2014年02月21日

Stupidly Happy

 Urban Dictionary に次の様な説明があったので備忘。正しいのかどうなのかは分からないし、パートリッジがこの意味で使っているかどうかも分からないけれど。

Urban Dictionary: stupid happy


a state of being naive and therefore, happy.
Not knowing the sad truths about the world, which leaves you happy but undeniably ignorant.

例文:
Remember when we were six years old and didn't know about war and animal abuse, i wish i was still stupid happy like back then!
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2012年11月06日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想12

ベルナール「パートリッジさんとムールディングさんは、ドラマーと言うのは、それぞれ、とても違った遣り方をするのだと、話していました。そして、二人は、このアルバムでは、貴方のドラムズがとても良いと言っていました。XTC と以前にも仕事をしたことのある、プロデューサーのハイデン・ベンデルさんは、すでに、プレイリー・プリンスさんの演奏したドラムズを編集していたのですが、パートリッジさんは、ベンデルさんが、その精髄を削除してしまった、と言っていました。」
サボ「一つのスタジオに、二人の同程度に優秀なドラマーがいる場合があるのですよね。そして、そのうちの一人が、曲により合った演奏を出来るのです。でも、それはとてもいいことです。私たち二人、私とプリンスさんは、全く違うのです。そうでなければ、私たちは、ドラム・マシーンと変わらないのですからね。ドラム・マシーンを使ったものはたくさんありますよ。教えてあげましょうか( 笑い )。」
ベルナール「( 笑い ) そうですね。XTC の二人が、今でも、人間の打ったものを必要としていると言うのが分かって、私は嬉しく思います。貴方がこのアルバムで最後に演奏したものは、「 Church of Women 」ですね。これについて、何かお考えがありますか?」
サボ「そうですね、このアルバムの内で、大好きな曲の一つだ、ということですね。ドラムの視点からでは、しごく簡単なものです。でも、私は、バンドがドラムと共に創ったものがとても気に入っています。」
ベルナール「さて、それでは、貴方のこれからのご計画について話して頂いて、対談を締めくくりたいと思います。それで、貴方が、一緒に演奏したいと、特に思う、ミュージシャンかバンドはあるのですか?」
サボ「もう録音したものがあるのです、私はきっと発売されると思っているのですけれど、そのアルバム、『 Made in London 』と言うタイトルになるのですけれどね。女の子のバンドで、アン・ヴォーグ [ En Vogue ] のようでいて、ヘビーなギター・バンドなのです。それから、サリー [ Sally Ann Marsh のこと? ]は、妻のジャネットの歌を6月に発売する予定です。ですから、私たち夫婦は、初めての自分たちのレコードが発売されることに、興奮しているのです。それから、演奏出来れば嬉しいなと思う人は、山ほど居ますよ。ドラマーは、誰でも、同じ位の数の希望を持っていると思いますよ。そうですね、私の場合は、まず、スティーリー・ダン。そして、アース・ウィンド・ファイヤー。それにですね、フィル・コリンズのツアーに参加出来たらなあ、と思います( 笑い )! フィル・コリンズが彼の歌でしているグルーブ感が大好きなのですよ。本当ですよ。」
ベルナール「分かりました。今日は、お時間を割いて頂いてありがとうございました。とても楽しかったです。一時間半もの間、貴方の頭の中を見せて頂いて、とても嬉しく思います。」
サボ「私もですよ、私に興味を持ってくれてありがとう。それに、僕らは二人とも、このXTC のレコード『 Wasp Star 』をとても楽しんでいるようですからね。辛くはありませんでしたよ。それでは、お元気で!」



おわり


 ご訳を指摘して頂くと幸せます。
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2012年10月31日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想11

ベルナール「「 Standing in for Joe 」についてはどうなのでしょうか? ムールディングさんの歌ですよね。ムールディングさんは、この歌でモータウン的な感じを出したかったと、話してくれたのですけれど。」
サボ「コリンは、特別のやり方をしたがっていたことを覚えています。ですから、最初はとても手子摺りました。自然なやり方ではなかったですからね。八拍目にハイハットを叩くのです。それに、トムでは、子供っぽい叩き方を望んだのです。こんな具合にです( ビートを真似てみせる )。それで、彼が私にさせようとしていたことを始めたのですが、歌を一挙に全部演奏したのです。驚いたことに、何もかもがぴったりと合ったのです! 私自身が好きなようにしたとすれば、十中八九、そんなやりかたはしませんでしたね。でも、モータウン的だとは考えもしませんでした。もっと、へんてこりんでしたよ。」
ベルナール「「 Wounded Horse 」は、ザクザクしたギターのちょっと変わったブルースですけれど。」
サボ「ええ。ポップソングとしては、ユニークなグルーブ感ですね。歌の演奏に取りかかる時には、とってもわくわくしていました。と言うのはですね、その前に、アンディが歌を聞かせたのですけれどね、その時、アンディは自分の腿を打ちながら歌ったのですけれど、アンディは、きっと興奮していたと思います。それで、私は、「すごくへんてこりんだな。」と思ったのです( 笑い )。だから、とても楽しく始められたのだと思います。ですけれど、録音してみると、「なんて品のあるグルーブ感なのだろう。」と感じました。これを演奏したことをとても誇らしく思います。もちろん、私が演奏したどの曲にもこう言いはしますけれど、この曲については、真実「 Great 」なのです( 笑い )!」
ベルナール「「 You and Clouds will still be Beautiful 」についてはどうでしょう?」
サボ「そう、たぶん、このレコードの中では、私が一番気に入っているドラムが録音されているものですね。」
ベルナール「私はですね、貴方がにこにこしながらドラムを叩いているのが目に浮かぶのです! パートリッジさんは、貴方に、ドラムキットの後ろに一陣の風を隠し持っている14歳のアラビアの少年のようにしてくれと頼んだと言っていましたけれど。」
サボ「( 笑い ) それは、ほんとに、アンディがよく言う類いの台詞です! 彼はこう言ったのでよ。「ああ、僕は、14歳のアラビアの少年が居るように感じるんだ。そして…、」 そこで、大抵は、私は彼を話している途中で遮るのです。「ううん、僕は今からドラムを演奏するところなんだよ。」って( 笑い )。この曲では、プレイリー・プリンスさんが先に録音していたと思うのです。ですから、この曲には、二つの考え方があったのですよね。私がスタジオに来たとき、[ プリンスの ] セッションは終わっていたのですけれど、私の到着はスケジュールより早かったので、[ プリンスの ] ドラムズ・キットは、まだ置かれたままでした。それで、彼らは、「これで演奏してもらってもいい?」と聞いて来ました。それで、もちろん、私は一回だけで録音したのです。そうすると、「すばらしい。ありがとう。出来上がって嬉しいよ。」とスタジオに居た誰もが言ったのです( 笑い )。」
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2012年10月26日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想10

ベルナール「それでは、何曲か、レコーディングの時に、貴方が得た印象について話して頂きたいのですが。「 Playground 」は、アルバムの最初の歌ですね。オーケストラ的な『 Apple Venus Volume 1 』 の後で、バンドが、より攻撃的で、ギター指向の音楽に戻ったとはっきり分からせるために選んだ曲ですね。イントロの漸次的に構築されて行くドラムは、とても素晴らしいです。あれは、貴方が意図したものなのですか?」
サボ「いいえ、アンディの意図ですよ( 笑い )。私が話したことを思い出して下さい。指示されることなくドラムセットに座って、私がそうしようとしてしたことは何もないのです。アンディの考えからしたことで、アンディはアイデアを私にぶつけて私の反応を伺ったのですね。」
ベルナール「この歌のような真直ぐなものを演奏している時には、どういうことに気を留めているのですか? 」
サボ「メロディです。他でもないメロディです。」
ベルナール「それは、貴方自身がソングライターであるからだとお考えですか?」
サボ「ええ、きっとそうだと思います。私は、歌、それに歌手を支えると言うことを確実にしたいと思っているのです。」
ベルナール「次は、「 I'm the Man Who Murdered Love 」です。」
サボ「ええ、燦然と輝くような歌ですね。たしか、その歌は、セッションを始めて直ぐのものだったと思います。二人はにこにこしていました。基本的に、あのドラムは、こうあるべき曲のこうあるべき感覚でした。三回以上録り直したものはないと思います。ほとんどは、一回か、二回の録音でした。もし、それ以上やり直していたら、きっと何かがおかしくなっていると思いますね。」
ベルナール「「 We're All Light 」について次に話して下さい。これは、私が思うに、アルバムのハイライトです。とても「ヒップホップ」的なビートですよね。とてもファンキーです。そうなのですが、明るくて大衆的です。」
サボ「ええ。素晴らしい感覚、素晴らしいグルーブですね。「ああ、これは自分の街のものだな。」と、私が思った曲ですね。もう一度、演奏出来たらなあ! 馬鹿げたことを言ったように思われますね。だって、たった一回か二回の録音で、良いものが録れたと思えるような曲なのに、もう一回演奏したいと思うのですからね( 笑い )。」
ベルナール「スネアで、たくさんの装飾音を叩いているように聞こえるのですが?」
サボ「ええ、かなりの装飾音を組み入れて演奏しています。全体の雰囲気に少しばかり別のものを挿入すると言う感じでしょうか。この歌は、「にこやかな」歌だと、私は確信しています。装飾音は、そのグルーブの一つですね( 笑い )。」
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2012年10月18日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想9

ベルナール「この『ワスプ・スター』に関わる様になる以前に、貴方は、どれくらい XTC を知っていましたか? 彼らのファンだったのですか、それとも、彼らの曲を知っていると言う程度だったのですか。」
サボ「ほんの少し知っていると言う程度でした。ビッグ・ヒットの「がんばれナイジェル」とかを除いては、彼ら XTC については、ほとんど知らなかったのです。何人かの友人にセッションの話しが来たと言うと、幾つかの彼ら XTC の逸話を初めて聞かされたのです( 笑い )。」
ベルナール「( 笑い ) それで、それらは貴方を不安にしましたか? それとも、、」
サボ「いえ、全然。彼らが極めて衒学的だと言う逸話を聞いたので、彼らが望んでいるのが何であるのかが分りました。でも、心配にはなりませんでした。プロデューサーのニックは、以前に一緒に仕事をしたことがあったのです。ニックは、楽しくなるよ、と自信を持って言ってくれていたのです。でも、いくつかの難局が待ち構えているだろうとも言いました。結局、難局は全くなくて、とても楽しいものでした。」
ベルナール「ええ、そうですね。実際、楽しそうに聞こえますよ。アルバム『ワスプ・スター』は、バンドが演奏した音がしていますよね。それに、パートリッジさんは、「このアルバムは、自分が過去に遡って覚えている限り、産みの苦しみがおそらく最も軽かったものだ。」と私に話してくれました。」
サボ「ええ、とっても愉快でした。」
ベルナール「パートリッジさんとムールディングさんでは、一緒に仕事をする際に、何か違いはありましたか? それとも、二人は、大体同じやり方だったのでしょうか。」
サボ「よく似ていましたよ。ただ、二人とも、私が最初にしたものとは、別のやり方にしました。私たちは、四日か五日で全部の歌を録音しました。( チャック・サボは、7曲を演奏しています。Tubes のドラマーで、XTC のセッション・ドラマーとしてはベテランとなる、プレイリー・プリンスは、先立つ『 Apple Venus Vol. 1 』のセッション時に、4曲を録音していました。 ) 一回目に録音したものと三回目に録音したものは、全く違うものでした。でもそれは、二人が私を信頼して呉れていたから出来たのです。二人は、歌に必要な感覚を正確に説明して言えると確信していたのです。それが色であるように( 笑い )。私は、それを次第に理解していったのです。」
ベルナール「貴方は、最初のものには、疑義を感じたのですか?」
サボ「いいえ、私が感じ取れる違和感はありませんでした。録り直した理由は、プロデューサーのニック・デイビスに関わることなのです、私が知っているのはそれだけです。それを、セッションの後に、ニックが教えてくれました。アンディとコリンが、すべてに亘って彼を信頼し切っていることが分かって、彼は本当に嬉しそうでした。自分のアルバムで演奏するためにやって来た奏者に会って、プロデューサーの言葉に従ってレコーディングを進めようとしているとした場合ですね。アンディとコリンのように、自分がしたいことは何かをよくわかっている音楽家だと、指を絡ませて額に汗の雫を滲ませて、座ることになる筈だと、私は思いますね。録り直しは、そのような状態では当然のことだったのですね。それを私は感じることはありませんでした。」




誤訳を指摘して下されば、幸せます。
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2012年10月11日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想8

ベルナール「それで、セッションに参加される時なのですが、依頼された「音楽」を理解しようと努めている際、何かいつも決まった特定の方法をお持ちなのですか、それとも、一緒に仕事をする人に依って違うのでしょうか?」
サボ「決まったやり方があります。まずは、依頼者がドラムの面で何を望んでいるかを察するようにしています。軽いタッチなのか、重いタッチなのか、などと言うことですね。依頼者は、大抵の場合、こちらに要求したいアイデアを持っていますからね。時には、前もって、自分たちの好みのものをプログラミングしている場合もあります。でも、それも、そうでなければならないと言うものではないのですけれど。それから、私はドラムのアレンジをするのです。依頼者の提案を聞いてから、歌を理解すれば、ごく自然に演奏が始められるのです。
 アンディとコリンの二人と一緒に仕事をしてとても素晴らしかったのは、歌の理解の仕方の別の仕方を見せてくれたことでした。本当に楽しかったですよ。そうですね、ほとんどのセッションは、問題なく進捗して、よほど注意深くなければ、退屈してしまうものなのです。そう言うセッションには、大きく変わった所はないのです。ですが、アンディは、それぞれの歌がどういうものかを説明をしたがりました。いつでもそうしたのです。彼が歌を書いた時にはどう感じていたか、とかです。最初は、「どういうこと?」と怪訝に思いました( 笑い )。ですが、その調子に合うのには、それ程の時間はかかりませんでした。それが、歌の理解の助けになったのです。
 それで、二人は、あまりに異常なことを私に依頼して来るのですから ( 笑い ) …、」
ベルナール「( 笑い ) その異常なことについても話して下さいますか?」
サボ「( 笑い ) ええ、こんな具合だったのですよ。ハイ・ハットもクラッシュ・シンバルも使わないと要求された時には、私は、「しまった、何か誤解されたに違いない」と思ったものです。あまりに単純なものですから、録音をするのには、つい、他の方法を取りたい気持ちにさせました。ですけれど、それが本当に面白かったのです。その上にですね、完成されたものを聴いた時には、彼らの頭の中で鳴っていた音楽がどういうものか分かって、とても感銘を受けました。つまりですね、私が演奏したものというのは、まだまだ素材のままで在った分けなのです。私が録音を済ませた後、ドラムの音の回りに他のすべての音が最適の場所に据えられ、積み上げられていったのです。
 何から何まで、心底、楽しい経験でした。もう一度、あの機会があればと願うばかりです。」
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2012年10月04日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想7

ベルナール「そのセットは、XTC の新しいアルバムで演奏したものと、基本的には同じですか?」
サボ「ええ。」
ベルナール「今日、貴方と私は、貴方が演奏したものの一覧を見て来たのですが、その中から、「ああ、これが、私が自分の演奏能力と演奏の仕方を余すところなく示せたものだ。」と言うものを挙げられますか? 私は、『 Wasp Star 』がそれだと、思うのですが、…」
サボ「えっ、ごめんなさい、どれですか?」
ベルナール「『 Wasp 』、XTC の新しいアルバムです。」
サボ「ああ、そうですね。完成したものを聴いた時、心底堪能した、と言えるほんの何枚かのアルバムの内の一枚です、『 Wasp 』は。自動車の中でいつもかけてます。もちろん、アルバムの中での私自身の演奏にも聞き惚れているのですけれどね。このアルバムの録音時には、演奏することがとても快適だったと思います。
 他のものでは、タシャン Tashan のアルバムが好きですね。あれは、私の演奏のソウルの面のものですけれど。残念なのですが、タシャンのアルバムは売れませんでした。ミッキー・カーリー Mickey Curry [ ドラマー ]のことを書いた記事があるのですけれど、その文章を読んで羨ましく思ったことが何度もあることを、私は認めざるを得ませんね、それは、カーリーが Tom Dickey [ 私は調べられませんでした、不明。 ] のアルバムを作っていたころの記事です。彼は、ニューヨークに来たばかりで、そのアルバムを作っている最中に、ホール&オーツのアルバムでの仕事を依頼されたのです。そして、それをしている間に、ブライアン・アダムスにドラムを依頼されたのです。ええ、私は、彼がそれに値する人だとはよく分かっています。ですが、そんなことは、誰にでも起こるべき筈のことだっただと、私は思うのですね( 笑い )。こんなことを今言うのはですね、私が自分で演奏して楽しかったレコード、それをいつだって売れることを願っていたのですけれど、もし売れれば、私のキャリアアップの助けになったかもしれない、と思うからなのです。残念なことに、そう言うことは起こりませんでした。でも、やはり、すべてのことに理由があるのですよね。」
ベルナール「そうですね。そうして、貴方は此処に居ます。先に、私たちは、人生の針路を変えてしまった人たちのことを話しましたよね、でも、貴方は、志を堅持されて、遂げることが出来たのですよね。貴方は、成功して、演奏家として生計を立てておられます。それは、多くの若者が、そうなる様に求めていることなのですけれど。」
サボ「正にそうですね。誤解しないで欲しいのですけれど、私は、愚痴をこぼしているのではないのです。…、だって、私は、家具を売り払えばよかったのですから ( 笑い )。たぶん、私は他の道は取らなかったと思います。でも、時々はそうではないかも ( 笑い )。ともかく、今の私は、幸せで、満ち足りているのです。」



タシャン Tashan の詳細なデータは見つけられなくて、サボさん参加のものがどれかは不明。
http://www.discogs.com/artist/Tashan
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2012年09月26日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想6

ベルナール「なるほど、よく分かりました。では、貴方のドラム・キットとその配置に付いてもお話頂けますか。」
サボ「YAMAHAのカエデのカスタム・キットとブナのカスタム・キットを、私は持っています。バンドに依って使い分けています。ライブでは、22インチのキック・ドラム、10インチと12インチのトムトム、14インチと16インチのフロア・トム、数種類のスネア、それに、常に、10インチと8インチのスネアを左に置いて演奏します。そういうたくさんのスネアへの要求が段々と増えているのです。と言うのはですね、最近では、アルバムの中では、コンピューターで作られた音 [ 原文:tight -loops sounds ]と言うのがあまりに一般的になったからなのです。私も、ドラムKAT やサンプラー、それに類いするものを使います。でも、私は、今でも、出来る限り、本来の皮を張ったドラムで出る音で演奏しようとしています。
 ですが、スタジオでは、22インチのバス・ドラム、12インチのトムトム、16インチのフロア・トムだけに、減らすのです。」
ベルナール「どうしてそうするのですか? その方が容易によい音を出すことが出来るからでしょうか、それとも、遣り過ぎをしないようにするためなのですか?」
サボ「いいえ、音の問題です、それだけです。使用するマイクロフォンの数を少なくすれば、それだけ大きな広がりのあるドラムの音が録れるのです。私が一緒に仕事をした大抵のプロデューサーも、その遣り方を支持してくれたと、私は思うのです。」
ベルナール「シンバル類については?」
サボ「ジルジャンのAカスタムを使っています。22インチのライド・シンバル、13インチのハイ・ハット、…、」
ベルナール「K/Z の組み合わせは使われますか? [ K/Z のハイ・ハット? ]」
サボ「ええ、私は、常に、全部のシンバルを変えてみているのです。新しいものが出ると、私は、試してみる傾向にあるのです。それで、その新しいのを使うのです。ですから、お気に入りのシンバルは、常に変わり続けるのです( 笑い )。分かりますか? 駄菓子屋での子供と同じですよ。」
ベルナール「( 笑い ) はい。貴方は、目移りしやすい質なのですね?」
サボ「ええ。でも、この二年間は、基本的なセット・アップを、16インチのクラッシュ・シンバルを左に、17インチのを右にして、17インチのチャイナ・シンバルを右に、12インチのスプラッシュをキック・ドラムの上に配置すると言うものに、ずっとしています。」


http://zildjian.com/Products/Drumset-Cymbals/Cast-Bronze-Cymbals/A-Custom-Series
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2012年09月21日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想5

ベルナール「先ほど、貴方と奥様ジャネットさんのこと、貴方達のソング・ライティングのことを話されたのですけれど。他の楽器も演奏されるのですか? お二人とも、歌われるのですか?」
サボ「ジャネットは、主に、歌手であり作詞家です。私は、もう二十年間あまり、ギターを持っています。いつも、アコースティック・ギターを身近に置いているのです。それが、ソング・ライティングの道具なのです。曲を構成してく過程では、ベースとキーボードを加えることも出来ますよ。でも、誰も見てなければですよ( 笑い )。それで、どの楽器も同じように私のソング・ライティングの道具になったのです。」
ベルナール「貴方のドラマーとしての経歴を全部通じて、最も大きな影響を与えられた、ドラム奏者を教えて下さいますか?」
サボ「幾つかの名前を挙げられます。でも、好きなスタイルと言うものもあるのです。それは、モータウンですけれど、それが、私の演奏とソング・ライティングに何よりも資するものなのです。それで、この人と言うことは出来ないですね。アース・ウィンド・アンド・ファイヤー、私の大好きなバンドですけど、それも同様に私にとって重要です。もちろん、ジョン・ボーナムには、心底、影響されています。スティーブ・ガッド、絶対に影響されてますね。たぶん、スティーリー・ダンが採用したドラマーは、全員でしょうね。それに、ピンク・フロイドのドラミングが、…」
ベルナール「ニック・メイソンですか?」
サボ「ええ、私は、正確な記録係ではないですね( 笑い )。」
ベルナール「( 笑い ) そうですね。理由があるのですね。貴方は、他の方に関心の的を当てていたのですね。[ ピンク・フロイドとは別の方面へ ]」
サボ「ううん、どうなのでしょうねえ、、でも、そう言って下さって、ありがとう( 笑い )。そう言うことにしましょう。違う分野があったのですよね。最重要な領域は、いつでも、ソウルとファンクだったのです。」
ベルナール「それは面白いですね、全体的な関心がソウルとファンクにあるのに、そこに、ジョン・ボーナムが居るのですね。ですが、ジョン・ボーナムは、衆目のほぼ一致する所、影響としては、嘗ての一時期にあっただけのドラマーのようですが。
サボ「ううん。ボーナムの演奏は、そのほとんどが歌のためだと、私には思えます。とても、グルーヴィーなのですよね。それはつまり、まさにソウルなのだと、私は思います。」


棒線部分、pecsmo さんの訂正:
「誰もが一度ならずとも影響されたと口にするドラマーですが」

pecsmo さんにご指摘をいただいて訂正:
ボーナムは、ほとんどのドラマーが、当時もそれからも、影響を口にするドラマーなのですね。
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2012年09月14日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想4

ベルナール「他にはどういうことをされて来たのですか?」
サボ「そうですね、YAMAHAの推奨者の一人なのです、私は。それに、YAMAHAで講習をしたりしていました。どちらも、私には、全く新鮮な経験でした。」
ベルナール「講習をするのはお好きですか?」
サボ「二年程前、YAMAHAは、とても厄介な状況に私を連れ出したのです。ロンドンのスタジオ、タウンハウスで、ジルジャンの日 Zildjian Day と言うのを設けたのです。2000人の観客がいました。参加したドラマーは、ジョン・ロビンソン J.R. Robison 、デイブ・ウェックル Dave Weckl 、ピーター・アースキン Peter Erskine 、それから、もう二三人のイギリスのドラマーがいました。私は、最初でした。それに、私の初めてのドラムの教習だったのです( 笑い )。ステージには、今言った名手達がいて、2000人の講習生がいて、皆、私を見詰めているのですよ。」
ベルナール「プレッシャーはなかったのですね!」
サボ「( 笑い ) ああ、神様。終わってみれば、人生最大の出来事でしたよ。」
ベルナール「想像出来ますねえ! 終えた安堵感は大変なものだったでしょうね。」
サボ「そうです。でも、本当に楽しかったのは、準備をしている時でした。それ以前もそれ以後も、あの練習の時程、上手く演奏したことはないと思います( 笑い )。それからまた、怠け者になりましたよ。」
ベルナール「今も、練習の時間を取っておられるのですか? それとも、貴方が書いた曲だけを演奏しているのですか? それはそれで当然のことのようですけれど。」
サボ「当然のことですけれど。自分のスタジオにドラム・キットがあります。ですから、大抵毎日演奏していますよ。でも、大抵は、歌のレコーディングのドラムのパートをするだけですね。それ以上の練習はほとんどしません。」
ベルナール「分かりました。座って、15分間、ルーディメンツ ( flamadiddles ) を練習したりはしないのですね。」
サボ「全然。それをしている人には御免なさい ( 笑い )。」
ベルナール「ええ、それは、年齢と成功の特権ですよね、違いますか?」
サボ「ええ。私は、もちろん、演奏の精度の高さ、細かな巧みさを面白く思います。ですが、全体像を見る時には、それは大きな関心の的ではないのです。歌を奏でるためには、私は、むしろグルーブ感を抑制しています。歌を演奏することでは、私は、熟練してないわけでは決してないのです。」
ベルナール「貴方が[ ドラマーとして ]成長する時にはですね、実際に[ 本番で ]演奏することで、演奏の仕方を身につける方でしたか、それとも、基本に忠実に、練習をされたのですか?」
サボ「両方です。私は、ラジオ放送のために演奏することが多かったのです。また同時に、常に、レッスンを受けるようにしていました。そうしないと、ラジオ局は私を首にしますからね。レッスンが好きだったか、嫌いだったかなんて、覚えていません。私にとっては、私がしたいと思っていること全体の一部だったのですから。そうですね、学校に通っている頃、いずれ重要になるのだからと言って、数学を学んでいるのと同じですね。ドラムの基本を学ぶのも同じです。周りの人が、そうすることが君のためだと言うから、基本を練習したとして、でも、周りの人は正しかったのだと、私は思います。」
ベルナール「ドラムこそが、貴方が本職として追求し続けるべきものだと、何時ぐらいに気が付いたのですか?」
サボ「私がドラムを本職だと思わなかった時というのが、あるとは思いません。ほんの僅かに逸れたこともないです。その意味では、私は、とても幸運だったと思います。大変な時はもちろんありました。平穏な時もね。もし、私が何か取り柄があるとしたら、平穏な時にも困難な時にも、ドラムを続けたと言うことでしょうね( 笑い )。友人達が大学に行って、ドラムの演奏ではない他のことを学んでいる時、私にはお金がなかった時、私は、ドラムを叩き続けたのです。」
ベルナール「そうですね、物事が上手くいかない時には、他の人生を選ぶ方が容易ですからね。私がしたのは、そちらなのでした( 笑い )。仰ることはよくわかります。」
サボ「( 笑い ) 私もそうしたかもしれませんよ、きっと。私が出来たもう一つの選択肢は、家具を売り払わない、と言うことだけですけれどね。」
ベルナール「( 笑い ) 本当に。貴方は、意志の堅い方ですね。貴方の次のアルバムのライナー・ノートには、世界中の家具運送者への感謝の言葉を入れないといけませんね。」
サボ「( 笑い ) 仰る通りですね。」
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2012年09月08日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想3

ベルナール「それは、どうやって人に知られるのか、そして人を知って行くのかと言うことについて、重要なことは何かと言うとても良い例の様に思えます。」
サボ「その通りですね。起こるべくあること、それが唯一の道なのですね。極最近には、XTC のセッションの前ですけれど、私は、ナタリー・インブルーリア Natalie Imbruglia のアルバム『 Left of the Middle 』に参加しました。それに、ツアーのサポートにも。全部で、14か15ヶ月に亘るツアーでした。でも、とってもよかったです。二週間働いて、二週間休みというものでした。
 それで、私は職業としているのはドラマーなのは勿論なのですけれど、一方で、私は、常に、歌作家でもあったのです。それで、レコードを出せるバンドを、いつだって持っていたのです。」
ベルナール「それについても話して下さいますか?」
サボ「( 目を輝かせて ) ええ!( 笑い )。ロンドンでと同様に、ニューヨークでも、レコードをリリースしたいと思っているバンドを、私は持っていたのです。バンドは、妻と一緒のもので、Sonny Lucas と言うバンド名でした。六年間も継続していたのです。ロンドンを拠点にしているにも拘らず、RCA のニューヨーク事務所と契約の交渉の機会を得るところまで漕ぎ着けたのです。それで、二ヶ月間双方の弁護士間で協議したのですけれど、契約はしませんでした。」
ベルナール「それは残念でしたね。」
サボ「ええ、本当に。その時で、バンドは止めてしまったのです。ジャネットは他のことに興味を持ち始めました。私は、二曲程プロデュースをしてくれと頼んで来た若者二人と仕事をしました。プロデュースは、私のもう一つの関心ごとでしたから。それに、私は、彼らのマネージメントもしました。イギリスでは、Fiction レーベルで、世界の他の国々では、BMG からリリースすることに成功しました。それから、ナタリー・インブルーリアのツアーがあったのです。それは、私は、利益はすべて若者に入るように契約したので、お金を作らなければならなかったからです( 笑い )。」
ベルナール「( 笑い ) 直ぐにお金が入用になるなんて可笑しいですね。」
サボ「ええ、いつもそうなるのですよ ( 笑い )。ナタリー・インブルーリアのツアーで、私は、ここ、自分の家の中にスタジオを持つことが出来るようになったのです。そのスタジオが、私とジャネットの二人共が、また歌を書き始める刺激になったのです。それから、私たちは、女優で歌手のサリー・アン・マーシュ Sally Ann Marsh に出逢いました。彼女と一緒に、私たちの歌を出版する契約を時間をかけて取ろうと思ったのです。驚いたことに、私たちは為果せたのです! その年の12月に、ジャイブ・レコード Jive Records と契約しました。( そのレーベルには、たくさんの歌手がいて、他には、Britiney Spears や N'Sync 、Backstreet Boys がいました。 )」
ベルナール「おめでとうございました。」
サボ「( 誇らしく泰然と ) ありがとう。本当に良かったです。彼女の契約によって、私とジャネットの歌は出版社から利益を得られたのです。それで、翌一月には、イギリスでは、ダルメシアン・ソングス Dalmation Songs 、その他の世界の国々では、BMG と、私たち二人は、出版の契約をしたのです。ダルメシアンを経営している二人の人物のうち、一人は、ナタリー・インブルーリアと契約している A&R マンだったのです。つまりですね、私は、膨らみ続ける円の中に、ずっと留まっていた、と言うわけなのですね。
 そうして、私は、自分のスタジオで一日のほとんどを過ごすことになりました。ですが、セッションの仕事は続けていました。セッションは、私にとって、本当に楽しいものですから。今では、私は、私の演奏の仕方で演奏することを求められて、セッションに呼ばれるのです。いいですねえ。演奏の仕方は知らずに名前だけを知っていて、セッションに呼ばれるのは、嬉しくないですね。そうではなくて、どう演奏するかを知った上で、呼ばれると、やりやすい上にもやりやすいですものね。」
ベルナール「他人の仕方に自分のスタイルを合わせなければならないと言うのは、確かに、苦痛に感じるものですけれど、演奏者の立場としては、それが一つの修養になるので、いいことではないのですか。」
サボ「ええ。私は、もっと、本質的なことだと考えています。他人に合わせると言う経験は、ソングライターとしての側面でこそ、本当の利益になるのです。だって、演奏は、歌のためにするのですからね。若いドラマーとして始めて、もう若くはないドラマーになり、老練なドラマーになって行くことを通じて、学び取る最も大切なことは、最初では、出来る限り確実な演奏をすることなのですが、最後には、演奏すべきでないことは何かと言うことなのです。」
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2012年08月30日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想2

ベルナール「それは、私にも想像出来ますよ。」
サボ「( 笑い )。直ぐにも引っ越しすることになりました。引っ越しは上手くいきました。ですが、当時はですね、テレビのチャンネルは四つだけで、しかも、夜中は放送してないのです。それで、パブは、午後11時には閉まります。ニューヨークだと、パブにいる時間なのですけれど、店を出るのは午前1時頃でですよね( 笑い )。でも、グラスゴーでは、11時にパブを追い出されて、家に帰るけれど、テレビはやってないと言うわけです。それで、私は、少しばかり、情緒不安定になりました。
 バンドは、MCA と契約しました。シングル一枚だけの契約でしたけれど。ですが、三ヶ月経って、シングルは出ないことになったのです。それで、私は方針を変えたのです。バンドに最初に会ったロンドンに行って、グラスゴーのバンドには、セッション・ミュージシャンとして参加したのです。また、家具を売り払うと言うことになったのですが、可能な限りたくさんのバンドで演奏しました。しばらくして、名前が知られるようになったのです。
 一番の高額な報酬は、フランスでの the Coateens のフォロワーのお陰で得ることができました。89年に、 Etienne Daho と言う歌手とツアーをしたのですけれど、彼はちょっとしたスターで、パリでは、8000席の公演を七日間完売したのです。いい給料でしたし、素晴らしいツアーの経験でした。ヨーロッパ中を回ったのです。」
ベルナール「そうですか、それで、その時点で、貴方はロンドンに五年いたわけですね。」
サボ「ええ。好機の端緒に付いたと感じたのは、マーティン・ウェア Martin Ware と言うプロデューサーが、彼が仕事をしていたアルバムに私を使ってくれた時です。ウェアは、Heaven 17 のメンバーだった人です。そのアルバムは、『 Music of Quality and Distinction, Vol. 2,1991 』と言うもので、彼が結成した British Electric Foundation のためのものでした。ほとんどソウルのレコードでした。彼はたくさんのメンバーを集めて、カバー・ソング集を作ったのです。その中のアルバムの一つで、私は、ティナ・ターナーと、それに、チャカ・カーンと一緒に演奏したのですよ。」
ベルナール「うわあ、すごいですね。」
サボ「チャカ・カーンは、スタジオでライブ録音しました。私たちが演奏する側で歌って録音したのです。」
ベルナール「それは、きっと楽しかったでしょうね。」
サボ「素晴らしかったです。テレンス・トレント・ダービー Terence Trent D'Arby 、彼もスタジオでライブをしました。それに、ビリー・プレストンやその他たくさんの人です。お分かりですか、私の履歴書は、突然に、そのアルバムに参加する前の10倍に膨れ上がったのです( 笑い )。Tashan と言う名前の歌手もそのアルバムで歌っています。後になって、私は、彼のアルバム『 For the Sake of Love 』( 1992年 ) に参加しました。それも、マーティン・ウェアがプロデュースしたのです。ソウルフルなアルバムです。私の好きなアルバムなのです。
 そこから始まったのだと思います。それから、Shakespear's Sister のアルバム『 Hormonally 』( 1992 年 ) に参加すると、ドラマー協会 [?] は、私を推薦者名簿に入れるようになったのです。Shakespear's Sister は、合衆国では大成功でした。チャートの4位に入りました。その時点で、私は、明確に、セッション・ドラマーになっていたのです。
 それから、Right Said Fred のレコードに参加して( 笑い )、彼らの「 I'm too Sexy 」を聴かれたことがありますか?」
ベルナール「いいえ、誰の歌ですか?」
サボ「 Right Said Fred の歌です。彼らのアルバム『 Up 』( 1992年 ) に私は参加したのです。その歌「 I'm too Sexy 」では演奏してないのですけれど、あれはプログラムされたものですから。ですが、彼らのNo.1になった歌「 Deeply Dippy 」では、演奏しています。
 それから、エルトン・ジョンの登場です。Shakespear's Sister の Marcella Detroit と言う名前の女性と一緒にアルバムを作りました。プロデュースはクリス・トーマス Chris Thomas でした。『 Jewel 』と言うアルバムで発表は1994年です。アルバム制作の途中で、トーマスさんが、エルトン・ジョンのアルバム『 Duets 』に誘ってくれたのです。私が演奏したのは、アルバムの最後の歌、「 Duets for One 」です。その歌は、アルバムの中で唯一、エルトン・ジョンが一人で歌っているものです。夢見るようで、神経が麻痺するような経験でした ( 笑い )。トーマスさんから、エルトン・ジョンは、偶に、歌詞を手にスタジオに入って来て他の者がいる前で曲を書いているということを聞いていました。それが、セッションの時にも起こったのです。ジョンは歌の歌詞を持って入って来ました。それで、リン・ドラムがセッティングされていたのですけれど、私は、リン・ドラムのプログラミングには不慣れだったのです。ですが、彼は、歌のビートとして、そのようなまがい物のビートを望んでいたのでした。」
ベルナール「ファンクの「 go-go 」の感じなのですね。」
サボ「ええ、そんな感じです。それは私には好都合でした。サウンド・チェックはほぼ済ませていました。ですが、リン・ドラムをちゃんと叩けるとは思えませんでした。それで、エルトン・ジョンがピアノに座って、曲を書いている間、私は、ドラム・キットに座って、このリズムを叩いていたのです。極上の時でした。二十分かそこらが経って、彼は粗方を書き上げて、言ったのです。「よし、僕らは、もう準備が出来てるね。」って ( 笑い )。
 それから、エルトン・ジョンの次のアルバムは、『 The Lion King 』でした。私は、「 Circle of Life 」「 Can You Feel the Love Tonight 」「 I just can't wait to be King 」の三曲で演奏しました。この三曲は、サウンド・トラックで、エルトンが歌っています。それから、エルトンのマネジメント会社を通じて、Kiki Dee と OMD のセッションの仕事を受けたのです。」




Shakespear's Sister:
1988年から1996年の間、活動したロンドンのバンド。2009年再結成。
Marcella Detroit は、アメリカのミシガン州生まれ、1993年からソロ活動。

Right Said Fred:
1989年から活動するイギリスのバンド。




31日訂正:
I came down to the London band that I'd originally met, and I did the Glaswegians' band as a session.
の部分、
最初に会ったロンドンのバンドに入って、

バンドに最初に会ったロンドンに行って、
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2012年08月26日

チャック・サボ 『 Wasp Star 』回想1

 ベルナールさんが、雑誌『 Modern Drummer 』のために書いた、XTC の『ワスプ・スター』でドラムを担当したChuck Sabo チャック・サボさんのインタビュー記事。その雑誌に使われなかった部分も含めたものが、チョークヒルのライブラリーにあります。それを読んでみます。
 記事は、おおよそ6,000語なのですが、 XTC に至るまで、4,000語弱あります。前半のサボさんの経歴の部分は割愛しようかとも思ったのですが、それはそれで興味もあるので、読むことにしました。
 日付は、2000年の5月19日。
http://chalkhills.org/articles/TBChuck20000519.html

Discogs のサボさんのディスコグラフィ:
http://www.discogs.com/artist/Chuck+Sabo#p=1&t=Credits_All



ベルナール「貴方がドラムを始めた経緯を教えて下さい。」
サボ「私は、ペンシルベニア州のアレンタウンで育ちました。母がスネア・ドラムとして私にくれることにした、鉢と鍋を叩くことで、ドラマーとしてスタートしたのです( 笑い )。それから、小学校で教わって、それを見た両親が個人レッスンを受けさせることに興味を持つ程に腕前を上げたのです。私がドラムにずっと興味を持っていたので、母は、それにお金をかけてくれたのです。クリスマスが来る度に、新しい装備が加わりました。最初の個人レッスン、最初のドラムキットは、そうして与えられたのです。その他の物も同様にです。それから、そのまま、カバー・バンドに入りました。私の州では、それは本当に大変なことだったのです。重要な学びの場でした。でも、残念なことに、大したことは起こりませんでした。

 1980年には、それまでに、アレンタウンで出来ることは私はもうやっていましたから、マンハッタンに引っ越したのです。何が何でも、行こうと決心する程、マンハッタンは魅力があったのです。私は自分のドラマーとしての経歴に資することを何かしなければなりませんでした。何をしたかと言えば、日常的な家具を売り払うことだったのです( 笑い )。大変でした、どうにかして、そうしないで済みたいと思ってましたから。

 当時、家具を処分する一方で、私は、六つのバンドで演奏していました。ほんとに、莫迦げていました。でも、出来る限りのチャンスを得なければならなかったのです。メジャー・レーベルで、初めてレコーディングをしたのは、1981年か82年です。Tom Dickie and the Desires と言うバンドでした。そのバンドをマネージメントしていたのは、現ソニー・ミュージックの CEO [ 対談の当時 ] であるトミー・モットーラ Tommy Mottola でした。それで、その時、私は、『 Gear 』と言う雑誌を手に取ったのです。と言うのは、ミッキー・カーリー Mickey Cuerry の記事があったからなのです。記事を全部読みました。ミッキー・カーリーは、Tom Dickie and the Desires のファースト・アルバムでドラムを演奏していたのです。それで、トミー・モットーラは、ホール・アンド・オーツのマネージメントもしていたのですが、カーリーにホールアンドオーツのアルバムでドラムを叩くように命じていたのです。その二週間後にアルバムは発表されました。それで、ミッキーは、ホールアンドオーツとブライアン・アダムスに行ってしまい、私が、Tom Dickie and the Desires のドラマーになってしまったのです( 笑い )。本当のところは、私には分かりませんけれどね( 笑い )。」
ベルナール「( 笑い ) 言って置きますね、ここで、編集はして欲しくないですね。」
サボ「( 笑い ) ええ、編集お断りです。それから、1984年に 別のバンド the Comateens でレコーディングをするまで、アルバムはほとんどなかったのですから。それが、私のニューヨークでの最後のレコードになりました。」
ベルナール「お話では、ニューヨークでは、スタジオを主な仕事場にするセッション・ミュージシャンではなくて、バンドとして成功しようと頑張っていたようですね。」
サボ「ええ。」
ベルナール「ところで、譜面は読めるのですか、ニューヨークに出た時に、もう譜面は読めたのですか?」
サボ「ええ、読めます。ですが、いい読み手ではありません。読譜が必要だったことはないのです。ニューヨークで少しばかりレッスンを受けました。( 著名な教師で、ビッグ・バンドのドラマーだった ) ソニー・アイゴー Sonny Igoe 先生についたのです。基本に戻って、読譜を学び直したのです。ですけれど、読譜には、私は、熱心になれませんでした。それで、結果、だんだんと悪くなったのです。落ち着いて演奏するには、読譜を身につけることが一番の方法だったのでしょうけれどね ( 笑い )。
 The Comateens が私にとって重要だったことは、バンドと一緒にツアーに行ったことなのです。初めてヨーロッパに行きました。ロンドンの公演も一回ありました、それから、二三週間、フランスでした。フランスは、バンドに取って大きな市場でした。私がロンドンに着いた時、「ワアッ」って思いました。貴方が憶えていられればですけれど、当時、アメリカのヒット・チャートの半分は、イギリス勢だったのです。ですから、そこで起こることに興奮を感じていたのです。大きなセールスポイントは、ニューヨークに較べて、ロンドンは田舎町のようだと言うことでした。安全に思えました。ニューヨークの地下鉄に較べると、ロンドン地下鉄は[ 一般時乗り入れ禁止 ]個人専用の列車に思えました。
 私は、「ここでやっていける。」と思ったのです。まあ、それで、実際そうしたのですけれど。ツアーが終わって、私は、ロンドンに留まりました。それで、『メロディー・メーカー』に広告を出していた二つのバンドのオーディションを受けたのです。一つは、Talking Drums と言うバンド。マイルス・コープランド Miles Copeland がマネジメントをしていました。グラスゴーのバンドで、ロンドンでオーディションをしていたのです。もう一つは、Decadence と言うバンド。ミック・ローシー Mick Rossey のマネジメントでした。ローシーは、同時に、Flock of Seagulls のマネジメントもしていました。私はオーディションではきっと良かったのだと思いますよ。二つのバンドとも、ニューヨークから私自身とドラムの引っ越しもしようと言って来ましたから。音楽の好みで、グラスゴーのバンドを選びました。」
ベルナール「なるほど、マイルス・コープランドの方がいい人脈があると考えたからではないのですね?」
サボ「ええ、全体的にと言うこともあったと思いますけれど、ドラマーの視点から見た音楽性です。いい曲でしたから。」
ベルナール「曲のどういった感じが良かったのですか?」
サボ「そうですね、高原の雰囲気かな [ Highland vibe:高原と訳しましたが、別の意味かも。60年代から70年代にカリフォルニアにあったレコード・レーベル。1992年のスウェーデンのバンド One More Time のアルバム。1999年から2002年に活動したドイツのバンド。Highlands:1997年のボブ・ディランの歌。 ]。でも、やはり、ポップ・ミュージックなのですね。それで、力のある歌詞とグルーブもあったのです。ですが、ニューヨークからグラスゴーに引っ越した時には、驚愕しました。」





Tom Dickie and the Desires:ニューヨークのバンド
http://www.myspace.com/tomdickiethedesires


the Comateens:
Dicogs にあるリスト:
http://www.discogs.com/artist/Comateens


Sonny Igoe:
1923年10月8日生まれ、2012年3月28日没。ニュージャージー州出身。
ジャズ・ドラマーで音楽教師。
ベニー・グッドマン・オーケストラなど、有名な楽団で演奏活動。
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2012年04月20日

Wasp Star

 Wasp Star と言う言葉、Gordon Brotherston 教授の『 PAINTED BOOKS FROM MEXICO 』と言う書籍を参照して、とうこと。

Department of Literature, Film, & Theatre Studies:University of Essex :: Home page


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posted by ノエルかえる at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月10日

金星

 Apple Venus 、Wasp Star は、共に、金星を含意しているのですけれど。しかもそれぞれ、ローマ神話、アステカと、キリスト教からは異教徒のものなのですが。『 Apple Venus 』に収められている「 Easter Theater 」は、歌詞には異教徒的世界が描かれていますが、イースターそのものは、キリスト教のもの。なのですが、Easter と音が似ている 古代メソポタミアの女神 Ishtar も金星の女神です。
 これは偶然なのか、パートリッジの仕掛けの一つなのか?

ウィキペディアの写真:
451px-British_Museum_Queen_of_the_Night.jpg
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2011年12月20日

You And The Clouds...chords - Ape Forum

 パートリッジがAPE Forum に掲載したコード


While I'm holding a guitar...


intro chords

113311 =?
111331 =?

main verse chug,where it's all in the wrist and leaning on certain notes

133211 =F Throw on thumb to bass note with down stroke,catch top few notes with two up strokes
533533 =some sort of F? slide up to lower strings withdown stroke,hit with two up strokes the G/D and A strings mostly

this is the verse stuff.then,the pre chorus........

x13333 =Bb6
x03333 =Bb something
311311 =Eb something?
133211 =F

threee of those into title line{which is also the intro}

353433 =G7 "no matter what the weather..."
113311 =? "you and the"
111331 =? "clouds will still be'

Back to verse chords.That's pretty much it for my part.

there's a couple of variants over the outro but i'll check out what they are as I've forgotten and get back to ye's all.



Today, 08:00 PM ( ロンドン時間2011年12月19日 )


追記:Yesterday, 05:08 PM ( ロンドン時間2011年12月20日 )


The chords on the outro are .

133211 =F
47675x =E7 ?

but every fourth round the vocals emphasise the movement of the notes C to B/F to E as a harmony over the E7 chord



追記: Today, 04:47 AM ( ロンドン時間2011年12月21日 )

Science Friction さんによる補足説明


Where's Truzzi when you need him? I really love this song, so I'll give you the chords that I use in my piano adaptation. I think some of them are slightly different than Andy's, but are easier to play on the keyboard. Jeff can correct me later if I'm off on any.


intro chords

113311 = Fsus4
111331 = Bb add 4 (Andy's chord has both the major 3rd and the 4th (i.e. both D and Eb notes), which gives a really wonderful dissonance on the guitar. I play the adjacent notes on the keyboard, but some people might find that clashing if they don't know how it's supposed to sound.

main verse chug,where it's all in the wrist and leaning on certain notes

133211 = F6 (Andy has a straight F here, but the F6 sounds better and he does have it in the next chord)
533533 = F6 (A bass)

this is the verse stuff.then,the pre chorus........


x13333 =Bb6 (I play either a straight Bb or a Gm7 chord with Bb bass)
x03333 =Bb6 /A bass (or Gm7/A bass)
311311 =Gm7 (Andy has an Eb note in there, which you can substitute for the D, making it a Bbsus4/G bass...I think I'll switch to that)
133211 =F
(These four chords above are basically Bb6 with a descending bass line resolving to F)

three of those into title line{which is also the intro}

353433 =G7/9 "no matter what the weather..."
113311 = Bbmaj7/9 "you and the"
111331 = Ebmaj7/9 "clouds will still be'


The chords on the outro are .

133211 = F
47675x = E7 (and I think there may also be the flat 9 (i.e. an F note) which is why you're hearing the diminished chord, Kelts...you can play it as Ab diminished with an E bass...just a beautiful chord that's both happy and sad at the same time!)
posted by ノエルかえる at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月05日

the Maypole 訳

 パートリッジの「 The Wheel and Maypole 」の「 the Maypole 」の部分も読んでみました。

 すべての物が滅びる、と言うのは分かるのですが、それぞれの言葉がどのようにイメージを生成するシステムになっているのかが、分かり辛いです。the wheel と the maypole は、同じ概念なのか、違うものなのかも、はっきりとしないまま、読んでしまいました。



轆轤台は回り続ける、丸い台が回り続ける、丸い盤が、丸い、丸いメポールが、
そして丸いメイポールが回り続けている。
今日という日は、私を振り回す、そして、
これまで私が拠っていた世界軸から私を叩き落とした。
メイポール、五月柱、春の柱、
今日という日は、幾本もの帯で柱に縛られていたけれど、いつの日にか、
それも解けて、私は落ちてしまう。
物は、何であっても、滅びてしまうもの。

すべての物は滅び去る、
森の樹々は倒れて、土壌へと変わって行く。
惑星は粉々に割れてしまい、
恒星へ取り込まれて行く、そして、
恒星の食料庫へ収められる。
人類が何か優れた種だと考えたのは、どんな理由だっただろう、
人類が永遠に生き続けると考えたのは、どんな根拠があったのだろう。
私は、あまりに甘い見通しを持っていたのだったか?
何もかもが解けていくのは、当然のことなのに。

ピラミッドも、たくさんの宮殿も埃になっていく、
幾つもあった帝国も現に崩壊している、
ウェディング・ケーキも黴びて朽ちてしまう。
人類が何か優れた種だと考えたのは、どんな理由だっただろう、
人類が永遠に生き続けると考えたのは、どんな根拠があったのだろう。
私は、あまりに単純だったのか?
それが分かる程の能力はなかったのか。

メイポール、その周りを車輪が回っていく、
時間が造り出す瓶に、人類の愛が入らないと言うのならば、
今日という日は、五月柱に巻付いた帯を解き、私を
自由落下に任せるだろう。

車輪は回り続ける。
posted by ノエルかえる at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Wheel 訳

 パートリッジの「 The Wheel and the Maypole 」。二つのロンドがくっついた歌なので、まず最初の「 The Wheel 」の部分を読んでみます。

 歌詞の内容は、中々掴めません。
 I と we 、それに、you の関係も分かり辛いです。ただ、I と you でwe のようには思えません。I と you は、対峙してる関係のように思えます。ですので、I は一個人の私で、we は、その個人を内包している人類全体として、you は、何か概念的なものと設定して、読んでみました。
 そのように読んでも、何を歌っているのかは分かり難いのですが。


今日という日が、もうすでに、畑の畝を用意しているのなら、
私は、鍬を手に取らなければならない。
今日という日が、もうすでに、兎の巣穴を用意しているのなら、
私は、兎を捕まえなければならない。
今日という日が、もうすでに、新聞を用意しているのなら、
私は、ペンを手に取らなければならない。
時と言うのは、目にも見えず過ぎ去るものと思っていたけれど、そうではなく、
実体なのだと、私はわかったんだ。
今日という日と車輪は回っている。
時間が造り出す瓶に、人類の愛が入らないと言うのならば、
そんなものは、地面で叩き割ってしまおう。
時間が造り出す瓶に、人類の愛が入らないと言うのならば、
他のどれよりも大きなものを造ってしまおう。
瓶を練り上げる轆轤台は回り続ける。

今日という日が、もうすでに、ヴァレィ・スタジアムを用意しているのなら、
私は、選りすぐりの選手を揃えなくてはならない。
今日という日が、もうすでに、アント・サリーの駒を用意しているのなら、
私は、投げ棒を手に取らなければならない。
今日という日が、もうすでに、「移ろい」を始めているのなら、
私は、時刻を刻まなければならない。
時と言うのは、目にも見えず過ぎ去るものと思っていたけれど、そうではなく、
実体なのだと、私はわかったんだ。
今日という日と車輪は回っている。
時間が造り出す瓶に、人類の愛が入らないと言うのならば、
そんなものは、地面で叩き割ってしまおう。
時間が造り出す瓶に、人類の愛が入らないと言うのならば、
他のどれよりも大きなものを造ってしまおう。
posted by ノエルかえる at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Plough Monday

 パートリッジの「 The Wheel and the Maypole 」、歌詞に「 plough 」 と言う語があります。鋤を指す語なのですけれど。『 Apple Venus 』シリーズには、祭事を示す語が多用されています。Easter であるとか、Greenman とか、Harvest Festival とか。シリーズ 2 の『 Wasp Star 』には、この歌の後半、maypole だけにようにも見えるのですが、plough には、祭事を示す語があります。
 Plough Monday は、公現節 ( 1月6日 ) の後の最初の月曜日です。英国では、15世紀以来、その年の、農作業の開始の日でもあるそうです。また、それを祝う日。

Plough Monday :クリスマス関連の讃歌を説明したページから




posted by ノエルかえる at 13:31| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

the seed and the Valley

 パートリッジの「 The Wheel and the Maypole 」の「 The Wheel 」部分の歌詞にある、
I've got the seed
, If you've got the valley
の部分。
 the seed と the valley の関係が、そのままだと、よく分かりません。種と谷、では。
 なのですが、the valley が、ロンドンにある、サッカーのスタジアムの The Valley であるならば、関連させての seed の意味も取りやすくなります。シード選手、おそらく有望選手の意味で使っているのだと思います。
posted by ノエルかえる at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Mundi

 パートリッジの「 The Wheel and the Maypole 」の「 the Maypole 」の部分の歌詞に出る、mundi 。
ラテン語の「世界」。フランス語の monde 、スペイン語の mundo と同じ。

 英語で、普段に、この語が使われているのは、Mappa mundi を言うとき。13世紀にヨーロッパで作られた、世界地図。丸い形をしている。現在では、この地図は、イングランドの Hereford cathedral に保管されている。

Mappa Mundi − Hereford Cathedral


image_mini.jpeg



 歌詞の中の「 axis mundi 」は、世界軸。
posted by ノエルかえる at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月29日

You and the Clouds Will Still Be Beautiful 訳

 パートリッジの「 You and the Cloud will still be Beautiful 」。
will still be Beau・・、ill - ill be - be と繰り返すところ、大きな抑揚の中で、細かなうねりを作るようです。これは全体にあるようです。

 歌詞は、『 English Settlement 』の「 Knuckle Down 」のように、争いを否定するような内容に、前半は思えますけれど、最後の連に至ると、夫婦の歌のようです。喧嘩が治まって睦まじい夫婦に戻るのかどうかは不確かですけれど。

 全体には、天気に関わる言葉を使って歌詞を作っているようです。

 the stars 、星ですけれど、運勢の意味も。
 wether 、去勢された雄羊、あるいは山羊。国歌にとっての国民? ここは、whether の間違いのようにも思えるのですが、たぶん、間違いではなくて、この語を使っているのだと思います。英国の中央部に Wetherby と言う町があります。イングランドとスコットランドの境に近く、そのために闘いの場になったこともあるそうです。また、第二次世界大戦では、ヒットラー軍との攻防の拠点でもあったと言うことです。そう言う闘いの場所と言うイメージと、weather と言う語との類似を利用した言葉遊びのように思います。
 『 Wetherby 』と言う、David Hare 監督の作品があります。1985年の作品。
http://www.imdb.com/title/tt0090310/
 hail 、歓迎すると言う動詞の意味と、雹と言う名詞の意味があり、それを両方使う言葉遊びだと思います。
 


拙訳です、



これまではね、朝、起きると僕は、
界隈を歩き回っていたものなんだよ。
世界がちゃんとあるかどうか確かめるためにそうしていたんだ。
これまではね、夜、戸締まりをすると僕は、
星回りにも目を向けたものなんだよ。
星辰が夜の間ちゃんと回っているかどうか確かめるためにそうしていたんだ。

理由があるんだ、
人々が、傷付け合い、侮蔑し合い、蹴飛ばし合い、そして喧嘩するのを見てたからね。
国々が、オテン( wether )を廻って戦争をしているのを見てたからね、
オテンは右なのか左なのか、オテンは間違っているのか正しいのかと言って戦っていたんだ。
それを考えると、頭の中で嵐が起こって、
人はもっと深く苦境に陥ることは分かっているんだ。
けれども、オテンキについては申し分は無しなんだ。
君と雲はいつまでも綺麗なままだよ。
お天気は上々、
君と雲はいつまでも綺麗なままだよ。

それから僕は、世界の至る所にある潜伏した戦車に攻め込まれた都市、
ちょうどトロイのような都市を、平和の海へと導くんだ。
けれどももちろん、都市を溺れ死にさせたりは全体しないよ。
それからまた、世界の至る所にある赤旗を掲げた群衆が嵐のように押し寄せた牢獄で、
ちょうどバスティーユのような牢獄で、僕は、
首領を歓呼するんだ、首領は飛び降りて来るんだ、
首領は霰が降るように飛び降りて来るんだ。

僕は、これまでにも、人々が稲妻を
夏の日に導き落とすのを見たことがある。
それに僕は、国々が、ただ単に巫山戯て、
石ころや陶器の破片を入れた雪つぶてを投げつけるのを見たことがあるんだ。
それを思うと、頭の中で雨は豪雨になって、
人は真面目に戻って、きっと、お巫山戯は止めることは分かっているんだ。
けれども、オテンキについては申し分は無しなんだ。
君と雲はいつまでも綺麗なままだよ。
お天気は上々、
君と雲はいつまでも綺麗なままだよ。
だから、雨よ、もっと降れ!

そして、僕たち夫婦二人は、受け皿が飛んでいるのを見てるんだ、
紅茶茶碗も飛んでいる、料理皿も飛んでいる。
僕たちは、愛し合う者たちの道を歩いていて、
ときどき、側溝に落ち込んでしまうからね。
そんなことを思うと、君の頭の中で雷が起こって、
ゴロゴロと轟いていることは僕にも分かっているんだ。
けれども、オテンキについては申し分は無しなんだ。
君と雲はいつまでも綺麗なままだよ。
お天気は上々、
君と雲はいつまでも綺麗なままだよ。

だから、雨よ降れ、降れ、
雨よ降れ!
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Shall I Compare Thee To A Summer's Day?

パートリッジの「 You and the Cloud will still be beautiful 」の歌詞に、Down to a summer's day と言う表現があります。これ、シェークスピアのソネット18 番に「 Shall I compare thee to a summers day ?」と言うのがあり、内容がなんとなく、添うかなと思いまして、、

Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate:
Rough winds do shake the darling buds of May,
And summer's lease hath all too short a date,
Sometime too hot the eye of heaven shines,
And often is his gold complexion dimmed,
And every fair from fair sometime declines,
By chance, or nature's changing course, untrimmed.
But thy eternal summer shall not fade,
Nor lose possession of that fair thou ow'st,
Nor shall death brag thou wand'rest in his shade,
When in eternal lines to time thou grow'st.
So long as men can breathe or eyes can see,
So long lives this, and this gives life to thee.


あなたを夏の日に喩えましょうか?
いや、あなたは、もっと愛らしくもっと優しい。
五月の間中、荒々しい風が花芽を揺らすものです。
それに、夏は余りにも早く去ってしまいます。
時には、空の瞳はあまりに熱く輝きもし、
なのに、太陽の黄金の顔は、しばしば曇るのです。
どんな立派なものも、滅びるものなのです。
偶然か、人が調性は出来ない自然の変化の過程の為かはあるでしょうけど。
だけど、あなたの永遠の夏は消え去らない。
あなた自身の美しさは保ったままだ。
死があなたの影の中で逍遙しているなんてことはないんだ。
永遠に滅びない詩の中で、あなたはいつまでも成長するんだ。
人間が息をしその瞳が見える限りはずっと、
この詩は生き続けて、あなたに命を与え続けるのだ。
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2010年08月16日

Wounded Horse 訳

 パートリッジの「 Wounded Horse 」。そのまま読んだだけですけれど。
 ムールディングの「 Standing In for Joe 」の続きのようにも思えます。言葉としては、「 The Disappointed 」を思わせるところも。言葉も馬に関係する語を使っている中で、ship が出るのは唐突に思えますが、paddle と言う語も、パートリッジはよく使っています。

 bite one's tongue は、「 make a desperate effort to avoid saying something ( 言いたいことを必死に堪える )」なのですが、それも含意しているのかもしれませんけれど、失神した馬が舌を口から出している様子の描写だと思います。

 You'd been riding another man は、エロティックな意味なのだと。


拙訳です。

俺は膝ががくがくして倒れてしまったんだ、
まるで、一撃を浴びた馬のように。
そうして初めて、俺は分かったんだ、
お前はもうずっと他の男と関係していたって。

俺はふらつきながら何週も回っていたんだ、
負け馬が回るコースを。
そうして初めて、俺は分かったんだ、
お前はもうずっと他の男と関係していたって。

仲間は皆言ったんだ、
もう一度鞍に登れば、
何もかもが上手くいくって、
分かっているじゃないか、と。
仲間は皆言ったんだ、
舟は漕ぎさえすれば沈みはしない、と。
ところが、俺の舟ときたら、
明けることない夜に漂って行っちまったんだ。

俺は舌を噛み出したんだ、
まるで、傷を負った馬のように。
そうして初めて、俺は分かったんだ、
お前はもうずっと他の男と関係していたって。
仲間は皆言ったんだ、
もう一度鞍に登れば、
何もかもが上手くいくって、
分かっているじゃないか、と。
( まるでお伽噺の中のように )
仲間は皆言ったんだ、
舟は漕ぎさえすれば沈みはしない、と。
ところが、俺の舟ときたら、
明けることない夜に漂って行っちまったんだ。
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2010年08月01日

Church of Women 訳

 7月29日に、「XTC church of women 歌詞 訳」という検索がありました。『 Wasp Star 』の歌詞を順に読んでいる途中なので、少しばかり後に、と思ったのですが、コンピューターのフォルダの中に、以前に訳したものが残っていましたので、そのまま写します。改めての検討などはしていませんので。

拙訳です。




ひとつの嘘のためにまたひとつの嘘
ひとつの真のためにまたひとつの真(まこと)

女人の会堂、
乳から造られる。
女人はそれを慈しみ酪へ変える。
女人の会堂、
あなたは讃えるほかない、
笑おうとも、喚こうとも、口籠ろうとも、
男であれば。
女人は男と同じ所は何もない。
男の心の縁まわりは樋口(ひぐち)ばかり。
私は屈してしまっている、けれども、
躯は振れて、跪拝(きはい)をしたがる。
女人の会堂に、
息が吹き込まれる、
そして、私は目が回る。
跪拝したい、
女人の会堂で跪拝したい。


女人の会堂、
寄進を行っている、
慈愛と供与。
女人の会堂、
奇跡を起こす、
生命あるものを蘇生させる。
男であれば、
男はしないだろう。
男の念の枠は苦悩で囲まれている。
私はわたしの”山”に登り、道を説く。
跪拝を。
女人の会堂に、
息が吹き込まれる、
そして、私は目が回る。
跪拝したい、
女人の会堂で跪拝したい。
ひとつの嘘のためにまたひとつの嘘
ひとつの真のためにまたひとつの真
私に、女人の会堂を返してほしい、
壁、扉、
床、蓋。
聖餅と葡萄酒は口にすまい。
神話は読み替える。
革(あらた)めるのだ、
一片の麺麭と接吻を増やす、
そして、愛し、食さなくては、永遠に。
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Standing In for Joe 訳

 ムールディングの「 Standing In for Joe 」。

 歌詞は、とても平明に思えます。あまりに平明なので、私の分からない何処かに仕掛けがあるのではないかと考えるのですが、分かりません。平明であることの魅力を追求した歌詞かもしれません。
 ただ、ジョーの台詞の部分と、歌詞の語り手の部分が不分明に重ね合わせてあって、そこは、二重の意味になっていて面白いと思います。
 言葉としては、友人の妻を tender ( 看護する )はずが、その妻の tender ( 優しい ) 魅力に惹かれると言う遊びが面白いです。

 メロディは、「 Tell Me What You See 」風、伴奏には、「 She said She said 」風な感じと、ビートルライクな歌ですけれど、それは、パートリッジの「 My Brown Guitar 」への呼応か知ら。でも、わたしは、フガフガ言うハーモニカ( アコーディオン? )が好きです。


拙訳です。





僕は立ち竦んでいるんだ、、、
僕は、ジョーの代わりを務めているんだ。

ある時、ジョーは僕を呼び出して言ったんだ。
「一つ頼まれてくれないか?
私が町を離れている間、
妻には介添えがいるんだ、
妻はそれは不安定でね、
夜には、妻が安心して健やかに眠れるよう、
君にそうっと見守っていて欲しいんだ。
さて、他のことは分かるだろう。」
( それからどうなったか皆さんは分かるでしょう )
と言うわけで、ジョーの靴はあまりに僕にぴったりなんだ、
僕はジョーの代わりを務めているんだ。
ジョーは言ったんだ。
「私たちは長年の友人だ、
君は、私の一生を通じて信用を置いている
ただ一人の男だよ。」
その台詞が僕の頭の中を駆け巡っているんだ。
夜の帳が降りて、
僕はジョーの部屋の灯りを消した、
そうしたら、一体誰がジョーの奥さんの儚気な魅力に抗える?
というわけで、筋書きは進んで行って、
ジョーを演じる僕は、ジョーの役目の全部をしてしまう、ってことになったんだ。
僕はジョーの代役を演じているんだ、、、
愛は河に似て、
誰も流れを塞き止められないんだ、
僕はジョーの代わりを、、、
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2010年07月17日

We're All Light 訳

 パートリッジの「 We're All Light 」。

 パートリッジがいつも使う、三面の叙述の連。それに、一連の叙情。と一連の情感。
 歌詞は、おおよそ科学的な用語を使って、重層的な意味を持たせています。
 第一連は、宇宙史的な観点。星の生涯と、地球上での生命の歴史。第二連は、物理的な観点、物質の原子構造と、生物の遺伝分子の観点。なのですが、第三連がよく分かりません。一つは時間そのものなのでしょうが、バッファロー・ビルが何か他のものとの言葉遊びになっているのかどうか?
 最後の連は、エロティックな意味があると思います。


拙訳です、




君を担いだりはしないから、
信じてくれないか?
何億兆年か前、
何処かの星がくしゃみをしたんだよ、
だから、今、君の会社の受付で、記入帳が捲れたんだよ。
コロコロ時間を転がるとんでもない昔、
ある恐竜が水桶を落としたんだよ、ジャックと言う名前の恐竜かな?
ジャックは、それが飛び散って私たちに掛かるのは分かっていたんだよ。
私たちは誰もが光り輝いているんだ、そうでしょう?
ええと、何処かにそう書いてあったんだけど、
私たちは誰もが光り輝いているんだ、君もそう思うだろう?
私は何処かで読んだんだけど、
だから、今、キスしても気にしないで欲しいんだ、
そうでないと、愚図愚図と端から綻びてしまうよ。
今は、また、暗黒時代になっているんだけど、
だけど、私たちは光り輝いているんだ、分かっているだろう?

本当なんだよ、
君の指の、そのほんの先あたりに、
原子の宇宙があるんだ、
こんな考え方、でも、これは本当のことなんだ、君は真に受けないと。
本当なんだよ、
君の唇のほんの内側に、
口中のお祭りのケーキの中に、進化を遂げる豆があるんだよ、
一体誰のケーキの中に豆があるだろう、きっと幸運に飛び上がるよ。
私たち二人は光り輝いているんだ、そうでしょう?
ええと、何処かにそう書いてあったんだけど、
私たち二人は光り輝いているんだ、君もそう思うだろう?
自動車のバンパーのステッカーに貼ってあったのを見たんだけど、
だから、今、キスしても気にしないで欲しいんだ、
天使たちが輪唱しているのが聞こえる筈だよ、
今は、また、暗黒時代になっているんだけど、
だけど、私たち二人は光り輝いているんだ、分かっているだろう?

私は君から何も取り去ったりしないよ、
君は私から何か取り去れるものがあるだろうか?
だって、私は、この地に何も残さないもの、
だから、君は、君の旅の途上で使えるものはないよ。
君が私から取り上げられないもの、それを、私も君から取り上げはしまい。
そうして、私はこの地に何も残さないんだ、
旅の途上にあるものは、ただ、愛と紅茶に入れる
たっぷりのミルクだけだよ。

本当なんだよ、
時間と言うバイクの後部座席に乗って、
私たちは舞台へと勇ましく駆け上がるけれど、
舞台真ん中へ出るや否や死んでしまう。
本当なんだよ、
十億のバッファローが駆け上がって来ると、
バッファロー・ビルがその群れ全部を狙い撃ちしてしまった、
それは、私たちがショーを見に入った途端のことなんだ。
だから、今、キスしても気にしないで欲しいんだ、
ショーは今晩始まるだろうから。
今は、また、暗黒時代になっているんだけど、
だけど、私たちは光り輝いているんだ、分かっているだろう?

私たち二人は光り輝いているんだ、
何が欲しいのか君は分かっている筈なんだ、
ほんの少し考え方を変えればいいんだよ、
君が、私を家に招き入れてくれたなら、
私は心棒を見せてあげるつもりだ、
それをほぞ孔に入れれば、
分子は熱を帯びて、
物体となって溢れ出すんだ。
私たち二人は光り輝いているんだ、

私にキスして欲しいんだ、今、
今して欲しいんだ!
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Bean-feast

 パートリッジの歌「 We're all light 」の歌詞に出る、Bean-feast 。
お祭りです。

 原義的には、一年に一度、雇い主が雇用者に対して振る舞うご馳走を言います。それが広まって、端にお祭り騒ぎのことを指すようになっています。
 元は、クリスマス後の顕現祭の日に、中に豆の入ったケーキを食べて祝ったことに由来しているようです。切り分けたケーキの中に豆が入っている切れを食べた者は、豆王として、幸運になると信じられていました。
posted by ノエルかえる at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Jack and Jill

 パートリッジの歌「 We're All Light 」の歌詞に出る、「 Jack and Jillion 」。
Jillion は、莫大な数を示す語で、その前の zillion に続くものです。Jack には、ほとんど意味はないと思います。Jack はナーシー・ライムの「 Jack and Jill 」から取ってきているのでしょう。 Jill と jillion の洒落に釣られて、 Jack もついてきたのだと思います。

 「 Jack and Jillion 」の一番。

Jack and Jill went up the hill
To fetch a pail of water.
Jack fell down and broke his crown
And Jill came tumbling after.

ジャックとジルは丘に上がったよ、
一杯の水を汲みにね、
でも、ジャックは転がっちゃった、それで、かんむりこわしちゃった、
そしたら、ジルも、つづいて転がっちゃった。




追記:
次の行の「 dropped the pail 」は、このライムを踏まえてのものです。




ウィキペディア掲載の絵:
File:Jack and Jill 2 - WW Denslow - Project Gutenberg etext 18546.jpg - Wikipedia, the free encyclopedia



Jack_and_Jill_2_-_WW_Denslow_-_Project_Gutenberg_etext_18546.jpg
posted by ノエルかえる at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

I'm The Man Who Murdered Love 訳

 パートリッジの「 I'm The Man Who Murdered Love 」。そのまま読んだだけです。


拙訳です。




「私なんです、愛氏を殺したのは、刑事さん。」
「ああ、本当なんですよ、信じられませんか?」
「愛氏を殺した犯人は私なんです、刑事さん。」
「ああ。本当なんです、そうは思わないのですか?」

「愛氏は、惨めにも、私の膝に
取り縋ってきたのです。
この一世紀の間と言うもの、愛氏はまるっきり権能がなくなっていたのです、
全人類のために働いていた筈なのに、と泣いていましたよ、愛氏は。」

「私なんです、愛氏を殺したのは、刑事さん。」
「ああ、本当なんですよ、信じられませんか?」
「愛氏を殺した犯人は私なんです、刑事さん。」
「ああ。本当なんです、そうは思わないのですか?」

「私が愛氏の甘い頭に銃弾を撃ち込んだのです。
愛氏は心から礼を言って、
頽れて死んでしまったのです。
愛氏の血が流れたところには、造りものの薔薇が咲きました、
その後に、元気な天使が私と握手した、と言うわけなんです。」

「私なんです、愛氏を殺したのは、刑事さん。」
「ああ、本当なんですよ、信じられませんか?」
「愛氏を殺した犯人は私なんです、刑事さん。」
「ああ。本当なんです、そうは思わないのですか?」
「ああ、まだ、歌の半分だ、、
それじゃあ、自分を弁護しよう!」

「もう心の痛みはなくなるでしょう、
失恋の悲しみはもう無いんです、裁判官様。
もう、恋人たちが別れ別れになることはないんです!
判決を下して、
私を暗い地下牢に放り込む前に、
裁判長閣下! 私の記念像を人々は立てるに決まってます、
あらゆる公園にです、愛氏を殺したこの私の像をです。
どうお思いになります、裁判長?
私は愛氏を殺したのです、
何かお考えがありますか?」

「傍聴人の皆様、ここに私は告白します!
現在の窮地から皆様を救ったのは、この私なのです!
もう、愛氏は皆様のお宅を訪問することはないでしょう。
と言うのはですね、今まで持っていなかったものを無くすなんてことはないからです、
そう私は思うんです。」

「私なんです、愛氏を殺したのは、傍聴人の皆様。」
「ああ、本当なんですよ、信じられませんか?」
「愛氏を殺した犯人は私なんです、傍聴人の皆様。」
「ああ。本当なんです、そうは思わないのですか?」

「これまでも、これからも、愛なんて使わなければ、
愛なんてなくなるんです、
これまでも、これからも、愛にキスなんてしなければ、
恋しがるなんてしようもないでしょう?」
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2010年07月04日

Boarded up 訳

 ムールディングの「 Boarded up 」。

 「 Ball and Chain 」のその後の町の様子なのかもしれないと、私は思いました。都市計画によって、平板になってしまった町では、その地に根ざしていた文化も枯れてしまった、と言う様子。土地の文化だけでなく、ロンドンから続いている古道は、新しい高速道路によって廃らされてしまい、しかも高速道路は、ロンドンと地方の主要な大都市を直接結ぶので、途中の小村は全く忘れられてしまったため、都市から訪れる文化もなくなってしまったと言う様子。

 歌詞としては、板を打ち付ける普請の音を deathwatch beetle の立てる音に変えているところが面白みなのでしょうか。そして、ビートルズという連想があって、後に、カーペンターズも登場します。
 deathwatch beetle 、『トムソーヤ』でも、トムがハックルベリーを待っている時に聞こえて来ます。


拙訳です、


囲われてしまった、
ああ、板で囲われてしまったよ、私らは。
釘が打たれて閉ざされた、
ああ、板で囲われてしまったよ、私らは。
音楽堂もかつては盛んだったんだ、
トンカン虫が音を出しているだけだけどね、今は。
グループはロンドンからの道をやっては来なくなった、
板で閉ざされているからね。
ああ、釘を打たれて閉ざされた、
角材で囲われてしまったよ、
ああ、板で囲われてしまったよ。
旅の一座は、遠くに留まっている、
だから舞台中央は、ドブネズミとハツカネズミに取られてしまった。
大工の見習いは大忙しだ、
板で囲む仕事をしてるからね。
ああ、釘で閉ざされてしまったよ、私らは。
角材で囲われた、
ああ、板で囲われてしまったよ、私らは。
スーパーマーケット構想に道を譲って、
パブにクラブは減っていった。
都市計画の某氏は、分かっていないんだ、
いつ板囲いを止めるのか。
私らが、釘付けされているのを見に来てくれないか、
もう待てないんだ、
ああ、板で囲われてしまっているんだ、私らは。
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deathwatch beetle

 ムールディングの「 Boarded up 」の歌詞にでる deathwatch beetle 。甲虫の一種です。頭を木材に打ち付けて音を立てます。求愛行動なのですが。webで、その様子を探してみました。


Death watch beetle - Xestobium rufovillosum - video 09a - ARKive
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2010年06月30日

My Brown Guitar 訳

 パートリッジの「 My Brown Guitar 」。
歌詞では、 Lovely を繰り返すので、私は、ミュージカル『 My Fair Lady 』の「 Wouldn't It Be Loverly? 」を思い浮かべてしまいました。
 『 My Fair Lady 』は、ミュージカルの古典であると共に、ポピュラー音楽の鑑にもなっているものですから、パートリッジがそこから着想を得たとしても不思議ではないのですが。
 歌詞の内容からは、『不思議の国のアリス』のようなイメージもあります。渚を脱ぎ捨てる海とか、尺取り虫は、アリスの国に登場していそうです。


拙訳です、



君は、僕のこの不可解な物の考えの中に、
何か可愛らしい物を見出そうとしているのか知ら、
僕に、この不可解な物の考えの中に、
何か可愛らしい物を入れることが出来るか知ら、
僕の考えの中では、
ライオンが正装してネクタイを結んでいるんだよ、
それに、宝石が咆哮しているんだよ、
それらは、可愛いと言えるのか知ら、君はどう思うの。

君は、僕のこの乱れた蒲団の夢の中に、
何か可愛らしい物を見出そうとしているのか知ら、
僕に、この乱れた蒲団の夢の中に、
何か可愛らしい物を入れることが出来るか知ら、
僕の夢の中では、
大海が渚を脱ぎ捨てるんだよ、
どこに脱衣所があるんだろうねぇ?
それらは、可愛いと言えるのか知ら、君はどう思うの。
( 僕はと言えば、裸で寝転がって君を待っているんだ )

毎日、
毎日、僕たちは、恋人を演じてもいいんだよ、
毎日、
毎日、僕たちは、僕の褐色のギター伴奏に乗せて演じてもいいんだよ。

君は、僕のこの整っていない中庭の中に、
何か可愛らしい物を見出そうとしているのか知ら、
僕の中庭には、
尺取り虫がいるんだよ、
そこに転がっているラグビー・ボールを、僕と尺取り虫は
巻き尺で計るんだよ、
どうだい? 君は、何か可愛い物を思い浮かべたかい?
( 僕はと言えば、裸で寝転がって君を待っているんだ )

君は、僕のこの荒らしたままの農園の中に、
何か可愛らしい物を見出そうとしているのか知ら、
僕の農園には、
緑の草が生い茂っているんだよ、
それに、空は薄桃色なんだよ、
その薄桃色の空には、青い鳥がいるんだよ、
鳥はやって来て巣を作るんだよ、君はどう思う?

毎日、
毎日、僕たちは、恋人を演じてもいいんだよ、
毎日、
毎日、僕たちは、僕の褐色のギター伴奏に乗せて演じてもいいんだよ。

君は、
僕のこの不可解な物の考えの中に、
僕が何か可愛らしい物を入れて欲しいんだね、
君のために。
posted by ノエルかえる at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月25日

In another Life 訳

 ムールディングの「 In another Life 」。長い間連れ添った夫婦を夫が歌う歌。あるいは、退職して、家庭で一日中妻と過ごすようになった夫婦なのかもしれません。「 Frivolous tonight 」と同様、家中だけの極めて狭い範囲の歌です。パートリッジも夫婦の歌「 I'd like that 」「 Stupidly Happy 」を歌っていますが、そちらが、広がりを持っているのとは対照的です。
 歌詞は、言葉遊びで満ちているように思います。それに英国の普段の生活の中で見慣れていて、もう特段の関心を引かないような品物も織り込まれていて、それが、ながい時間の感覚を醸し出すことに成功しているように思います。
 Mills and boon は、今は、ハーレクィーンと合併している、古くからの出版社で、恋愛読み物が主な会社。 Milk tray はチョコレートの商品名。そのテレビのコマーシャルで、007のパロディのようなシリーズがあって、パラシュートで降下した男性が女性の寝室へチョコを届けるというものがありました。エリザベス・テイラーとリチャード・バートンは英国出身の俳優。 Chippendale、Thomas Chippendale は、18世紀英国の家具職人。シノワズリー様式とロココ様式を融合した装飾的な家具で知られています。 Chippendale と言う時は、その家具を示します。 Test matches は、イングランドとオーストラリアのクリケットの試合のことなのですが、この歌では、matche の結婚の意味を使っての言葉遊びになっているようです。 gin 、お義母さんが買ったと言う物ですが、この歌では、お酒のジンではなくて、重い物をつり上げる三脚起重機のことです。足が不自由なので杖かなにかを買って足が三本と言う表現なのか、もうご自分が亡くなる時のことを考えて、棺を吊り降ろすための機械を買ったと言う表現なのか、分かりませんけれど、どちらにしてもユーモアなのだと思います。

 on girls night out の行、 night ではなくて、might ではないかと思います。


拙訳です。








ねえ、お前、
午後を一緒に過ごしてもいいかい?
お前が読んでるミルズアンドブーンの恋愛ものの中に、
私が登場するとしたら、
私はご主人様で、お前は女中になるのかな?
おやおや、そんなことで、機嫌を損ねないでお呉れよ、
ありもしないことなのだから。

お前にチョコレートのミルキー・トレイを持ってきてあげよう、
テレビのコマーシャルのようにパラシュートで降下してね、
それに、ハリウッドの美男子を演じてみせよう、
そうしたら、お前は、髪を根元までしっかり染めないといけないね、
私が、リチャード・バートンで、
お前が、エリザベス・テイラー、
そうそう、そんなこと、豚が空を飛ぶようなこと、
ありもしないことだね。

これが、私たちが愛を積み上げてきたやり方だよね、
この愛を枯らさないようにしよう。
私は、お前の扁平足を容認するよ、
だから、お前は私の癖を容認してお呉れ、
そうすれば上手く終わるさ私たちの人生は、とは言っても、別の優雅な人生もあったかもなぁ、、

お前の占星術によれば、
どうやら私は、お前と縁がないようだ、
頬の肉ばかり厚くしてしまった、
何かの引用を重ねて、本心を隠してしまった、
そうでなくて、女性は飛び退いてしまうような
チッペンドールか何かの装飾過多の椅子と、お前は私のことを思っているのか知ら?
ただの、大きな財布だと私のことを思っているのか知ら?
それはありもしないことだね。

これが、私たちが愛を積み上げてきたやり方だよね、
この愛を枯らさないようにしよう。
私は、お前の気まぐれを容認するよ、
だから、お前は私の趣味を容認してお呉れ、
そうすれば万事が上手く収まるさ、とは言っても、別の優雅な人生もあったかもなぁ、、

私が、リチャード・バートンで、
お前が、エリザベス・テイラー、
そうそう、そんなこと、豚が空を飛ぶようなこと、
ありもしないことだね。
それに、お前が煙草をやめると言うのも、
ありもしないことだね。

缶ビールは旨いさ、ハハハ、
私たちは、結婚の試練は乗り越えたのさ、ハハハ、
お義母さんは、どうやら、三脚起重機を買ったようだね。
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Thomas Chippendale

 ムールディングの「 In another Life 」の歌詞に出る Chippendale 。18世紀の家具職人、Thomas Chippendale の作った家具のことです。不定冠詞 a があるので、その類いということなのでしょうけれど。1718年から、1779年まで生きた人。ヨークシャーのFarnley 出身らしいと。
 シノワズリー様式とロココ様式を融合させた装飾的な家具を作ったと言うことです。家具だけでなく、室内装飾も手掛けたと言うことです。
 彼の家具とその様式は、19世紀仲頃から後半に、一般にも知られるようになったと言うことです。


 ウィキペディアにある写真:
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Chippendale_Desk.jpg

 アンティーク家具のweb ページの写真から:

ribbon_back_chippendale_chair.jpg

chippendale_chairs.jpg
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2010年06月20日

Stupidly Happy 訳

 パートリッジの「 Stupidly Happy 」。

 題の音韻からは、「 Statue of Liberty 」を連想しますけれど。

 歌詞の言葉からは、関連を見つけることは私には出来ないのですけれど、歌詞の内容からは、ゲーテの『ファウスト』を連想します。『ファウスト』では、知性の豊かなファウスト博士の魂を得るために、悪魔は美しいグレートヒェンと恋に落ちるように誘惑し、博士が魂を渡す契約を得ます。
 パートリッジのこの歌は、それをひっくり返したような印象があります。


 言葉について、
「extra proof」、ここでは、証明の意味ではないように思います。後の、「defence」と同じような意味で使っているように思いました。




拙訳です:



空々しい程にしあわせなんだ、
何もかもが心地いい。
空々しい程にしあわせなんだ、
心臓がワインを送り出して酔っているかのよう。
空々しい程にしあわせなんだ、
だから、しだらない笑みを浮かべているんだ。
空々しい程にしあわせなんだ、
これは、もうきっと、罪なんだと思う。
空にいる鳥たち、全部が私の家の台所の屋根に降り立って、
君の名前を叫び立てている。
湖にいる魚たち、全部も唱和するものだから、
君の家の屋根には、よっぽどの強度がないと駄目だよ。
空々しい程にしあわせなんだ、
私の空想は偏っていく。
空々しい程にしあわせなんだ、
私はたがが外れかかっているんだ。
それだから、もし、悪魔がぶらぶら歩いていて、
しかも、悪魔がどんな変装していてさえも、
この目で、見つけ出して、
襟首を引っ捕まえてやるだろう。

空々しい程にしあわせなんだ、
もはや、君は私の味方。
空々しい程にしあわせなんだ、
いまや、世界を身近に感じる。
空々しい程にしあわせなんだ、
私は列車よろしく定期運行する。
空々しい程にしあわせなんだ、
私の空想の中では、いつも君と一緒。
街路の自動車の尾灯、その六車線全部の灯りが繋がって、
巨大なギターの弦になる、だから私も巨人になって、
君がどこにいたとしても、
君に聞こえるようにそのギターを奏でるんだ。
空々しい程にしあわせなんだ、
歌の歌詞を気に入って欲しいな。
空々しい程にしあわせなんだ、
歌詞に内容なんてないけれど、悪くはないんだ。
それだから、もし悪魔が自動車でやって来て、
名詞を差し出しても、
私はそれを千切って、散り散りにしてしまうだろう。
そうして、微笑んで、そして叫ぶんだ。

空々しい程にしあわせなんだ、
いつでもそうなんだ。
空々しい程にしあわせなんだ、
いまや、君は私のものなのだから。
空々しい程にしあわせなんだ。
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2010年06月16日

Playground 訳

 パートリッジの「 Playground 」。

 言葉のメモ:
kisser はここでは、顔の意味。

 最後の連を除いて、 you は、ぼく に。

拙訳です。




ぼくは毎日やって来て、明るい昼の間をずっとそこで過ごしたんだ。
日が衰えて、夜の側へと滑り落ちたら、
ままごと遊びでぼくの妻の女の子は、
いつも、誰だか知らない男の子が持って来た自転車に乗って、
一緒に帰ってしまった。

遊び場、それは遊び場でのこと。
遊び場は、学校の先生が決めていた。
その遊び場では、暴れん坊に痣をつくられていた、
毎日、本当に毎日。
終わらない予行演習、
広い社会の広場に出るための予行演習だったんだ。

学校のベルが鳴ると、いつも、ドアを乱暴に開けたんだ。
ぼくらは、うさぎと猟犬に分かれる、
お決まりの鬼ごっこがはじまる。
「きみはもうつかまっちゃてるよ、鬼ごっこはおしまいさ!」
と言って頬にキスしたら、彼女からは平手打ちのお返しがあったんだ。

校庭の樹の葉を観察してると、全部の葉が吹き払われていった、
一枚一枚順に。
他の生徒たちはぼくを残していなくなったんだ、
あの娘もいなくなった、だけど、教科書に引いた下線のように記憶に残っている。
宿題の作文で、ぼくは何を言ったんだろう?
何か、決定的な一言なのだろうか?
ぼくは、膝をついてあの娘にプロポーズするには、よっぽど努力しなくっちゃならなかったんだ。

遊び場、遊び場でも、
必ず、話すことには注意をしなくてはいけないんだ。
遊び場、遊び場でも、
必ず、言ったことへの始末は取らされるんだ。

考えは鬱屈してしまったし、感情は引き裂かれてしまった。
教科書のページが閉じられたとしても、ぼくは、そこから離れることは出来ないんだ。
学校は終えてしまったけれど、そこでのことはいつまでも引き摺っているんだ。
それが、ぼくが学校で学べた唯一のことだったんだ。

遊び場、それは遊び場でのこと。
遊び場は、学校の先生が決めていた。
その遊び場では、暴れん坊に痣をつくられていた、
毎日、本当に毎日。
終わらない予行演習、
広い社会の広場に出るための予行演習だったんだ。

一度、世間が一人の人を遊び場に押し入れてしまったら、
その人は、高い跳躍が必要なんだ。そこから出るには。
遊び場からの逃げ道はないんだ、
広い社会の広場からの逃げ道はないんだ。
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2010年06月13日

kiss chase

 パートリッジの「 Playground 」の歌詞に出る kiss chase 、英国の子供の遊びです。鬼ごっこの一種。二つのグループに分かれて、一つが他方のグループを全員捕まえたら終わり。捕まえる側と逃げる側が交代。

 YouTube で探したのですが、中々なくて。ウィンブルドンで、16、7歳の女の子のグループと、6歳くらいの男のたちの kiss chase がありましたけど。

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2009年07月14日

Aunt Sally

 「The Wheel and the Maypole」の歌詞にある、Aunt Sally、英国の伝統的な遊びです。

 YouTube に投稿されたビデオがありましたので、






 英国の伝統的な遊びを紹介しているwebページ:
The Online Guide to Traditional Games:
http://www.tradgames.org.uk/index.html


Aunt Sally - The Online Guide


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2008年06月06日

R-1340 Wasp

 アルバムとは、関係がありそうもありません。wasp で検索して見つけたのですけれど。
Pratt & Whitney 社の航空機エンジン。R-1340、通称、ワスプエンジン。
9気筒の星形をしたエンジンです。
で、
Wasp Star 。


Pratt & Whitney
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2007年07月15日

『Wasp Star』のエレクトリック

 私は、アルバム『Wasp Star』がとても好きです。あるいは、彼らの経歴の中で、最も好きなアルバムではないか知ら。これが、今のところ、彼らが発表した最新のものということもあるでしょう。『White Music』以来、私にとってXTC は、常に現在のバンドであるのですから。
 でも、それ以上に、『Wasp Star』は正真正銘のXTC である、という感触がするというのが、理由なのです。全ての旋律、和声、それ以上に、発せられる一音一音が、XTC そのものであると感じられるのです。それは、どれもがこれまでの彼らの手法をなぞっただけのもの、と言うのではありません。反対に、どの音も新鮮で覚醒的です。
 そのように感じる理由は、まず、このアルバムの制作意図にあるのではないかと思います。『Wasp Star』は『Apple Venus』の対になるように企画されたということです。『Apple Venus』は、オーケストラルであり「聖」の面を持っています。それは大掛かりで、ストーンヘンジの中で演奏されるのが相応しいようなものです。それに対して、『Wasp Star』はエレクトリックで「俗」の面を持つように意図されています。
 ですので、個人の家の中で演奏されるのが相応しいように、小編成が組まれています。ここに、まず、彼らの等身大の姿が見られる理由があるのでしょう。
 そして、「俗」であると同時に「エレクトリック」なのです。けれども、私たちは、「エレクトリック(ギター)」と言う語に、惑わされてはいないでしょうか。「エレクトリック」と言ったために、アンプリファイヤされた轟音を思っているのではないでしょうか。
 もういちど、アルバムのアートワークを見てみましょう。ぼんやりした電子線の束が、林檎の形を作っています。何か、遠い過去を細部の輪郭は失せたまま、印象だけを思い出したようです。
 「エレクトリック」という感覚は、この幻像のような感覚なのではないでしょうか。パートリッジも、ムールディングも、この仄かな幻(エレクトリックギター)を膝に抱えて、椅子にか床にか腰を下ろしているのでしょう。その幻が放つ『Wasp Star』で聴かれる音の感触は、震える薄い雲母のようです。この肌合いは、オーケストラや弦楽四重奏では得られないでしょう。そして、この肌を軽く痺れさせる感触は、とても個人的な感慨を呼び起こすようです。
 そして、湧き出した旋律はどれも、パートリッジ、ムールディングの個人の境涯を通過して来たもので、彼ら個人の特質が深く刻まれています。

 「エレクトリック」に関して、パートリッジは、XTCファンブログのTodd Bemhart 氏との対談で、mechanized をテーマに興味深い話をしています。(We're All right についての対談) 彼が、エレクトリックを指向する時は、緊切なものを目指しているということ、そして、機械的に加工された音への嗜好には抗っているということです。パートリッジが機器の性能に注意するのは、音を加工するためではなく、音を捉えるためです。これは、優れた写真家たちがデジタル写真を使わないのと似ています。非常に微細な階層においてまでコントラストを際立たせるデジタル写真は、見た目には、鮮明で明瞭な画面になります。写真家たちはそれを取りません。光の浸食、陽光が事物に当りそれに食い込んで行く過程、それを捉えようとする写真家たちは、やはり、銀盤写真を選んでいます。パートリッジも、アンプリファイアされて音量が増すことや、音を加工することを望んではいないのでしょう。彼の耳朶に直接触れる音色を求めているのではないでしょうか。

 『Wasp Star』は、エレクトリックを選ぶことで、親密感を得ています。そして、少しでも疎遠なものは削ぎ落としています。それだから、あまりにXTC 的に聴こえるのではないでしょうか。

 それよりなにより、パートリッジの旋律にムールディングがコーラスをつける、その感じが、気持ちよくて好きなのです。ずいぶん長いこと、それがなかったような気がします。まるで、『White Music』の時のように、全曲で二人の声の絡みが聴けます。これが、XTC なんだな、と、思います。XTC そのものなんだと。
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2007年06月19日

an Apple seed

 『Wasp Star』のCDパッケージ、開いて中央のディスクの留め具、そのなかに、林檎の種の絵。
 でも、宇宙に浮かぶ木星のような惑星の写真にも見えます。
 パッケージ裏の、電子画面様の文字は、『2001年 宇宙の旅』のHAL9000 を思い起こさせますし、このアルバムで、XTC は、スターチャイルドに還った、と想像してみたりします。 
 『Wasp Star』は、『Aplle Venus』の俗の面、地上の面なのですけれど、、
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2007年03月19日

Church of Women:開かれた地母神の膝

 五月朔日だった。ピーターは、晴れた空の青さに見入ってから、戸外へ歩み出た。山羊たちを山へ連れてゆく日だ。夏が始まる、森の緑は沸き返るようだった。
 ピーターは、託された山羊の一群れを率いて山へ登って行った。「雪」と呼ばれる子山羊も群にいた。祖母と母と女だけ三人で暮らしている女の子が、そう呼ぶのだ。山腹はなだらかな傾斜。柔らかな草が靡いて波のよう、その波頭には、無数の花が浮いている。
 降り注ぐ陽に背を暖めながら、頭中からは思うことが全て抜出したピーターは、軽い足を運んでいた。山腹に一ところ、丘のように隆起した所がある。そこは深い森になっている。ピーターは、眺めるともなく目に入れていたのだけれど。「雪」が、一散に、その森を目指して駆けるのが分かった。
 ピーターが叫んでも、獣は帰っては来ない。少し苦笑いをして、ピーターは、子山羊を追うことにした。
 彼が森まで着いた時には、子山羊は、奥深く入っていた。ピーターも、森の奥へ行く。高い樹々が密に生えている森の中は、暗い。足元は湿っていて、歩が沈む様に思える。彼は、時折、子山羊の名前を呼びながら進んで行った。森の中程まで来たのではと思える頃、前方が明るく見えて来た。
 その明るい方を望むと、ピーターは、一瞬、巨大な女性が寝ている姿を見たと思った。幾本かの樹を押し倒して、膝を立てた二本の脚が投げ出されている。その向こうの薄い腹は陽を浴びていた。腹は押しつぶれ肋骨がむきだしに見える。ピーターは、近づいた。「雪」は、その薄い腹の中にいるようだった。
 脚に見えたのは、二本の尖塔だった。捨てられた教会。潰れた腹の様に見えたのは、屋根の落ちた教会堂で、列柱が肋骨に見えたのだろうか。柱頭には、ガーゴイルが残っている。醜怪な妖獣たち。会堂の周囲には、他にも、尖頭物が散乱している。細い流れが会堂を取り巻いている。散乱している鋭角のもの、それら、嘗ては、人々を威嚇していたものは、年毎に蘇る植物と流れに浮かぶ泡で、尖りを削られている。恐怖は、もう、ない。
 ピーターは落ちた屋根と床の僅かの間にいる「雪」を探して、屋根の下に潜り込んだ。「雪」は、水を嘗めていた。その音が聞こえた。狭い空間を這い進み、「雪」を捕らえたピーターは、大理石の女の胴を見た。朽ちた床を下から押し開いた様に、胴は現れていた。その乳から泡となった水が溢れている。泡は尽きることがない。胴は、泡に包まれていた。泡の中から生まれ出たようにも見える。その泡沫が、教会堂を下から崩したのだろうか。
 「雪」を抱えたピーターは、屋根の上に出た。彼は、青空を仰いだ。そこは、深い森の中にあって、上を覆う樹の無い、開かれた窓のようだった。ピーターは、霊感に打たれた。陽の中で、着ているものを全て、脱ぎ捨て全裸になった。彼は、再び、屋根の下に潜り、そして、大地と交わった。








蛇足:
5月1日は、メーデーです。この日に、家畜を放牧すると、病気にも罹らず、収穫が多いと言う、風習です。

ピーターは、聖ペテロの英語読み。キリストの使徒で、リーダー格。岩の上に教会を立てた聖人。ペテロは、ギリシャ語の岩に由来。

ギリシャの女神、アフロディーテーは、泡から生まれたと言う伝説があります。ギリシャ神話では、地母神に当たるのは、デーテーメールですが。


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2007年03月17日

Church of Women:gargoyles とthorns

 私は、「Church of Women」の歌詞は、パートリッジが女性を礼賛したものだと思っていました。けれども、各語をたどりながら読み返すと、それだけではないのかもしれない、と思う様になりました。
 男性の宗教から、女性の宗教へと変わろうという意味を持っているのではないか知ら、と思うのです。男性の宗教とは、キリスト教です。それが、英国教会を指しているのか、カソリックを始め全般を指すのかは分かりませんけれど。女性の宗教は、自然崇拝なのでしょうか。
 歌詞には、gargoyles とthorns と言う語が使ってあります。gargoyles は、ゴシック様式の庇に付けられた怪物の格好をした雨水の落し口。魔除けとして教会にも付けられています。
 thorns は、聖書のコリントス書の15章にある、「死の刺」なのでしょうか。web で見た英文の聖書では、stings が使われていましたけれど。
 キリスト教は、そのような、人の心を傷つける様な鋭利な尖りで鎧われている、とパートリッジは考えているのでしょうか。
 一方の女性の宗教は、柔らかい触感で接してくるものと、しているのでしょう。それは、豊饒を与えてくれる地母神のようなものなのでしょうか。

 このように考えると、「Church of Women」は、思うように表現が出来なかった「Dear God」の主題に、再び挑んだものなのかも知れません。
posted by ノエルかえる at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月18日

Standing In for Joe

 コリンの歌「Standing In for Joe」は、発売後すぐから、Steely Dan の歌「Barrytown」に似ていると、言われます。「Barrytown」は、アルバム『Pretzel Logic』に所収の歌です。
 似ています。歌詞に、standing と言う箇所もあります。
Barrytown on iTunes

 けれども、このSteely Dan の歌を、コリンが、無意識であっても、使っているとは思いません。
 「Standing In for Joe」は、もともと、バブル・ガム・ソングスを作ってアルバムにしようと言う計画のために用意された曲です。それで、どことなく聞いたような印象はあるのだと思いますけれど。
 この曲に聴かれる旋律は、その跳ね方にコリンの特徴が顕著です。アルバム『Wasp Star』に所収の他の二曲よりも、それまでのコリンの歌に近いものです。コリンの創作に違いないと思われます。
 コリンの歌作りは、既存の歌の研究からなされるということは、本人も言っています。ですから、この曲も、何かの歌を分解する中で作られたものかもしれません。けれども、その歌は、一般に、古いスタンダード・ナンバーです。Steely Dan のような“新しい”ものではないでしょう。
 私にも、この旋律の原型として思い当たる曲が一曲あります。The Beatles の「Tell me what you see」です。『Help』所収のもの。この愛らしいマッカートニーの小曲、その単純さが魅力になっている様子なども近しさを感じます。(バブル・ガムには相応しい) マッカートニーがときおり作るカントリー風の旋律です。辿れば、古いカントリー・ソングに受継がれている旋律の一端なのかもしれません。
 コリンの仕上げは、上々だと思います。カーボーイ風のコリンも素敵だと思うのですが。
posted by ノエルかえる at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月13日

He has gone to another life.

 今、『Wasp Star』を聴きました。このアルバムを、こんなに悲しい気分で聴くことになろうとは思ってもいませんでした。「In Another Life」を涙を流しながら聴こうとは。
 幸福感に満ちたアルバムなのに。ながい苦難の末にやっと訪れた平坦な道で、互いの無事を喜び合い、笑い転げている二人。振り返ると、ながい険しい道が望めます。それへ向かって、腹の底からの大声を張り上げて、さよならを叫んでいる二人。そんな、感じを抱きながら聴いたアルバムだったのに。
 なんてXTC なアルバムだろう、とも思いました。とってもアンディな、ギターにドラムズ、そしてオルガン。とってもコリンな、ベースに、コーラス。XTC でないものは全部削ぎ落として、正にXTC だけが削り出されたアルバム。その削ぎ跡も生々しいのだけれど。
 そして、その裸形にされた音の佇まいの清々しさ。果てしのない開放感を味わったアルバムだったのに。

 コリンは往ってしまいました、けれども、帰ってくることもあるかもしれません…、その時はまた、このアルバムを歓喜を持って聴くことが出来るのでしょうけれど。


 『Wasp Star』は、『Apple Venus』と組になって、『Apple Box』を構成しています。『Apple Venus』が1で、『Wasp Star』が2です。
 ラングレンによって意図された『Skylarking』程ではないですけれど、この『Apple Box』も、ある円環が設けられているのではないでしょうか。パートリッジは、『Skylarking』の失敗からも学んでいるのではないかと思います。その円環を、自分の世界のものとしています。イングランドの土着の世界に持ってくることに成功していのです。
 『Apple Box』は、復活祭に始まって、メイ・ポール祭りに終わります。これは両方とも春の祭りです。生命の誕生を言祝ぎます。円環はこの誕生から誕生・再生へのものです。
 復活祭から始まり、と言っても、北欧の神オーディンまで登場するのですが、復活祭とも関係の深いグリーンマンの祭りを経て、これは夏かも、秋の収穫祭の祭りへと円環は進みます。
 そして、秋の後は、冬。これは死です。「The Last Balloon」で歌われる、気球の下の籠は、棺のイメージがあります。いったんは死んでしまった人間の復活。その解決は…
 『Wasp Star』は、「校庭」と言う回想で始まります。そして別の人生を夢見ることへと進み。空の雲の美しさを望んで、その時、ある永遠性に感づくのかも知れません。その高揚感は、メイ・ポールの眩暈に具現化されます。こうして、生命の円環が完成されます。
 『Apple Venus』は神話的で、『Wasp Star』はこの世的と言えるかも知れませんけれど。

 ともかく、生命の喜びに満ちた幸福感に溢れたアルバムなのは確かです。

 それなのに、今は、悲しく聴こえてしまいます…

posted by ノエルかえる at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Wasp Star | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする