているので、酒池肉林をちょっと変えて使いました。 ] パパ・ブッシュのした事ですね。 
 イングランドではですね、ウースワース[ チェーン経営の大型スーパー・マーケット、「 Meccanik Dance 」に登場。 ]の、何店舗かでですけれどね、釘が手を突き抜けて十字架に刺さっているジャケットのシングルは、販売禁止にされました。人々を不快にさせたくなかったのですね。ウースワースの経営陣は、全員が、この件では、信心ぶってましたね。」
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2017年05月04日

ベルナール、パートリッジ対談「 Dear God 」1

 アンディ・パートリッジとトッド・ベルナール Todd Bernhardt さんの対談、「 Dear God 」について。
 2006年11月26日にMySpace に公開のもの。MySpace にはもうありません。今は、チョークヒルのアーカイブにあります。  

Chalkhills: XTCFans: Andy's Take: "Dear God"  

書籍『 Complicated Game 』に採られているものとは違います。書籍『 Complicated Game 』のものは、2015年1月11日に、再度インタビューが行われて、補強されています。 
 この2006年11月のインタビューは、初めの頃のもので、短めです。   




ベルナール「さて、これからの一ヶ月では、ビッグ・ヒットの各曲について伺いたいと思います。まず、最初には、おそらく最大のヒットであり、貴方を有名にした曲、貴方をとても広範囲な聴衆に紹介した曲、「 Dear God 」について話して下さい。」
パートリッジ「まあまあ、ちゃんとした見晴らしを得られるには、何所から始めたら好いでしょう? 何所に跪いたら好いでしょう? ( 笑う ) 聖餐のワインを飲ませて下さいよ。そうしたら、何でも話しましょう。」
ベルナール「( 笑い転げる ) んんんん、この発泡スチロールの聖餅は如何です、…、」
パートリッジ「いいね。おいしい発泡スチロールの聖餅を二三枚下さい。いいね。これがキリストの身体ならね。でも、彼奴は実は発泡スチロールで出来ている、と、貴方は思っているのですか?」
ベルナール「( 笑い転げる ) そうでしょう、だから、あの方は、軽々と、天上に昇れるのですよ。」
パートリッジ「君の言う通り。彼はとっても軽いんだよね。吹き上げられるんだね、あそこに。」
ベルナール「はい。では。「 Dear God 」は、何故、オリジナルのアルバムには入っていないのですか?」
パートリッジ「オリジナルのアルバムに入っていないのは、率直に言いますと、私が失敗作だと考えていたからです。主題が漠然とし過ぎるのです。人間がする信仰と言うものが、まずあって。それから、人間が自ら成すことに確信を持つ必要と言うのがあって。すると、たくさんの層のことが関係して来るのですから。宗教の様々な深度の階層がありますよね。それに、信念とか、その他似たような色々なことです。全人類に向けて、こうした宏大な問題について演説をするのには失敗したと思うのです。それから、もうひとつ、私個人にとっては、深刻な問題があったのです。長い年月の間、今でもです、神と人間と言う問題で、私は悩んでいるのです。そうですね、子供の時からですよ。私が宗教について考えると言うことが出来るまでに成長したのは、7歳か8歳のときだっと思います。夏の日でした。一片の雲を見たのです。ルネサンス期の絵画の様でした。臣下の天使たちに取り囲まれた神が軽蔑する様に私を見下ろしている、と言う風に見えたのです。」
ベルナール「成る程。多くの人が、貴方と同じような幻視を見るものですよ。それが、人々を宗教的にするのでしょうね。でも、貴方は、何故、別の側面から考える様になったのですか?」
パートリッジ「そうした幻視を見ると、その地で礼拝堂の建設に着手するのでしょうね。私はですね、ペンヒルのラットン小路 [ Latton Close Street map of Latton Close in Penhill, Swindon (B), United Kingdom ] に、誰かが礼拝所を設置しようとするなんて、考えられないですね。( 笑う ) 海の向こうのアメリカ合衆国では、そういうのを「事業」と呼ぶのでしょうね。子供の私は、ラットン小路40番の前の小さな無用の空き地に立っていたのですよ。ラットン小路に住んでいましたからね。そこに、どうしたって、礼拝所が建つなんて考えられないですね。あの地区に住んでいた悪童たちは、礼拝所が正式に開所される前に、荒らしてしまうでしょうからね。( 笑う ) 
 まあまあ、それは置いておいて。普通は、ある人がそう言う幻視を見ると、人々は、そこに浄化を感じて、その人を讃えて、そこに修道院か女子修道院を建てることにするのでしょうね。そして、その人は、聖人に列せられる訳です。彼は、宗教家そのものになってしまう。私の場合はですね、違うのです。私は、宗教と罪と言う概念、それからその他の同様のものにひどく傷付いてしまったのです。まだ子供だったのですけれどね、そうしたものが、疫病の様に私を苦しめたのです。「 Dear God 」と言う歌は、そうした状況を受け容れようと、私が努力していることを歌ったのではないでしょうか。なのですが、当時の私は、『 Dear God 』と言う本が、上手く注意を惹き付けるお手軽な構想だなと思ったのです。私はそのタイトルが気に入りました。ご存知ですか、神様当ての子供の手紙集なのです。[ 『 Children's letters to God 』Children's letters to God (書籍, 1978) [WorldCat.org] だと思いますが、題名が違うので。『 Dear God 』と言う本が1983年にイギリスで出版されているけれど、詳細が分かりません。Dear God. (書籍, 1983) [WorldCat.org] ] 私は、神様宛てに手紙を書いて、私が神が存在しているとは信じてない、ということは本当だと打ち明ける、と言う構想が面白いと思ったのです。それで、天使が押した判子がその手紙に押されて返却されるといいな、と思ったのです。「差出人に返却」と言う判子ですよ。炎の文字で書かれているのですよ!!」
ベルナール「( 笑い転げる ) 「宛先不明」ですね。」
パートリッジ「( 笑う ) 「宛先不明」、「地獄へ転送」です。 でも、私は上手くは行かなかった、と思ったのです。天道( justice )と言う命題を扱うには、三分半以上は掛かるものだろうと、今では思っています。それでです、「 Dear God」を録音する直前に、もう一曲、私は考えついた曲があったのです。それは、「 Another Satellite 」でした。私は、この方がずっと面白いと思ったのです。「 Another Satellite 」は個人的なものだから面白いのです。多くの個人的な事を隠すか、外見を変えると言う傾向が私にはありますけれど。それに、アレンジメントの所為で、興味深いものになっていたのです。新鮮でもありました。そうでしょう? 
 それに、ヴァージン社も「 Dear God 」には全く好感はなかったのだろうと、今も私は思っています。その時の私たちの窓口は、ジェレミー・ラッセルだったのですけれどね。彼は、王位継承か何かそう言うものの、第11番目だったのですけれどね。「 Dear God 」には少々懐疑的の様でした。」
ベルナール「彼は、心配していたと思うのですか?」
パートリッジ「たぶんそうです。何かの理由があったのでしょうね。こう言いましたよ。( 口先の上手いレコード会社の上級役員の声を真似て、 ) 「さて、さて、さて。「 Another Satellite 」で行った方が好いだろうねえ。「 Dear God 」ではなくてね。」 彼個人の理由もあったのですよ。もしかすると、「 Dear God 」に「可」と言うと、王位継承の階段のずっと下に落としてしまうと考えたのかもしれませんね。」
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2017年04月02日

 このところ、ずっと、『 Skylarking / Steven Wilson Version 』を聴いている。サラウンド版。毎回、CDのミックスには疑問を感じるのだけれど。サラウンド版は、好い。 
 それで、これまでのサラウンド版の中でも、『 Skylarking 』は、特に好い。声が真ん中に「ある」から。「人の声」が、しっかりと、でも、柔かく、世界の中心に「ある」と言う感じ。「人の声」が「ある」と言うのは、ある領域を占めているのだけれど、つまり、輪郭を持って、そこに閉じているのだけれど、その輪郭は、しっかりと分かる程なのだけれど、無機質な硬い線ではなくて、内からも外からも透過し合えるような帯状の空域で、それが人の形を囲んでいる。だから、とても心地がいい。 
 この様に聞こえるのは、トッド・ラングレンの功績なのだと思う。中音域を重視した彼の音像の作り方なのだと。ラングレンに深く感謝。でも、それも、極性を反対にしていたのでは、分からなかったのだろうけど、
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2017年04月01日

Under der linden

 コリン・モールディング / XTC の「 Grass 」の遠い遠い祖先の一つだと思われる、Walther von der Vogelweide ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの「 Under der linden / 菩提樹の下で 」。ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデは、12世紀( 生年1170年頃、没年1230年頃 )の吟遊詩人 (?)。詩は、中高ドイツ語で書かれている。 

 その第一節を、
( 中高ドイツ語は、私は分からないのだけれど、だいたいこんな意味かな、と言う感じ ) 
元にしたのは、Wikipedia。 
Under der linden - Wikipedia   

Under der linden
an der heide,
dâ unser zweier bette was,
dâ muget ir vinden
schône beide
gebrochen bluomen unde gras.
vor dem walde in einem tal,
tandaradei,
schône sanc diu nahtegal.   



菩提樹の下、 
茂みの上、 
ぼくたち二人の寝床があった、 
そこから見えるのは、 
どちらも美しい 
折れた花と草。 
谷間の森で、 
タンダラディ、 
甘く歌うのは、ナイチンゲール。  


「 Grass 」もだけれど、『 Skylarking 』のジャケットのアートワークも思い起こさせる。  


YouTube に、Augsburg Early Music Ensemble の演奏が投稿されてるけど、 
https://www.youtube.com/watch?v=7I0yQ9T8nNI
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2016年06月24日

Dying / Rocky Raccoon

 きのうも、『スカイラーキング』( Ape版 CD ) を聴いた。 

 「 Rocky Raccoon 」を聴いてて、この和声/ 調性、何か思い出させるのだけれど、と思っていたけれど、コリン・ムールディングの「 Dying 」だった。下敷きにしているかどうかは知らない。 

 それから、『ユリシーズ』、episode10「 Wandering Rocks 」の次のところを読んでいても、「 Dying 」を思い出した。 

Stephen Dedalus watched through the webbed window the lapidary's fingers prove a timedulled chain. Dust webbed the window and the showtrays. Dust darkened the toiling fingers with their vulture nails. Dust slept on dull coils of bronze and silver, lozenges of cinnabar, on rubies, leprous and winedark stones.
Born all in the dark wormy earth, cold specks of fire, evil, lights shining in the darkness. Where fallen archangels flung the stars of their brows. Muddy swinesnouts, hands, root and root, gripe and wrest them.
She dances in a foul gloom where gum bums with garlic. A sailorman, rustbearded, sips from a beaker rum and eyes her. A long and seafed silent rut. She dances, capers, wagging her sowish haunches and her hips, on her gross belly flapping a ruby egg.
Old Russell with a smeared shammy rag burnished again his gem, turned it and held it at the point of his Moses' beard. Grandfather ape gloating on a stolen hoard.   


 スティーブン・ディーダラスは、蜘蛛の巣が貼付いた窓から、宝石職人の指が時を経て光沢を失った鎖を矯めつ眇めつするのを観察した。窓も陳列盆も埃を搦めた蜘蛛の巣で覆われている。猛禽の様な貪欲な爪にも埃が着いて黒ずんでいる、それが、こそこそ動いている。埃が、くすんだ青銅のコイン、銀のコインの上で眠っている。辰砂の紋章の上で眠っている。暗い葡萄酒色の鱗片に覆われた宝石やルビーの上でも、埃が眠っている。 

 その宝石たちは、みな、暗くて蛆だらけの地中で生まれたのだ。暗闇で輝いていたのだ。炎の冷たい欠片。邪悪だ。大天使が墜落した時に、その眉から振り落とされた星なのだ。泥だらけの猪の鼻が、肢が、掘って掘って、掴んで、取ったのだ。 

 鼻先も見えない暗闇で彼女は踊っている。そこでは、ゴムが大蒜と一緒に燃やされている。赤褐色の髭を生やした一人の船乗りらしい男が、大杯からラムを啜り、彼女を見ている。海が養った長い静かな欲情。彼女は踊る、跳ねる、でかい雌豚の様な腰と尻を振る、でっぷりした腹の上で卵形ルビーがぴょこぴょこ動く。 

 ラッセル老人は、また、油で汚れたぼろぼろの鞣し革で宝石を磨く。回して見て、自分のモーゼ風の髭の先に持って行く。盗品倉庫でほくそ笑む爺ちゃん猿だ。  
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2015年07月06日

Sounds of Moon in the Sky

 きのうは、Pink Floyd『 Dark side of the Moon 』、XTC『 Skylarking ( 2010 ) 』、Marion Brown『 Afternoon of a Georgia Faun 』、the Beach Boys『 Pet Sounds 』を聴いた。 

 『 Dark side of the Moon 』を聴いていると、『 Skylarking 』は、その構造が『 Dark side of the Moon 』によく似ているのに気が付く。詳細に突き合わせてみてと言うのではないけれど。そして、その『 Dark side of the Moon 』の構造は、『 Pet Sounds 』に似ている様に思える。アルバムを一体の作品として創り上げようとすると、必然的にこうなる、と言うわけではないと思う。何だろう、、、
posted by ノエルかえる at 08:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Skylarking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月24日

Come Into The Woods

 きのうも、『スカイラーキング』を聴いた。年月が経つほどに、コリン・ムールディングの歌は輝きを増すのだけれど、「 Big Day 」もそう。一層に惹き付けられてしまう。この歌は、後の「 Bungalow 」に発展するのだなあ、と思ってみたりもする。そういえば、題の語感も似ている。それに、強い印象があるのは、田舎びたアコーディオンの音なのだけれど、それが、「 Bungalow 」では、やはり田舎的な海辺の社交場の電気オルガンに変わるのだな、と思ってしまう。でも、オルガンと言えば、『スカイラーキング』では、パートリッジの「 Season Cycle 」。オルガンは、パートリッジの夏のイメージと言うことだけれど、ムールディングのそれ以前の歌「 In Loving Memoriy of a Name 」も思い出させる。やはり、繋がっているのだろうか。 


 それから、スウィンドン・ヴューポイントのweb ページに載せられていた、「 To Seek Beauty 」を見る。1950年代初めのスウィンドンの South Marton と言う所の風景を、たぶん8ミリフィルムで撮ったものから作った、映像詩のようなもの。A. G. Morris と言う人の作品。ヴューポイントでは、音楽が付けられているけれど、それは、現代で付けたものだと思う。
 でも、その50年代のスウィンドン郊外の田園風景、花畑や水辺が、『スカイラーキング』そのものに、私には見えた。それに、その「 To Seek Beauty 」は、スウィンドン出身の詩人 Alfred Williams の詩「 Come Into The Woods 」を元に作られたと言うことだし。余計に、XTC の世界に重なってしまう。( アルフレッド・ウィリアムスは、「 English Settlement 」と言う語をスウィンドンと結びつけて使った人。) 

To Seek Beauty | Swindon Viewpoint  

www.alfredwilliams.org.uk - the official website of the Alfred Williams Heritage Society 

Come Into The Woods  

Come into the woods, the wild birds are singing,
The white hawthorn's scent wafts into the wind,
The skylark is up and the sheep-bells are ringing,
Young Pleasure's before and old Sorrow's behind.

The elm and the oak their branches are raising
Tipped with the azure that's mirrored in seas,
Around, the calm cattle are quietly grazing,
And hazel-wands quiver and bend in the breeze.

Above in the boughs the pigeons are cooing,
The chaffinch is tender and linnet is sweet,
And in the green hedgerows the thrushes are wooing,
And cowslips are blooming fast under our feet.

And whistles the swain and speeds with his ploughing,
And tells of his mistress and talks of his team;
With the warm sun above and the southern wind blowing,
And the blossoms awake by the edge of the stream.

O fountain of Eden! what waters have risen?
What rapturous torrents high over me roll?
What powers have broken the spell of my prison,
And breathed such humanity into my soul?

Not in the throbbing heart-beats of the city,
Not in the passionless breast of the throng
Hovers the azure-winged angels of Pity,
Wafts the ambrosial incense of song!

Lo! in the flower-decked sun-fields of Nature,
Under the blue-woven banner of skies,
God hath implanted a bliss in each creature,
Sounds for the senses and sweets for the eyes;

Silence in forests and musical flowings,
Feathery minstrels embowered in trees,
Glory of grasses, and breathings and blowings
Of serpentine breezes from health-giving seas.

Only the soul of us, torn from its union
With the first Parent, and buried in strife
Fails of her promise, and cries for communion
With the deep pleasures of pastoral life.
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2014年10月05日

Daisies and Ranunculus

 私は、2010年のリリース以来、ずっと分からないことがある。『 Skylarking 2010 』のアートワークに使われている花のことだけれど。あの花は、何なのだろうか。
 アートワークは、写真に見える。実際に写真らしい。それで、私は草花には詳しくはないので、あの花は、ヒナギクとキンポウゲに思えている。けれど、私の頭の中では、その花被が人体と較べて小さいように思えるので。キンポウゲは、1センチくらいだから、あの写真で構わないのだけれど、ヒナギクは、2センチくらいだから、小さく思える。それに、キンポウゲがイギリスにあるのかどうかも知らない。図鑑にはアジアの植物と説明されているから。 
 それで、EP二枚組アルバム『 Skylarking 』を取り出して、パートリッジの書いたアートワークについてのノート「 The Great Cover Up 」を再度読んでみた。
 写真の製作に関しては、XTC のジャケットを担当していた、Dave Dragon 氏と Ken Ansell 氏に依頼したと。カメラマンは、 Gavin Cochrane 氏。製作の様子については、Dragon 氏から、パートリッジに対して、モデルが嫌がるだろうから、撮影には来ないで欲しいと申し込みがあって、パートリッジはそれを承諾した、と。それで、撮影は支障なく行われた、と。書かれていることはそれだけ。
 撮影日時も、おおよその時期も書かれてはいない。レコーディングは、四月から六月に行われて、六月の終わりには、パートリッジはイングランドに帰っている。それだから、撮影は、七月から八月の間だろうとは思う。ヒナギクもキンポウゲも咲いている時期。
 パートリッジが花の種類を指定したとは書いていないので、アートワークのチームが選んだのかも知れない。パートリッジからの指示は、彼が書いたデッサンと「 life / sex / summer /pagan /vitality 」と言うイメージ。 チームが花に図像上の意味を持たせているかどうかは、分からない。
 それでも、ともかく、あの花の名前を私は知りたいと思うのだけれど。 

 Daisies には、それを描いたフランスの画家ウィリアム・アドルフ・ブグロー William-Adolphe Bouguereau の絵があるのだけれど、やはり、『 Skylarking 』のより大きく見える。 

William-Adolphe_Bouguereau_(1825-1905) Daisies_(1894) 
William-Adolphe_Bouguereau_(1825-1905)_-_Daisies_(1894).jpg 

William-Adolphe_Bouguereau_(1825-1905) Child Braiding A Crown (1874) 
William-Adolphe_Bouguereau_(1825-1905)_-_Child_Braiding_A_Crown_(1874).jpg
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2014年06月08日

Technical twist in the tale 6

 こうして、皆さんがその改善されたアルバムを手に取られた分けです。皆さんがお聴きになっているその音は、私たちが嘗てユートピア・サウンド・スタジオのコントロール・ルームで聴いていた筈の音に、忠実に戻されています。何て言うことでしょう、26年もの間、私たちはそれを聴いていなかったのです。ああ! 今、私は、すべてを懐かしく思い出しています。あの床磨き剤の匂いも、死んだ鼠の匂いも。


おわり



誤訳、疑問点をご指摘下さると助かります。  


Technical twist in the Tale 1: ノエルかえる不恵留
Technical twist in the Tale 2: ノエルかえる不恵留
Technical twist in the Tale 3: ノエルかえる不恵留
Technical twist in the tale 4: ノエルかえる不恵留
Technical twist in the tale 5: ノエルかえる不恵留

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2014年06月07日

Technical twist in the tale 5

 ジョン・デント氏は、このようなことに精通していたのです。穏やかに言いました。「私が扱うテープの四つに一つ程に、同様の欠陥があるものです。その時には、私は、単純に極性を反対にするだけです。それでいいのです。正常に戻って、聴こえる筈の音像が鳴るのです。」 そして、私は「セールス・テープ」の極性を直して出力させてそのままダビングしただけのものを聴いたのです。その時のことは、レコード針から綿ぼこりがポトリと落ちたようだ、と私は思いました。ちょうど、耳を覆っていた黴臭い古い布が取り払われた時の様にです。そして、ジョンは、テープの時間による劣化を修繕して、十二分なマスタリングを行ったのです。私がそれを聴いた時には、「おお!」と息を呑みました。それは、その時まで最高の音質であった『 Skylaking 』( モービル・フィデリティには感謝します。でも、私たちは、更に前進したのです。 )よりも、確かに30%も改善された音質だったのです。
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2014年06月06日

Technical twist in the tale 4

 ところで、私は、常々、このアルバムは、どうも音が薄く分離している様に聞こえる、と思っていたのです。私自身が立ち会ったロンドンのヴァージン社でのオリジナルのマスタリングの作業の時に於いてですらそう感じたのです。私は、その「音の薄さ」は、レコーディングに使ったシステム、ミツビシ・デジタル録音機に起因しているのだろうと考えていました。それは、それまで私たちが使っていた、使い慣れたアナログのテープ録音機ではなかったのです。偶然にも、トッドにとっても、初めてのデジタル録音だったのです。私が思うには、初めてのデジタル録音だったと言うことが、トッドが、音源をテープに録音する際に寡黙だったことの理由だったのでしょう。それに、トッドは、タイムコードを使えなかったのですが、それで、編集しないでアルバムの曲順そのままで、すべての曲が録音されたのです。当時は、それがトッドの風変わりな特徴なのだろうと、私たちは思っていたのですが、それも、実際には、初めてだったからなのでしょうね。ともかく、頭を疲弊させる極性の問題に戻りましょう。英国では、この音の異常には誰も気が付かなかったのです。ですから、その後に順次、全世界でリリースされたすべてのレコードが間違った極性になっているのだと思います。それらのレコードは、すべて、その英国で作業されたものを元にしているのですから。ヒィー! 一体誰に分かったでしょう?
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2014年06月04日

Technical twist in the Tale 3

 ラウド・マスタリング工房のマスタリング・エンジニアのジョン・デント John Dent 氏は、私たちのためにマスター音源を起こすように依頼されて、すべてのテープを聴いたのです。そして、私は、テープを聴き終わったばかりのデント氏から、電話を受けました。このように言ったのです。「アンディさん、これらのテープは極性が間違っていると言うことに、貴方はお気付きなのですか? これでは、当然聴こえる筈の様には、音が出ませんよ。」 そして、デント氏は、この「ラッダイト」である私に説明を続けたのです。氏は、比較の為に急いで集めた英国、日本のCD、それに英国のビニール盤、その上に、数多ある中で最高の音質である、合衆国のオーディオ・マニア向けのモービル・フィデリティのCDもチェックしたのだけれど、そのどれもが、極性が間違っていた、と言うことでした。その説明、その装置の重要性について、素人の私が分かったことは、ミックスには間違った配線がされて、スピーカーから前面に音が押し出される筈のところが、スピーカーの後ろに引っ込んでしまい、前でなくて後ろで音が鳴ってしまう、と言うことでした。理解するのには、私には、時間が必要でした。




マスタリングのスタジオのネットワークに掲載されている Loud Mastering :
Loud Mastering
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2014年06月03日

Technical twist in the Tale 2

 足を躓かせる切り株がすべての歌についてあった分けではありませんでした。大した騒ぎもせずに、「 Dear God 」と「 Another Satellite 」と「 Mermaid Smiled 」の正規のミックス・テープが見つかったのです。それらの全部をビニール盤では、曲目の中に組み込んだのです。それから、アルバムは、枠を二枚組に拡げて、曲目を入れることにしたのです。そうすると、レコードの溝をより大きな音が出るようにより深い音が出るように刻むことが出来て、低音を犠牲にしなくてもよくなるのです。( 『 English Settlement 』を思い出して下さい。 ) ビニール盤LPをずっと回転させて再生していると起こることなのですが、つまり、面が長くなれば、それだけ、音量と低音を犠牲にして、厚みのない控えめな音楽体験を作ることになるのです。『 Golden Hour of 誰々 』とか、トッド自身のアルバムもそうでしょうか? 

[ 『 Golden Hour of ... 』というタイトルには、Donvanのコンピレーション・アルバム『 Golden Hour of Donovan 』( 1971年 ) がある。収録曲は20曲で、時間は58分と少し。 ]
Donovan - Golden Hour Of Donovan (Vinyl, LP) at Discogs
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2014年06月02日

Technical twist in the Tale 1

 『 Skylarking 2010 』( ビニール盤 ) に掲載されていた、リマスタリングの作業についての、パートリッジのノート。





1
 このビニール盤のセットを一つにまとめあげる作業は、私自身の中に後代の考古学者を入れるようなものでした。その私の中に入った私は、ある種、とても危険な状態にあったのです。巨大な石の玉に圧し潰されるとか、ナチスに誘拐されるとかと言うような危険です。ちょっと緊張しました。でも、最後には、実りの多いものになったのです。今回の刊行のまず第一の障碍は、ヴァージン社・EMI がマスター・ミックス・テープを見つけられなかったことにありました。実際、会社は、「なんにも」見つけられなかったのです。それで、トッドに聞いても、どこにあるかおおよその見当も持ち合わせてなかったのです。追跡して、痕跡を調べて、尋ね回って、Eメールをあちこち出した末に、幾つかのテープが合衆国にあるとの二、三の内報を得たので、直ぐさま、ヴァージン社に送られたのです。狼狽したことには、その数巻のステレオのテープの巻には、マスターと書かれたものが一つもなかったのです。( 悲しいことに、マスターは失われたままなのです! ) けれど、十分な質の「セールス・テープ」と呼ばれる複製はあったのです。「セールス・テープ」と言うのは、それを聴いて販売戦略を立てる為に作られるのですが、レコード会社の販売チームの中のある一つのチームの為のものがあったのです。それは、それから新しいヴァージョンを作るのに十分な高水準だと思われましたし、随分以前からCDを作るのに使われていた、Uマチック・テープのマスター・テープより音がいいように思えたのです。[ U-matic tape : U規格のビデオレコーダー。 ]





 パートリッジの文章から、私は確実な詳細を知ることは出来ないのですが。リマスタリングの企画の際に、パートリッジたちが手に入れることが出来たのは、ゲフィン社の販売促進担当部署にあったものだと思われますが、それは、オープン・リールのテープなのではないでしょうか。
 また、XTC の作品がCDとしてリリースされ始めたのは、『 Skylarking 』からでしたけれど。パートリッジの文章からだと、当時、CDにするためのマスター・テープは、音質的がオープン・リールよりも劣ると思われる、カセット・タイプのUマチックだったのでしょうか。とすると、CD自体がビニール盤よりも音質が劣ると言う以前に、マスター・テープの段階で、音質が劣るものを使っていたと言うことになるのでしょうか。
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2014年04月02日

Fool's SG

 ポール・マイヤーズさんが、ブログで、『 Skylarking 』制作時に、ラングレンさんのスタジオにあった、元はエリック・クラプトンのギブソン SG の写真を掲載されていたので。前の時よりも鮮明に見えます。このギターを使って、「 That's Really Super, Supergirl 」で、グレゴリーがソロを取っています。
 写真が、何時撮影されたもの中は、記載がないようなので、分かりません。

XTC’s Dave Gregory Plays The Fool | The Pulmyears Music Blog

写真:
fool-on-black.jpg


参照:グレゴリーの『 Skylarking 』ノート:
デイブ・グレゴリー のノート: ノエルかえる不恵留
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2013年07月20日

Andy paints Skylarking

 カナダのファンマガジン『 Little Express 』87年2/3月号と、87年夏号に掲載された、パートリッジの『 Skylarking 』各曲のイラスト:


Summer's Cauldron/ Grass
Grass.png

The Meeting Place
Andy paints meeting.png

That's Really Super, Supergirl
Andy paints Super girl.png

Ballet for a Rainy Day
Andy paints Rainday.png

1000 Umbrellas
Andy paints 1000 umbrellas.png

Season Cycle
Andy paints Season cycle.png

Earn Enough for Us
Andy paints Earn Enough for Us.png

Big Day
Andy paints Big Day.png

Another Satellite
Andy paints Another Satellite.png

Mermaid Smiled
Andy paints Mermaid Smiled.png

The Man Who Sailed Around His Soul
Andy paints The Man Who Sailed Around His Soul.png

Dying
Andy paints Dying.png

Sacrificial Bonfire
Andy paints Sacrificial Bonfire.png
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That's Really Super, Supergirl 、ギター・ソロ

 カナダのファンマガジン、『 Little Express 』91年春/夏号に掲載されていた、グレゴリーさん手書きのギター・ソロの楽譜:


スクリーンショット 2013-07-20 7.59.24.png
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2012年07月07日

グレゴリー「 That's Really Super, Supergirl 」回想

 ベルナールさんとの対談で、グレゴリーが、「 That's Really Super, Supergirl 」を回想したもの。
2008年4月21日付け

http://www.myspace.com/xtcfans/blog/382525297


 この歌が、アンディの「アルバム収録希望リスト」の上位にあったのかどうか、私には確かではありません。と言うのは、定時の打ち合わせやリハーサルで、この歌を細かく試してみたという記憶が、私には無いからです。トッド・ラングレンは、この歌をシングルにと言う思いを持っていたのです。それで、私たち XTC はそれに同意したのです。どこかのスタジオで、メンバー全員が一緒に演奏した筈だと、私はぼんやりと覚えているのですが、出来映えは、自信の持てるものではありませんでした。ほとんどは、トッドが決めていたのです。

 アンディは、トッドの、サッとパッとと言うキーボードの弾き方を話していましたけれど、私も、彼が右手でキーボードを弾きながら、左手でテープのリモート・コントローラを操作していたのが目に浮かびます。弾きながらテープにそのまま録音してたのです。私は、何か手伝いましょうか、と言ったのですけれど、「ボケ、たった今、オレの足の指でやってしまったワイ。」と、断って来ました。

 ギターのソロ以外は、私は、自分がしたことを何も覚えてないのです。バッキング・ボーカルも私ではないと思うのですけれど。バッキング・ボーカルは変形されてシンセサイザーの音と見事に一緒にされていますね。私は、いろんな所で、何度も、エリック・クラプトンのギブソン・ソリッド・ギターについて話しています。私がギターの弾き方を覚え始めた、十代の音楽感性にとって、この楽器は、あまりに大きな印象を与えたものだと言うことは、擬いもないことなのです。

 雑誌『 Beat Instrumental 』の1967年10月号の表紙は、長い袖の衣裳とビーズの飾りで決めたエリックが、積み上げられた巨大なマーシャル・アンプの前で演奏している、サイケデリックに彩色されたのギターの“天然色”の写真が大きく載せられていました。エリックが奏でた驚くべき音を聴くのには、耳さえ要らなかったのですよ! 一ヶ月程後、クリームの『 Disraeli Gears 』がリリースされました。そのアルバムが、エレクトリック・ギターの音と言うものを、それ以来ずっと続くものへと、再定義したのです。

 それで、1986年の春に、トッド・ラングレンのスタジオに入った時に、まるで、質屋で聖杯を見つける様な案配で、壊れたスタンドに置かれている埃を被ったそのギターを“発見”したのです。私は、トッドがそのギターの所有者であることはそれより以前から知っていました。ですけれど、どこか貴重品保管庫に鍵をかけて大切に保管されていると思っていたのです。オランダのデザイン集団 the Fool による素晴らしい装飾は痛んではいませんでした。ですが、何箇所か修整されていました。コントロール・キャベティ部分には、ひどい割れ目がありました。コントロール・キャベティがSG特質なのですけれどね。それで、アコースティック・ギター の銅の弦が張ってあり、第三の傷になっているのを見てあきれました。それから、ピックアップのEのポールピースに小さなマスキングテープが巻いてありました。「あの方は、それで一体どうしようとしたのだろう?」

 私は、ミドル部分の8小節で、ギターのソロを弾くように要求されたのです。そう言われて、しないことがあるでしょうか? 私は、ゲスト・ハウスの自分の部屋で、その直前に手に入れてぞっこんになっていた、ドワイト・ギターで、いくつかのアイデアを試していたのです。オープニングのフレーズは、ちょっぴり不協和だったのですけれど、XTC の範囲内だと思いました、オープニングに続いて、上昇するアルペジオを四回繰り返します。ヴァース部分の最後の行が繰り返して歌われる前に、ソロを初めて、ラリー・カールトン流のハーモニック・ヨーデル [ 倍音を使った高音 ] で締めくくりたいと思っていたのです。そして、機会を捉まえて、あの有名なギターをこの曲の録音に使えないかと頼んでみたのです。

 それで、私が新しい弦を張りたいのですけれど、と聞くと、トッドは、「貴様、何がしたいんだ?」と言わんばかりに、困惑した顔をしていました。でも、望みは敵いました。アーニー・ボールの 0.11-0.48 の弦を張ったのです。そして録音したのです。私が作り出したソロ・パートがキーボードのメロディと激しくぶつかり合うこともなく聞こえるので、安心しました。さて、二人の大人物が「罵り合い、出ていけ!と叫び合っている」状況下で、私がすべきことと言えば、ただ、優雅に演奏することだけだったのです。私はギブソンの neck pickup を使いました。そうして、コントロール・ルームに座って、トム・シュルツのRock Man pedal を繋いだのです。そうすると、ギターの音の電気信号は、音の迷宮へと消えて行き、他でもないユートピア・エフェクト用に、魔法使いトッドが調整したのです。それらすべて、たった20秒の小節のためにしたことなのです。

 『スカイラーキング』がリリースされた数ヶ月後なのですが、私は、自宅で、ユートピアの『 Ra 』のLPを聴いていました。その時、私の耳は、「 Magic Dragon Theatre 」の中で、歌詞の「 bring on the dancing girls and the freak parade [ 53秒頃 ]」が終わったところに続く、ロジャー・パウエルのトランペットを捉えました。その五音のアルペジオ。私は、無意識にそこから盗んでいたのです。もし、トッドが気付いていたのだとしたら、彼はあまりに優しい人と言うことなのでしょう。あるいは、極度に憤慨しているので、言及しないのか。




 グレゴリーさんのweb ページにあるドワイト・ギターの写真:
http://www.guitargonauts.info/pick-16.html
62dwight.jpg



 以前に読んだグレゴリーさんのアルバム『スカイラーキング』回想でも、同様のことが書かれてあったのですけれど、クラプトンのギターに関することで、Fool とあるのを、形容詞に読んでいました。その部分は、訂正しました。
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2012年04月04日

kind of

 きょうは、『 Kind of Blue 』を聴く。マイルス・デイビスは、アルバム発表当時、33歳。パートリッジが33歳の時の作品は、『 Skylarking 』。ということは、XTC のマスター・ピースは、『 Skylarking 』か。ついでに、ビル・エバンスは、30歳、ムールディングは31歳。

 …、マイルス・デイビスがパートリッジで、ビル・エバンスがムールディングなら、ジョン・コルトレーンは、デイブ・グレゴリー??
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2012年03月31日

Skylarking ストーリーに沿った曲順

 トッド・ラングレンが『 Skylarking 』として作り上げたソング・サイクルは、何度見ても完璧だと思います。
 アルバムの各面 ( A面、B面 ) のリストをカードにして左右に並べてみると、改めて、その完璧さを痛感します。
A面:
Summer's Cauldron
Grass
The Meeting Place
That's Really Super, Supergirl
Ballet for a Rainy Day
1000 Umbrellas
Season Cycle

B面:
Earn Enough for Us
Big Day
Another Satellite
Mermaid Smiled
The Man Who Sailed around His Soul
Dying
Sacrificial Bonfire

 これは、
1. フルレンジのオープニング:Summer's Cauldron - Earn Enough for Us。
2. オープニングの終結:Grass - Big Day
3. 純化:The Meeting Place - Another Satellite
4. 幻想的なエコー:That's Really Super, Supergirl - Mermaid Smiled
5. オーケストラルな広がり:Ballet for a Rainy Day - The Man Who Sailed around His Soul
6. アコースティック・ギターの弾き語り:1000 Umbrellas - Dying
7. 終結:Season Cycle - Sacrificial Bonfire
 となっているようです。このような完璧なソング・サイクルをどうして思いつけるのか、本人の証言があればいいのですが。

 けれども、『 Skylarking 』を一つのストーリーとして読もうとすれば、ラングレンの順序では、話が前後して齟齬を来すように思います。 ( ストーリーがあるとすればですけれど )
 それで、歌をストーリーの順で並べてみようと思いました。ですが、その時、「 That's Really Super, Supergirl 」「 Another Satellite 」は上手く嵌らないので、パートリッジ/ムールディングが候補にしていた「 Let's Make a Den 」「 Find the Fox 」を代わりにとも思ったのですが、それも良くないと思われるので、元のままの曲目で、並べてみました。

A - side
1. Grass
2. The Meeting Place
3. Mermaid Smiled
4. Ballet for a Rainy Day
5. Big Day
6. Earn Enough for Us
7. Summer's Cauldron

B - side
1. Season Cycle
2. That's Really Super, Supergirl
3. Another Satellite
4. 1000 Umbrellas
5. The Man Who Sailed around His Soul
6. Dying
7. Sacrificial Bonfire
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2012年02月14日

Children's Letters to God

 「 Dear God 」は、子供が書いた神様への手紙を集めた本からヒントを得たと言うこと、このブログには書いていなかったようなので、備忘。Stuart Hample と Eric Marshall の編集による『 Children's Letters to God 』だと思います。日本語訳は、谷川俊太郎でサンリオ出版から出版されていました。『かみさまへのてがみ』
 子供たちの神様へのお願いが、あまりに可笑しいので、パートリッジも書いてみたと言うこと。

 また、音楽の方は、ガーシュインの和声を研究して作ったと言うこと。それは、ベルナールさんとの対談で話していました。
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2012年01月12日

プレイリー・プリンスのスカイラーキング回想 10

 「 Dying 」「 Sacrificial Bonfire 」について


ベルナール「「 Dying 」では、ドラムがあるかどうか私には確かには分からないのですが。パカパカと言う音はあります。ですが、あれは、貴方が出した音なのですか?」
プリンス「私は、「 Dying 」ではブラシを演奏したと思います、たぶんですが。そう覚えています。でも、何て悲しい歌なのでしょう。」
ベルナール「「 Sacrificial Bonfire 」は、アルバムを締めくくる感動的なものですね。貴方が、この歌の終わりの部分を演奏しているのは、よく分かるのですが、イントロ部分が、どうなのかは、私にはよく分かりません。もしかしたら、機械でプログラミングされたものなのですか?」
プリンス「あれは、あの歌のために、上手く工夫してドラムを組み合わせて、作り出したものです。コリンは、「ティンパニの大きな音が欲しいんだけれど、ティンパニを借りられるかい?」と言ったのです。私は、「いや、借りられない。僕は、26インチのバス・ドラムしか持ってない」と答えました。私は、二つのドラム・セットを持っていました。セットは、それぞれ、2個の26インチのバス・ドラムがありました。つまり、バス・ドラムは合計4個あったのです。それをラックに積み重ねたのですけれど、上下を逆さまにして重ねたのです。私は、それが独特の音が出るように調音しました。それを叩いたのですけれど、大きなマレットを使いました。ドラムは大きく開けていました、パッティングや他の詰め物等は何も入れていませんでした。そうやって、あのティンパニのような音が出来たのです。ですが、本当は、ヤマハの26インチバス・ドラムなのです。それをラックに乗せて鳴らしたのです。
 それから、「 Sacrificial Bonfire 」では、別のスネアを使いました。音を下げて、フィールド・ドラムのような音に調整したのです。」
ベルナール「それは、大きめな、底の深いスネア・ドラムなのですか?」
プリンス「14インチで、深さは7.5インチです。今でも持っています。それに、『オペラ座の怪人』の絵を描いているのです。最近、私は、よくドラムに絵を描くのです。」
ベルナール「それは、ご自身の為にだけなのですか、それとも、依頼があってなのですか?」
プリンス「そうですね、私自身のドラム・キットには、全て、絵を描いています。それも、映画の世界のよく知られた怪物達の絵です。バス・ドラムは、ドラキュラ。フロア・トムは、フランケンシュタイン。スネア・ドラムは、ファントム ( オペラ座の怪人 )。ラック・トムは、狼男。もう一つのフロア・トムは、ミイラ、です。」
ベルナール「かっこいいですね、全部が木製のドラムなのですか?どうして、そんなことが出来るのでしょう。」
プリンス「木製のヤマハのレコーディング用の特注ドラム・キットです。それで、底の深いスネアを「 Sacrifical Bonfire 」で使いました。絵を描く時ですけれど、大まかに描いてから、その後に、塗り上げます。それから、上塗りしてから、ウレタンを保護膜に塗って仕上げです。それから、磨いて、地獄を浮かび上がらせるのです。」
ベルナール「きっと、広い部屋をお持ちなのですね。通気が出来て、そのような作業を出来る広さが要りますから。他の人のものにも、されるのですか?」
プリンス「そうです。私の web サイトを見て下さい。私の絵を描いた特製のドラム・キットを載せています。」
ベルナール「それに、値段は書いてますか? ( 笑い )」
プリンス「( 笑い ) いいえ、実際、値段は、描く絵とドラムの数と時間と、その他細々したことで決まりますから。私が、これくらいのコストがかかるかなと考えた概算を伝えています。それで、もっとかかるかもしれないので、免責条項も添えてますけれどね。「これ以外にお支払い頂く場合があります」( 笑い )」


終わり



http://www.prairieprince.com/
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2012年01月11日

プレイリー・プリンスのスカイラーキング回想 9

 「 The Man Who Sailed Around His Soul 」「 Dear God 」について


ベルナール「さて、「 Dear God 」をXTC がアルバムのために持込んだのに、それを外してしまったのは、ちょっと、面目にかかわるように思いますが。」
プリンス「私は、そのことが少しも理解出来ないのです。私は、幾つかの違う版の『スカイラーキング』を持っています。「 Mermaid Smiled 」と「 Dear God 」の両方が入っている版も持っています。」
ベルナール「それは、たぶん、リマスター版でしょう。カナダの版は、両方が入っています。[ アメリカでは、2001年のリマスター版はリリースされていない。UK とCA とJP だけ。 ]」
プリンス「私のは、両方が入っている変わった版でした。両方を入れるべきだったと私は思います。」
ベルナール「ですが、アルバムはLP時代にリリースされた訳で、レコードの枠にあまり多くの音楽を収めるように合わせるのは、難しかったのでしょう。もし、貴方がトッド・ラングレンでしたら出来たかもしれませんね。」
プリンス「( 笑い ) そうですね。ラングレンは、音楽をアルバムにまとめてしまうのが好きですからね。」
ベルナール「それでは、「 Man Who Sailed Around His Soul 」ですが、これは、貴方が影響されたジャズと繋がっていると、仰っていましたけれど。」
プリンス「この曲では、どのようなドラムがいいと思うのかと、私は彼らに聞いたのです。彼らは、ジャンキーのように演じてよ、と言ったのです。それで、僕はなったことがないから、どんな風だか分からないよ、と答えたのです。すると、アンディとその一味は、分かった、じゃあ、1950年代の犯罪映画を思い出してくれるかい、そのサウンド・トラックのようにして欲しいんだ、ドラムを叩いている間に、煙草を三本吸えばいいんだ、と言ったのです ( 笑い )。
 それで、一回で録音したと覚えています。」
ベルナール「それは凄いです。」
プリンス「二人でか、もしかしたら、彼らの内の二人と私とで合わせたと思います、確かではないのですが。[ ムールディングと二人で、あるいは、ムールディング、パートリッジと三人でと言う意味? ]」
ベルナール「貴方が合わせて演奏した時に、何種類の楽器が使われていたのでしょう? 管楽器があって、…」
プリンス「管はまだでした。私が覚えている限り、骨格だけですよ。パーカッション群もありませんでした。」
ベルナール「そのような状態で、どうやって合わせるのですか? 貴方が録音した時に、曲について知らされたことだけから、歌がどのように出来上がるか考えていたとすると、全て出来上がったものを聞いて、歌の全容が分かったとすれば、とても不思議な思いがするのではないでしょうか。」
プリンス「全くその通りです。とても衝撃的だった歌なのです。驚愕する様なものが出来上がってきましたから。私が始めた時には、ごく簡素なものだったのに、ものすごくたくさんのものが取り巻いていました。」
ベルナール「ラングレンやXTC は、この歌がどうなるか、貴方に説明はしなかったのですか?」
プリンス「いいえ、全然。どうなるか知りませんでした。お話したように、彼らは、麻薬中毒のジャズ・ドラマーのように、と言っただけですから。
 ですが、アンディのボーカルに沿って演奏したのは確かですよ。アンディのボーカルは、それだけで、十分にリズミックなのです。確か、アンディは、私と一緒に演奏したと思います。誰かが一緒に演奏する必要はありますよ。そうでないと、どうしていいか分かりませんから。」
ベルナール「この歌のように、録音後にもっとたくさんの楽器で肉付けされることが分かっている場合ですが、あまり過剰に演奏しないように特に気をつけるのですか、それとも、流れにまかせて、それから、何が起こるのかを見るのでしょうか?」
プリンス「ああ、何度もお話ししたようにですけれど。私は、この歌については、何の制限もなかったと覚えています。彼らは、「狂ったように」と言ったのです。それで、私はそうしました ( 笑い ) 。私が録音してから、彼ら、ラングレンとXTC は、私のドラムの回りに音楽を築き上げたのだと思いますよ。私は、この歌について、アンディの思い出を聞ければとても嬉しく思います。彼は、全く違った見方をしているでしょうから。( 笑い ) 私は、100%を知っている訳ではありませんが、アンディは、もっと多くを覚えていることは、確実ですよ。」
ベルナール「いえ、パートリッジの記憶も、貴方と同様に曖昧なものです。グレゴリーさんは、しっかりした記憶があるので、誰もが彼の言葉を参考にするのです。」
プリンス「( 笑い ) 、ああ、そうですね。私はデイブさんが大好きですよ。またいつの日にか、XTC であるか、XTC でないかどちらでも、彼と一緒に演奏したいものです。」
ベルナール「少し前に、マイク・ケネリーさんがスウィンドンを訪れて、グレゴリーさんと一緒に、地元のクラブで演奏したのですよ。」
プリンス「そうですか、つい最近、私はマイクと会いました。彼は、アンディと何かやったと言っていましたけれど。」
ベルナール「二人は、一緒に何曲か書いて録音したのです。ケネリーさんは、いずれ、それを発表するでしょう。」
プリンス「それは素晴らしい。マイク・ケネリーと言う人は、大天才です。その二人が一緒だなんて、なんてことでしょう。」
ベルナール「私は、彼らが一緒にやったものを何曲か聴いたのですが、それは素晴らしいです。ケネリーさんは、素晴らしい名手ですし、二人の創造性が混ぜ合わされたならば、悪くなる筈がありませんからね。
 それでですけれど、後になって改訂されたアルバムには、「 Man Who Sailed 」の次に、「 Dear God 」が来るのですけれど。「 Dear God 」は、XTC を無用のバンドと言う範疇から救い出した歌なのです。と言うのも、『スカイラーキング』の前の二枚のアルバムは、つまり、彼らがツアーを止めてからのアルバムですが、芳しくなかったからです。そのよく知られたデモ・テイクもあるのですが、貴方は、聞かれたことがないのですか?」
プリンス「聞いたことがあるかもしれません。でも、私は、そのようには覚えてないのです。と言うのも、レコードに入っている他のどの曲でもなく、この歌のドラム・パターンこそを、私が作り出したと思っているからです。」
ベルナール「貴方のドラム・パターンは、デモ・テイクとは、全く違うのです。貴方が加えたもので、個性的なものは、スネアが他の三つのパート[ バスドラム、タム、シンバル ] よりもよく鳴っていることです。」
プリンス「そうです。偶然になったと覚えています。でも、アンディが、それがいい、それを続けてくれ、と言ったのです。でも、そのやり方は、当時の私のトレード・マークでもあったのです。どうやって、それを造り出したかは覚えていないのです。スネアを、しょっちゅう、そう言う風に使ってましたからね ( 笑い )。片手のロールが出来て、それがいい音がしてたのです。それが、この歌に私が貢献出来たいい仕事なのだと思います。」
ベルナール「あれは、好戦的と言うか軍隊的な感覚を付与していますね。」
プリンス「ええ、行進曲のリズムの感じですね。「 Dear God 」がとても好きです。素晴らしい歌です。」
ベルナール「ブリッジの部分は、とても大きな音なのですが、やはり、四つの部品だけのドラムなのですか?」
プリンス「ああ、あれは、別に録音したものですが、一回で録音したものです。」
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2012年01月10日

プレイリー・プリンスのスカイラーキング回想 8

 「 Big Day 」「 Another Satellite 」について

ベルナール「私も、この歌をアルバムをかけながら自分で演奏するのは、とても楽しいです。
 「 Big Day 」が次の歌ですね。これでは、貴方は、ブラシで演奏しているように聞こえるのですが?」
プリンス「たぶん、ブラシだったと思いますね。スネアの音が全く違いますね。この歌には、違うスネアを使ったのだと思います。いや、ひょっとしたら、ブラスティックと言う名前のものを使ったかもしれません。今では、私は、それをよく使っているのです。Chris Isaak [ 1956年生まれ、カリフォルニア出身のアメリカ人歌手、俳優。プリンスが参加しているのは、1986年発表の『 Chis Isaak 』 ]のレコードでも使いました。そのアルバムでは、全編で、使ったのです。同じ頃に制作されたものですね。」
ベルナール「ああ、私もそれを一組持っていますよ。ブラシスティックは、似た様なものの細い木の棒を束ねた Hot Rods が出来る前に、一般的になっていました。Hot Rods は、もうすこし大きな音がでます。
 スタジオで違うドラムを使う場合なのですが、その場合、それは、全部が貴方のものなのですか、それとも、スタジオが持っている備品なのですか? 」
プリンス「そうですね、『スカイラーキング』のスタジオは、私たちのスタジオでした。私は、是非にも、その名前を述べなければいけません。と言うのは、私たちは、その名前に多いに誇りを持っていますからね。それは、 sound hole ( 音の淀み )と言う意味のラテン語で、 Cavum Soni です ( 笑い )。サンフランシスコのサウス・マーケットにあったのですが、小さなスタジオです。後になって、手放さなければなりませんでした。1989年に起こった、地震の所為です。ビルディング全体の中程に、ヒビが上から下に入ってしまったのです。5年程、そこを使いました。『 Love Bomb 』と『 Skylarking 』を制作して、その他幾つかの企画で使いました。面白い、面白い現場でしたね。
 そう言う訳で、私たちのスタジオなのですから、ドラムズは、すべて、私のコレクションでした。」
ベルナール「なるほど、それで、ライナー・ノーツに、アンプの仕様に関して、The Tubes への謝辞が書かれているのですね?」
プリンス「そうです、アンディの内輪のジョークは、不可解ですよね ( 笑い )。」
ベルナール「「 Another Satellite 」が次です。ドラム・マシーンで始まっているように聞こえます。それに後から合わせて、貴方は録音したのですか?」
プリンス「そうです。ほとんど演奏していません。ほとんどが、ドラム・マシーンだと思います。」
ベルナール「ええ、貴方は、ライド・シンバルを演奏されていますね。それで、この歌を、よりジャズ的にしているようです。2拍4拍の強拍でなくて、ちょっと、アクセントを付けているようですね。
 それから、「 Mermaid Smiled 」に続くのですが、それは、前に話しましたね。最初に、Mingo がほとんどを演奏して、あとから、貴方が録音したのでしたね。」
プリンス「ああ、私は、この歌が好きです。とても美しい歌ですね。」





Blastick :
KA530R-LG.jpg




Hot Rods :
21MBv3o+RAL._SL500_AA300_.jpg
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2012年01月04日

プレイリー・プリンスのスカイラーキング回想 7

 「 Season Cycle 」「 Earn Enough for Us 」について

ベルナール「次の歌は、「 Season Cycle 」です。これは第一面の最終の歌ですね。ビニール・レコード盤での仕様に於いてですけれど。この曲で、私に強い印象を残すのは、フェイド・アウトの部分での貴方の演奏のスネアのロールです。」
プリンス「この曲では、相当回に分けて録音したのを覚えています。初めては中断してと言うのが屢々ありました。相当な時間が録音にかかったのです。」
ベルナール「貴方がやり難いと感じていた理由は何なのです? それから、バンドのメンバーは、貴方の感じている難しさについて、話し合ったり、それが何かを指摘しようと努めていましたか?」
プリンス「それは、もう、はっきりと分かっていたと思います。ドラムのパートもアンディが考え出したのだと覚えています。でも、それが、私が厄介さをずっと感じていた理由なのです。」
ベルナール「それは、今まで話されたことがないことですね。この曲での感覚は素晴らしいものですから。パートリッジは、アルバムで最も好きな歌だと言っていました。」
プリンス「それは、とっても「 Beach Boys 」ですからね。全員が素敵に歌っています。」
ベルナール「ええ、第二面は、貴方のリンゴ・スターに通じるような演奏の「 Earn Enough for Us 」で始まります。」
プリンス「ええ、スネア・ドラムが一番輝いている曲ですね。」
ベルナール「これは、バンドのメンバーが、貴方と一緒にスタジオで、ライブで録音したのですか?」
プリンス「そうしたのだったと思いますよ。四人全員で一緒に演奏した筈です。あ、でも、グレゴリーさんがいたかどうか、はっきりしないんですけど。アンディとコリンと私はいました、確実にです。あの曲は、「 Extrovert 」と同じ日に録音したのでした。それも一緒にしました。もしかしたら、「 Little Lighthouse 」も録音したかもしれません。それらは、その日のライブ・セッションです。その日から、私たちはレコーディングを開始したのでした。」
ベルナール「と言うことは、一群の「ロック」傾向の歌を演奏した訳ですね?」
プリンス「ええ、アルバムの中でも、とっても好きな歌ですね。」
ベルナール「そうですか、演奏していて楽しかったからですか?」
プリンス「楽しかったですよ、いい音になりましたし。ちょっとパンクっぽいかどうかは分かりませんけれど。私には、「 Living in Another Cuba」を連想させますけれど。その感じなのです。」
ベルナール「それは面白いです。頭の中で、ちょっと、もう一度聞いてみましょう。と言うのは、私は、ずっと、アルバムの歌の中で、最もビートルズ風のように、それに、70年代的と言うより60年代的だと聴いていましたから。」
プリンス「この歌の激しさが私にそう感じさせるのだと思いますね。「 Cuba 」が大好きなんです。XTC の歌の中でも大好きな歌の一つです。」
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2012年01月03日

プレイリー・プリンスのスカイラーキング回想 6

 「 Ballet for a Rainy Day 」「 1000 Umbrellas 」について



ベルナール「「 Supergirl 」の次の歌は、「 Ballet for Rainy Day 」です。タムは、とても澄んだ音色でよく鳴っていて深い味わいがあり、響き渡るようです。これも、たった4部品のドラム・キットで演奏しているのですか?」
プリンス「基本的なキットだったと思います。」
ベルナール「私はもう一度聴き直す必要がありますね。それで分かると思います。さて、今では、それが、4部品のドラム・キットだと知っていますから。私は、長い間ずっと、貴方はもっと大きなキットをお使いなのだろうと思っていました。
 それから、「 1000 Umbrellas 」です。そこでは、ドラムやパーカッションはないように聞こえるのですが、それでも、貴方にお聞きして、確かめたいと思うのですが。貴方は、この歌に、ドラムやパーカッションを付け加える可能性については、話されたことはないのですか?」
プリンス「いいえ、そのようなことは思い出せないですね。弦楽組がスタジオにやって来てセッションをしたのを見たのは覚えていますけれど。ですが、私は、その歌をそのセッションより前に聞いたことさえ覚えてないのです。たぶん、弦楽だけでやったのではないかと思います。ラングレンがアレンジしたのでしたよね、違いますか?」
ベルナール「このアルバムでデイブ・グレゴリーがアレンジしたもののうちの一つです。彼が弦楽のアレンジをしたのです。他の曲の弦楽はラングレンがしています。それで、バンドのメンバーは、ラングレンのアレンジの技術、その早さに強く印象づけられたと言っています。」
プリンス「「 1000 Umbrellas 」は傑作だと、私は思います。このアルバムで、最も好きな歌です。弦楽隊は、貴方もご存知でしょうけれど、私の友人のDick Bright でした。彼が補完したのだと推測するのですが。
 Dick Bright を、私たち the Tubes は、バンドの初期の73年か74年に見出したのでした。The Boarding House と言うクラブでの the Tubes のオーディションに来たのです。彼はバイオリンを弾きながら歌いました。それで、彼を狼狽させたことがあって、つまり、彼はカツラを着けてたのですが、それが落ちてしまったのです。彼は泣き出してくずおれました。彼の友だちが来て、彼をステージから降ろしたのです。( 笑い ) 実はそれは、彼の演技だったのです。それで、私たちは彼を気に入りました、とても。
 彼は、ここ、地元では有名人です。Faimont サンフランシスコ・ホテルやその他の一流ホテルで演奏しています。Led Zeppeline をカバーした人なんです。「 Stairway to Gilligan's Island 」、聞かれたことはないですか?」
ベルナール「( 笑い ) いいえ!」
プリンス「それは、曲は、「 Stairway to Heaven 」なのでが、歌詞は、「 Gilligan's Island 」なのです。とってもおかしいですよ。たぶん、告訴されたか、歌の販売を禁止させられたのでした。
 彼は、典型的なコメディアンで、セッションミュージシャンを引き連れて『スカイラーキング』のセッションにやって来て、彼が指揮していました。」
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